|
プロフィール |
コメント数 |
377 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
映画業界で仕事している関東在住の独身です。 いつも楽しく皆様のレビューを拝見しております。
食わず嫌いはしません、オールジャンル見ます。 前評も気にしません。 常に新鮮な気持ちで作品と向き合います。
今後とも宜しくお願いします |
|
1. GOEMON
《ネタバレ》 世界に誇示できる新世代の日本映画誕生とだけ言わせてもらいます。前作「CASSHERN」は結果こそよくなかったですが、作品に込められたメッセージに泣き、また、監督のチャレンジ精神溢れるものづくりの姿勢に感銘を受けました。そして今回の「GOEMON」はその前作以上の熱意を感じました。紀里谷監督の映像センスは流石ですね、なかなかここまで想像を具現化できる監督もいないですよ。ハリウッドみたいに莫大な予算があるわけでもないので、すべてロケセットでできるわけもない。そこをCGをふんだんに用いイマジネーション溢れる世界観を構築したのは見事です。多少、自分の世界に陶酔しちゃってるかなぁと思う節もありますけどね(笑)。馴染みのある登場人物は多数でるけど物語は全くの別物と割り切ってみればエンタテイメントとして思う存分楽しめます。クライマックスかなぁと思った才蔵の釜茹で後の展開が少々長く感じちゃったのと、茶々役の広末涼子の良さがあまり引き出せていなかった点でマイナスかなって所。
この作品のメイキングはDVDでじっくり拝見してみたい。[映画館(邦画)] 8点(2011-01-12 22:14:02)《改行有》
2. GO(2001・行定勲監督作品)
《ネタバレ》 非常に完成度の高い作品。
「薔薇と呼ばれるその花は、名前をかえても
美しい香りはそのまま」
親友が無くなって、その親友が愛読していた本の
一説をみて涙流すシーンがあるが、やっぱり何度観ても
共感してしまい貰い泣きするんだよなぁ。
社会的メッセージや人の尊厳などなど様々な
テーマを抱えているけど決して敷居は高くなく
とても観やすい。
こういう感覚って作り手としてはとても重要なんだと思う。
ロマンチストな方の心をくすぐります。[DVD(邦画)] 10点(2010-10-17 23:56:43)(良:1票) 《改行有》
3. 告白(2010)
《ネタバレ》 大賞受賞に偽り無し!面白すぎて一気に読破してしまった湊かなえの原作。
ベストセラーの低脳映画化などよくある事、不安過多で鑑賞したが、この作品の出来栄えは想像を遥かに超えていた。この作品のもつ“あの”異様な空気が存在し続け、鑑賞時間があっという間に感じてしまったほど。
既に内容など分かってるのにここまで面白いと思ったのは稀ですし、この監督と自分はシンクロしてたのかと思うほど想像どおりの映像化なのが怖い。。面白いと一概に言うのは語弊があるけども素晴らしい作品。今後は「告白」の監督と宣伝文句決定か!?(笑)
物語は原作同様に登場人物の告白、各々の主観形式で進んでゆく。それ故、序盤から非常に台詞が多いのも特徴だが、その台詞ひとつひとつがシークエンスとなってる点も興味深い。「人間の失敗作だよ」ではなかったのはアレですが、一語一句に至るまでもほぼ忠実。映画なりに脚本はコンパクトに纏まられているが、全体が青白いトーンであったり、モノローグの挿入方法やカメラの目線や高さがどうしてあの位置なのかなど、映像化への昇華、演出が見事というしかない。
先生の告白で始まるファーストシーンは特に象徴的であり、これから語られる作品の異様さがにじみ出ている。学級崩壊寸前の雰囲気の中、淡々と冷静に淡白に語る先生。そして生徒が興味を惹くキーワードを小出しに話していくにつれ、静まり返っていく教室内。このあたりはホント背筋の凍る怖さを感じました。松たか子のキャスティングは良かったがウェルテルはちょっとイメージ違ったかな。
賛否両論のクライマックス、逆周り時計のエピソードがあんな形ででてくるとは驚き。後味良くないと思われつつも「ドッカーン」で気分スッキリしたのは自分です…なんてね!
[映画館(邦画)] 10点(2010-06-13 12:37:19)《改行有》
|