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1. 山河ノスタルジア
《ネタバレ》 中国映画で近未来を描いた映画は初めて観た。鬼才ジャジャンクーならではだ。経済成長で伸びていく中国。変わっていく中国を、静かに映画に落とし込んできた監督は、今度は過去・現在・未来を描くことで、中国が失っていくものを描いた。ダンスが象徴するかのように、自由主義の文化に喜び、身を任せた若者たちは、我々日本人も既に経験済みのアイデンティティの危機を、逃れることもできずに経験し、主人公たちの家族は崩壊していく。そして舞台は未来の国外での中国人居住区。主人公たちの子どもが自分のアイデンティティを探し求めていく様を描いている。そして最後はまた冒頭のダンスを老いた、かつての若者であった主人公の女性が躍るとこで終わる。何やら希望などないラストだ。中国国内も今の繁栄に疑問を抱く人々もいるようだ。[DVD(字幕)] 7点(2017-04-22 17:53:20)
2. さらば、わが愛/覇王別姫
《ネタバレ》 色んな歴史的事件が3人を襲うのですが、やはり文化大革命は最大級。文化人の品格をも捨てさせ、文化(京劇)しかない蝶衣は自殺するしかなくなってしまう。戦時下での売国奴の汚名すら持ちこたえたのに・・。崩れるきっかけは、小楼の弱さ。体は大きいのだが、弱いなと思わせる場面が少しづつ出てきて、最後は妻すら裏切る。文化は試練に耐えてこそ本物になる、なんて言うのは簡単だけど、やはりねぇ・・。文化大革命みたいのがあること自体、信じられないが、歴史の授業で本を焼いた国もあったっけ・・。まだまだこの先、何があるか分からんねぇ。でも自分が一番大切にしてるものまで失って、生きる人生って何だろうね。その辺を歴史大国、中国の映画は語ってくるよねぇ。日本に住む自分は、耳を傾けたくないけど・・。[ビデオ(字幕)] 8点(2016-05-28 01:35:03)
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