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121. 死霊のえじき 《ネタバレ》 ゾンビとの戦いというより人間同士の争いがメインに置かれているような内容でした。閉鎖された空間の中で、恐怖感から発狂するミゲル、ゾンビに人間愛に近い物すらを抱く博士、自尊心は強いが部下を大切に想うローズ大尉、ただ一人の女性で精神的に限界に近い状態で戦い続けるサラ。それぞれの人間が己の中の正義や欲望を主張することによって、少しずつ少しずつ関係に亀裂が生じていき、ついにその均衡が崩れる。それは誰が悪い、間違っているとかではなく、ゾンビを飼いならすことによって生き残ることを考える博士も部下をあんな姿にされて激昂する大尉の気持ちも理解できるだけに余計にやるせなさや絶望感が増し、それがよりリアルになったゾンビメイク、殺人描写と相まって異常に強い恐怖感を抱きました。生き残った三人にしてもいつまたゾンビが忍び寄ってきても不思議でない状態、世の中的にはただ終末に向かっていくだけの状況を考えてもまた然り。今までたくさんの映画で語られている事ですが、人間同士の争いを見る度に本当に怖いのは人間の心なのかと痛感させられます。[ビデオ(字幕)] 7点(2008-02-04 19:51:55) 122. カリートの道 《ネタバレ》 自分が情けをかけた相手に殺されるというのが何とも皮肉です。カリートの行動は筋を通しているからといって正当化されるものではないにしても、必死に過去の自分からの脱却をしようとしているその様が魅力的に見えたことは、確かです。銃撃戦も見ごたえたっぷりでした。[ビデオ(字幕)] 6点(2008-02-03 11:01:25)(良:1票) 123. サボテン・ブラザース 透明の騎士の扱いがひどすぎます..というわけで、歌を歌う木と透明の騎士の活躍を描くスピンオフ作品がぜひ見てみたいです。[ビデオ(字幕)] 6点(2008-02-01 20:06:57) 124. ゾンビ/ディレクターズカット完全版 《ネタバレ》 怖さはあるけども、ただの悲劇でも単純なスプラッター映画でもなくてショッピングモールでのゾンビ掃討作戦には怖さよりも、面白さを感じました。モール制圧からの好き放題シーンは自分の一度はやってみたい願望を見事に実現していて、多少中だるみを感じたものの戦いの中の一瞬の平穏がうまく出てました。それが壊されていくラストの暴走族の襲撃では緊張感が一気に増して見事に映画の世界に引き込まれました。そう考えると、全体的にうまくメリハリが利いていたと思います。最後は絶望的な展開だったものの、エンディングのコミカルさで心が現実に戻る事ができ、何故か自分が救われた気分になりました。後は、地獄が一杯にならないことをただひたすら祈るのみです。[ビデオ(字幕)] 9点(2008-01-31 18:32:13) 125. ビートルジュース 笑えたか、そうでないか、この独特の薄気味悪い世界感が好きか嫌いかで大きく評価が分かれそうな作品でした。自分は、ビートルジュース=バットマンという事実が一番笑えてしまったので..ただ、ビジュアル的には作り物くささが出てるセットや死人の方々が結構好みでした。[DVD(字幕)] 4点(2008-01-30 01:08:14) 126. ミッドナイト・ラン 《ネタバレ》 レンタル店に行ったら、アクションの棚に置かれていたのに、ふたを開けてみたら中身はコメディタッチのロードムービー。シリアスな内容になってもおかしくない状況なのに、何でだろうと考えてみたら、登場人物全員がどこかヌケていて憎めないキャラクターなのと、音楽、脚本に原因があるのだと結論。しかしそれがたまらなく心地がよくて面白い。派手な演出はないものの、一言一言がウィットに富んでいるセリフと、さりげなくて笑える伏線、ラストのデニーロの絶体絶命な状況からの大逆転や妻に対する未練からの脱却による精神的な成長。どれをとってもすばらしい物があり、見所十分でした。マデューカスとの別れも、余韻を残しつつも、くどくなりすぎていなく、たくさんの言葉を交わさなくても何かを分かり合えた二人を堪能できました。全編を通して、何とも粋でこじゃれた作品でした。