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自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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1.  プレシャス 秩序が崩壊した状態=カオスを覗き込む「外部」は、それをどのように受け止めたらいいのかと。 答えはタイトルどおりに「プレシャス」なのであり、崩壊した秩序をオーガナイズしようとしたり、カオスの中に居る人を批難したり、罪を裁いたり、見ないふりをすることではないと。 個人をそのまま肯定し、大切にするということしか、答えはないのだと。 なんかそんなような映画なのかなあと思った。 …それはなんとなく、そういうことを言っているのだろうとは思うけれども、私にとってこの作品がキツいというのは、このような理念を受け入れるにはたぶん宗教的基盤が必要なのだろうが私にはそれが欠けていて、だからどうしても「秩序の再構築」とか「カオスの評価」をしたくなってしまうわけなのでそれが、俗人であるゆえんなのだろうと思う。 そういう意味では「宗教」というのはやはり「便利な発明品」であったのだなあと、いうふうに思ったりする。「便利すぎる」ともいえる。 「あなたはまごうことなきカオスを前にして、どのように対処できますか」「あなたにはどのくらい〝人間力〟がありますか」ということを問うている映画なのであろうし、また、カオスの内部の人に対しては「被害者として生きることが答えなのではない」というふうにも、言っているのだろう。 本物のカオスの中に居る人に対しては、「外部」はその個人を受け止めて肯定し、尊重するしかないのだと。いった場合には、宗教ほど便利なものはなく、それを発明した人は天才。というのが感想ですね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-05-05 13:24:35)《改行有》

2.  シェルター 《ネタバレ》 期待はずれだった。 …あの婆さんの年はいったいいくつになるのかということが、わからないのだった。 目隠シストさんのレビューを読んで、なんとなくストーリーがわかったような気がするのだった。ありがたいなあと思うのだった。 まず脚本がよくないうえ、演出もよくなくて、なんだかなあ。 首が反り返るシーンとかも、思ったほどの驚きがないのだなあ。見せ方に工夫がなさすぎる。 お定まりの「主人公が謎を解いて回る」という説明的なシーンの連続は、どうもなあ。 電話中に父親が犠牲になるとかいう、わかりやすいサスペンス的シチュエーションも、なんだかなあ。 いたいけな少女が犠牲になるとかいう、お涙ちょうだい的シチュエーションも、なんだかなあ。 それにしても、ヒロインはこれで夫と父親と弟と娘を失って、天涯孤独になったということなのだろうか。弟の死に悲しんでいるヒマがあんまりなかったようなところが、残念だが。 もしかすると、インテリ女性をいたぶって楽しむとかいう、そういう趣旨なのだろうか。 そうだとしても、あんまり面白くない。期待していたんだけどなあ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-10 20:10:25)《改行有》

3.  人生万歳! 《ネタバレ》 ラリー・デイビッドはドラマ「Curve your enthusiasm」で見ていましたが、考えてみたらウッディ・アレンの分身としてぴったりな人でした。 本業はTVプロデューサーなのではなかったでしょうか。 分身も分身、身長と頭部が余計に淋しいこと以外は、まさに同じ。 頭が緩くてガタイがよくて金髪の女にこだわるところも、いつもと同じアレン。 なんというか、新しい発見のようなものは特にないのですが、行きなれた名店のコーヒーを飲むような、そんな感じです。 男どうしの会話の絶妙さなんかは、ウッディ・アレンならではだなあ、と思います。男どうしの会話はロブ・ライナーもいいですが、ウッディ・アレンのほうが上だと思います。 やはりこの作品にしても「アニー・ホール」を超えるものではなく、彼は一生あれを超えるものを作れないということで、なんとなく損な感じもしますね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-06 23:29:42)(良:1票) 《改行有》

