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プロフィール
コメント数 1252
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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21.  大怪獣ガメラ 《ネタバレ》 突っ込み所は多数あるにしても、基本的にはゴジラ(1954)並みの本格的怪獣パニック映画を目指した感じで、大作怪獣映画の雰囲気はある。カメをひっくり返そうとする人間側の発想は自然だと思うが、それをものともせずに回転ジェットでかわす展開や、最後に出たサプライズのZ計画は、公開時に知らずに見ていれば素朴な驚きがあったろうと想像する。また大人と子どものストーリーが同時進行していて、それぞれを担当するヒロイン役が1人ずついるのも豪華といえなくはない。映像面も当時としてはそれなりで、特に東京襲撃の場面で逃げまどう人々の姿を丁寧に描こうとしているのはまともな怪獣映画として評価できる。 しかし、ゴジラが水爆なのにガメラはなぜか原爆というのはスケールダウンに感じられ、なぜか白黒映画なのも時代を遡ったかのようである(どうせあとでさんざん流用するのだから、初めからカラーで撮っておけばよかっただろう)。冷戦が原因で大惨事を引き起こしておきながら「人類愛」で締めようとするのも安っぽい。 また子ども向け映画であれば子どもが出ること自体は変ではないが、この映画を見る限り、後の“子どもの味方”という発想がどこから出て来たのかわからない。東京の悲惨な情景を見てしまえば、少年のいう「カメはみんないい奴ばかり」も説得力皆無であり、幼少時にガメラに親しんだ立場からしても共感するのは難しい。 …ただし、この少年の成長という視点からのレビューが前の方にあったのは真面目に参考になった。なるほどこの映画を単体で見ればそういうことかも知れず、それならガメラ自体の性質がどうあろうと直接関係ないことになる。これは少し反省した。 全体としては正直それほど面白くないが、後世の目から一面的に判断するのは見当違いになる恐れがあり、また少なくともガメラ第一作としての歴史的価値はあるので普通の点数にしておく。なお登場人物(築地の住民)が隅田川を「大川」と言っていたらしいのは自分も少し驚いた。江戸情緒を感じる。[DVD(邦画)] 5点(2013-01-15 22:03:19)《改行有》

22.  第五福竜丸 《ネタバレ》 何年か前、暇をみて夢の島にある第五福竜丸展示館に行って来たのを思い出した。 映画はドキュメンタリー調ということのようだが、特に前半は歌声あり恋あり適度な下品さありの労働賛歌といった印象で、事件後も深刻にはなり切らず、笑いの場面を入れてあるのがかえってリアルに思えた。亡くなった無線長も、最後まで快活さを忘れないようふるまっていたのは人格者らしい。 ところで、後半は無線長とその家族に焦点が当たっていたが、病状が悪化するにつれ、その存在が社会性を帯びてきていたようだ。家族にマスコミが集団でつきまとうのは苛立たしいが、これはまあそういうものかも知れない。また汽車の中で遺族が見せ物のようになっていたが、これも別に悪気はなく、そもそも遺骨と遺影を持ったまま乗車していれば当然そうなるかも知れない。しかし、変に盛大な告別式に「国務大臣」(?)とかアメリカ人が来て弔辞を許される一方、外ではなぜか大勢で鳩を飛ばす行事などもやっていたのは、様々な人々がそれぞれの思惑で一個人の死に関与しようとしているように見えたというのが正直な印象である。 なお、この時代から60年近く経った現在も、世界は核廃絶からほど遠い状態である。経費節減のための核兵器削減こそ行われているが、公認の核保有国は核兵器を手放す気など全くなく、一方で核拡散は着々と進んでいる。映画の当時であれば、人々が声をあげることで世界を変えていく希望があったかも知れないが、現代においてこの映画の持つべき意義が何かということは、また改めて考える必要があるように思う(前の方の皆さんがいろいろ書かれているので、その通りかも知れない)。[DVD(邦画)] 5点(2012-02-26 17:45:17)《改行有》

