|
1. 醜聞(1950)
作品の出来以上に、この時代にこういうテーマを取り上げたことに黒澤監督の先見性を感じる。
志村喬は様々な役をこなす人だが、ここまでダメ人間を演じているのはあまり記憶にない。[ビデオ(邦画)] 6点(2010-07-26 00:09:54)《改行有》
2. 砂の器
《ネタバレ》 「カメダ」という手がかりから島根県の「亀嵩」に行きつくまでの過程、そして終盤の捜査会議での丹波哲郎の語りと交響曲「宿命」との同時進行が素晴らしかった。殺人にまで発展した動機が弱い気がするが、数ある松本清張原作の映画化の中で、唯一清張が「原作を超えた」と認めた力作。[地上波(邦画)] 9点(2010-07-24 00:19:59)
3. 姿三四郎(1943)
戦時中の混乱期に製作された作品ということもあり、当時の海外の名作と比べると完成度はどうしても見劣りしてしまう。戦前の映画の中のアクションといえばチャンバラと相場は決まっていたと思うので、柔術のシーンを本格的に映像化するは初めてに近い試みだったかもしれません。ダイナミックに見せようとしているのか、柔道一直線のような投げ飛ばされ方が今見るとギャグに見えてしまうのが面白い。
ラストで写る蒸気機関車がすごくレトロなのが個人的には良かった。[DVD(邦画)] 5点(2010-07-19 00:52:05)《改行有》
|