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プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  北の国から '83冬<TVM> 僕にとって、田中邦衛さんという役者はこの「北の国から」での黒板五郎。有名な「青大将役」の「若大将」シリーズは未見。映画で観た田中さんというと「八つ墓村」で殺される落武者役とか、「私をスキーに連れてって」での話の分かる上司役が脇で印象に残ってるくらい。それほどに「北の国から」でのこの黒板五郎っていうのは、自分の中で役者田中邦衛とほぼ一体化したイメージ。この「83冬」は、他のシリーズ同様、リアルタイムで確かに観たはず。雪子おばさんと純が猛吹雪の中、自動車に閉じ込められるエピソードってこの回じゃなかったかなあ・・・。もしかしたら連ドラの時のエピソードとごっちゃになってるかも。「84夏」のレビューした時は、中畑のおじさん、地井武男さんが亡くなられた時でした。そして今回・・・なんかめちゃくちゃ淋しいなあ・・・。どうにもこうにもやりきれない気持ちです。 今夜9時からシリーズ中の最高傑作「初恋」が地上波放映される由。おそらくこれを観るのも25年ぶりくらい。僕の初恋、れいちゃんとの久々の再会を楽しみにしつつ、酒でも飲みつつ、じっくり田中さんの追悼をするつもりです。ラストの泥のついた一万円札シーン&故古尾谷雅人さんのサプライズ登場シーンで、昔と変わらず泣かせて頂きます。あ、あのシーン、頭ん中で想像したらもう泣けてきた・・・。田中さん、僕は「83冬」が放映されていた頃の、あなたのご年齢を、若干越えてしまいました。あの頃、テレビの田中さん観ながら、子供心にこの人、もっさりしたオッサンだなあ・・・、って失礼ながら思っていたものですが。まさかあの頃のあなたより、自分が歳上になる時が来るとは。そしていまや純も蛍もきっとれいちゃんも、アラフィフ同年代になっているはず。時代は確実に動いているんですね・・・。ご冥福、心よりお祈り致します。[地上波(邦画)] 7点(2021-04-03 15:37:40)(良:2票) 《改行有》

2.  君と別れて 《ネタバレ》 ヒロインの水久保澄子嬢がホント可憐で、あまりに切な過ぎるラストは「俺から離れるな!どこにも行くんじゃねえ!!」と、ぎゅっと強く抱きしめてあげたくなるほど愛らしい。昔の日本映画の美人女優さんは、どうしても後年の怖い人役のイメージが自分の中で定着してしまっていて(たとえば高峰三枝子や岩下志麻)若い頃の作品を観ても、イマイチピンとこないケースが多いんですが、この水久保嬢早々と戦前にキャリアを終わらせた不幸な女優人生を送られたそうで、そのイメージは皆無。21世紀の今でも十分通用する美しさだと思います。しかも何年か前に流行ったアヒル口。成瀬監督の戦前のサイレント映画初めて鑑賞しましたが、戦後の秀作群まで一貫していた「ビンボー好き」はこの映画でも早くもその傾向が見受けられて嬉しかったですね。靴下の空いた穴とか、取れたボタンの描写とか、本筋以上に印象的。ふーん、この時代のヤンキー連中定番の格好っていうのは学ランにベレー帽を被る事だったんやね~。ナルホド。旬のスターの魅力を最大限に生かしつつ、映画としても優れている、しかも小津映画のような画面の窮屈さもない。やはり成瀬監督、私の好きな監督ナンバーワンの座は揺るぎませんね。この作品を観て、改めてその感を強くした次第。[インターネット(字幕)] 8点(2012-11-05 23:57:07)(良:2票)

