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プロフィール
コメント数 210
性別 男性
ホームページ http://mixi.jp/show_friend.pl?id=8512182
年齢 49歳
自己紹介 映画は娯楽である。笑ったり泣いたり学んだり、空想という鑑賞時間を過ごす「芸術作品」である。実際に映画づくりを体験していない人間に、映画批評が出来るとは思えない。プロの批評家でもなく映画を作った経験も無いのだから、作品のシナリオや背景など、基本設定に理屈っぽくケチをつけるようなナンセンスな行為はなるべく止めにしたい。映画好きのハシクレとして、作家が作った作品を、素直に楽しみ、感動できる姿勢を何よりも大事にしたいと思う。

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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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1.  パフューム/ある人殺しの物語 延々と主人公の心情を読み上げるナレーションにはちょっと中だるみしなくもないが、全体としてはよくまとまり、上映時間の長さを感じさせない。主人公ジャン=バティスト演じるベン・ウィショーのギスギスとした演技はなかなかのものだったと思う。……映画にすることの出来る視覚でも聴覚でもなく、嗅覚をいかに表現しているかと期待したが、その部分に関してはちょっと期待はずれ。冒頭のグロい映像や花畑だけでなく、もう少し新しい表現をしているかと思ったのだが。全体としてはドキュメンタリータッチな物語だけで、個人的には「香り」というテーマには今一歩及んでいないように思う。……香りの追求と道徳の狭間で苦悩した主人公と、その結果の人殺しの選択、という筋書きを思い描いていたが、最初からいきなり人殺しに走り、我が目的の材料のためだけに躊躇なくエゴをむき出すバティストには、さっぱり共感できなかった。それでも映像のクオリティには見応えがあったし、まず満足。オリバー・ツイストにもあったけれど、昔のヨーロッパって、あんなに不潔で汚かったのかな。[映画館(字幕)] 7点(2007-03-12 01:34:29)

2.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 最近の007シリーズは、物語が始まって女が登場するや「もうエッチかよ!」というような脈絡の無いベッドインが嫌いだった(いくらセクシーな優男なのがボンドのキャラだといっても)……しかし本作のボンドは、色男でありながら骨太で硬派でマッチョで一本ビシッと筋が通っており、男から見てもカッコいい。007シリーズを全て観ているわけではないが、ボンドガールが裏切り者というのは他のシリーズにあったのだろうか?スパイのプロ意識から職務を遂行し、女性を愛し、やがてまた独りに戻っていく。本作だけ観ても、ひとつの作品として、十二分に楽しめる映画に仕上がっていると思う。カジノに掛けたオープニングのアニメのセンスの良さ、前半のアクション、後半の心理戦と物語の積み上げもひとつひとつが丁寧だ。……極端に現実離れした道具もなく、観ていて痛いほどのアクションの連続、手に汗握るポーカーゲームで追い詰められ、一瞬我を忘れてナイフを握る様子など、何よりボンドが非常に人間くさい。これが物語をとてもリアルに見せている。初代ボンドに匹敵するとの高い評価も頷ける、スパイ映画の原点のような映画だった。[映画館(字幕)] 8点(2007-01-01 15:17:14)

3.  ブラック・ダリア 《ネタバレ》 同じくデ・パルマ監督の「ファム・ファタール」と同じような、雅なエロスと裏切りを期待していたが、ちょっと字幕だけではストーリーが分りづらい。ラストシーンの死体のフラッシュバックは、夢に出てきそうに気味悪かった。最後の屋敷での種明かしも細かな台詞のやりとりについていけず、いまいち「あっ」と言わせてもらえた感が少ない。英語が完璧に分かれば、ちょっとは奥深く見える映画なのかな。[映画館(字幕)] 4点(2007-01-01 01:32:24)

