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1. 双生児
なかなかの豪華キャストで、美術も衣装から小道具、ロケ地までこだわりを感じ、隙がない。にもかかわらず、できあがった映像はやっぱり鉄男やヒルコの延長線上である。この監督の映画は、それなりにお金をかけても、結局ちょっとグロいドタバタ劇に仕上がるようである。まあ、そこが監督の作家性であり、魅力でもある。セリフが聞き取りづらく、話の細かいところがよく分からないが、それでもこの独特の世界は観る価値あり。一歩間違えれば傑作になったかも、という匂いが漂っている。[インターネット(吹替)] 7点(2021-10-21 07:24:50)
2. その男、凶暴につき
これは面白い。まず武と白竜の演技。二人とも大したことは喋ってないんだけど、表情と動作と声色で凶暴で勘の鋭い人物像がよく伝わってくる。特に武のせかせかした歩き方だけでなんとなくその人間性が伝わってくるあたりは本当に見事だと思った。それから二人のボス(佐野史郎と岸部一徳)が両方冷たそうなインテリっていうのも面白い組み合わせだと思う。初監督作品ってことでどれだけ下手かと思ってみたらとんでもなく面白い。北野武って監督でも演技でもお笑いでもできるって、いったいどんだけの才能なんだと思った。[DVD(字幕)] 9点(2009-11-18 01:23:38)(良:1票)
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