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1. ブラザーフッド(2004)
一民間人の筈のチャン・ドンゴンの戦闘力が高すぎで、風貌といいチョウ・ユンファと重なって見えて仕方が無かった。ラストもドラマチックに仕上げ過ぎてしまっており、それが”運”による所が多すぎるので若干興醒めした。しかし、不満はそこだけで、戦争映画では間違いなく最高クラスに入るだろう。日本で現在このレベルの作品が創れるかと言えば・・・で、昔の「二百三高地」までさかのぼらなければ太刀打ち出来ないのが悲しい。戦争なので、敵の兵士を憎む気持ちは無いが、下手な思想を振り翳したアカ狩りの学生には本当に嫌悪感を抱いた。どちらの首都も一時陥落するという壮絶な侵攻、撤退で、如何に韓国一般市民が混沌とした中で生きてきたかを改めて考えさせられた。
9点(2004-11-22 16:37:59)(良:1票) 《改行有》
2. 復讐者に憐れみを
《ネタバレ》 復讐は復讐を呼ぶというテーマは分かるが、自分の行動に全く責任を持たない連中ばかりだったので余り感情移入出来なかった。元はと言えば、騙された主役と見ず知らずの他人を誘拐しようと簡単に唆す女が悪い。これを言うとストーリーとして成り立たないが、一番の過ちは姉が子供を開放してから自殺しなかったという事。最悪の事もあり得る、という想像力が欠けている。クライマックスは案外あっさり、ソン・ガンホが縄を解いた時、許すか決闘するのかと思ったがアレには驚いた。反撃出来る時には反撃しろという教訓にはなった。韓国映画が凄いのは認めるが、特にこの監督の作品で無骨で強硬な男・犯罪が蔓延る韓国社会という怖いイメージが付いてしまった。最初の腹斬ももう少し考えた方が良い。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-06 03:14:05)《改行有》
3. PROMISE プロミス
《ネタバレ》 此れがチェン・カイコーの作品というのが一番の驚きだが、どう見てもチャン・イーモウ作品の劣化版ではないか。最大の過ちは「カンフーハッスル」の糞CG会社を選んだ事。一発で同じだと分かったわ。冒頭の掴みである筈のチャン・ドンゴンの走り・・・もうね、何と言うかこれ程酷いCGを堂々と上映出来る神経に拍手。今は生理的に受け付けないモノを見て、一刻も早く記憶を消したいという思いしかない。真田広之はJACの頃から見ているだけに期待したのだが、此れもCGが邪魔で折角の格闘も見るべき所無し。また円熟味が出れば出るほどつまらない役や煮え切らない役ばかり演じている。今回もいい所はすべてチャン・ドンゴンに持っていかれているし。ストーリーがまた意味不明、女神も切羽詰った子供に何を約束させているのやら。どう見ても他人の人生をオモチャにしているだけにしか見えない。イケメンの親玉の悪に染まった理由も「そんなアホな、自分の事は棚に上げて」という感じ。戦闘力が全く違うのにも関わらず、真田広之を態々策に陥れたり、互角の勝負をしたりとすべてが実にアバランスである。[DVD(字幕)] 2点(2006-08-12 14:36:59)
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