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プロフィール
コメント数 1698
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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【製作国 : 韓国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  JSA 《ネタバレ》 38度線で対峙する北と南の兵士たち。 地雷から命を救ったのがきっかけで交流を深める四人の姿がほのぼのとして温かい。 それがどうして冒頭の惨劇につながったのかと物語の中に引っ張られる。 観光客の写真に四人それぞれの立場で写っているのが感慨深い余韻を与えてくれる。 イ・ヨンエは綺麗だし、ソン・ガンホ、イ・ビョンホンも人気の出る前だがスター性を感じさせる存在感。[DVD(字幕)] 7点(2013-08-20 21:15:11)(良:1票) 《改行有》

22.  殺人の追憶 《ネタバレ》 韓国の警察は世間に不信感があるのかボンクラに描かれることが多い。ソン・ガンホが田舎警察の典型的なボンクラ暴力刑事を好演している。知的障碍者を脅して自白を誘導したり、トンチンカンな推理を真面目に進言したり、滅茶苦茶なんだけど熱意はあって憎めない奴。 コンビを組む知性派刑事はキム・サンギョン。ボンクラ暴力刑事とことごとく対立するが、レイプ殺人鬼を何とか捕まえようとする気持ちは同じ。 この知性派刑事が最後は我を忘れて犯人じゃない容疑者に暴力刑事顔負けの暴行をしまうのだが、そうならざるを得ないような流れがしっかり描けているので感情移入できる。 実際の未解決事件を基にしているためか、結局犯人は誰なのか解決されないまま。そうした終わり方に、投げ出された感じですっきりしないものは残る。 あまり好きではない手法だけれど、この作品に関してはこれもアリかなとも思える。目撃者の女の子の「普通のおじさんだった」との証言。凶悪犯罪を犯したごく普通の男が今も野放しになっている。最後まで姿を現さない犯人が、想像力を刺激する。 独特の後味の悪い余韻。ボン・ジュノ監督の才気を感じる。[DVD(吹替)] 7点(2012-12-05 15:31:19)《改行有》

23.  嘆きのピエタ 《ネタバレ》 親に捨てられて成長したガンドの、冷酷非情な取り立てはなかなかエグい。保険金を得るために、金を返せない債務者の手や足を虫けらのように潰していく。債務者の妻の懇願や、優しそうな母の祈るような目も、まったくガンドの心には刺さらないほど荒みきっている。 ヒリヒリとした雰囲気で引きつけられるのだけれど、そこからのストーリーに少し無理を感じたところが幾つか。それが引っかかって、話にのめりこむまでには至らず。 ガンドに母親と名乗る女が現れるのだが、この女の正体を考えたら、ガンドに突き落とされて足を折った債務者側の人間のはず。それなのに、息子の悪口を言うなと追いうちをかけて折れた足を踏みつけるのは、いくらガンドに母親だと信じさせるためだといってもできるものなのか。足を折られた息子とその母は、自分と我が子に重なるはずで、同じくガンドの被害者なのだから。観客を騙そうとしすぎて、無理が生じているように感じられた。 また、自分を捨てた母を激しく恨んでいたガンドが、母を案外あっさり許しているような印象。これまでの恨みを考えれば、たとえ解消されるにしてももっと時間がかかるはずに思える。 ラストはキム・ギドク監督らしい痛ましくてインパクトのあるシーンで畳み掛けてくるけれど、そこに至るまでにのめりこめないために衝撃が弱くなってしまうのが惜しい。[DVD(字幕)] 6点(2020-09-05 18:35:29)《改行有》

24.  私の頭の中の消しゴム ベタベタの難病ものでストーリーはこれといって際立つようなものはないんだけれど、主演の二人の良さもあって泣けるところまで持っていかれる。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-27 21:59:42)