4.  リダクテッド 真実の価値 《ネタバレ》 この作品から伝わってくることは主に「オレ(デパルマさん)は怒っているんだぞ!」ということではないでしょうか。 …怒っている場合でも、作品として提供するとなると、そこには「オレの怒り」以外のものが注入されてエンタテインメントとして完成されていなければ、非常に痛いことになってしまうなあというのが「リダクテッド」ではないかと。 オレの怒り、それをモロに出しすぎ。 なんというか、作品としての「深み」に欠けるように私は思いました。 他人の怒りをそのまま見せられると、なんとも言いようがありません。 「そうですかあ…あなたはそんなにお怒りになっているんですね」終わり。 デパルマさんは、映画がエンタテインメントでなければならないことをちゃんと知っていますけれども、今回はそういうものは無視しました。 私はやはり映画として不特定多数の人に提供するのであれば、オレの怒りはもう少し抑えてもらいたかったと思います。 また、呼ばれもしないのによその国へ武装して乗り込んで強姦殺人をするということについて、「あの状況では仕方がなかった」とか「レイプについてはなんとも思わない」とか「殺したことだけが悪い」とかいうふうな感想を抱いてしまう一部の男性観客もいるようですから、そこまで作り手の狙いを外したおかしな感想を抱かせるということは内容に問題があるのであり、作品の作り方にももう少し工夫が必要ではないかと思います。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-12-19 18:08:25)《改行有》

5.  ボーダー(2008) 《ネタバレ》 めっさ痛い作品でした。 …刑事ひとすじ30年となりますと、2人とも50代前半~中盤という年齢設定のはずなのですが、実年齢のほうは役柄年齢を十数歳上回っておりますから、ハンパなく痛い。 …デニーロさんの出腹なんか、目がチカチカするほどですし、パチーノさんのシワの深さといったらもう、海底2000マイルでございます。 そんなに無理してまで、2人の刑事ものを撮ることはなかったではないですか…やるなら10年前に…。 そういえば…もっと痛いことには、デニーロさんが50過ぎても絶倫なことになっていまして強引にセクシーな若い女をあてがってしまうところとか…パチーノさんにレイプをさせてしまうところとか…。 どっちかといいますと、デニーロパチーノに若い女…ときたら介護…というのがぴったりな雰囲気なんですわ。 そんな2人の筋トレシーンには異様な緊張感が。今にも「うっ」と言ってひっくり返るのではないかと…。60じいさんをあんまり酷使しないでもらいたいですね。 内容も非常にしょっぱかったですね~八月のメモワール…なんかはなかなかよかったんですけども。 なんといいますかその~白人て皮膚が薄いもんですから、老けも激しいのですよね。 千葉真一なんかは、彼らより年上だと思いますけども、モンゴロイドですから、若く見えますね。彼はちょっとお直ししているみたいですけれども、まあ。 千葉真一全然関係ありませんけれども、まあそういうことです、白人は男も女も老けるのが早いし老け方もハンパないですわ。 あと食生活も関係ありますね、動物性脂肪にまみれて生活していると老けも進みます。 魚をよく食っている国の人は肌が綺麗です。 …結局老けネタしかないという…。[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-12-17 21:14:36)(笑:2票) (良:1票) 《改行有》

6.  ワールド・オブ・ライズ 《ネタバレ》 最初のほうはなんとなく「ブラックホークダウン」の続きっぽい感じがしたのだが。 リドリー・スコットは社会派映画(いちおうそういうジャンルーがあるとして)には向いていないのだなあと再確認したようなことで。 ブラックホークダウンは傑作でした。出来事に対してジャッジをしないということで。 しかしここまで作り手の主張が強く出るものは彼には向いていない。 リドリー・スコットのビジュアルと帝国主義批判は合わない。 というかビジュアルを提供するなら批判精神は必要ない。 さてあまりにもつまらないので勝手に別オチを考えてしまったほどだ。 それは、 「フェリックスは実はアラブ系アメリカ人で、ディカプリオ演じる姿はあくまでも〝自己認識上の己の姿〟であり、本当は浅黒い肌に黒い髪を持つ。 フェリックスが中東に派遣されているのはそのためなのだが、任務の関係上、アメリカ人としての自己認識が肥大しすぎて他人の目に映る自分を忘れている。ハニに信用されたのもアイーシャが好意を抱いて自宅に招いてくれたのも見た目がアラブ人だからであった。 自分の写真を見ても〝白人男性〟としか認識できないほど病んでしまったフェリックスに対し、最後のほうで、ホフマンが〝自分の姿をよく見てみろ〟と鏡の前に連れて行くが、自己認識とそぐわない姿は断片的にしか見えない。が、中東での出来事がフラッシュバックで蘇り、自分のアイデンティティを思い出す」…みたいなん。サイコサスペンスっす。 ちょっと「ビューティフルマインド」ぽいですが、「結末は絶対に話さないでください」ということでけっこうイケるんじゃないかな~。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-14 00:47:32)《改行有》

