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1. アギーレ/神の怒り
《ネタバレ》 見応えある!
こんな映画は、あまりない・・
未開の地への征服過程における、ここでは文明の敗北(消失)を
描いてる。
だがどうだろう、この10年後に同じような設定で、今度は
「フィツカラルド」で文明(文化)の勝利を描く。
本作とこの作品の監督の問題意識の変わり様は興味深い。
かつての王子が、征服され奴隷になっているキャラの設定もすごい。
ヘルツォークの人間の罪深さへの容赦ない表現がニュージャーマンシネマ真骨頂である。[ビデオ(字幕)] 8点(2019-12-18 02:20:05)《改行有》
2. 暗殺の森
《ネタバレ》 退廃を明るく美しく。明るい光の中で空っぽ人間のファシズム時における空っぽぶりを描く。護衛のとっちゃんの一言「仕事でも卑怯な奴の相手は嫌だ」、これに尽きるんじゃない?自分としては、悪趣味じゃないセンスでスタイリッシュに退廃を描いてる感じが、大友克洋のマンガ「AKIRA」の1巻あたりの感じに似てると思った。この後の「ラストタンゴ」の汚れっぷりから、案外この映画はベルトリッチ本人の自分の空っぽぶりを素直な感じで描いたのかな?でもその後たくさん見事な作品を創っていっているようだから、彼は立派に立ち直ったのかもしれないね。この映画に関しては主人公の魅力の無さから7点です・・[DVD(字幕)] 7点(2013-04-13 09:58:32)
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