25.  お嬢さん(2016) 《ネタバレ》 三部構成の一部はスッキ(珠子)の視点で、二部は秀子の視点で描かれ、三部で全ての真相が明らかに。 真相が次第に明らかになるのが面白い。 官能小説の朗読での日本語の訛りが、ムードぶち壊しでコントのようで笑える。 あれで興奮するのは無理だろうし、興奮するならホンモノのド変態。 全体的に韓国人俳優の日本語がもう少し流暢であれば良かったのだが。 現代劇の話し言葉であればそれほど気にならないかもしれないが、耽美派文芸風の畏まったセリフだけに余計に気になった。[DVD(字幕)] 6点(2018-08-25 21:43:57)《改行有》

26.  シークレット・サンシャイン 《ネタバレ》 シネは引越してきた当初から嫌われる女の要素はあった。 初対面の店主に店のインテリアのアドバイスをする無神経さ。 夫が他に女を作っていたという事実を認めようとしないプライドの高さ。 お金を持っていると思われたいために不動産取引の嘘を吹聴する見栄っぱり。 子供の前髪に金メッシュを入れる母親なんてのも印象が良くない。 だが、そんな女だからといって、わが子が殺されていいはずがない。 どうしようもない苦しみ悲しみの中で、宗教に救いを求めるのはよくあること。 ようやく心の安定を取り戻したかに見えたが、自分が許すために面会した犯人が、既に神の許しを得ていたときにすべては変わった。 どんな罪人も神に懺悔すれば許される――。いや、許されてはいけないのだ。 わが子を殺した犯人を許すことができるのは、神ではなく自分だけ。このシネの思いはごく自然な人間らしいものに感じる。 罪には許されるものと許されないものがある。わが子を惨殺した犯人に親はどうなってほしいと願うだろうか。 罪を反省して更正して幸せに生きることか。それはウソだ。絶対に幸せになんかなってほしくない。 後悔の地獄の中で苦しんで苦しみ抜くことだけが、被害者の救いになる。安息を得た犯人に、シネの心が再び壊れ始めたのもよくわかる。 シネは神に復讐心を持ち、神を試す。自分を教会に勧誘した執事の夫を誘惑する。 いくら容姿が良くてセクシーに迫られても、メンタルを病んだ女は容易に抱けない。獣ではなく人間ならば。 どんどん壊れていくシネが本当に痛々しい。 ソン・ガンホの能天気な田舎の俗物キャラが、陰鬱なムードに救いをもたらしている。 意味ありげなラストシーンは、最初はそこに何かが埋まっているのかと思ったが、シークレット・シャイン(密陽)にかかっているのに気づいた。 そんな片隅にも密かに陽がいっぱいに射しているということを象徴的に表したかったのだろう。 その陽はジョン・チャンのことだろうか、その陽にシネは気づくのだろうか。 ここで映画が終わったのは少し拍子抜け。まだ何も解決しておらず、途中で放り出された感じ。 終わり方の好みもあるのだろうが、シネがもっとハッキリと克服できるまで描いて欲しかった。 ジョン・チャンがシネの傷を癒すシーンを見たかった。[ビデオ(吹替)] 6点(2017-12-30 02:14:19)《改行有》

27.  春香秘伝 The Servant 《ネタバレ》 権力を握った者が横暴に下の者を踏みにじる。下男の主人公にはなす術もない。 ラストで現実の悲劇をチュニャンが望んでいたような美しい物語に仕立てようとするのが腑に落ちない。そんな聖人のようなキャラでもなかったはずで、無理のあるキレイごとに感じられる。恨みを募らせるならわかるが、人間そこまで割り切れるものじゃない。 そこに至るまでのストーリーはなかなか見ごたえがあったのだけれど。[DVD(字幕)] 6点(2017-09-09 15:13:07)《改行有》

28.  ウンギョ 青い蜜 《ネタバレ》 老人が女子高生に密かにときめくのはいいとしても、嫉妬に狂って弟子を殺そうと車に細工するなんて、年甲斐もなく何をやってるんだか。弟子の名前を借りて小説を発表したのも理由がわからない。弟子が事故に遭うシーンは、演出が良くてインパクトがあった。 キム・ゴウンはデビュー作だが、決して美人とはいえないものの、女子高生が似合ってたし、不思議な魅力があって演技もうまい。大胆なベッドシーンもやってのけるし、ペ・ドゥナとまではいかないまでも、おもしろい存在の女優になりそう。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-09-19 22:18:52)《改行有》