23.  たいむすりっぷメガネ 《ネタバレ》 2011年から2014年まで活動していたアイドルユニット「AeLL.」(エール)が所属していた芸能プロダクションが製作し、メンバー4人が出演したアイドル映画である。主演の篠崎愛という人は巨乳だそうだがこの映画では隠している(脚は見せている)。撮影場所の山梨県南アルプス市というのは、このグループが地元と協力した農業体験イベント「AeLL.村プロジェクト」をやっていた場所らしい。 内容としては、地元眼鏡店(時計店)で作られた眼鏡をかけると一回だけ過去に戻れるという他愛ない設定をもとに、現代→高校時代(8年前)→また現代、という三部構成を作っており、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の矮小化版のようでもある。宣伝上は「ハートフルコメディ」とのことだが実際そう簡単ではなく、まず最初の現代を殺伐とした世界に見せておき、タイムスリップ後の高校時代ではその殺伐感を引き継いだようでいて微妙に笑わせる要素を取り入れながら、最後は映像効果付きのドタバタコメディにまで発展する。最後の現代はまた真面目な展開になり、普通にハートフルな内容にして最後を締めている。タイムスリップの効果としては、主人公の周囲の状況が著しく改善された一方、一番大事なことは結局何も変わっていなかったように見えたが、しかし外面的に変わらなくても本人の気づきがあった、というのが物語の落ちらしい。 導入部からコメディへの移行があまりスムーズでなかった気はするが、主人公が机の引き出しに片足を入れた場面など、真面目な顔で笑わせるような感覚は嫌いでない。コメディだと思えば、主人公が同級生に「老けた」と言われるとか、古典的スケ番の扮装が突っ込みどころというのもわかる。途中で何となく間が悪いようなところもあったが、結果的にはそれほど悪くないと思わされる映画だった。 ちなみに個人的にはこの映画で南アルプス市のイメージが向上するということは全くなかった。当初段階で地元に残っていたのがろくでもない連中ばかりに見えたのはともかく、市役所ぐるみで悪徳業者に騙されるなど全くいいところがなく、景観面でもそれほど美的なところはなかったが、地元の人々がこれで満足だったのであれば結構だ。[インターネット(邦画)] 4点(2019-08-24 15:07:32)《改行有》

24.  たたら侍 《ネタバレ》 公開中はかなりの悪評だったようだがなるべく素直に見るようにした。DVDで見たので編集後のバージョンと思われる。 大まかにいうと、まずは奥出雲で製鉄の技が受け継がれてきたことを紹介し、さらに時代を戦国期に設定することで、「侍」に関する思いをそこに込めたという感じに取れる。しかし結果的には褒める気にならない映画だったので、その理由をなるべく手短に書いておく。 (1)全体構成の問題として、製鉄の伝統が途絶えそうになる危機が発生するわけでもなく、主人公のせいで一時的に混乱しただけで、事件前後で村は何も変わらなかったように見える。それはそれで変わらないこと自体の表現かも知れないが、しかし主人公の人格形成という面でも、結果的に父親や先代と同じ認識に至っただけで、あの頃おれは馬鹿だった、という物語にしかなっていない。あってもなくても同じだった(と観客の立場で思う)出来事を映画にしても、ドラマとしては弱い気がする。 (2)物語の展開に納得できない。主人公に関していえば、若者の純粋な思いと愚行と挫折、といったことが自然に受け取れず、一体この男は何をやっているのか???という疑問の方が先に立つ。また近江商人がわざわざ奥出雲まで出張って来て姑息な手段で村の支配を目論んでいたようだが、普通に考えれば劇中の発言通り「(織田が)攻め込んで来るはずがなかろう」で終わりであり、これで騙される筋書き自体が不自然である。 (3)「侍」ということに関しては、戦国時代なのに観念論のような武士の心構えなど語られても現実味がなく、またそれで結局何がいいたかったのかも不明である。劇中の村の状況を見ると、一定の制約のもとで自衛力を保持するが戦争はしない、という戦後日本の状況を容認しているとも取れるが、しかし主人公が広い天下の情勢を見てからの企てが失敗したことからすれば、あえて視野を狭めて外は見ないで武器は嫌いだ戦さは嫌だと閉じこもるのが理想だというようでもある。そういういわば社会的メッセージのようなものがありそうでいて、実際あるのかないのか不明瞭なので非常に気持ち悪い状態だった。 なお出演者に関しては、ダンスグループのメンバーには当然関心がないが、石井杏奈という人は顔を見ていると和むので好きだ。今回はダンスでもなく舞いの場面をわざわざ入れていたようである。ほか田畑智子さんも嫌いでないが、今回は何だかよくわからない役で残念だった。[DVD(邦画)] 4点(2018-04-30 23:58:07)《改行有》

25.  正しく忘れる 《ネタバレ》 近親者の死による悲しみそのものでなく、そこから派生するいわば二次的な感情が問題にされていたようだが正直よくわからなかった。適切に忘れるというのは皆が普通にやっていることで、自ずとそうなるのなら別に問題ないだろうが、あえて抵抗しようとするのは自分がそうされたくないことの裏返しということか。また最後に主人公は故人の遺志を継ぐと決意した感じだったが、それだととりあえず現段階での凌ぎ方でしかない気がする。これが確定結果ということなのかどうか。 ほか全体的に台詞の文章量が多い上に話が難しいので登場人物が理屈っぽく見える。主人公に関しては、どうするのがいいか頭ではわかっていながらわざわざ逆方向に感情を掻き立てているようで、必死の思いで何かにすがるような切実さが感じられるわけでもなく、見る側を否応なしに同調させる作りにはなっていない。 そのようなことで、よくわからないが自分としては共感できない映画だった。心の底から共感できたのは、よく目にするが目的地にはならない「中央林間」という場所に行ってみるところだった(たまたま通過したことはある)。 ちなみに出演者のうち、主人公の弟役は素人目にも心許ない感じで(これが監督本人?)、タイトル直後の夕食場面でこの人物の顔が映ったところでいきなり映画自体が安っぽく見えた。自覚した上でやっているのだろうから言っても仕方ないわけだが。また主演女優は好印象だが、サークル仲間の少年は演技がくどい。[DVD(邦画)] 4点(2017-04-05 20:36:21)《改行有》

