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1. MEMORIA メモリア
《ネタバレ》 アピチャッポン監督、初鑑賞。
ヘルツォークを思い出させるような文明批判映画と感じた。
人類の記憶の中に、西欧文明だけでは不可侵な分野がある、そういうメッセージを受けた。
あのラストの宇宙船が、その象徴だろう。
幻聴のする女性と、石の声が聞こえる男性。
この二人の邂逅に物語は大きく盛り上がる。
そして聞こえてきたのが・・
砂浜での箱の中に主人公が閉じこめられていて、それをハンマーか何かで、
叩いて、箱をこじ開けようとする声だ。
これが宇宙船なのか(放射線とか言ってる)、彼女を殺そうとした別のなにかがあったのかは分からない。
(ただ素直に考えると、この女性は宇宙から来た人じゃないか?と思えるのだが・・)
、[DVD(字幕)] 7点(2023-01-28 20:55:50)《改行有》
2. メランコリア
これはキューブリックの感性を上回る作品でした。映画の進化が著しく、秀作が目白押しの気がしますが、その中でもこの作品は凄かった。映像的にも、音楽的にも、演出的にも。いろんな意味付けが可能なのでしょうが、映画好きな自分には、自分の中で「映画的」という形容詞ができあがってます。まず結婚式に時間をたっぷり使います。実に豪華な顔ぶれ。ここはここで群像劇的な色合いで、ジャスティンの女性心理をじっくり描きます。そして一転、姉のクレアの惑星接近に動揺する彼女をじっくり描きます。いろんな意味付けができるのでしょうが、自分はこの二つの視点を持つ映画の「映画的さ」にひたりました。ラースフォントリファーの世界にひたったんですねぇ。そして「映画的」をたっぷり感じ取りました。彼の容赦のないラストを持ってくるストーリーには辟易もしますが、この作品で大好きな監督になったことは間違いないです。最初の数分を観て、ネットでDVDを購入しました。[DVD(字幕)] 10点(2012-09-19 04:26:59)(良:1票)
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