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1. スモーク(1995)
《ネタバレ》 味わい深いなぁ・・
ずっと昔に一度観たけど、その頃出てきてたスパイクリーなどの黒人の映画の
一つくらいの感想しかなかったけど、年齢重ねて、再鑑賞。
ため息が出た。
もうカイテルのラストの体験談で、今までの黒人青年の話が
ぶっ飛んじゃうんだよね(笑)
人生とは、と丁寧に描いて、極めつけのオジサンの思い出話。
実はこっちの方が、本作の原作。
スモークというより、アルコールでもいいよ。
でも女性があまり出てこないから、やはりスモークなんだろうなぁ・・[DVD(字幕)] 8点(2022-08-21 23:03:50)《改行有》
2. スノーデン
《ネタバレ》 オリバーストーン、久々の新作。相変わらずの反骨(?)映画。スノーデンがどのようにして国を敵に回すにいたったかの心情変化の様子がもう少し丁寧に描かれていれば・・と思った。
特に自己否定の強い性格でもないのに、自分の仕事を何故ここまで冷静に見つめられたかがポイントだと思う。オリバーストーンはそこを、愛する人の存在、そして中東の戦争でゲームのように人を殺しているアメリカという国の実態に置いてる。もう一つ、忘れてはならないのがてんかんという持病。この病気とともにあるだけで大変なのに、スノーデンはそこに天才的なコンピュータースキルを持っていたのだ。
国を敵にするというのは相当なこと。僕はやはりてんかんの存在が大きかったと思う。この主人公は、かなりこの持病の存在に葛藤していたから、そんなことができたのではないか?
でもまぁオリバーストーンの映画は、大きい存在に疑問を呈する社会派が大きな持ち味。久々のオリバー節、健在で安心しました。[DVD(字幕)] 7点(2017-10-07 23:17:06)《改行有》
3. SWEET SIXTEEN
《ネタバレ》 ケンローチらしい、イギリスでの苦しい生活を強いられるストリートの話。主人公は、ヤクなどが周りにある環境で、ただ自分を持とうと頑張ってる。その彼が自分を持っていられるのは、ムショの母親との新生活を夢見ているからだ。チンピラの兄や爺さんとの言い争いもあるが、優しい姉が見守っている。新生活のために金の要る彼はヤクの取引に手を染める。しかしそれが元で、大物に目をかけてもらう。大物のおかげで新生活の目途が立ち、母親がムショから出てくる。しかし、母親は母親なりの考えでチンピラの兄の方に行ってしまい、自分を失った主人公は兄を刺す。そんな話である。もう女性たちが観たら、この主人公を抱きしめたくなるような、そんな切ない話である。ケンローチの社会派映画は、自然体であるが、隙がない。アメリカの社会派と比べると、娯楽色がなく、登場人物がリアルだ。まるでドキュメンタリーを観てるようにリアルだ。彼の知的さを感じずにはいられない。[ビデオ(字幕)] 7点(2015-06-24 11:51:12)
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