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1. 愛しのローズマリー
「お前の理想の女は?」「…ワンダーウーマン」「……。じゃ、お前がワンダーウーマンと付き合ってて、周りの奴等が彼女をブスだと言ってたとする。その時、どうする?」「…気にしない」「そう、俺も同じだよ! 俺は理想の女に巡り会ったんだ!」 この時点でハルは既に“shallow”じゃなくなってます。あらゆるコンプレックスは「周りが自分のことをどう見ているか」を「勝手に思い込む」ことで発生します。他人の目(つまりはあらゆる手法で心に侵食してくるマーケティングに踊らされてる自分の目)から開放されることで、ようやく自分だけの幸せを掴むことができるのです。本作は決して外見的・内面的な美醜をテーマにした映画ではなく、そこに目を曇らせていることについてのパロディ映画なのです。と、コメント変更しつつ7点献上。7点(2002-09-05 20:09:52)
2. インティマシー/親密
行きずりの関係から定期的な関係に移行すると、男女は肉体関係以上のものを相手に求めるようになる。人間は不倫関係にさえ「安定」した方向を求めようとする。不倫の主従関係は男女共、常にパートナーのいる側が主である。そして、愛に於いて肉体関係は重要でも、肉体関係に於いて愛は邪魔である、という2000年度ベルリン映画祭金熊賞受賞作品(因みに、この期に及んで「千と千尋の神隠し」は未見)。果たしてこの映画のどこが傑出しているのか私には解りませんでした。映画は起承転結の「承転」だけが提示され、数回登場する中年男女の濡れ場は、リアルと言うよりも醜い交尾として描かれています。これが人間の本質に迫った芸術作品というものなのでしょうか? 6点献上。6点(2002-05-29 19:55:09)
3. インビジブル(2000)
でも、透明になって一番やりたいことは世界征服や泥棒よりも、やっぱり覗きじゃない(この考えは男に限る)。そーいう意味で本能のままに行動するケヴィン、君は正しい。透明人間は光に弱いってことも新たなる発見。透明になる過程がフェードアウトではなく、身体の部位ごとに消えて行くってとこはすごいけど、最初のゴリラのシーンはいらない。お陰でケヴィンが透明になる過程のインパクトが全然ないよ。ま、CG観るだけならいいかなってことで5点献上。5点(2001-08-08 12:38:25)
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