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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 暗いところで待ち合わせ 《ネタバレ》 2006年の映画ですか、、。あの田中麗奈ちゃんが、なっちゃんの面影を残しつつ、すっかり大人っぽくなっておりました。ストーリーは火曜サスペンス調ですが、彼女のフォトジェニックな存在によって最後まで飽きることはなかった。 映画としては、主に「家」が舞台。しかし、全盲者が一人で暮らすことにより目が離せないドラマになるし、そこにアキヒロが潜むことによりサスペンスを生む。 もう一つの舞台として駅のホームがあり、時間、目線、構図をいくつか変えることにより、やはりたくさんのドラマがありました。このあたりこそ、映像化した意義があるのではないだろうか。 そして、公園で歩き出すラストは際立って美しく、実に後味の良い終わり方となっていた。 目の見えない女と闇を抱える男が、暗いところで待ち合わせ、そして二人は明るい未来へ・・・。 観終えてみて、うまい題名だと思った。[インターネット(邦画)] 6点(2024-03-05 23:21:38)(良:1票) 2. グレイトフルデッド 《ネタバレ》 ホラーではなく、血みどろのブラックコメディですね。かつての、園子温監督の作風に近いかな? ナミ (瀧内公美) は美人で大金持ち。一方は孤独な老人 (笹野さん) とは言え、元タレントで有名人だし、それなりに金もありそうだ。そんな二人による殺し合いが不謹慎な笑いを誘います。しかし、自作の竹やりに画鋲のまきびしって、、(笑) この映画には、ナミによる「孤独っち」という造語が登場します。これは彼女の目線では、孤独な人を嘲笑して揶揄するあだ名のことですが、この映画の含みとしては、彼女のような人、彼女本人のこと。この言葉自体が自虐ネタ的な感じですね。 でも彼女に限らず、軽い人間ウォッチャーのつもりがストーカーな人、軽い投稿のつもりで誹謗中傷しちゃう人、、古今東西、暇なヤツが他人で暇つぶしを始めるとろくなことにならんから気をつけた方がいいね。[インターネット(邦画)] 5点(2023-03-17 23:15:10) 3. くちびるに歌を 《ネタバレ》 まず、舞台である五島列島の美しさに、否応なしに惹き込まれました。海に港に坂道に教会・・。どこもかしこも、実に映画映えするロケーションばかりでございました。 そして、女王様のようにお高くとまってるガッキーには、むしろいつもよりドキドキしたし (笑) 、道徳の教科書のように正しく、カルピスのCMにでも出てきそうな爽やかな生徒たちも、皆よかった。 もちろん、本作のテーマでもある、彼らの歌も素晴らしかった。序盤の「マイバラード」からして、すでに心をつかまれたというか、、それがまた最後に待ち構えていて、その大合唱の圧巻に私も心燃えました、、。 柏木先生の言葉、「ここにソプラノがいるね。アルトもいて。例のやつ、するしかないね」←これ、なんか好きでした。 「冷蔵庫にジャガイモがいるね。たまねぎもいて。にんじんもいて。カレーライス、するしかないね」←私はいつもこう (笑) ラストは見ての通り、「船出」ですね。それは生徒一人一人、そして柏木ユリにとっての、新たな人生の旅立ちも意味します。 もちろん、新たな旅立ちを戸惑うあなたの背中を力強く押してくれる映画でもある。 3月~4月あたりの、別れと出会いの季節にまた観たくなる映画です。[映画館(邦画)] 9点(2022-03-15 22:36:23)(良:1票) 4. 空気人形 本作は設定こそブッ飛んでいるけど、彼女 (空気人形) を奇異の目で見るのではなく、できるだけ彼女の視点でこの世界を眺めることに全神経を集中したい。ほら、何も知らないピュアな心になったつもりで、改めてこの世界を眺めてみたら? ・・だめだ、やはり男たちが汚らわしいものに見えて仕方がない (笑) ぺ・ドゥナに関する芝居やキャラクター設定はあて書きだろうね。その存在感はもちろんのこと、"外国人" であること、つまり前提として日本語を (スラスラと) 話せないことが特に重要に思えた。命が宿ること、それは言葉を覚えていくことだし、彼女が意味を知らずに発する声音そのものの響き、その姿のたどたどしさ、、それはまるで言葉を覚えたばかりの幼な子のようでしたから・・。 あと、自分に「名前」があってよかった、、そう思わせてくれる映画でありました。[DVD(邦画)] 7点(2021-02-08 19:59:01)
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