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1. 愛と精霊の家
結構なオールスター・キャストで激動の歴史を描く大河ドラマというのは好みのジャンルですけど、私も期待程は楽しめませんでした。主要キャストを英米人にしてチリの歴史を描く、デンマーク人が監督・脚本の英語作品という、良く言えば国際的な、しかし悪く言えば趣旨の良く判らない作品プロフィールそのままに、物語の趣旨も良く判らないまま終了してしまいました。基本的にはジェレミー・アイアンズの一代記で間違いないんでしょうけど、「精霊の家」というタイトルにしてる位ですから、元々のメリル・ストリープの役はもっと重要だったんじゃないでしょうか。その他の家族のエピソードが有りがちな分、たぶん彼女の役割が最も重要な物語上のポイントだった筈。何か肝心な部分を飛ばされてしまった様な印象です、4点献上。[ビデオ(字幕)] 4点(2005-12-02 00:01:24)
2. あこがれ美しく燃え
「思春期の少年と大人の女性との秘められた情事」というシチュエーションは、ノスタルジックで甘酸っぱい良き思い出って感じになるのが定石ですけど、そんな都合の良い話なんてそうそうある筈もないし、全盛期のシルヴィア・クリステルやラウラ・アントネッリみたいに、魅惑的で「親切」な美女がザラにいる訳でもない。ましてやずる賢い大の大人は、アホなガキより一枚も二枚もうわ手なのが普通です。本作もノスタルジーはそのままですが、「甘酸っぱい経験」は「苦い失敗」として描かれます。サカリのついたガキとグダグダの生活に疲れてる女の間に愛情は芽生えず、ガキの抱く「あこがれ」が急速に色褪せていくのは必定。太腿をチラつかせても言うことを聞かなくなれば、大人の力を行使するしかありませんネ、5点献上。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-10-14 00:07:54)
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