7.  主人公は僕だった 《ネタバレ》 もしも神さまに会いに行って、僕を長生きさせてくださいと頼むことができたら? なんかそういう発想でできた話ではないのかと。 書いた通りに物事が進むということは、その作者は「神」なのである。 そしてその「神」は、非社交的でスランプで悩んだりチェーンスモーカーだったりする。…神さまにしては、なんかちょっと冴えない。 なんかそういうことかなと思う。 「神」が人の運命を決めるのにいちーち迷ってしまったりするという、なんかそのへんも、「創造神」「絶対神」を念頭に置くと、これは一種の風刺なのかなと、神さまの風刺というのはむこうではあまりしないと思うのだが。 この話自体は、そんなに面白いとは思わない。 さて、不条理…でファンタジー…なのだが、なんというか、この手のものには、観客をとりこにするような俳優が主人公でないと、「もたない」と思うなあ。 とりこにする=ハンサム、ということではなくて、やはり「飽きた」と思わせることのない魅力のある俳優でないと、キツいものがある。ウィル・フェレル、つまらなすぎる。 今回はそういうキャラだからつまらなくしていたのかもしれないが、それを割り引いても根本的にウィル・フェレルはつまらない。この人を、金を払ってまで見たいとは思わないのだなあ。 フェレルがあまりにも薄いために、アクが強すぎて相手を食ってしまうので敬遠されるマギー・ギレンホールが生きてしまったという効果はあった。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-13 00:13:22)《改行有》

8.  レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで 《ネタバレ》 壊れた人間関係や機能しないものを描くのが好きなメンデスだ。 ものごとが秩序立って気持ちよく進むのが嫌いなんだな。 さてエイプリルの取り付かれた「自分探し」というものは「夫が俗物化していくことを阻止しなければ」という強迫観念と混然一体となっていたようだと私は思うのだが、その「種」を撒いたのはキャシーベイツ演じる不動産屋の悪意…だったのかなあと、ラストでそんな気がした。 不動産屋の夫のアップで終わるというこのラストはなんなのかというと、たぶん「悪」を見た人の顔、という意味なのではないだろうか。 「あんたたちは特別よ」と7年間に渡って刷り込み続けることで、エイプリルの「生きがい探し」「自分探し」が始まってしまったのではないのか。 エイプリルがもともと「自分探し生きがい探しに目覚めてしまうような特別にやっかいな女」だったのかというと、それは映画内の描写だけではよくわからない。 が、隣のミリーはそういう〝病気〟にならずにすんでいる。同じように男児を2人産んで、郊外で主婦をやっているのに。 ウィーラー夫婦は共に、恵まれていることを自覚していないという点が共通していて、エイプリルの不幸は「俗物化していく夫を捨てられない」ということで、出奔することさえできれば悲劇は起きなかった。 この映画では「神」が決定的に欠如していて、たぶん「映画内での」神の欠如と子供の無視は同じ意味であって、「神の欠如」=「感謝の欠如」=「子供に対する無視」=「生きがいの喪失」なので、むこうの文化では「感謝」というのは「神」があってはじめて生まれる。 信仰を失っていること=感謝の気持ちの欠如=不動産屋につけこまれるスキを与える=「特別な体験をして特別な人間になれないこと」への欠乏感。 さてエイプリルの最後の行動の謎について触れたいが、これは「自殺」ではないことは救急車を呼んでいるから間違いない。とすると、「話すのも触られるのもイヤなフランクの妻として暮らしながら、なおかつ〝生の実感〟を得るにはどうすればいいか」というエイプリルなりの究極で唯一のソリューション、「死の淵から蘇る」ということだったのかと、私は思う。 死にそうになって助かると、生きている実感を得られる。ジグソーみたいだが。 彼女にとって一番問題だったのは「生きている実感が得られない」ということだったのだから。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-12 23:54:40)(良:1票) 《改行有》

