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プロフィール |
コメント数 |
238 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
のんきなレビュアーです。よろしくです。 |
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1. ハン・ゴンジュ 17歳の涙
《ネタバレ》 誰も最後まで彼女に寄り添えないのか。家を提供したり、友達になったり、多少優しく接したとしても、彼女の本質を理解する人は誰も出てこない。彼女のほのかな望みは「プールの縦幅を泳げるようになる(25メートル)」ことだけ。
韓国で実際にあった、密陽女子中学生集団性暴行事件の映画化。43人。43人から(>_<)
元の担任の先生が、強引に先生の実家にハンゴンジュという名の女の子を預ける。体と心に大きく傷つけられた女の子。先生の母親が預かり、少女の悲惨な事件を誰も知らない学校に転校することに。
そして…。セカンド的なものがやってきます。
でも、もし私がハンゴンジュだったら、彼女と同じように抵抗もできず、ただただ受け入れるしかないかも(>_<)。韓国社会の裁判がらんだ大勢の自分本位の大きな塊が私を圧倒してしまって…。
ラストは…、完全にプラスの方向で観ました。誰もがマイナスの方向で読むような気もしますが、あれは彼女の彼女なりの覚醒なんだと信じたいです。
本当に綺麗な映像で、本当に上手な回想シーンの入れ方で、本当にえげつないこと描くなぁと(>_<)[DVD(字幕)] 7点(2015-09-13 23:23:42)《改行有》
2. 母なる証明
《ネタバレ》 こんなに心を鷲づかみにされたオープニングは初めてだ。「母」としか紹介されないキム・ヘジャが○○○場面。観てほしい。そこから美しいタイトル画面。このオープニングはこの後映画の二つの場面につながる。母としか紹介されないひたすらに息子を愛し慈しむ母の魂の叫びがこの場面になっている。母性だけではなく、女性として、一人の生きる人間としての精一杯の躍動をこんな形で映像にする監督の才能は恐ろしいほどである。ここにかかるシャンソンのようなクラシックギターの調べ。あまりの美しさに何度も何度も観かえしてしまった。
知的障害のある息子の冤罪を晴らすべく必死に事件の新たなる証拠を探す母。結果は皮肉という言葉ではあらわすことができないほどのものに。母なる証明。久しぶりに納得の邦題。母、とか母親、という題名ではあらわしきれないものがこの映画にはある。母なる証明とは「母によって何かが証明される」ではなく、「この母にしてこの息子あり。間違いなくこの息子の母はあなただと証明された」といった感じ。
ハリウッドリメイクは不可能な韓国の韓国ならではのスペシャルな映画。
自分で自分のツボを刺す映画。[DVD(吹替)] 9点(2015-06-25 16:12:27)(良:1票) 《改行有》
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