3.  北の国から '84夏<TVM> 《ネタバレ》 観たのがもうずいぶん昔だから、れいちゃん(横山めぐみ)に一目惚れした、私にとってのシリーズ最高傑作の「初恋」より、印象が若干薄れている点でこの点数です。丸太小屋が炎に包まれるシーン、「北の国から」ファンの方なら触れずにはいられない、閉店間際のラーメン屋丼下げシーンも文句なし。やっぱり「北の国から」屈指の、全シリーズを通じても忘れられない名場面のひとつですよね。しかも当時は気づかなかったけれど、ラーメン屋の鬱陶しげな女店員というチョイ役に、名脇役伊佐山ひろ子さんを使っているのも贅沢。本日、中畑のおじさん=地井武男さんの思いがけない訃報に接しました。今年3月「あゝ野麦峠」(7点)のレビューをした少し前、入院されたというニュースを聞いた時には容態がそれほど悪いとは思わず、復帰の願いをこめレビューさせて頂いたんですが・・・残念です。最初に地井さんを意識したのは「犬神家」での「菊人形佐武」でした。もちろん「太陽にほえろ」の実直そうな刑事役もリアルタイムで観てた。でも、私にとってはそれ以上に地井さんという役者さんは、「中畑のおじさん」に代表される「近所の(←決して親戚ではない)頼りになるおじさん」っていうイメージの方でした。多少ちゃらんぽらんな部分がある草太兄ちゃんにはちょっと打ちあけずらい、深刻で重い相談も中畑のおじさんになら思いきって話せる、いつのまにかドラマの純の視線になって、ブラウン管の中の地井さんをずっと今まで眺めていたような気がします。子供の頃からずっと映画やドラマで活躍されてた役者さんたちが、少しずつ少しずつ亡くなられていく時に感じる寂しさって、きっとこれからもっともっと増えていくんだろうなあ・・・。地井さん、長い間本当にお疲れ様でした![地上波(邦画)] 8点(2012-06-29 23:14:25)(良:3票)

4.  北の国から '98時代 前編・後編<TVM> 《ネタバレ》 点数は同じだけど、前回「秘密」よりはずっと評価は上。話のもってき方に困った挙句に、あの草太兄ちゃんを画面から消してしまった愚挙を犯してしまった事で、皮肉にも逆に記憶に残る作品に。大河ドラマ「江」で、先日壮絶な大坂夏の陣淀殿自刃場面を演じ、画面をさらった宮沢りえですが、この頃はこんないい女優さんに成長してくるとは思わなかったですね。自分、途中から彼女のために今年の大河を観始めたくらいですもん。経験が役者を成長させるんですねぇ・・・。[地上波(邦画)] 6点(2011-11-12 11:36:17)

5.  北の国から '95秘密<TVM> 《ネタバレ》 シリーズ最高傑作「初恋」から、尻つぼみ的にどんどんどんどん印象が薄くなっていった「北の国から」スペシャル。もちろん放映前には「あ、またスペシャルやるじゃん!やたー♪」ってわくわくしながら放送を待ちわびていたんですが・・・。この作品も、オーラスに不倫した蛍がちょろっと出て来て、雪の中五郎と抱き合うシーンと、前回の菅原文太に続き、今回の大物ゲスト大竹しのぶが、例によって例のごとくの口調で夫を部下だった蛍に奪われた悲哀を五郎に告げるシーンくらいかなあ・・・記憶に残ってるのは。なんかここまで来ると、どうも各キャラにそぐわない行動をしたりとか、無理矢理話を作ってる感が透けてみえてきて白けてしまったような。こっちも成長して目が肥えてきちゃったせいもあるのかもしれないけど・・・。[地上波(邦画)] 6点(2011-08-31 14:57:46)(良:1票)

6.  喜劇 駅前温泉 東宝系列の「東京映画」製作の映画は、どこか都会的で洗練されてるってイメージがあるんだけれど、このシリーズは異質だと思う。この「駅前シリーズ」に関しては「旅館」と「弁当」は観ましたが・・・。この三作目でもう打ち止めにしたいと思います。だって、ほんと泥臭くってつまんないんだもん。ちっとも笑わせてくれんし。女優陣も含め、これだけのメンツを揃えてるにもかかわらず、なんでこの程度の出来なんだろう・・・?我がニッポン国のコメディ映画は、「喜劇」とタイトルに銘打つようになってからつまらなくなったと、某評論家の方がコラムで書かれてましたが、八割方当たってると思います。特に三助コンクール?でのドタバタシーンとか、見るに耐えませんでした。自分は「寅さん」や「渡り鳥シリーズ」の良さはしみじみ理解できる人間なんですが、このシリーズに関しては体質的に合わないんだと思います。[DVD(邦画)] 3点(2011-08-09 22:29:57)

