みんなのシネマレビュー |
|
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 隠し剣 鬼の爪 正直、ビックリした。すんげぇ前振りの長い『必殺仕事人』だったんだぁ! 途中までは本当に面白かったんだけど、仕事してからはもう完全に予定調和の展開。まあ、安心感はあるけど、それ以上のものは無い。[地上波(邦画)] 6点(2007-02-23 23:46:11) 2. カメラを止めるな! 《ネタバレ》 遅れ馳せながら、TV地上波OAで鑑賞。 この映画を「面白い!」と絶賛している人は、普段どんなドラマや映画を観ているのだろう? いや、これはdisっているのではなく、単なる素朴な疑問なので悪しからず。 脚本の構成や編集が褒めそやされるこの作品だが、冒頭でワケも分からず何らかの話を見せられ、後半で「いや、実は……」と種明かしをしていく手法は、例えば『C.S.I』などの海外ドラマ(特に犯罪サスペンス物や医療ドラマ)では珍しいものではない。 日本でも、同じように舞台が原作の映画『サマータイムマシンブルース』などは、もっと大胆かつ緻密な構成で、観ていくうちに「なるほど!」と膝を打たせてくれる。(まぁ、『サマータイム~』は、設定が荒唐無稽なSFなので、何でもあり感が強いが……) この映画の工夫と言えば、映画撮影の舞台裏のドタバタを見せるといった楽屋オチや、メタフィクション的なアプローチという点くらいだろうか? しかしそれも特筆すべきほどの工夫でもない。 こんな映画がなぜ当たったんだろう? と考えると、「無名のスタッフや役者がわずか300万円という超低予算で作った映画が、思いの外ごく普通に出来てた。へぇ~」という感心が、なぜかどうしたものか時流に乗ってしまった、と……。もしくは何10億、何100億という金を掛けながらもクソつまらないハリウッド映画&一部の邦画などへのアンチテーゼ? いずれにせよ私には、特に面白いとは思えない、ビデオやテレビで1度見たら十分な映画だった。[地上波(邦画)] 5点(2019-03-09 13:48:00)《改行有》 3. 隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS まー、そこそこなんじゃないでしょうか。これはこれで……。w 細部を突けばツッコミ所だらけですが、2時間を退屈させずに観せるだけの勢いはありましたんで。ただ、黒澤のオリジナルとは比べるべくもないですが。 『椿三十郎』は、椿という主人公が明確なために、織田におんぶに抱っこして織田がその重みに堪えかねて潰れた感がありましたが、こっちは複数の主人公クラスが動くので、一人ひとりに掛かる負担は軽減され、何とか持ち堪えたかな、と。 それより気になったのは、どなたかも書いていらっしゃいますが、椎名吉平の衣装と言い、音楽と言い、『スターウォーズ』の影響が強いこと。最後、崖から見下ろしてる山の民がイウォークに見えて困ります。w また、話のポイントを松潤と長澤のラブストーリーに持って行ってしまったためか、“三悪人”って誰のこと? 状態になってしまってるのも残念。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-04-18 22:34:48)《改行有》 4. かぐや姫の物語 《ネタバレ》 自分が思う世の中の不思議の一つに、『ジブリ作品を「面白くない!」と言ってはいけない風潮』ってのがある。w ハッキリ言って、私はジブリ作品が苦手だ。 宮崎駿の“あざとさ”や“押しつけがましさ”、“してやったり感”が我慢ならない。 そんなジブリ作品でも、高畑勲の、もう少し肩の力の抜けた作品の数々は、まだ観ていられる気がする。 で、この『かぐや姫の物語』である。 まあ、『竹取物語』を現代風に解釈したお話。それ以上でもそれ以下でもない。 かぐやは、恋も生き方にも自由を望む現代風の女のコとして描かれる。とくに目新しくもない、よくある解釈ではある。 しかも作品全体を通して焦点が当たっているのは、その今風の女のコとしてのかぐやの苦悩。 お伽話としては見せ場になるハズの男達の宝探しや、月からの迎え~月への帰還といったスペクタクル要素は、見事にさららら~~っと流される。 そのくせ、スーパーガールよろしく好きな男のコとは手を取り合って空も飛ぶ。この辺りだけが新解釈?www シンプルな水彩画風の画は、いかにも高畑作品らしくて見易いが、如何せん「かぐや姫」で2時間越えの長尺はちとキツイ。[DVD(邦画)] 4点(2020-08-11 09:42:10)(良:1票) 《改行有》 5. カムイ外伝 この映画を観て、真っ先に思い浮かんだのがオダジョーと仲間由紀恵の『SHINOBI』だった。酷いCG、グダグダな展開と構成、有り得ない演出とカメラワーク……。正直、この映画はあの大失敗作から一歩も進歩していない。 そもそも、冒頭。漫画とナレーションでカムイの生い立ちから青年になるまでを説明しておいて、実写になった途端にカムイがガキに戻ってるところで、普通の観客は置いてけ堀を喰らうわな。orz しかも、松ケンカムイはホッペがふっくら、身体にも脂一枚乗った感じで、全然追っ手から逃げ回ってる悲壮感がない。「毎日イイもの食ってんだろうなぁ……。抜け忍生活も悪くないんじゃないか?」なんて思わせる時点で、もう失敗でしょ。w さらに、アクション、鳥、サメ、風景その他諸々、出来の悪いCGを「これでもかっ!」とばかりに使いまくるのに至っては、観客が「新手の拷問ですか?!」と自分がカムイの代わりに責められてる気がしてくる。 役者陣も、松ケン、大後寿々花、佐藤浩市、金井勇太などなど、いわゆる芝居上手や芸達者を贅沢に使いながら、誰も活かしきれていない。唯一、小林薫だけがわりと伸び伸び自分の芝居をしていたように思うが、これはキャリアの賜物だろう。 他にも脚本、キャスト、演出、まだまだ言いたいこと(ツッコみたいこと?)はいっぱいあるんだが、なんかもうイイや……。そこまで熱くなる価値もない作品。 だいたい、なんで今どきカムイ? ここのレビューを見てもわかるとおり「あんな能力があるのなら、とっくに世界征服を……」とか、「なぜカムイはあそこまで執拗に追われてるんだ?」とか。ごもっともである。今の若い人達は、俺らオッサンと違ってカムイを忍法帖として楽しみ、忍者に憧れることはないのだ。もっとシビアで現実的なんだよ。確かに実際には忍者にあんな超能力などあるはずもなく、抜け忍一人を執拗に追い回す余裕も暇もない。それを言っちゃあ、お終いよ……、なんてのはオッサンのノスタルジーでしかないワケで、そもそも企画から「コレ、需要ある?」ってなモンなんだよね。 ま、それでも松ケンと小雪にとっては記念すべき作品なんでしょう。二人とも嫌いじゃないので「おめでとさん」と言うことで+1、目一杯の4点を。[CS・衛星(邦画)] 4点(2012-02-23 22:00:51)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS