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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ぐるりのこと。 最初は長回しも多くちょっとダレ気味に感じましたが、出産を間近に控え幸せそうだった二人の人生が一転(ここのシーンの編集の仕方凄ぇ…)するあたりから急に面白くなってきました。嵐の夜にカナオが翔子に告白したことは、きっと第三者(法廷画家)として他人の人生を見つめ続けた結果に得たひとつの答えだったのだと思います。久々にずっしりくるいい映画でしたけど、裁判のシーンの一部があまりに生々しいため(特に最後のヤツ)、二度は観たくないです。[映画館(邦画)] 8点(2008-10-26 17:54:21) 2. 黒い雨 まず目を引くのは、原爆投下直後の広島の惨状を「これでもか!」というぐらいに生々しく描いた前半部分。かつてトラウマになった漫画「はだしのゲン」が吹っ飛んでしまう程の凄まじい衝撃映像の連続に思わず目をそらしそうになりました。不覚。そのインパクトに比べると昭和25年の話は若干弱い気もしますが、それでも直接被爆者や二次被爆者が次々と死んでいく展開は実に恐ろしく、原爆の被害が一過性ではない事の残酷さを否応無しに思い知らされます。また、矢須子の「その後」を敢えて描かない寸止め描写も◎。もし今これをリメイクしたら、思い切り泣ける「最期」にしてしまうんでしょうね。[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-06-22 14:19:44)(良:1票) 3. クワイエットルームにようこそ 中盤まではギャグありイイ話ありで、久々に手応えがある邦画だなぁと思って観ていたんですけど、終盤、明日香がクワイエットルームで5点拘束されるに至った本当の理由が明かされていくあの展開に少々違和感を感じました。正直、映画を観ただけではピンとこなかったです。パンフレットにはハッキリその原因が書かれていますけど、逆に「そんなことが理由かよ!?」って思っちゃいました。でも仮に「それ」が真の理由なら、あんなに前夫との過去を延々と描く必要はないと思うんですけど(少なくとも誤解を招きかねない)。形としては明日香と鉄がそれまでより少し成長して…ってことなんでしょうけど、ちょっとスッキリしない終わり方でした。あと、最後にアレをゴミ箱に捨てるのもどうかと。[映画館(邦画)] 7点(2008-03-08 21:25:30) 4. 空中庭園 最初の一時間はとにかく退屈。何度観るのを中断しようと思ったことか。なんせ京橋家をはじめとする登場人物の誰にも感情移入できないし、行動理由も理解できない。それに家族に隠し事をしないってそんなに素晴らしいことだろうか? 朝っぱらから親が子供に自分たちのラブホ体験話を包み隠さず話すなんて行為は正直でもなんでもなく、永作博美の言うようにただ恥も外聞もないだけ。そんな上っ面の平穏を保とうとしたっていつか崩壊するのは当たり前。あんな風になったってただ「こいつらアホや」と思うだけ。全く意味不明。よってとりあえず、小泉今日子の見事なフォーク捌き(?)に4点。[DVD(邦画)] 4点(2006-09-07 21:36:49) 5. 蜘蛛巣城 『七人の侍』よりはこっち派。時代劇なのにシェイクスピア原作ってのがまた凄いわなぁ。本作のように、目ン玉ひん剥いてソワソワと動き回る鷲津を観ていると、「やっぱ三船敏郎はこうでないと!」とつい思ってしまいます。『赤ひげ』の様に落ちついてしまった壮年期の作品にイマイチはまれないのもそのせいかも。[CS・衛星(吹替)] 9点(2005-11-20 18:25:46) 6. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 前作に引き続き、非常に完成度の高い作品。最初と最後の合戦シーンの丁寧な描写には唸らされました。今回はかすかべ防衛隊がほとんどでないばかりか、野原一家でさえ脇役になってしまっているところに少々不満がありますが、映画としては十分満足のいく内容。それにしても、やはりあのラストには驚かされましたね。小さい子供も見に来る映画でここまでやるか、と。子供が観てトラウマになってなければいいが。[地上波(吹替)] 8点(2005-11-20 17:33:37) 7. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 冗談でも何でもなく、21世紀最大級の社会派ドラマだと思う。昨今の病的な昭和懐古ブームはひたすら「古き良き昭和」の部分ばかりを強調するが、当然いいことばかりがあったわけではないし、ケンの言うように全ての人が夢と希望に溢れ、心を持って生きていたとは限らない。「あの頃はよかった」なんて言って過去にすがるのは単なる甘えであり、我々は歯を食いしばってでも今を生きるしかないのだ。しんちゃんの最後の「ズルいぞ!」って台詞は、きっと全国のオトナ帝国予備軍に対する容赦ない「喝」だったのかもしれません。[地上波(吹替)] 9点(2005-11-20 17:24:55)(良:3票) 8. クロスファイア(2000) まるでガメラが出ないガメラ映画のような雰囲気。ここでも本多博太郎と蛍雪次郎がいい味出してます。これは小説版『クロスファイア』と『燔祭』をうまく絡めてある…というかむしろ『燔祭』がメインかも。パイロキネシスという能力を説明するうえで『燔祭』を混ぜたのは正解だったと思うが、『燔祭』とも小説版『クロスファイア』とも異なるあのラストはちょっとイマイチでした。ガーディアンの設定がうまく活かされてないし、設定を変えてまで倉田かおりを出した意味がない気がします(原作でもちょっと謎の集団でしたが)。[映画館(吹替)] 6点(2005-11-03 16:32:08) 9. 紅の豚 90年代以降のジブリ作品の中では未だにこれが最高。もうこれを超える作品は出てこないかも。ちょっと寂しい。最近のジブリ作品は露骨に「子供のために作ってます!」って感じで困ったもんだが(アニメ自体が子供向けだと言われたらそれまでだが…)、本作にはそんな「媚び」は一切ない。最初から最後までバカな大人たちのバカ騒ぎでメッセージ性など皆無。でも面白い。それだけでいいじゃないか。[地上波(吹替)] 10点(2005-10-30 00:57:35)
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