29.  友へ チング 《ネタバレ》 パッチギやビーバップのようなヤンキー全盛時代の匂いがする。韓国映画だけど、どっぷり昭和な雰囲気。 幼なじみの四人組が大人になって、あの頃と変わったもの、変わらないものが浮き彫りになる。そういう物語は好きなのだが、少年時代を演じる役者と成年時代の役者が、似ても似つかないので両者がつながらなくて混乱する。録画を巻き戻して名前を確認しながらやっと把握したが、そうでないと韓国俳優に馴染みがそれほどないこともあって判別しずらい。韓国映画では『インファナル・アフェア』の時も同じことを感じたが、その辺りは軽視しているのか。例えばハリウッドの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』は、少年時代と成年時代で誰と誰が同じ役なのかが名前を確認しなくてもすぐに把握できた。 そうした足りない点は幾つもあるが、ヤクザになったジュンソクとドンスの葛藤と哀しい顛末には見所があった。ジュンソクが一番気にかけていたのは自分とは真反対の位置にいる優等生のサンテクだったようで、いつも一緒にいたドンスとしては面白くない面もあったにちがいない。万年二番手だったドンスの屈折した心が痛い。 スキダカラァのCMネタのイメージしかなかったチャン・ドンゴンを、この映画で今更ながら認識できた。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-08-31 01:31:57)《改行有》

30.  ラブストーリー 《ネタバレ》 純愛ものド真ん中の雰囲気は好きなんだけど、奇跡や運命で片付けるには物語に都合のいい偶然がちょっと多すぎたような。親と子の二代に渡る物語だが、親であるジュヒとジュナの話はもうベタベタの悲恋。「三角関係」「自殺未遂」「親の反対」「戦争」「盲目」「早逝」と、それっぽいアイテムを総動員しながら、愛し合いながら結ばれない二人を描く。そして、その血を受け継ぐ女の娘と男の息子が、二代に渡った愛を結実させるという、いかにも韓国ドラマらしい展開。 ひと昔前の少女マンガのようで突っ込みどころはいろいろあるけれど、ソン・イェジンが魅力的なので、ストーリーの足りないところをカバーしている。『猟奇的な彼女』と同じカノンがBGMに使われているし何だか少し似てるなと思っていたら、監督が同じだった。『猟奇的な彼女』は感情移入できたけど、こちらは少し作りすぎていて、さあここで泣けといわんばかりのポイントでもそれほど入り込めず。 傘の話でジへがサンミンの気持ちに気づくあたりは、ドラマチックで良かった。サンミンのほうは、父の悲恋や、ジヘが父の愛した女性の娘だということも知っていてのアプローチ。一番かわいそうなのは、結ばれなかったジュナでもジュヒでもなく、実はジュナが結婚した相手の女性では? 夫の心にあるのはずっと別の女なのだから、映画には登場しなかったがこの女性の哀しさに思いを馳せてしまう。 また、ジュナの早死にの原因に触れられていなかったが、病死か事故死か、それとも自殺なのか引っかかる。 この映画が都合よく無視している部分に、メインストーリーに付随しているリアルでどろどろしたものが隠されて、綺麗なラブストーリーにごまかされてしまったような気がしないでもない。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-16 00:46:29)《改行有》