7.  金田一耕助の冒険 《ネタバレ》 自分は映画版石坂金田一に劣らず、TBS「横溝正史シリーズ」での古谷金田一には強い思い入れがあります。(特に第二シリーズ「不死蝶」や「女王蜂」、布団の中で震えながらテレビを見てました。主題歌だった「あざみの如く棘あれば」も良かった)これ、ガキの頃テレビで放映してたのを観た際の印象は非常に薄いものでした。本シリーズのおどろおどろしい展開を期待したのに、軽すぎる仕上がりで面白くもおかしくもなく見事なる肩透かし。当時は、もちろん大林監督の名前すら知らない状況での鑑賞。今こうして大人になって、大林監督作品を一通りほとんど観た上での再見ですが・・・。正直、この作品については、それほど印象は変わりませんねえ・・・(汗)若き日の松田美由紀も、あまり大林映画のヒロインにはふさわしくないような・・・。彼女は多少齢を重ねた時期のほうが(「北の国から」放映時あたり)キレイでしたよね。おもちゃ箱をひっくり返したような面白さはあるけれど、パロディ映画としてもイマイチだと思います。敬愛する大林監督の若き日の実験作とはいえ、贔屓の引き倒しにはしたくないのでこの点数で。それにしても、資生堂やらコーヒーのコマーシャルの小ネタパロディとか、今の10代20代の人が理解出来るんかなあ・・・。[DVD(邦画)] 5点(2011-07-30 15:39:14)

8.  奇跡(2011) 《ネタバレ》 高評価レビュー大多数の中、実は書くのすら躊躇したんですが、レビューは正直に前向きに(←それだけが取柄)私、この映画の良さがよくわかりません(汗)是枝監督の前々作「歩いても 歩いても」(9点)は、ここ10年の邦画の中で私にとっては五指に入るほどの秀作でした。つい先日もDVDで再見し、改めて脚本の深さに感銘を深くした次第。さてさて、期待の新作をスクリーンで。・・・何だろう、この軽い失望感は・・・。悪くはない、どこも悪くはないんやけど、今の俺のココロにさっぱり何も響いてこない。少々夏バテ気味で、体調がすぐれない状態で見たのがいけなかったのか?薩摩弁や福岡弁、時たま関西弁も入り混じる多国籍セリフが非常に聞き取りづらく、彼ら一体何をくっちゃべってるのか、耳を傾けてもさっぱり解らない。冒頭から物語になかなか入り込めなかったのはそれが一番の理由。過去の是枝作品に出演したことがある役者たちが次々と画面に現れるけれど、単なる「顔見世」出演の感が強く、どうしてもこの役が彼等じゃなくちゃいけないっていう、必然性もあまり感じられない。特に阿部・夏川・樹木・原田の四人は「歩いても~」では、役の互換性が他に考えられないほどの適役だったのに。子役がメインの映画だから、興行上やむを得ない措置だったのかもしれないけれど、それにしてもなあ・・・。子役漫才師?兄弟の「こしゃまっくれ度」はテレビの彼等を見るよりは若干抑えられていたような気もするけど、それでも鼻につく部分は少々あり、つくづく自分は、こしゃまっくれのガキがメインで出てくる映画自体が苦手なんだっていうのを再認識した次第。今の小学生って、一晩家族に黙ってどこかにお泊りしても、なーんも騒ぎ立てられないものなんですか?(笑)クライマックスの「内緒の冒険」=「奇跡」=「新幹線が擦れ違う瞬間」までのハラハラドキドキの展開よりも、そっちのほうが心配になってしまったりして。本日帰宅後、原田芳雄さんの突然の訃報に接し驚いています。前出「歩いても 歩いても」「父と暮せば」の原田さんは、画面にたたずんでいるだけでも素晴らしい存在感でした。心からご冥福をお祈り致します。[映画館(邦画)] 5点(2011-07-19 23:11:54)(良:1票)

9.  君も出世ができる 《ネタバレ》 和製ミュージカルの最高傑作との評価を以前から聞いていて、是非映画館で観たかった作品。池袋文芸座「映画ファンが選んだ二本立て特集」にて鑑賞。上映後、観客席から拍手が起こりました。いいですね~、映画館ならではのこういう空気。私は拍手をするほどでもないかなと思ったんですが(汗)十分に堪能させて頂きました。和製ミュージカル最高傑作という評価は確かに間違いないんでしょうが、同時にニッポン製ミュージカルの限界をも感じてしまって。やっぱりミュージカル向きの「非日常オーラ」を醸し出せる役者がニッポンには圧倒的に少ないんですよね。おっ!よく頑張ってんな~っていうシーンも多かったけど、ちと背伸びしすぎなんではないかい?っていうシーンも幾つか。主要人物四名の皆さんはここまでやれば及第点。特に雪村いづみ、「三人娘シリーズ」を見た時から彼女ならミュージカルイケルんじゃないかと思ってました。「♪でき~るできるよ!君も出世ができる!♪」「♪ア~メ~リ~カ~では!♪(←では!を短縮するのがポイント?)」「♪田舎、田舎、田舎に帰れば~♪(あの?中尾ミエが超キューツっ♪」以上、3曲も覚え易いポピュラーな曲があればもう御の字でしょ。思わぬカメオ出演無責任男植木氏と、出世命男フランキー氏とのバーでのシーンは館内でも一瞬どよめきが(笑)なんかこのお二人のツーショット、笑えるシーンのはずなのになんか泣けてきた・・・。その後の、終電前丸の内ビル街泥酔リーマン大群舞もみどころ。[映画館(邦画)] 7点(2009-12-11 11:06:59)(良:1票)