[DVD(字幕)] 9点(2008-01-29 21:16:30)(良:1票) 127. ギャラクシー・クエスト 《ネタバレ》 めちゃくちゃ笑って、そしてなぜか泣けました。設定は言うまでもなく、脚本や演出、伏線の張り方も素晴らしかったです。キャラクターの個性的な面々もいい味を出していましたし。自分は、何だかんだ言って結局最後にトカゲヘッドに懸けてくれたツンデレなアラン・リックマンがお気に入りです。[DVD(字幕)] 8点(2008-01-28 20:46:40) 128. 2001年宇宙の旅 映画の最初に、画面は真っ暗なのに音楽(序曲)だけ流れ始めた時に「テレビかDVDデッキが壊れた!」と思ったのは、自分だけではないはず。てゆうかそうであって欲しいです。そんな事はおいといて、とにかくこの映画には色んな意味で衝撃を受けました。しかも作られたのが40年以上も前だということを知ってさらに衝撃。そして、今まで自分が持っていた映画や宇宙、地球外生命体に対する概念は見事に覆させられました。見終わった後に「宇宙やモノリス」について調べてみたくもなりました。たとえ映画自体の宇宙に対する見解が間違ったものだったとしても、そんな知的好奇心をくすぐってくれたというだけで、この映画の自分に対する影響は大きいものだし、久しぶりに、子供の頃に見たことのない物に出会ったときに感じていた、わくわく感を体験することも出来たし、十分満足です。[DVD(字幕)] 9点(2008-01-28 04:21:39) 129. ダークマン 《ネタバレ》 悪の組織に殺されかけて、痛みを感じぬ体を手に入れた。しかし腕力は常人なみで、変身に時間制限はあるけれど、そんな時には頭脳で応戦。ピンクの象さんが大好きで、少し短気な所もあるけれど、愛する女にゃめっぽう弱い。観た人からはちょっとした笑いをいただき、愛した女に別れを告げ、今日も人ごみに紛れ込む。その男の名は、闇のヒーローダークマン。かっこよすぎです。[DVD(字幕)] 8点(2008-01-27 17:22:46) 130. 12モンキーズ ブルースウィルスは、何度世界を救えば報われるんだろう。[DVD(字幕)] 6点(2008-01-27 16:57:10) 131. 未来世紀ブラジル 《ネタバレ》 どれだけ管理、抑圧しつくされた世界で身体の自由を奪われても、夢を見る事は奪うことは出来ない。その夢の中で最高の理想郷を見つけたサムは、見方によっては、この統制された社会から解放され自由と幸せを手にする事が出来たのかなぁとも思えました。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-25 17:35:48) 132. 評決 《ネタバレ》 単純に弁護士の腕だけならギャルビンはコンキャノンより劣っていたような気がするし、私生活も堕落していた。その辺に、ギャルビンのヒーローではなく一人のありのままの人間である姿を見ることでき、好感をもてました。ただ、判事がケイトリンの発言は考慮しないように、と言ったのにも関わらずあの評決に至ったのは陪審員の感情によるものなのでしょうか。もしそうだとしたら、そこに危なさと怖さを感じてしまいました。[ビデオ(字幕)] 5点(2008-01-23 18:55:52)(良:1票) 133. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 ジョアンナの視点から見れば軟禁されていた所を助けてくれた、アンソニーとのラブロマンス。トッドが父親である事すらも知らないまま話が終わる。肝心のトッドも妻と娘の復讐のつもりで犯していた行為の中で妻を自分の手で殺め、今の娘の姿を見ても気づかずじまい。話し全体が何とも皮肉に満ち満ちてはいるものの、ラストでの血の海の中で抱き合っている夫婦の姿は、「誰にも触れる事の出来ない、離れ離れになってもお互いを愛し続けた二人だけの世界」をあらわしている一枚の絵画のようで、現世では幸せに結ばれる事のなかった、二人への畏敬の念を感じることも出来ました。[映画館(字幕)] 6点(2008-01-21 02:55:04) 134. インディアン・ランナー 《ネタバレ》 フランクは今まで自分や両親の死、社会などから逃げ続け向き合うことを避けてきた自分がドロシーと生まれ来る子供を幸せに出来る自信がなく、そうすることができる覚悟も資格も自分にはないと思い込み、すべてを捨ててあの暴挙にでたのだと思います。 