31.  ソウォン/願い 《ネタバレ》 韓国映画は本当にあざとい。日本ならちょっと恥ずかしくて避けるようなことも、照れもなくやりきってしまう。やりすぎだと引くこともあるのだが、そのド直球に魅せられることも。よくヤツ裂きにしたくなるような人非人が出てくるが、ここではいたいけな子供を陵辱する暴行犯。人工肛門をつけなければならないほどの傷を負い、心にもトラウマを負う我が子を見て、親のやりきれない心痛が伝わってくる。 子役の演技にも感心させられる。日本でもてはやされる芦田愛菜クラスが韓国映画やドラマには何人もいて、下手な子役は見かけない。特別な訓練でもあるのかと不思議に思うほど。ぬいぐるみを被って奮闘する親とか、犯人に殴りかかろうとする親を止める子供とか、あざとさ満載の作りなのだが、子役がすごいので見入ってしまう。 この映画の元になったナヨン事件は、外国のニュースではあったがあまりにも非道でショッキングな事件だったために覚えている。実際の事件はいくつかの点で映画とは異なっているが、幼女をターゲットにした人間の仕業とは思えない凶悪犯罪という点は同じ。被害者の少女が重傷を負ったのは、実際には犯人が証拠隠滅のために自分の精子を吸い取ろうと清掃用のラバーカップを使って大腸を吸い出して水で洗ったため。あまりにも生々しく陰惨な描写になるため、ここはさすがに変えたのだろう。 酒に酔っての心神耗弱で12年の刑に減刑されたのは映画と同じ。証拠隠滅を図っておいて何が心神耗弱だと怒りを覚えるが、仮に酩酊状態であったとしても、酒を飲めばそうなる可能性があるのは初めからわかっていること。酔っていたことは何の言い訳にもならない。酒の過ちとして犯罪さえも大目にみるのは悪しき風潮で、そんなものに手心を加える必要はない。この犯人の場合、過去に何度も性犯罪で捕まっているのだから、なおさら情状酌量の余地などない。 少年法もそうだが、凶悪な犯罪者に甘く、被害者に寄り添わない法律に反吐が出る。犯人が被害者の親に報復を臭わせるような言葉を吐いたのは、徹底的に悪人に描くための脚色だろうけれど。被害者の親なら犯人を拷問死させたくなる。でも、復讐や憎悪は何も生まない。この映画の親子のように自分たちが幸せになることだけを考えたほうがいい――なんてことは頭ではわかっていても、できるものじゃないような。やっぱり死をもって償わせたくなる。法が味方してくれないのなら、自分でと。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-06-28 00:36:55)《改行有》

32.  八月のクリスマス(1998) 《ネタバレ》 韓国の映画やドラマは表現が直接的でややもすればどぎつくオーバーな印象を持っていたが、この映画は抑制が効いていてどこか日本的。 主人公も感情の起伏の激しい韓国人っぽくはなく、柔和で優しくにこやかなタイプ。 なので、ストーリーは淡々として盛り上がりには欠けるが、後からじんわりとくる感じ。 死を迎える男を説明言葉を極力省いて静かに映像で描き、うっかりすると見逃してしまいそうなさりげないきめ細かなシーンを積み重ねている。 なんだか小津監督にテイストが似ているなと思ったら、ホ・ジノ監督は小津監督を崇拝し影響を受けたとかで、妙に納得。 ただ、本作は何の事件が起きるわけでもなく終始淡々としすぎて、特に前半は眠気を誘う。 昭和のノスタルジーを感じるような日本的要素があるからだろうか、日本でもリメイクされている作品。[ビデオ(字幕)] 6点(2014-07-15 00:04:01)(良:1票) 《改行有》

33.  サニー 永遠の仲間たち 《ネタバレ》 中年になった現在と女子校時代を交錯させながら描かれる女の友情物語。 学生時代に思い描いた将来とはかけ離れた現在に、抱くやりきれない思い。 それでも、輝いていたあの頃を思い出し、忘れていた何かを取り戻すのはよくあるストーリーだが共感しやすい。 最終的にはグループのリーダーだったチュナの遺言&遺産によってメンバーが救われるが、ファンタジーのようなハッピーエンドに感じられる。 サンタからのプレゼントのようなものだけに、努力して自力で勝ち取ったものよりも重みや感動に欠ける印象。 ベタ中のベタといった青春映画だが、照れずにやりきったのは韓国映画だからか。 邦画だとひと昔前ならともかく、今ならとても照れ臭くてできないテイストかも。[DVD(吹替)] 6点(2013-12-03 20:08:45)(良:1票) 《改行有》