10.  キューポラのある街 「清く・正しく・美しく!今はどんなに貧しくても、前向きに胸を張って!!」が、高度成長期当時のニッポン人の美徳だった時代の、まさにその理想を全身で体現していた若き日の吉永小百合の代表作。この健気な少女役が評価されたせいで、その後の女優人生を、面白味のない生一本で一途でひたむきな役柄しかこなせなくなってしまった皮肉な映画とも言える(唯一「細雪」は除く)。実際同時代の日活の女優さんなら、顔パンパンな彼女より浅丘ルリルリや芦川いづみの方が、遥かに女優として僕には魅力的に見えます。ただこの映画、忘れられないシーンがあるんです。ヒロインジュン=吉永の弟悪ガキコンビ二人組が、新聞配達の少年からボートか何かを盗んで川向こうから少年に泣きながら悪態をつかれシュンとなるシーン。何でかやけに忘れられないんですよね・・・。このシーンの記憶のお陰で、自分の中でこの映画は佳作の地位を保っています。[地上波(邦画)] 7点(2009-09-20 10:36:11)

11.  喜劇 急行列車 「寅さん」スタート以前に、東映で渥美清&佐久間良子のコンビで製作された「列車シリーズ」第一弾。この頃の渥美さんって、まだご自分のキャラクターの方向性を決めかねていたというふしが見受けられますね。これも「喜劇」と銘打ってある割りにはさして盛り上がるわけでもなく、渥美さんも彼らしからぬ妻子持ちの生真面目男を神妙に演じています。まだ第二作目の「団体列車」の方が、キャラが活かされていたかな。まあ「富士」とか「さくら」の寝台列車の内部、昭和の車窓からの風景とか郷愁を誘う作りになっているので退屈はしませんが。寅さんのマドンナ役で佐久間良子が出演しなかったのは何でだろうとずっと不思議に思ってたんですが、この三部作で渥美さんから憧れられる存在として既に登場してたからだったんですね。脇役時代の大原麗子もやたらカワイイ。[DVD(邦画)] 6点(2009-03-20 10:55:03)

12.  昨日消えた男(1941) 《ネタバレ》 うむむむむむ・・・。ちょっとこれは今回の上映版、フィルムの保存状態がとんでもなく悪かったですねえ。ミステリー映画ファンとしては、日本映画初の長屋を舞台にした翻訳本格推理ものという評価、プラス少女時代の高峰秀子目当てで映画館まで観に行ったんですが・・・予想していたのとちょっと違いました(汗)長谷川一夫と山田五十鈴のお二人が当時いかに息の合った名コンビだったかは、この一作を観ただけでも一目瞭然。殺人事件が起こって、そこに居合わせた誰にも動機があって、犯行実行のチャンスもあった、果たして犯人は・・・?という私の大好きな展開なんだけれど、何の伏線も張らないままで一件落着に至らせるオチはちょっと納得いかないというかズルイ(笑)でもまあこれは、長屋での人間模様と、いなせな長谷川&意外に達者なコメディエンヌぶり五十鈴コンビのやり取りが眼目の作品ゆえ、あまり目くじら立てる必要もないのかもしれません。「なるほどねえ~」「いや、まったくだ!」の台詞応酬もいい加減クドすぎじゃございませんかい?(笑)(池袋文芸座「マキノ雅弘監督特集」にて鑑賞→)[映画館(邦画)] 6点(2008-12-06 11:20:20)

