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1. 戦争のはらわた
ここのレビューを見て、レンタルビデオで初めて観ました。すんごい
作品です。コバーンが軍曹という設定がいい。リー・マービンと双璧。
それと小隊のメンバーがいい。体臭と硝煙の匂いがしてきそうな連中
達。なにしろ垢が溜まりすぎて防水仕様になっているという歴戦の
つわものです。また捕虜のロシア少年兵が可愛い。未だ声変わりも
してない子供。小道具のハーモニカ。やはり戦場にはハーモニカでしょ
。こういう現場の丁寧な描写があとで効いてきます。
捕虜という選択さえ存在しない地獄の東部戦線で、苦難の末敵中
突破し帰還した末に待っていたものは・・あのホモの将校に短機関銃
を腰だめでぶち込むのに、一瞬間を置いたところが、カタルシスを
高めました。でもなぜマイヤー中尉をぶち殺さない?!あのフランスで
楽をこいてアビニョンの橋でなんて歌っている俗物になぜ怒りの銃弾を
ぶち込まないんだ!と思ったらラストシーンでもっと酷薄な状況が
用意されていました。リロードはどうするんだ?リロード?ハハハ
みたいな。この映画を観たら敵味方みたいな二元的な捕らえ方の
他の戦争映画が薄っぺらく感じてしまいます。
10点(2003-11-07 11:37:08)(良:1票) 《改行有》
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