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プロフィール |
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自己紹介 |
ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。 「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。 映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。 目指せ1000本! |
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1. 友だちのうちはどこ?
《ネタバレ》 主人公の少年が間違って持ってきてしまった友人のノートを返しに行く。
たったそれだけだが、二度ノートを忘れた友人がスリーアウトで退学させられるのだから、
主人公は無事にノートを返せるのか終始不安な表情である。
隣の村に住んでいるのは分かっても電話すらないため詳細は一切分からず、
親族を含めて大人たちは彼の事情なんてお構いなしに自分の都合ばかり押し付けてくる。
祖父のエピソードが象徴するように、
言うことを聞かせるために理不尽な体罰を与える教育方針が当時のイランでは当たり前であり、
ただの労働力として個性を認めない抑圧的な空気が子供たちに影を落としている。
だが本作の製作当時は日本も昭和時代だったはずで昔は良かったと言えども、
体育会系の指導方法によって深刻な問題を引き起こした事案は珍しくなく、
世界中どこも変わらなかったのではないか。
少年は友人の家にとうとう辿り着くことができなかった。
明日の授業で友人の退学が迫る。
追い詰められた彼の最終手段と鮮やかな着地に程良い余韻が光る。
こうやって子供たちはしたたかになっていくのだろう。[インターネット(字幕)] 7点(2024-06-22 02:38:59)《改行有》
2. トラベラー
《ネタバレ》 題名からプロサッカーの国際試合を見に行きたい少年のロードムービーだと思っていたが、
そこまで尺を割いておらず、むしろあの手この手であくどい資金調達を行う悪童のバイタリティには驚かされる。
サッカー狂で後先や周囲のことなどお構いなし、それなのに如何にして一つ一つの問題をクリアしていくのか、
シンプルで淡々とした展開ながらサスペンス調の緊張感を持っていくキアロスタミの手腕の良さを感じられた。
テヘランに辿り着いたのは良いが、チケットは売り切れでダフ屋で資金使い果たすわ、
寝過ごして試合を見逃すわで踏んだり蹴ったり。
欲望のために家族にも仲間にも顔を見せられないレベルでやらかしたのだから、
帰れば体罰どころでは済まないが、そもそも有り金使い果たした彼は帰れるのか?
反面教師的なメッセージはあれど、瑞々しさと迸るエネルギーに説教臭くないバランス感覚があり、
律儀で大人しくなった現代日本から見るとその逞しさに羨ましさはある。[インターネット(字幕)] 6点(2024-06-10 22:42:08)《改行有》
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