4.  M:i:III 《ネタバレ》 トシをまるで感じさせないトムの全力疾走、回数を重ねるごとにスパイ映画からアクション映画へと変化していくが、息もつかせぬクライマックスの連続は確かに面白い!難解なミッションを次々にクリアしていく見事なチームプレイ、そしてやっぱり魅力的なのは、作戦の過程に使われる、見る手の度肝を抜くマル秘ハイテクアイテムの数々。バチカン宮殿への侵入~脱出シーンは、思わず心で拍手を贈ってしまった。頭の中の爆弾はエゲツなく、悪役の彼はあまりにもアッサリ素人に撃ち殺されてしまったが返ってスッキリ。このシリーズもどうやらコレで終わりのようだ。[映画館(字幕)] 7点(2006-08-14 21:54:23)

5.  ナイロビの蜂 《ネタバレ》 確かにリアルな映画ではあったが、アカデミーに選ばれた根拠が分からない。俳優の演技がずば抜けて優れているとも思わなかったし、音楽もさほど印象には残っていない。もし、この残酷なテーマが賞の理由なら、それを権威ある賞に取り上げる事自体が、何か大国の偽善的な匂いが感じられてならない。鑑賞しながら、映画好きのハシクレとして恥ずかしい、そんな「下衆の勘ぐり」が拭い去れなかった。・・・・・・西欧の国の大企業の、なりふり構わぬ搾取をリアルに描いてあるのは分かる。現に、海外といわず日本国内だって、こんなことは行われているのだろう。アメリカの石油産業や軍需産業と政府の結びつきもそうだが、国と企業が利益で手を結んだときのやり方は、ホントにエゲツない。・・・・・・己が利益のために、他国の苦しみを黙認する、そんな人間にはなりたくないなんて、誰もが思っていることだ。それでも、我々が豊かな生活を送っている陰では、少なからずこの映画のような他国の搾取的な事実があるのだろう。それに気がついても、見えないフリの生活から逃げられない。救済募金がせいぜい、結局、我が身可愛さに豊かな生活を捨てることなどできないのだ。・・・・・・話題の本「国家の品格」じゃないが、人類愛をまず最初に説くならば、まずは家族愛から出発しなければならない。身近な家族や友さえ幸せにできない人間が、どうして他国の人間を救えるだろうか。ヒロインは自己犠牲に徹し、家庭をも顧みずに糾弾活動に命を燃やしたが、夫は理解していたとしても本当に幸せだったんだろうか。自分の活動が死後、夫に理解され、夫もまたそれに殉じる。確かに糾弾には成功した。しかし結局、夫の命までも失う結果になった。夫の死ぬことなんて、自分の活動に夫を巻き込みたくなかったヒロインは望んでいなかったに違いない。・・・・・・どうにもならない現実に、ただただ悲しくなる、そんな映画だった。[映画館(字幕)] 6点(2006-05-14 15:11:02)(良:1票)

6.  戦場のアリア 戦争の悲惨をドンパチ画面だけで説明しようにも、所詮戦争を体験していない私たちには実感として分かるはずもない。ただ悲惨を観念だけで捕らえるだけだ。この映画では、戦争の悲惨を「血や痛み」というマイナス面ではなく、人々の「交流」というプラス面を通して語られているから、大変現実味があって感情移入できた。・・・・・・冒頭の突撃の前、司令室の片隅でただ一人、恐怖のプレッシャーに嘔吐する司令官の姿。目的が公的な死であれ、私的な死であれ、死を目前にした人間の心境なんてそんなものだろう。国としての義務から戦争には参加するけど、誰だって出来ることなら殺し合いなんてしたくない。そんな極限のプレッシャーの中、クリスマスイブという「共通の観念」が入り込んだ時、そこに歩み寄ることでお互いに救いを見出そうとした心境は、とてもよく分かる。どこか滑稽で心温まる場面に光が当たっているから、「戦争の悲惨」がその影で際立っていて心に染みた。・・・・・・敵同士とはいえ、一度お互いが「ホンネでは殺し合いを望んでいない」ことを確認しあった時、情が移ってしまうのは当たり前だ。相手を敵として憎んでいるのは、国の上層部やこれから出征する兵士など、戦う相手の顔を見たこともない人間だけ。戦争なんてものは、国レベルの損得でしか勘定できないことであるのを思う。・・・・・・悲惨な状況の中で、唯一の共通観念であり正義であるはずの宗教さえ、戦争のための道具にしかなりえない。何かを諦めたようにロザリオを外し、去っていったあのバッグパイプ吹きの優しい神父さんの行方が気になって仕方がなかった。[映画館(吹替)] 8点(2006-05-01 16:08:56)(良:1票)