9.  ターミネーター4 《ネタバレ》 ターミネーター…シリーズにしては安かった。 なぜこんなに「安さ」を感じるのかというとやはり、今回の「主役」であるべき人造人間マーカス役の俳優が「薄」かったからではないかと思ふ。 今回は、カイル・リースが若すぎるために主役としてのボリュームを持ちえず、また、本来なら唯一のビッグネームであり絶対的スターとして物語に君臨するべきクリスチャン・ベールが、「ジョン・コナー」であるにもかかわらずその役割を果たすようになっていない。この理由は単純に出番が少ないからということだけではない。だいたい妻の出し方もあまりにも適当だ。これでは夫婦の関係もよくわからないので、ジョン・コナーという人を描くというふうには作られていないのだ。 この作品の主役は人造人間マーカスであるように作られているのだ。 けれども、肝心のジョン・コナーはクリスチャン・ベールであるわけだから、薄い俳優が演じるマーカスをヒーローとするにはそちらの引力が強すぎるというところもあり、そうかと思えばカイル目線になってみたり、どうも軸があっちこっちしているからマーカスに照準をしぼって感情移入するというところまで行くことができない。また、観客が「見たい」と期待している「コナーとカイルの関係」についても描写が少なすぎる。不完全燃焼型映画。 そして、マーカス役の俳優が予想以上に薄いことがとてもいけなかった。 ほとんど記憶に残らない顔をしている。 それならそれでそういう役柄があるだろうに。 クリスチャン・ベールと張り合って、自分のほうに観客を釘付けにするということには、なっていない。 するとこの話は「誰が」ヒーローなのか、ということがはっきりしないまま突然「心臓移植」に突入して終わるとかいう、お粗末な脚本なのである。 う~んなんというか、少ない出番でもクリスチャン・ベールを引っ張り出すことが出来なかったとしたら、「ターミネーター」という名前がついていようが完全なB級として消えていくタイプの映画。 作品全体としてはB級でいいのだが、ベールが出たことによって辛うじて「Bの上」くらい。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-10-16 00:34:36)(良:1票) 《改行有》

10.  パラノーマル・エンティティ <OV> 《ネタバレ》 う~ん「アクティビティ」と比べると説明が多い。役者が大根。というところでしょうか。 最初に「結末はこうなったんですよ。さてその経過はどうだったでしょうか、見てください。」というようなことにしてしまって、まあこれも賭けといえばそうですがあまり…効いているとはいえないか。 あと個人的にはこの手のものに「エロ」を持ち込むのは好きではありません。 10本くらい同じようなのを作ってその中に1つくらいはあってもいいかもしれないが、そういうことではないわけだし。いきなりエロなのかと。 あと、「アクティビティ」と同じように「博士」となかなか連絡が取れないとか来てくれないというような「お約束」ね、それもいけません。あと「屋根裏」とかね。真似をすればいいというものではない。 全体的にリアリティは「アクティビティ」のほうがある。有り得ないことが起こるまでの時間もちょっと短すぎる。 エロ反対。[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-10-08 17:23:31)《改行有》

