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1. パリ、テキサス
《ネタバレ》 この映画を観た後、テキサスの中に本当にパリという地名があるのか調べてしまいましたが、やっぱりありました。しかもエッフェル塔も建っていたりして。
さて、映画。
基本、ロードムービーは大好き。
あてもなく放浪する旅も良いし、この映画みたいに自分の親が愛を育んだ場所を訪ねたり肉親を探しに出たりという目的を持った旅もそれはそれで良い。銀行の前で張り込むのとか、すごく楽しそうだし。
オープニングのトラヴィスの登場シーンはかなり謎。なんかミステリアスな感じがするのと同時に、如何にもという作り話っぽい雰囲気も感じられてしまいます。
おまけに、トラヴィスの妻役のナスターシャ・キンスキーがマジックミラー越しに会話する店で働いているというのもちょっと都合が良すぎるんですが、そうでなければストーリーが繋がらないし、ラストの母子再会の感動もなかっただろうと思うので素直に受け止めることにします。
ラストは、トラヴィスは一体どこへ行ってしまったのだろう。
ハッピーエンドで終わってくれると思いきや、最後はいろいろと考えさせられる幕の引き方でした。[映画館(字幕)] 7点(2017-01-09 02:34:13)《改行有》
2. バグダッド・カフェ
《ネタバレ》 ひと言で言うと、安っぽい映画。
ポスターの写真が映画の中でも出てきたが、タンクから左側の空が緑色になっていて、唖然としてしまった。これは、フィルムそのものに着色をするという何とも安易な方法。他の風景のシーンでも下の砂の部分が黄色くなっていたり、空を紫色にしたりと、風景のほとんどのシーンでこんな子供騙しのような事をやっていて呆れてしまった。
また、主人公の女が手品を始めてしまって、あれを店でやってしまうところとか、もう失笑モノ。さらにそれによって客が増えていき、終いには店が大繁盛しちゃったりと、何て安っぽいストーリーだろう。
ていうか、最初に重い荷物を引きながら歩いてたけど、そんな必死になって手品グッズを運んでたのかと思うと、笑いが込み上げてくる。
他にも、バンダナのおっさんが描いてた人物像のセンスも最悪。みんな同じポーズでちょっとずつ脱がしていくっていうのとか毎回違うフルーツを持たせるって・・・もしかして、ここって笑うとこ?
映画のほとんどがこのバグダッドカフェで起こるのだから、最初に空撮とかで全景を映して、“果てしない荒野のど真ん中にこの店と道しかない”的な映像を先に見せるべきなのに、そんな簡単な手法も知らないこのパーシー・アドロンとかいう監督。おまけに、タイトルも邦題の方が良かったり。この人は技術もセンスもないんだなと思った。[映画館(字幕)] 3点(2010-01-10 03:10:23)《改行有》
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