34.  悪魔を見た 《ネタバレ》 猟奇殺人鬼の餌食になった婚約者の復讐に血眼になるイ・ビョンホンが鬼気迫る。まだ半分もいかないうちに犯人をボコボコにしてしまって、その後どう続けるのかと思ったが、泳がせておいて段々と苛酷な制裁を加えていくという展開が新鮮。 街中で猛獣を捕らえてはまた放つようなものだから、放たれた猛獣の犠牲になる者も出るが、そんなものは知ったこっちゃないってことか。 ムチャクチャなやり方だし、結局また大事な人が犠牲になるという愚行でしかない。惨殺された婚約者の妹までもレイプ殺人鬼の餌食にされてしまった。主人公としてはあまりに思慮が足りなすぎて重みがないのが引っかかる。 チェ・ミンシクの極悪人っぷりは生々しい。瀕死のジュヨン(オ・スナ)の懇願もまったく意に介さずに目的を遂げるシーンはインパクトがある。鬼畜のような悪党とバイオレンスを描くと韓国映画は凄みを感じさせる。ストーリーに深みはないものの、最後まで引きつけられてしまう。[DVD(吹替)] 6点(2013-08-19 20:35:31)(良:2票) 《改行有》

35.  トンマッコルへようこそ 《ネタバレ》 争いとは無縁の村に、流れ着いた韓国軍、人民軍、連合国軍の5人。 呉越同舟の5人が村を戦闘から守るために我が身を犠牲にして立ち上がるのがなかなか感動的。[映画館(字幕)] 6点(2013-01-04 00:36:44)《改行有》

36.  EXIT 《ネタバレ》 少女時代のユナが出ていたのでちょっとビックリ、思ったより演技もしっかりしていて二度ビックリ。 テロに遭ってのパニック映画なのだが、ラブコメテイストで描かれているのでどうしてもハッピーエンドが見えてしまう。 結果は予想通り。 100%助かるだろうと安心してしまうと、ハラハラドキドキがまったくなくなったのが致命的。 テロによるパニックとラブコメの組み合わせはもともと相性が悪いと思う。 他の要因のパニックならうまくコメディになるかもしれないけど、テロだとやっぱりシリアスサスペンスのほうが向いている。 ただ、クスッとできるような小ネタは随所に入っているし、ドローンを使った危機脱出も意外性があって、いろいろ考えて作られているのでそれなりに楽しめる。[DVD(字幕)] 5点(2020-10-09 18:31:35)《改行有》

37.  タチャ ~神の手~ 《ネタバレ》 意外性を狙ったのだろうが、二転三転四転ごちゃごちゃこねくり回してわかりにくい。 同じ詐欺師の話でも「テキサスの五人の仲間」「スティング」のように切れ味良く一太刀でキレイに騙してくれると爽快感があるのだけれど、これは切れ味が悪すぎてメッタ切りにしている感じでスッキリしない。 ラストのイカサマの手法も不自然。イカサマ相手のラスボスが伝説のタチャなのに、それを見抜けないのも都合が良すぎる。 役者は良いのにもったいなかった。[DVD(字幕)] 5点(2020-08-23 23:00:51)《改行有》