11.  ザ・ウォーカー 《ネタバレ》 ネタバレますのでご注意。 ふむなんといいますか、「はじめにオチありき」で作られた作品ですね。 オチそれは、イーライはもともとは全盲であったこと、だから点字が読めたということ、神の奇蹟によって突然見えるようになったということ、そして「お告げ」を直接聞くことができるという「預言者」になったということですら。 日本人にはイマイチピンと来ないところですが、これでいいんですよ宗教映画だから。 この映画の主役はデンゼルでもイーライでもなくて決して登場することのない「主」でありますから、それがたまたま「終末」を背景にしているというだけであって、べつにそれがBC時代であっても内容は変わらないのです。「ベン・ハー」と同じような映画と言ってもマチガイではないのである。 まーそーゆー映画を作ってくれても別に私には影響はないからどうでもいいのだが、ちょっと興味があるのは製作にもかかわっているデンゼル55歳が「なぜ今これだったのか」ということかなあ。 これはけっこう低予算だと思います。デンゼル本人のギャラさえ抑えれば、とても安く作れたのではないでしょうか。デンゼルが出る映画としては…ちょっとなあ、かなり違うのではないか。 デンゼルは己のギャラを抑えてでも、このような「神様宣伝映画」を作りたかったのですら。 その心理は私などにはよくわかりません功成り名遂げたデンゼルにして何かの「回帰」現象ということかもしれませぬ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-04 13:24:11)(良:1票) 《改行有》

12.  ダウト ~あるカトリック学校で~ 《ネタバレ》 時代設定はケネディ暗殺の翌年ということになっています。 原作ものらしい。 メリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンの両芸達者の激突が見どころです。 孤立無援でも、誰にも感謝されなくても、「善」を達成できるかどうか。 というようなテーマだと思います。 善はもちろんキリスト教の神さまの決めた「善」です。 少年愛がいけないのかどうかは、時と場所によって違います。 これはキリスト教の話なので、キリスト教の神さまがいけないと言っていればそれは(ここでは)いけないことなので、いいのかいけないのかについての「ダウト」というものはそもそもない。 校長は国が決めた法に対して忠誠を誓っているからここまでの行動に出たというわけではありません。 で、話のゆくえとしては、自分さえ目をつぶれば四方八方丸く収まるのであって、誰も協力してくれなくて、騒いでも誰にも感謝をされないという場合の「善」について、それをできるかどうかということが、シスターアロイシスに信仰上の試練として問われていて、彼女は見事にそれを成し遂げた、ということになります。 どこまでも宗教的な話で、まあ大した話ではないのにここまで仕上げたのは2大芸達者俳優をブッキングできたからかなあ。 ホフマンのいかにもな変態神父はいやらしすぎて見ていられません。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-14 23:06:34)(笑:1票) 《改行有》

13.  パラノーマル・アクティビティ 《ネタバレ》 リアリティを出すために何をするか。 手ブレドキュメンタリー風を採用。 それよりももっと効果的なのは。 「普通にデブな女優を主役に採用。」 これだこれ。 すごいリアリティが出るものですね~はっきりいって私はこれほどの効果があるとは驚きである。 普通にデブというのは、普通のアメリカ人の白人女性ということで、それ=リアル、なんてリアルなんだ。 …問題は、監督さんがそこまで計算したうえでデブ女優を採用したのかということだろうか。 低予算だったからこの程度の女優しか使えなかったということであれば…予想外の結果が出たということに。なるが。 8歳のときにこっくりさんじゃなくてウィジャ盤をやったために悪魔つきになってしまったという設定のようです。なのでウィジャ盤をものすごく嫌うわけのようです。 そんな伏線は別にどうでもいいのだ。 なんでドアを閉めて寝ないのだろう。 寝るときって、ドア閉めないか? ましてやへんなものが入ってきているのなら、閉めるのが普通ではないのか。 …まるで意地のようになって、あくまでもドアを開けて寝るのはかなりおかしいけど。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-15 17:36:04)(笑:1票) 《改行有》

