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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. けんかえれじい 痛々しい喧嘩のヤンチャ的暴力性、触れるのもおっかない男女の仲の赤面的純情さ、こんな使い方があったのか!ピアノのハレンチ的欲情、そして真っ直ぐな反抗的青春…。暴力に馬鹿さに悲哀と男の構成要素をものの見事に描ききった本作のパワーは凄まじいです。そんなアホな男どもに蹴散らされる清純なる道子さんが可哀相でたまらんですが、これぞ〝をのこ〟の映画。[DVD(邦画)] 8点(2008-05-28 18:18:55) 2. 剣鬼 《ネタバレ》 花造りの名人にして走れば脱兎の如しという漫画チックな主人公の物語は、いささか精密さや盛り上がりには欠けますが、なかなか良いシーンが多いです。まるでその場に居合わせているかのように肩ごしから撮られた噂話をしているシーンや登城途中の風説で状況を伝える巧さ。そしてラストの幻想的な花畑での怨念渦巻く壮絶な斬り合いは圧巻です。美しいロマンスの花畑が一変してバイオレンスに血塗られる凄さ。さらに、一見、幻のように現れる居合抜きの達人などの素晴らしい構図も随所に見られます。また哀しくも不気味な斑平を演じる市川雷蔵さんが良いです。飄々としていながらも心情をしっかり感じさせてくれます。[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-04-11 18:39:04) 3. ケイゾク/特別篇 PHANTOM ~死を契約する呪いの木~<TVM> 《ネタバレ》 柴田が事件を解決して真山が止めを刺す、あれがまた見られたのは良かったですが、TVドラマの最終回の予告であったシーンは全く関係ありませんでしたね。率直に言って内容は継続ではなく外伝というイメージです。新キャラクターの遠山が全てを物語っていると思います。初期のケイゾクには笑いの要素こそあれ、割とシリアスで直球勝負ではありませんでした。柴田は別にして他の登場人物たちはちょっと変わり者という程度で、遠山のようなやり過ぎのキャラクターはいず、適度な笑いでした。つまり遠山がどうのこうのという訳ではなく、その度合が朝倉と同じであり、ひいてはTV版との温度差なんですよね。TV版では人間を殺すのは何も悪魔や怪物ではなく普通の人間であり、その闇に迫っていくのがヤバイ感じがして面白かったのです。それなのに朝倉は人知を超えているのです。それから性格は変わらないながらも柴田が記憶を失っている事もあり、ウリである柴田と真山のコンビも今一つでした。なんか文句をばかりになってしまいましたが、それでもケイゾクは好きです。[地上波(字幕)] 6点(2006-02-06 17:33:05) 4. ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer TVドラマシリーズからのファンなのですが、それでも後半は理解不能なところがあるので(特に人物の生死について)、TVドラマ未見の方は訳わからないでしょうね。ケイゾクの話は朝倉の事件が根幹なのだけれども、私はTVドラマの時から一話完結の方が好きで最後の方の朝倉ネタはちょっと長いなと思っていたので、映画は朝倉関連ではない方が良かったですね。まして映画となるとTVドラマを観てない方もいるのですから。ケイゾクの面白さは人間の暗部が起こす事件を、純粋で抜けているけど天才的な頭脳を持つ柴田と、いい加減で脱力気味だけど芯の通った真山のコンビが解決するところにあります。でも朝倉は少しぶっ飛び過ぎているんですよね。ですからやはり新たな七海の事件だけで映画にして欲しかったです。それでもやはりTV版よりも力が入っていますし、狙い過ぎの印象もありますが凝った映像美は斬新であり面白さがあります。それに柴田と真山の夫婦漫才は健在でしたし、中谷美紀さんも渡部篤郎さんも好きなので、二人とあのキャラクターに点数を上乗せします。[DVD(字幕)] 6点(2006-02-03 10:57:21)(良:1票)
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