7.  Vフォー・ヴェンデッタ 《ネタバレ》 Vの誕生が語られてはいるものの、彼が独裁という「政権」を憎む理由が今ひとつ不明。最終的な目的は結局のところ、政権ではなく、独裁者「個人」への個人的な復讐に過ぎないように思える。彼は自由への戦いのシンボルとなって物語はクライマックスとなるが、彼が自由を勝ち取ることを人々に推奨し独裁政権打倒を目指す理由がちょっと分からなかった。・・・・・・某映画評論家の言葉のとおり、確かに爆破シーンや、人々が仮面を脱ぐシーンでのクラシック音楽との融合は迫力があり斬新だった。アクションシーンやもっと他でも使ってみたら面白い。あとはナタリー・ポートマンの身体の細さにびっくり。レオン時代の神々しい色気はなくなっていても、やっぱり美しい女優さんだ。[映画館(字幕)] 4点(2006-04-29 18:05:38)(良:1票)

8.  サウンド・オブ・サンダー ジュラシックパークなんかに比べると恐竜のCGが安っぽく違和感ありありで、未来カーが走る街中の風景のCGは稚拙すぎて観るに耐えない。せめて歩く二人にピンが合っている時は背景をボカすくらいの手は入れてほしい。ストーリーは面白いが問題が安易に解決してしまうし、先が読めてしまって、イマイチ緊迫感が感じられなかった。過去の間違いを矯正して消えてしまったあの主人公は、存在が消滅してしまったのかな。自分自身が消滅してしまって、本当に問題の解決になったのか、どうもアタマがこんがらがる。[映画館(字幕)] 2点(2006-03-26 02:23:01)

9.  ジャーヘッド 《ネタバレ》 国の大義名分は分かっていても、戦争に行くということは人殺しをしに行くに他ならず、行ったはいいが実際は銃撃戦や白兵戦をするような次元の戦争ではなく、「人殺し」という目的を達成できずに欲求不満ばかりがつのっていく。そして武器を手に戦場で戦う海兵隊も、国へ帰れば良き父親であり、ビジネスマンであり、スーパーの店員であり、ただの人間にすぎない。カラッポの頭、ジャーヘッドで軍に統率され、狂気に足を踏み入れる兵士に誰もがなり得ると言う現実が、手抜きをすることなく描かれていて面白かった。‥‥‥国が世界の平和だ、大量破壊兵器だと薄っぺらな大義を振りかざしても、国の大義名分なんか、末端の兵隊には関係ない。ベトナムでもどこでも、生き死にの究極を争う現場では、兵隊は「殺したいから殺す」。そんな獣性を発揮しなければ生き残れないだろうし、そんな獣性を持っている自分自身に気付いて、後になって苦悩する。ベトナムからの帰還兵の人々も、きっと同じ悩みを抱えたことだろう。戦場の中では誰しもが獣になるが、そんな獣になった自分を認めたくはないものだ。‥‥‥ハデな殺戮シーンや、悲惨さを訴えるために陳腐な凄惨シーンを描いたりすることなく、近代戦の中を人間の視点から、妥協せずに描き抜かれているのが面白い。戦地に赴く訓練の過程で、画面を見ながら不覚にもワクワクしてしまったのは、私自身の中にもそんな獣性が存在するからだろう。[映画館(字幕)] 8点(2006-02-13 12:46:47)

10.  サハラ 死の砂漠を脱出せよ 《ネタバレ》 「爆薬は持ってきたんだろうな!?」「忘れた‥‥‥ウソだよ!」命に関わる大ピンチの連続なのに、妙に余裕のある二人の間で小気味よくやり取りされるジョークが痛快だ。収集したコインが洞窟にコッソリ収納されているラストや、車の購入と引き換えに支払った金貨、南北戦争の装甲船の大砲を使ったりする部分など、物語の随所で散りばめた仕掛けがキチンと功を奏してウィットが効いており、観ていて大変痛快である。組織のボスも面倒くさがらずにヒーローのピンチを助けて活躍をシッカリとフォロー、ラストにはちゃっかり政府から利益もせしめて万々歳。観る手を満足させる作品に仕上がっている。[映画館(字幕)] 7点(2006-01-16 13:43:29)(良:2票)