14.  毛皮のエロス~ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト~ 《ネタバレ》 なかなか良かったです。変態じゃない人も一度は見ていただきたい作品。 ダイアンが己の変態性と向き合うシーンとか、独特で面白い。 変態性と、淑女としての尊厳は両立するのだというところが、微妙なバランスで描かれていてそのへんは非常に面白い。 変態趣味と日常生活が自分の中で共存できるというところが…面白い女性だったんだなあと。 さてロバート・ダウニーJrを選んだことは大正解でした。 あの目ねえ。 あの状態でちゃんと演技できるから大したものだなあ。お面被っているようなのに。 私生活はボロボロでも、やっぱり彼は才能があるなあと。 感情を抑えたハイソサエティの女性をニコール・キッドマンというチョイスは普通に正解なのだが…個人的には違う女優でも良かったかもと思う。クロエ・セヴィニーとかどうだろ。 さてめでたくロバートは多毛症の人を演じた2人目の役者さんになったのだった。 1人目はミシェル・ゴンドリーの「ヒューマン・ネイチュア」でパトリシア・アークエットが演じている。 …しかしこれで、男優と女優が揃ったということで、よくわからないがなにか良かったような気もするのだった。[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-08-02 23:57:57)(笑:1票) 《改行有》

15.  ベン・ハー(1959) 《ネタバレ》 井筒監督が「裸俳優第1号」と絶賛していたので、見てみた。 ノーモアステロイド、ナチュラルビューティ最高、ヘストンオールOK。 見どころは四頭立て馬車の競馬ではなくて、ガレイ船から長官救出までの腰巻き一枚の裸解禁シーンです正味は24分くらいしかありませんが。胸毛・ギャランドゥもあります。 ヘストンは骨格エリートですので誰もがステロイド無しでこのような肉体美になれるというわけではありません。 金を払ってでも見るに値する裸です。素晴らしい。演技なんか本当にどうでもよくなる肉体美です。 芝居が全くできないヘストンを主役に据えた監督さんは、相当センスがあった。一見歴史大作ということにしておいて実はヘストンの裸で勝負、すごい冴えてる。 点数はヘストンの裸が満点という意味です。[CS・衛星(字幕)] 10点(2011-06-29 01:25:44)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

16.  ノウイング 《ネタバレ》 なにかリアリティを感じない作風である。…どう言ったらいいのかわからないが、「マジで?」という驚きの無さというか。妻に死なれて息子を育てながら大学教師をしているわびしいインテリ男性、ということでそれなりにはいいのだが、やはりどうも、リアリティを感じない…大学教師というのはハリウッド映画の主人公としてはありがちなパターンなのだが、なんの役にせよ適材適所というものがあるよなあ。 ケイジはわびしいインテリには向いていないのよ。…今まで彼がぴったりしっくり来たと思った職業は、わびしい救命士です。意表をついて気象予報士というのは一回しか使えないネタだが良かった…あと、ニヒルな死の商人もまあまあ良かった。警官とか兵隊でもまあまあいいのだが、それよりは前科者のほうがぴったりしていたかな。 ケイジインテリには向いてない、うえにさらに、この作品ではケイジでは…というのはどんなCGを駆使したとて、ありがちな終末パターンのこの映画では(まあ、選ばれた子供以外は滅びるという点ではありがちではないのだが)最大の見せ場は父子の別れの場面なので、あそこのシーンで客を「どれだけ泣かせられるか」が勝負なのだと思う。 …私の場合は、「チョロ」くらいでした。ダメだこんなんじゃ。 あそこで滂沱の涙にならなければ、ここまで見てきた意味は全然ない。 …何がいけないのだろうと、考えますと、やはりここはケイジではダメなのではないかと。 インテリに見えないからということではなくて、父子の別れと来たらやはりトム・ハンクスだろうと。 あの重要なシーンに、ケイジはなんだか手抜き感が感じられましたけど。 …それはこの作品では意図的に「抑えた演出」がされていますので、ケイジは注文通りに演じたのでしょうが、「抑えた」中でも充分客を泣かせるというまでにはケイジは至っていない。 真剣にトム・ハンクスを呼びたくなりました。あのシーンでは。ちょっとダイエットして絞ってもらってボトックスと脂肪吸引でOK。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-26 20:16:24)(良:1票) 《改行有》