38.  哀しき獣 《ネタバレ》 「チェイサー」のナ・ホンジン監督だけあって、同じような血まみれバイオレンス。 出てくる人間がほとんどクズ。そして、不倫と殺害計画が重なって人間関係が入り込んでいるので、わかりにくくて混乱する。 見終わっても何だか腑に落ちないところもあったのでゆっくり整理していくと、そもそもの事件の原因は大学教授夫妻がダブル不倫をしていたこと。 教授はバス会社経営のヤクザ社長の女に手を出し、教授の妻は銀行員とできていた。 そこでヤクザ社長と妻&銀行員の教授殺害がバッティングするというトンデモ展開。 妻&銀行員の計画は朝鮮族の元締めであるミョンに渡って、金に困っていた主人公グナムが引き受け、ヤクザ社長の計画は教授の運転手を巻き込んで子分たちが実行するというもの。 結局、グナムが実行しようとする直前に、ヤクザ社長側が実行してしまったて、グナムはなんだかんだで社長からもミョンからも命を狙われる。 「チャイサー」で主役だったキム・ユンソクは、今回は悪の親玉。でも韓国映画によくある陰湿で気持ちの悪い悪党ではなく、あっけらかんと下衆すぎて清々しいほどだった。 グナムはとことん哀しい男として描かれる。 朝鮮族として差別され、出稼ぎに行った妻は帰ってこず、教授殺害事件で手助けしようとした教授の妻は殺害の共犯だった。 死んだと思った妻は実は別人で、詐欺師に騙されて葬儀費を取られたりと踏んだり蹴ったり。 ラストで実は妻は生きていてグナムの死んだことを知らずに帰郷するのが、更に哀れさを増している。 ギャンブルの借金から人殺しを請け負うような男だから罰が当たっても当然とはいえ、さすがにちょっと気の毒になるほど。 バイオレンスは真に迫っているが、いろいろ詰め込みすぎたストーリーに無理があって、グナムの妻の失踪と同時に妻と勘違いするような女が殺されていたのも都合が良すぎる。 整合性は度外視して、ただ単に紛らわせて盛り上げようという監督の意図が透けて見えてしまう。 同監督なら「チェイサー」のほうが素直で出来が良い。[DVD(吹替)] 5点(2017-10-22 19:32:59)《改行有》

39.  気まぐれな唇 《ネタバレ》 「女は男の未来だ」もそうだったが、ホン・サンス監督は男女の機微をリアルに描き出す。ただ、そこで描かれる人間の嫌なところが目についてしまう。 前半のミョンスク、後半のソニョン。どちらもベッドインするのは同じ。でも、二人の好対照な女性にその後の反応がまったく違ってくるギョンス。売れてなくても映画俳優のイケメン。ギョンスのとってミョンスクは今まで寝た数ある女のうちの一人だろう。簡単に手に入れて、簡単に手放せる。ソニョンは違う。気のある素振りを見せたかと思えば、素っ気なく遠ざかる。そうして知らないうちに女のペースに乗せられていく。二人の女とのことを対比的に描きながら、ラストでは美しい姫に付きまとって蛇になった男の伝説が効いてくる。 とても緻密な構成だとは思うんだけど、ギョンスを好きになれない時点で入り込めない。この男はいつも下半身の欲望を充たすために、息を吐くように嘘をついてきたのだろう。「こんなことをするのは初めて」とか「何もしないから」とか白々しい。誘いの手口が下心丸見えで、見ているこちらのほうが恥ずかしくなってくるほど。ストーカーのように家まで付けたり、中傷する手紙を出したりするのもただただ気持ちが悪い。こんな男を相手にする女もバカだと思ったが、結局この人妻のほうが一枚上手で男のことはお見通しだったか。それでもやっぱり関わり合いにはなりたくないタイプの男だ。魅力を感じない。 邦画や洋画でダメ男や悪い奴の中には結構親しみを覚えるような好きなキャラもあるが、韓国のダメ男や悪人は本当に嫌悪感しか沸かないケースが多い。[DVD(吹替)] 5点(2017-10-13 21:44:47)《改行有》

40.  女は男の未来だ 《ネタバレ》 ヒロインのソン・ヒョナを巡って、アメリカ留学から映画監督になって帰国したキム・テウとその親友で大学教授になったユ・ジテとの三角関係。 男女の機微は随所にリアルに出ていてニヤリとさせられるけど、ストーリーは若い頃の恋愛を振り返って懐かしむような感じで何てことはない印象。男女関係のあるある感を楽しむような映画。 終盤、大学教授が飲み会で学生に説教しながら、その帰りに女子学生をホテルに連れ込んでしまう。自分に正直に生きるというのは下半身に正直に生きるということか。なんだかんだいっても結局いい女とやることばかり考えてるのかと。 ところが、教授に詰られた男子学生が跡をつけていて、二人がホテルに入ったことがバレてしまう。教授が男子学生の今後の動きを気にしながら女子学生をタクシーに乗せて見送るシーンで映画は終了。告発されないかビクビクしている教授の心の内が見えるようで、その姿がとても滑稽に映る。[DVD(吹替)] 5点(2017-09-09 15:14:17)《改行有》

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