11.  ヒトラー 最期の12日間 ドイツではタブーとされているヒトラーを描いたことで、賛否両論あったそうだが、評判ほどヒトラーの「人間性」に重きを置いて描かれているようには思えなかった。史上最も悪名高い男の「カリスマと狂気と苦悩」が描かれているかと思ったが、自尊心から現実を受け入れられず部下を罵る彼の姿は、単なるヒステリーな夢想家にすぎなかった。しかしそれこそが一人の人間として描いた場合の彼の実像だったのかもしれない。「アレキサンダー」を観た時のように、倒産する会社を観ているような感覚、カリスマの権力者を中心に集まった集団が滅び行くさまをまざまざと見せつけられた感じがした。‥‥‥鍵十字のナチ自体を忌み嫌い、それに触れることすらタブー視するのが今のドイツなのかもしれないが、この映画はヒトラーを描いたことが問題にされているのではないように思う。ヒトラー=悪という大原則のに思考停止するのではなく、ヒトラー=ナチスという団体の中に居た先祖の人々の人間模様を真っ正面から描き切ったことが問題であり、評価に値するのではないか。ナチスの犯した罪は大きい。しかしその中にも、軍人としての立場を超えて奔走した医師のように市民を守ろうとした真の愛国者も居れば、歪んだ民族主義を抱きユダヤ人を虐殺した者も居たことだろう。その当時の様々な状況を見据え、現実をとらえて考えることが大事なのだ。これは同じ敗戦国であり、戦争犯罪という「言葉」の前に思考停止している我々日本人にも共通するべき点なのではないだろうか。[映画館(字幕)] 8点(2005-11-17 13:47:37)(良:3票)

12.  ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] アメコミ映画の常道で、底は限りなく浅いのだが、邦題からして予測できた安直な筋書きも笑って許せる娯楽作品。ただ、2作目が出ても多分観ようとは思わないな。目立ちたがり屋のライター男がユーモラスで好き。[映画館(字幕)] 4点(2005-09-24 12:14:31)

13.  エレニの旅 映像のスケールや美しさは今さら記すまでもない。一面に広げられたシーツ、草原に点在する寒々とした村、物語の象徴である灰色の港にたたずむパラソル、特に沈黙の中を進み行く人々の船の映像や雨の酒場などのシーンは近年の映画には比類がなく、ぞくぞくするほど荘厳な迫力を感じさせる。そして随所に作り手のこだわりが見え、愚直なまでに貫き通した一見短調にも思える「徹底的な引き」のカメラ。この映像の上に壮大なスケールで描かれる一大叙事詩の素晴らしさは理解できなくもない。ひとカケラの救いも見えない物語はこの映画の良さのひとつであるとして、この点数は正直に「私の感覚には合わない、退屈この上ない、面白さに欠ける映画であった」ということ。作り手のこだわりのひとつなのであろうが、表情をアップにしたヨリの映像は殆どなく、映像は美しいが動きと変化が薄い(もっとも、そんな安っぽい演出などこの映画には無用なものだ。この映画の個性は、あくまでも固定された引きのカメラで捉えた映像の展開にある)。物語の悲しさ、映像の美しさは理解できても、あまりに単調な映像と物語に長い上映時間が苦痛となり眠気を覚えるほどで、それが感動になることはなかった。素晴らしい映画だということは理解できても、面白さの価値観から感覚的に受け入れられない、そんな映画があるものだと改めて実感した。[映画館(字幕)] 2点(2005-07-05 19:01:54)