17.  ゴーン・ベイビー・ゴーン 《ネタバレ》 ドイル引退および郊外の一軒屋で妻と抱き合うのシーンを見たらば、ああ、アマンダはここにいるんだなあ、ということはわかってしまう。 なので、謎解きとしては食い足りないのだが、全体としてはなかなかの秀作に仕上がっているかと。 「2」という数字は何かとトラブルの種になるので困りもの。 「1」があったために、「2」を回避しようという動機が大きく働いてしまう場合は、特に困りもの。 私は「失敗」のことを言っているのだが、「1」がなければ、「2」は成立しなかったので、逆に言えば「1」が無かったと仮定したならば、パトリックは「同じ決断」をしただろうか、というと、それは不確定、むしろ逆だったかもしれない、と言えると思う。 「1」については完全に「失敗」だったので、あんなことをしておきながら刑務所を免れているという設定にも大きく無理があるのだなあ。 あの小児性愛者は放っておいてもアメリカの法律では一生刑務所から出てこられないのだから、殺すことはなかったのだし、彼には殺す権利もなかったのだし、あの処刑は衝動殺人以外のなにものでもない。たまたま銃を手に持っていて、たまたま「カッ」としてしまったから。それだけ。 他人がどう誉めてくれようと、「1」は完全なる間違い。 「パトリックの思う神様」は、それを許さないだろう。 …で彼はカトリックだと思われるので、そして「神様が許すかどうか」だけを気にしているので、こういう場合は教会に行って懺悔をするのが通常の展開のはずだがなぜだかそうはならないところもちょっとヘンである。 「1」の決断が間違いであったからこそ、「2回間違えたくない」という思いばかりが強くなって、「2」が発生したということである。2は1とセットだ。1回目は、明らかに神様が許さないことをしでかし、2回目は、自分の神様が良いと言ってくれると思うことを彼はした。 …個人的には、パトリックがドイルとの会話を終えたあとの段階でフェイドアウトして終わったほうがよかったのではないかと思う。原作はどうあれ、その後の展開を謎のままにして観客に任せてしまったほうが、完成度は高くなったように思われる。そうなってくれていれば、努力賞をあげてもよかった。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-15 01:32:15)(良:1票) 《改行有》

18.  ミルク(アメリカ映画) 《ネタバレ》 84年のドキュメンタリーのほうを先に見ていたもので、う~ん、なんだかなあ、これはショーン・ペンに賞を取らせるための作品なんじゃないかと思いますね。 ハーヴェイ・ミルクがどういう人だったかとか、ダン・ホワイトがどういう人でなぜ犯行に及んだのかと言うことは、「2の次」である。 もちろんショーン・ペンは「ストレートがゲイを演じて上手だった」という意味で、素晴らしかったと思います。 しかし、それだけだなあ。 ここでは犯行動機は「警察の連中に圧力をかけられてプレッシャーに負けた」というような描き方をされていますね。 私はそういうふうには思っていないのだが、また、ダンがハーヴェイを憎んでいた、というようにも思っていないのだが、彼は「無理心中」をしようとしていて自分だけ死にそびれたのだと思っている。 理由は妻が関係あるのじゃないかと思っている。 まあそれは置いても、ハーヴェイの人生を終わらせたダンがのちに自殺しているということを考えても、「警察の圧力で」という示唆を入れて容易に見せるのはどうかと思う。 ジョシュ・ブローリンは悪くないが、映画自体にダン・ホワイトの人物造形が希薄なもので、どうとも演じようがなかっただろう。 「ハーヴェイはこういうふうに生きました。そしてダン・ホワイトに殺されました。」というシンプルなことなので、そこに2人の男性がどうかかわりあっていてそういうことになったのかということは、どうでもいいようなのだ。本当は、それを追求しなければ、ハーヴェイの姿も見えてこないのではないかと私は思う。 極端なことを言えば、2時間なり尺があるとしたら、ハーヴェイの出演シーンはそのうち5分か10分でもいいのである。あとは全部ダン・ホワイトでOK。 そういう映画を見たかったと私は思う。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-05-31 18:28:43)《改行有》