13.  吉祥天女 原作は吉田秋生のミステリー漫画。及川監督は過去に同じ作者の『ラヴァーズ・キス』(6点)を映像化した前歴のある御仁。原作者の吉田氏は二本も自身の原作をこの監督に任せたという事は、それなりの信頼感を置いていると思わざるを得ないのですが・・・。どちらも出来栄えはそれほどでもない。この作品も前半は持って回ったようなミステリアスな展開でなかなかだが、後半になると何故かペースダウン。この監督は先行逃げ切り型、肝心なクライマックスまで持ちこたえる演出の馬力やスタミナが不足しているのでは?お目目ぱっちり丸顔童顔の鈴木杏が、近寄り難い美貌の女子高校生役・・・ちょっとイメージと違うんだなあ・・・、これも。私は未読ですが、原作のファンの方の意見を是非伺ってみたい。[映画館(邦画)] 5点(2008-10-25 14:30:02)

14.  喜劇 団体列車 ずっと夏バテ気味で、こんな時には元気な頃の四角い渥美さんの顔でも見ようと思い、何気なく手に取ったのがこのDVD。この頃って、東宝は「駅前シリーズ」、松竹は「旅行シリーズ」、そして東映はこの「列車シリーズ」って各映画会社喜劇に力入れていたんですね。そういや佐久間良子って寅さんのマドンナ役は一度も演ってなかったよなあって思いながら、まるで寅さんの番外編みたいな趣で楽しむ事が出来ました。この時期の佐久間さんって、渥美さんみたいな男が仰ぎ見る対象の女性としてはうってつけの存在ですね、ホントにキレイキレイ。夢の中とはいえキスまでされてるし。特にどうのこうのと角立てるような作品ではないプログラムピクチャーですが、好みから言えば役者が絡むだけで、ドラマがまるでない「駅前シリーズ」よか、自分はこっちのが遥かに好きです。パワフルな渥美さんって、やっぱいいなあ・・。[DVD(邦画)] 6点(2008-08-16 11:34:00)

15.  喜劇 駅前弁当 このシリーズ『駅前旅館』(5点)に続き、鑑賞2作目ですが・・・。ちょっとこの種の内輪受けみたいな馴れ合い喜劇?はやっぱ僕は苦手ですね。実はある雑誌で、ほぼ同郷人長澤まさみ嬢が、おすすめの映画の一本という事でこの作品を挙げていたので、郷土愛?に目覚めつつある昨今(←ホントかいっ?)、50年前の自分が生まれた町がどんなだったのかにもちょっと興味を惹かれたんです。・・・お、おもろない・・・・喜劇として見ても、昔の郷里の風景がどんなだったか見てみたいという欲求も、結局どちらも満足させてくれなかったです。ただ登場人物の設定があるだけで、その中に「ドラマ」が全く生まれてこないんですよ、このシリーズって。別段「駅前の弁当屋」が舞台じゃなくてもいいようなオハナシだし。逆に弁当屋の挿話なんかとってつけたみたい。これじゃすぐ飽きちゃうよ。これが60年代ずっと続いた長寿シリーズだったというのが僕には非常に不可思議。森繁、伴淳、フランキーコンビが好きだっていう方なら、これを楽しめるんでしょうか?う~ん・・・。たった一つ言える事、長澤まさみとは映画の趣味がどうも合いそうにないなあ・・・。[DVD(邦画)] 4点(2008-08-04 15:33:52)

16.  君の名は(1953) ある程度の日本映画ファンなら一度はタイトルを耳にした事があるんじゃないかと推察される、伝説の大ヒット古典的メロドラマ大作『君の名は』。大の甘物好きの自分としては、DVDパッケージを眼にした瞬間、ついつい手が伸びてしまった次第。岸恵子とてつもなくキレイ!淡島千景、ここでもチャキチャキしてんなあ~!おっ!こんなチョイ役で月丘夢路やら野添ひとみやら淡路恵子やらが出てくるんだ~。当時「女優大国松竹」の威信を賭けた勝負作っていうのがこのキャストを見ただけでも充分伺えますね。ありとあらゆるインタビューで、ヒロイン真知子役を演じた岸恵子が実はこの役は大嫌いだったって、言いたい放題発言してるのをあらかじめ読んで知っていたので、実物はどんなもんじゃいと正直期待半分不安半分でした。・・・・なるほどなあ、並み居る日本映画黄金時代の大女優の中でも、ひときわ自我の強かった彼女が、この役を嫌がった理由がよ~くわかりました。だってこの映画の主役二人って、環境に流されまくりなんだもん。ヒーロー、前髪ハラリ二枚目佐田啓二もカッコイイっていやあカッコイイけれど、あまりに意思薄弱というか、腰が引けてて情けない事この上ないし(笑)例の数寄屋橋で、戦後二人が再会する名シーンまではムード醸成が非常に巧く、このメロドラマに酔わされましたが、後半になってくると段々と作為が見え透いてきて、二人が単なる間抜けに見えてきてしまうのが難。第一部だけでもう自分はお腹いっぱいです。でもこの伝説の作品を、念願叶ってようやく観る事が出来たのは収穫。[DVD(邦画)] 6点(2008-07-18 14:14:11)(良:1票)

