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1. 百日紅 ~Miss HOKUSAI~
淡々と、楽しくも切ない日々を描く日常系アニメというジャンルだと思います。
とはいえ、ワンクールの連続アニメの構成を映画として持ち込んでしまったのは失敗。ぶつ切りのエピソードの羅列となってしまい、物語に大きな柱が存在しないので、え、これで終わり?と何とも拍子抜け。このストーリー展開であれば、物語の折々で触れられていた父の影から脱却。自分なりの絵の模索、自立、嫁入り、出戻りと結局ダメ人間の父を捨てきれない娘としての葛藤が柱となり得るとも思うのですが。
さらに、この音楽。なんでこんな音楽にしてしまったのかが解らない。普段は淡々と静かな音楽なのに、突然現代風のギターが鳴り始めても興ざめなばかり。いくら印象的なシーンだけに使われているとは言え、唐突感でいらっとしてしまいました。
雰囲気は良いので、もう少し構成と音楽に気を遣って欲しかったです。[ブルーレイ(邦画)] 6点(2017-01-04 20:49:29)《改行有》
2. 鮫肌男と桃尻女
《ネタバレ》 タランティーノのようなクライムアクションを撮りたかったんでしょうね。狙いは解りますが、いかせん制作者の力がついていかなかった惜しい映画。興味深いキャラクターや小ネタは面白いものがありますが、それが追いかけっこという大きな流れにほぼ絡まず、といった具合。脇道ばかりに力を入れて本筋はおざなりといった感じでしょうか。その辺が残念でした。しかし山田というキャラクターの特異さは特筆物でした。[DVD(邦画)] 5点(2015-01-15 18:55:38)
3. ザ・マジックアワー
《ネタバレ》 演劇の文法で作られた映画です。良く言えば見る側がお約束を承知しておくのが前提、悪く言えば演劇独特の押しつけがましい緩さが根底にあるので受け付けない人も多いと思います。お約束を前提にした無理のある展開や物語の薄っぺらさや笑いどころの強要がそれです。受付なさはコメディというジャンルのせいではありません。例に漏れず私も見ている内にどんどん冷めてきて最後はうすら寒くて見ているのがきつくなってしまいました。設定は面白いんですから、演劇の緩い文法で満足するのではなく、映画の文法でもっと詰めて作ったものがみたいと思いました。[地上波(邦画)] 4点(2009-10-06 00:31:02)(良:1票)
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