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1. 崖の上のポニョ
ごめんなさい、これの良さが理解できません。「よくわかんないけど楽しい」という意図の映画なんでしょうか。「宮崎駿」「スタジオ・ジブリ」がブランド化して久しい感がありますが、なんでも手放しにメディアが持ち上げる様子は、宮崎作品なんだから面白いと言わなければいけないのがお約束という風に見えてきます。コレに至っては、果たして宮崎監督のやりたい事であるのか、もしかすると「鈴木敏夫監督作品」ではないのかとすら思えます。宮崎監督にとってジブリってなんなんでしょう。創作に没頭できるホームグランドであり続けているのか、いまや足かせ以外の何物でもないのか、もしジブリを飛び出したらどんな作品を作るのか等、色んな事を考えてしまいます。私は「未来少年コナン」以来の宮崎ファンでしたが、今は寂しく悲しい思いをしています。今後のジブリ作品が鈴木敏夫監督作品の如き映画でしかないなら、申し訳ありませんが用はありません。[地上波(邦画)] 3点(2010-03-25 01:21:33)(良:3票)
2. 陰日向に咲く
《ネタバレ》 原作では凄いトリックが仕掛けてあります。「巨人軍の新人」で明らかになるそのトリックは絶対に映像化不可能です。そこをどうするのか興味を持って鑑賞したところ、映像作品としてまとめただけで、最大の見せ場のひとつを完全に潰してますよね。それを抜きにして「陰日向に咲く」という作品は成立しないと思いますが、オリジナルエピソードの追加でその穴埋めを図った訳ですね。結果、あのトリックの替わりと言えるほどの見せ場もなく、小説の映像化として成立もせず、おまけに映画を先に見てしまうと、原作の面白さすら潰してしまうという、小説「陰日向に咲く」にとっては邪魔でしかない映画と思います。原作未読の人は絶対にこの映画見ちゃダメですよ。この映画は小説の見所を潰してますから。役者陣の演技力に1点プラスです。[地上波(邦画)] 2点(2010-05-29 12:59:59)
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