17.  喜劇 男は愛嬌 とにかくパワフルな渥美清にどうしても会いたくなってこの作品をチョイス。5月からずっと体調を崩していて、覇気も元気も全く失せていた状態だった為。期待通り、いや期待以上の出来で大満足。同年製作同監督作の、本家「フーテンの寅」より面白かったくらい。「外伝・男はつらいよ・オケラの五郎初登場!」といった趣。長い旅(マグロ遠洋漁)に出てきた男が故郷にフラリと戻ってきて、平穏に暮らしていた人々の生活をかき乱し、騒動が一段落すると又海へと戻っていく・・・というオハナシ。これは完璧に「寅さん」のバリエーションですね。実直な弟=寺尾聰は、博=前田吟に相当する役どころ。ただ森崎監督だけあって、登場する女性が皆一筋縄ではいかないところがミソ。ヒロイン倍賞美津子はもとより、五郎の母親(桜むつこ)に至るまで、みんな何事にも動じず生命力がやたら旺盛。何よりあの渥美清節を随所で聞けた事が自分は大満足。亡き渥美さんから自分はまた元気を分けてもらいました。初期から中期の「男はつらいよ」シリーズがお好きな方は是非! 倍賞千恵子・美津子姉妹って全然似てない姉妹だな~って昔っからずっと思ってたけど、若い頃は意外に似てたんですね。新しい発見。[DVD(邦画)] 7点(2008-06-07 13:54:06)(良:2票)

18.  岸和田少年愚連隊 ナイナイ好きです。岸和田の街自体には行った事は無いけど大阪と関西弁大好きです。井筒監督の「パッチギ!」には血湧き肉躍りました。でもこの映画での「眼には眼を」「やられたらやり返す」、ただそれ「だけ」に終始する構図は僕はちょっと苦手(←虚弱体質ゆえ)。その反復の無意味さがこの作品の良さだって解ってても苦手。ボケ台詞の的確な間合いとか、秋野暢子扮するオカンの存在感とか、部分部分については感心したけれど。テレビで見かける矢部っちが最近とみに老けたように見えるのは、髭剃り跡がやたら濃いせい?映画の中の大阪って商店街の路上でいきなり喧嘩が始まっても、周囲の人はみ~んなクールつうか無関心なんすね。なんでか不思議。もう日常茶飯事であまりに見慣れた光景だから?[DVD(邦画)] 4点(2008-05-31 15:31:20)(良:1票)

19.  喜劇 開運旅行 映画館やテレビで何回か見ているにもかかわらず、途中まで来てやっと「あ~、これって前に見た事あるじゃん!」って思ってしまう映画。出来もまあ、その程度って事ですかねえ・・・(笑)松竹の「旅行シリーズ」って、一番最初の「集金旅行」は文芸+観光要素たっぷりっていうノビノビした佳作だったけど、以後どんどんタッチが泥臭くなっていくんだなあ・・・。これも旅行先ご当地の観光というより、特急列車内でのあれこれドタバタ騒ぎのが印象に残ってます。まあ、食堂車ウエイトレス役倍賞さんのコメディ演技が観られるのが一番の収穫かも。[映画館(邦画)] 5点(2008-02-16 10:33:18)

20.  木更津キャッツアイ 日本シリーズ 「ダウンタウンヒーローズ」の時点で既に無理があった、美礼先生=薬師丸ひろ子のセーラー服姿を画面に出してしまった暴挙だけで5点マイナスです。まったくもって可笑しくも楽しくもなく、逆に背筋が若干寒くなるパロディ(のつもり?)とはこの事。作ってる人も出演者も、み~んな楽しそうにお仕事してんなあって思われるのは微笑ましいけど、それを観客が楽しめるかどうかはまた別。題材そのものが金曜夜10時の連続ドラマ向けとしか思えないんだけどなあ・・・。木更津も今はブームも去って、また元の静かな町に戻ってるんでしょうねえ。[映画館(邦画)] 4点(2007-11-19 12:37:13)

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