14.  エイリアンVS. プレデター 《ネタバレ》 2大スター(?)の夢の共演と言うことで、なんにも考えずに観れた。冷酷無比のプレデターが、人減相手のジェスチャーなどやたら人間臭い。終わり間際のプレデターとのボブスレーは結構笑えた。プレデターはもっと人数増やして、大軍団同士の激突かと思っていたら、結構戦いは地味だった。人間は早く死に過ぎ。あっという間にみんないなくなっちまって恐怖も半減だ。なぜかみんなエイリアンが「宇宙の」トカゲだと知っているし。[ビデオ(字幕)] 4点(2005-05-27 11:50:46)(良:1票)

15.  キングダム・オブ・ヘブン 「トロイ」では情けない弟役だったが、オーランド・ブルーム演じるヒーロー再び!監督のお陰で「グラディエーター」のラッセル・クロウと比較されがちみたいだが、そこまで彼が役不足だとは思わない。一介の鍛冶屋だった青年が指名にかられて人々を救える器になるまでの筋書きを考えると、男臭く汗臭く勇猛果敢なイメージよりも、彼のようなサワヤカで純朴な印象のキャラの方がむしろ適していると思う。十字軍に身を投じるまでの過程はさすがに荒らく都合良すぎだとは思ったが、リドリー・スコットらしく人海戦術を投じた戦場の様子は大変リアルで驚いた。城郭に乗り込むためのあの櫓は、砂漠の彼方から引っ張って来るのか、それとも城を包囲した後に現地で組み立てるのか。‥‥‥「神の伝道師を崇めている。そして人々の幸せの為、道徳の為に宗教は存在する」どんな宗教でも同じ簡単な理屈なのに、それを受け入れられない宗教同士の戦争は理解が難しい。宗教に必要以上に縛られて無駄に血を流すより、人々の幸せのために現実を選ぶなんてことは、今も続く紛争地域の一部の人々にとっては到底受け入れられない考えなんだろう。‥‥‥戦の最中にロバに裸で乗せられてたあの元王様、彼は結局どうなったんだろう?[映画館(字幕)] 6点(2005-05-16 12:47:46)

16.  アレキサンダー 破竹の快進撃で大王になる過程ではなく、むしろ大王の破滅に重きをおいて描かれているのが大変印象的だった。孤独と寂しさに苦しみながら、ついに死ぬまで母親の手から逃れることができなかった世界の覇王。主役の顔はどうみたって英雄顔じゃないと思っていたが、眉が下がり気味のコリン・ファレルの表情で彼の弱々しい苦しみがよく表現できていたと思う。若干20歳で王となり、30にして数十万の大軍と共に世界の果てへ挑戦した偉大な夢想家の心境はいかばかりであったろうか。自分に納得のいく安住の地を目指し、気の遠くなるような年月と距離で未知の世界を行く遠征。不幸にも王に産まれついた男、逃れようにも自分の居場所は王座の他にあるはずもなく、一生強者を演じ続けねばならない。その唯一の居場所が脅かされると思えば、些細なことまで脅えなければならない生活、「故郷に帰ろう」傷を負い部下にそう言った彼だが、彼自身の故郷などどこにもなかったのだろう。歴史は一見、男による支配が大きいように思える。しかし、アレキサンダーの母オリンピアスのように、その男を産み出すのは女なのだ。歴史を支配しているのは常に子を産む力を持った女であり、その影響力には男は決して逆らいようがない。オリンピアスを演じたアンジェリーナの妖しい演技は評判ほど悪いとは思えなかった。あの切れ長のグレーの瞳、まだ若年の女優でありながら、狂気の母の貫禄をよく演じきっていたと思う。7点(2005-02-06 04:41:33)(良:1票)

17.  ジャッカル プロの殺し屋と言う割に仕事が目立つし粗い気がするが、悪役のウィリスが格好よくて個人的には好きだ。家の中でSPを次々と殺して行く場面でバックに流れるBGM(曲名)をしらないけれど)が印象に残っている。「ジャッカルの日」という映画を観たことはないけれど、これより出来の良い作品なら観てみようと思う。 マチルダ・メイ演じるイザベラの、凛とした美しさが良かった。6点(2005-01-17 00:34:36)

18.  ディープ・ブルー(2003) 《ネタバレ》 イルカはあんなに楽しげに波の上で踊ることが出来るのか。シャチはアシカを尾びれで10mも跳ね上げるのか。ペンギンはあんな距離をブリザードに耐えて行進するのか。‥‥‥最初から最後まで、驚きと感動の連続だった。なんと美しく、壮大な映像の物語。これらの映像を撮影するには、大変な苦労があったことだろう。つまるところこの映画のメッセージは、「地球環境を大切にしよう」ということなのだろうが、ただ一つ残念なのは一番最後の「人は今日も海を傷つけている」という言葉だ。そんな陳腐な言葉は必要ない。そんなフォローがなくても、これらの映像は圧倒的な説得力があるのに。スクリーンに映し出されているのは作られた仮想現実ではなく、弱肉強食のまぎれもない真実。膨大な命が巡る生と死の終わりなき輪廻、描かれたシナリオのない感動のドラマだ。それが圧倒的な現実味と説得力をもって見る側に語りかけてくる。この映画の唱えているとおりだ。別に極端なエコロジストになれというわけではなく、星の彼方を見る前に、我々は自分の足元に在る母なる地球のことをもっともっと知るべきなのだ。どんなに素晴らしい奇跡の星で、自分達がこの星にどんな恩恵を受けているのか。自分達も生命のひとつであることを認識し、産みの親たるこの星に対して敬意を払い、何を行うべきなのか。未来と空ばかりを見て、現実と足元を見ていなければ、文字どおり「足元をすくわれる」ことになりはしないか。‥‥‥‥環境破壊の恐ろしさと人間の末路を唱えるのも大いに結構だが、この映画に描かれている今の地球の現実世界の素晴らしさにも、もっともっと眼を向けるべきなのではないか。自分達の住んでいる地球とは、本来どんなに豊かで、素晴らしい奇跡の世界なのか。こんな美しく、儚い奇跡を破壊しようなんて、誰も思わないはずだ。人間同士のやっている「必然」ではない争いなんて、ちっぽけで無意味なものに見えてくるはずだ。学校での安っぽい教育やそこらの嫌味な環境保全の啓蒙など比較にならない、有無を言わせぬ圧倒的な説得力に脱帽した。メッセージだけでなく、映像をひときわドラマチックに見せる音楽も大変良い。久しぶりに見応えのあるドキュメンタリー映画だった。[映画館(字幕)] 8点(2004-10-25 00:37:18)

19.  バイオハザードII アポカリプス 《ネタバレ》 私はゲームをやったこともない人間だが、第1作目よりは断然良い。見る側を怖がらる手法や、前作よりも凝ったシナリオもレベルアップしている。単純に頭カラッポにして楽しむ映画、この分だと3作目も観てみようかと思った。カスリ傷でも確実に死に至るウイルスなのに、やたら肌の露出が多い服装で、平気でゾンビと肉弾戦を繰り広げるヒロイン達のアクションには脱帽。一番最後には超能力まで身に付けて、主人公はどこまで強くなるのだろうか。4点(2004-09-20 00:45:56)

20.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 CGだらけの安い作品かとあまり期待せずに観に行ったが期待以上。ロボットは所詮生命体ではない、しかしそれがプログラムから独自に進化した感情を持った時、人間とロボットの差は有機体と無機体の違いでしかない。サニーの様に自ら怒りを作り出すこともできれば、きっと芸術の創造も可能なのではないだろうかと思う。かつて主人公を助けたロボットは論理から少女を見殺しにしたが、サニーは見殺しにすることなくヒロインを助けた。人類全体に対するリスクの論理から考えればあの場合はヒロインを見殺しにしても当然。現代社会では何事も秩序だてた論理が正しいと思われがちだが、人間の感情から生まれた矛盾のある行動こそが、実は一番人間らしい部分であることを考えさせられる。単なる近未来への警告ではなく、人間の人間たる部分とは何かを示してくれている映画であると思う。 物語の冒頭はサニーをロボットとして気味悪く思っていたが、物語の進行につれ感情移入でき、最後はスミス演じる刑事と同じ人間に見えて来る。特にピンチから脱出するサニーの機転、ウインクはT2の親指を連想させて傑作だった。7点(2004-09-12 02:48:47)(良:2票)

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