19.  私の中のあなた 《ネタバレ》 ネタばれしますのでご注意。 こういうネタの取り上げ方は、社会派らしくていいと思う。 しかし、子供を的にしてしまったために、固定観念を破れなかったところが…さしもの鬼才も限界ということかなあと思った。 それはなにか。 というと、「姉のために腎臓を惜しむような妹はいない」という筋書きだ。 そんな利己的な意地悪な妹は居ないんだぞ、と。 …そういう終わり方をしてしまうと、この映画そのものが否定されてしまうのではないのかなあ。 作り手は、そういう11歳の妹を描くことが、どうしてもできなかったということだ。 それが固定観念だ。 それなら、こういう映画を作ってもあんまり意味はない。 そのくせに、最後に判決文を持ってこさせて「君の体は君のもの」と言わせるなどとは、言い訳もはなはだしい。 それは「どっちも欲しい」という作り手の欲張り。 どっちかにしないと。 「自分の体は自分のもの」と本当に思っている妹を描くのか、もともとそうでないか。 「本当は心優しい妹だったんですよ~」とか、そういう持って行き方はズル。 テーマは良かったのだが、「モメているわけではなくて、みんながみんなを思うゆえ裁判に…」とかそういうのは、私が見たかったのとはちが~う。 そら、こういう筋書きにしなかったとしたら、大批判を浴びて、あの子役の子も嫌われたかもしれないね。 でも、そういうことを気にするがゆえのストーリー運びなんて、私は見たくないね。 こういう話は、はっきり言って、TVドラマ(海外)並みだと思う。 それを、子役の子が嫌われてでも、そうでないものを作れれば、「映画」になる。 これは「TVドラマ」でしかない。残念。 ケイト役の子はドラマ「ミディアム」に出てレギュラーで子役をやっています。そこでは金髪のロングヘア。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-05-30 23:47:55)《改行有》

20.  シャッフル(2007) 《ネタバレ》 とりあえずサンドラは好きだから、相手役の男がイマイチでも、サンドラだけ見ていればなんとかなる。私の場合。 そして、ひかえめな演出も、まあまあよい。揺れるカメラは嫌いだが。 そして、宗教映画…だな、ということもまあいいか。 宗教心を、信仰を持たない人間は「迷う」であって、「時間」にすら迷うのだと。 録画を消去してしまったので、もう確認ができないのだが、疑問が残る。 「鳥の死骸」は、日曜日の夜の落雷?で落ちてきたはず…。ですよね。 木曜日にそれをゴミ箱に入れた。はず? けれど「その前の曜日」にゴミ箱を開けたら「死骸があった」というシーンがあったはずなんだが、どういうことだろう。 もうひとつは「長女の顔のケガ」は火曜日だった。 けれど、始まりの木曜日には、長女の顔って、どうなっていたっけ? 映画の中では、長女の顔のケガに気付くのは土曜日なのだが、木曜日にもケガがあったはずなのに、それについては、いったいどうなっていたのだっけ。 水曜日には長女の出演シーンはなかったからいいのだが。 あれえ、これって…。 で、意図的なのだとしか思えないのだが「新聞を取っていないor読まない」とか、「TVをつけない」とか、カレンダーがどこにも張ってないだとか、そういう小細工がありますよね。 それって…ううむ、これはリンダの回想ということ?妊娠して寝ているリンダがラストで目覚める前の夢ということ? そうすると、「鳥の死骸」や「長女の顔の傷」の矛盾も解けるというか、それならどんな矛盾もOK。 しかし、それだとシャッフルの謎で引っ張るというのはどうなのかなあ。謎じゃないわけだから。 原題は「Premonition」で「前兆」という意味らしいので、もともと「シャッフル」という題名なわけではないのですよね。 全体として悪くはないが、夫役にもう少し魅力のある俳優(死んで惜しいと思うくらいの)を当てて欲しかったのと、構成がこれで「合っている」のかどうかがやっぱり気になる。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-30 23:33:52)《改行有》

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