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1. 下女
《ネタバレ》 告白を失敗した同僚に対して「愛は恥じゃない」と励ます女子トークに頼もしさを感じつつも、失敗し落ち込み動揺する女性が発する言葉は「相手は妻子持ちだから」という回答に、ああなるほどなあという思い。
そして違う女子が出現してからの妻子持ちと下女と家族全員を巻き込んでしまっての泥試合。子供だからといって容赦ナシ。いやあ、スゴイですこれ。
公開時は1960年です。時系列で例えるなら、日本であれば、ガス人間第一号だとか、ハリウッド製作のものであれば、サイコやアパートの鍵貸しますなどが公開されたそんな時代。当然、モノクロでありますが、今回、鑑賞出来たものは幸いにもデジタルリマスターされたものでして、まるで見辛さがなくクリアにされた綺麗な映像でした。こんな時代の韓国白黒ムービーとは貴重ではないのでしょうか。(ムービープラスさんありがとう)
さて、その内容たるや、恐るべし。
あの状況と時の経過を良きほうに解決するのは誰の発案であろうが時既に遅しで100パーセント無理な状態なわけでありまして、それでも日々続いてゆく泥試合。この時代に放たれたヒッチコックのサイコが未だに称賛されるのものであるのならば、こちらキム・ギヨンのリアルすぎて恐ろしいこのサスペンス、こちらも今さらながらではありますが、もっと称賛されてよいほどのものではないのかとさえ思えてきます。(事情により某国大嫌いなんですが、映画の質においては、一目置かざるを得ません。しかし、まさかこんな時代の韓国映画の出来の良さに頷かされてしまおうとは思いもよりませんでした。)
ただ、残念な思いとしては、ラストのオチの部分でありまして、両者相打ちで終わったのかと思いきや、エピローグにおいて、やはりこの男は下女を見下して終わる。そう、当然のように見下して終わる。そこが余計なところでしたね まあね、そこは見なかったことにしておこう。
階段一段降りて頭ゴン、また一段降りて頭ゴン、素晴らしすぎませんか この場面。寄せの絵も素晴らしいのですが、引きの絵もスゴイ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-21 18:49:05)(良:1票) 《改行有》
2. 消された女
《ネタバレ》 監督が語られた 昨今、実際に起きている事件を世間一般に知ってほしかったというメッセージ。伝えたい事や、そして親近者をいとも簡単に強制入院させる事が出来るその真実と実態と、一部の診療病院の恐ろしさと 伝えたい事というのは 僅かながらに理解出来ました。
ただその、真面目に語らせてもらうとしたなら 作りとしてどうかと思います。あまりにホラーに寄せ過ぎたところに嫌気が差してしまった
単にハードサスペンス的なものにしとけばよかったものを変に幼稚なものに仕上がってしまってたように感じてしまいました。
現に、ホラー的な展開の末に用意されてたあのドンデンガエシは一体なんだったのかっと。あんな演出しといて実際に起きている事件がどうとかこうとか じゃあこの事件は実話なのか いや、違うだろ なんだよ一体紛らわしい締め方いたしなさんなよっとかさ 最後に少しばかりの苛立ちを感じてしまった。そんな意味では題材が良かっただけに すごく惜しく感じてしまえた作りである。
しかし、韓国、そんな実態なのか 恐るべし規制がまかり通った不思議な国家だな。身内からの問題提起あった事には納得だ。[DVD(字幕)] 5点(2018-08-19 20:18:17)《改行有》
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