これはただのエゴなのですが、結婚式のシーンを見た時、ハッピーエンドを強く望んでいた自分がいました。[ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-19 04:28:58) 135. ブレードランナー 《ネタバレ》 レプリカントの本当の目的は復讐や人間世界の滅亡などではなく、生きたいという願い。それは、人間が抱くごく自然な感情。人間ではないレプリカントのロイは感情に身を任せることなく、デッカードを生かした。その行動は、今までの残虐的行動への彼なりの罪滅ぼしなのか、それとも、人間ではない自分でも極限の状況で理性を保つことが出来た。自分を生み出した人間にはそれが出来るのか、という彼等の人類への挑戦なのか、はたまたもっと別の理由なのかは分かりません。しかし、いずれにせよレプリカントは肉体的のみならず精神的にも人間に限りなく近い存在、もしくはそれ以上の存在になっていたという事なのではないでしょうか。[ビデオ(字幕)] 7点(2008-01-18 21:44:25)(良:1票) 136. バッファロー'66 《ネタバレ》 オシャレ映画という情報をなんとなく聞いていたので、その手の映画があまり得意でない自分は、今まで敬遠して来ていました。なので、見る直前までほとんどの予備情報がなく、映像的にはジャケットの絵しか知らなかったので、どうせすかした野郎のモテモテ話なんだろうと決め付けていました。ところがいざ話が始まってみると、その見た目からは想像もつかないダメ男っぷり。童貞だとわかった時には、もうこの映画に魅入っていて、その不器用な姿に共感。そして普段はあまり感じないんですが、この作品は心の底からこの終わり方でよかったなぁと思えました。[ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-16 20:03:34) 137. 摩天楼を夢みて 《ネタバレ》 名優達の巧みな話術を堪能することができました。その中でも、ジャックレモンがいい味を出していたと思います。自分は犯人が分かるラストより、リンクとの交渉シーンに魅入ってしまいました。口は災いのもと、でもセールスマンはその口が命なんですよね。[ビデオ(字幕)] 5点(2008-01-15 17:00:10) 138. ストレイト・ストーリー 自分にも弟がいて、男二人兄弟なのですがストレイト兄弟と同じで、もう長いこと口をきいてません。自分たちの場合は、特に理由があったわけではないのですが、気がつけば自然にそうなっていました。でも今考えてみると、兄らしいことをろくにしてあげられなかったことが原因かもしれません。これからどうなるか分かりませんが、どうなったとしてもたった一人の兄弟なんですよね。自分だってこのまま終わりたくはありません。でも待ってるだけじゃ何も変わらない。きっかけは自分で作るものだし、何かがあってからでは遅いんですよね。頭では分かってるつもりなんですが...身をつまされる映画でした。[ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-09 21:42:56)(良:1票) 139. ユージュアル・サスペクツ 《ネタバレ》 冒頭のシーンがキントの語りだったので、終始怪しい匂いがプンプンしてはいたのですが、船での銃撃戦の場面で完全にだまされてしまいました。あれはというか殆どが、あくまで彼の頭の中で作られた映像だったんですね。そこら辺は、うまいというか、やられたというか、ずるいというか。自分は見直してみて後から気づいたんですが、キートンが脚の感覚がないと言った時点でソゼの正体が分かった人もいたのでは。[ビデオ(字幕)] 4点(2008-01-07 22:56:43) 140. 俺たちに明日はない 軽い感じの音楽と、徐々に破滅に向かっていくシリアスな内容とのアンバランスさが面白おかしかったです。[DVD(字幕)] 5点(2007-12-29 18:46:25)(良:1票)
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