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1. フェアウェル
《ネタバレ》 カタチとしては米中合作映画なんですが、アメリカパートについてはニューヨークの街並みが少し映る程度であり、ほぼと言ってよいほど中国産。
その中で、幼き頃から中国を離れ、名がビリー、喋る言語は英語で中国語はあまり上手ではない(という設定)その上、中国文字は読み書き出来ないという30歳になる女性がなぜにあんなにも父母以上に中国にいるお祖母ちゃんを想うのか。
途中まではそのような不思議な思いに駆られたのですが、答えは実に簡単でしたね。ニューヨークで頼れる者は父母二人だけ、そこに親戚が一人も居ないということは、そりゃいくつになっても寂しいことだろう。
なので今回、そんな想いを汲み取るまでに自分はかなりの時間を消費してしまったほうなので、もう一度改めて見直したならば、きっとその時ビリーのお祖母ちゃんへの想いの深さが、よりもっと理解出来るものになってしまう事となると思えます。
告知について、告知するか否かについては、親子である息子が決めるべきこと。親族側はその判断に納得し従うべきであると思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-10 20:41:18)(良:1票) 《改行有》
2. ブレイブ 大都市焼失
《ネタバレ》 日本では劇場公開されなかったようですが、これ、もしも、目の前の大スクリーンで鑑賞していたならば、その大炎を目前にして浴び、その熱さがメラメラと伝わるかなりの大迫力だったのじゃないかと思えます。逃げ惑う民衆たちのパニック具合もスケール感の大きさを感じます。
ただ残念なのは、あれだけ燃え広がっていた炎がまさか急に鎮火し、急に話を畳み込んでしまって急に綺麗にまとめてしまって終わる。
逃げ惑った民衆たちの行方だって回収されずに終わる。
800万人の命が救われた火災事件の着地点にしては纏め方がかなり浅い。
疑問点として残るのは、ハンドル回してのバルブ閉じ、管理者は実は80回と答えていたのに、それを8000回として現場に伝えたシーンです。あれってなぜ80を8000と伝えたのでしょうか。管理者の嘘を見破り、それが信用出来なく、即興で100倍して8000と伝えたのでしょうか そこがずっと気になりモヤモヤと頭の中でボヤが発生してました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-11-17 22:39:15)《改行有》
3. プロジェクトV
《ネタバレ》 湿っぽいところが一個もナシ!
アクション部分では潔く新鋭たちに華を譲り、メガネかけてちょこまかと派手に出過ぎずコメディ要素だけを引き受けていらっしゃるジャッキーのご隠居ぶりが微笑ましくも嬉しくなる。
ライオンやら猛獣を使ったサバンナ篇。
最新鋭の武器をふんだんに魅せつけてくれた敵のアジト篇。
黄金カーを何台も走らせショッピングモールを走らすド派手さドバイ篇。
きっと巨額の投入であるのだろう。久々に湿っぽさが無く安心して見れた爽快で楽しいジャッキー主演のポップコーンムービーだ。
ただ、いやらしい見方はしたくないんですが、現状において軍事力最大の中国が、中国のスターを使い、このような娯楽界のスクリーンを使って国家軍事力やテクノロジーをひけらかしているかのようにも思えてきたりする。この作品に国が資金を投入して各国牽制の為の宣伝も兼ねているという事はないのだろうか。最新鋭の武器としては、あの小型の蜜蜂カメラ、あれは実用化されているのだろうか あんなものが敵陣にスイスイと入り込み、情報丸分かりとなる時代となっているのだろうか。恐ろしいですね
とまあ、ちょっと良からぬ事まで頭に浮かび少し考えさせられるところもございましたが、単純に派手なコミカルアクション、ジャッキー個人に過剰な期待をかけられなければ、そこそこ楽しめるハズです。今回、ポリスでなく民間の特殊護衛部隊である事からポリス・ストーリーとの分別もしやすくっておりますし。
因みに、タイトルについては、性懲りもなくプロジェクトの後にアルファベットをくっつけてあたかもシリーズもののように見せかけてはありますが、原題自体はこれ “急先鋒” ですね。だから別にシリーズものではありません。でも予告編で見かけた《時代はAからVへと》とか言った日本独自のキャッチコピー、あの見せ方はなかなか上手いなと思えた次第です。[DVD(吹替)] 8点(2021-10-19 17:32:21)《改行有》
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