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1. NARC ナーク
試写を観たトム・クルーズがえらく気に入り自らが製作総指揮を引き受けたという作品ですが、近年のサスペンス物の中ではかなりの良作だと思います。特にこの映画で凄かったのが、撮影のために体重を増量して熱血刑事の役に挑んだレイ・リオッタ。力ずくで参考人を尋問するシーンなどはまさに迫真に迫っています。独特の寒々としたザラ付いた画面も、殺伐として重圧感のある物語にマッチしていてとても良い。ラストの二転三転するどんでん返しには完全に参りました。サスペンス映画や硬派な刑事ドラマが好きな人は是非とも押さえておくべき作品でしょう。ちなみにタイトルの"NARC"とは「麻薬捜査官」の意です。8点(2003-11-26 13:59:20)
2. ナイト・オン・ザ・プラネット
《ネタバレ》 今のところジム・ジャームッシュ作品の中では、これと「ダウン・バイ・ロー」が一番好き。よくよく考えたら両作ともロベルト・ベニーニが出演している(笑)。個人的にこの作品の好きなところは、ヘルシンキを除いたそれぞれのエピソードが終わった後に時計の針が元の時間まで戻るところ。国やそこで起こるドラマは違えど、同じ夜空の下一つで繋がっているということが感じられます。話はどれも甲乙付け難いけど、N.Y.とローマは笑えるしヘルシンキは泣ける。カウリスマキ映画の顔でもあった、主演のマッティ・ペロンパーが既に他界してしまっているのでより一層感慨が深まります。一番最初のL.A.は新旧スターの競演を観ているだけでも面白い、パリは皮肉が効いている。[CS・衛星(字幕)] 8点(2003-08-28 16:43:56)
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