26.  正しく生きる 《ネタバレ》 予告編を見ていると、まずは「正しく生きる人間にしか生きる資格はない」という発言が強い印象を残すが、本編を見ればこれをまともに受け取るのは間違っていることがわかる(要は年長者に席を譲れというだけ)。 これに続いて予告編では、「正しく生きる」ことについて出演者がそれぞれの見解を語っていたように聞こえる。「みんなが正しく生きると戦争が起こる」というあたりは世代特有の正義を背負った感じだが、ほかにも「正しい」こと自体を否定しようとする発言があり、こういう業界の人々はよほど他人からの押し付けを嫌うということらしい。まあ自由な社会なので何をやろうが大抵のことは咎められないわけだが、最低限、社会の共通認識としてのルールを受け入れなければ誰も生きていけないことになる。 一方で“謙虚であれということ”とか、“自分で考えるということ”といった発言もあったのには救われる。生きる上での正しさを考える場合、“社会と自分の関係をどうするか”と、“自分の進む方向をどうするか”の二面があるように思われるが、いずれも自分で考えながら模索していく種類のものと思われる。ただ個人的には、「正しく生きる」などということを全員が考える必要はないとも思う(そういうことを自分の頭で考えない人々は常に人口の一定割合を占めているので求めても無理)。 予告編に関しては以上として、本編を見ても何が言いたいのかは結局わからないが、これを見て「正しく生きる」とは何かをそれぞれ考えよう、と呼びかけているのなら存在意義のない映画でもない。しかし自分としては、今どき社会の転覆を企てるセカイ系オヤジに同調しろとか、誰のルールにも従わないのが正しいといった俺様ルールを押し付けようとしているのかと疑ってしまって素直に見ていられない。またそれとは別に、登場人物の鬱屈や苛立ちを観客に見せつける方に重点が置かれたようでもあり、この題名自体をまともに受け取るのが間違っているのかとも思われる。どうもこの手のものは信用できる気がせず、最後はもう勝手にやっていろと突き放して終わりにしたくなる映画だった。 ちなみに震災をネタにすることの必然性は感じなかった。震災があってもなくてもこの連中はこの通りだろう。[DVD(邦画)] 4点(2017-04-05 20:36:17)《改行有》

27.  太陽の坐る場所 《ネタバレ》 何が言いたいのかわからない。基礎的な情報量が不足の上に、ラストで集中的に語られる台詞も意味不明ではどうしようもないわけだが、しかしわからないなりに少し考えると、とりあえず人間のプライドの持ち方が問題になっているような気がした。 まず響子と今日子はとりわけプライドが高く(悪い意味でなく)、特に響子は自分のことは自ら決めるという断固たる意志を持っている。これは例えば武士が名誉のために自決する覚悟のようなものかと思ったが、ただし劇中人物(大人の方)はそれほど毅然として見えないのには疑問が残る。またその響子を最も認めていたのが実は今日子だったらしく、高校時代の響子との出会いがその後の人生を変えたようにも取れる。 この二人に対し、由希はプライドというより表面的な虚栄心だけで、地方コンプレックスの強さも人一倍なのが痛々しい。この人物が最も性悪な(最も普通の?)女になっており、最後だけは弱音を吐いたようでもあったが特に共感できるわけでもなかった。一方で島津はプライドとは全く無縁な男のようだったが、栄転というのが本当であればプライドなどと関係なく社会には認められるということだろうから、今後はもう変な女に執着せず前向きに生きてもらいたい。 映画を見た限りでは以上のような感想だったが、映画がよくわからない場合の通例として一応原作を読むと、プライドの持ち方がどうというより人生全体に関わる重要テーマがあったらしく、それはこの映画でも表現されていなくもないようだが、ただ自分としてはよくわからなかったということである。原作では映画と違うラストの作り方が素直に感動的で、また映画で省略されたエピソードには泣かせるものがあった。 原作との違いでいえば、響子が今の仕事を始めた経緯や、現在の社会的地位がどうなのかについては映画でも示してもらいたかった。映画ではこの人が“田舎でくすぶっている”ようにしか見えず、一方でキー局からの引抜きの話など出したため、地方人の劣等感を払拭する方向に話が行っていない。これでは山梨県の各界を挙げて支援する意義も薄れているのではないかという気がした。 なお映画に出た天文現象としての日食とÉquinoxe、特に後者は理詰めで考えようとするとかえって混乱の元である。 ちなみに余談として、女優になるような人はもともと自意識が強いだろうから、この映画の出演者も昔はこういうことを普通にやっていたのではと思ったりもした。[DVD(邦画)] 4点(2016-11-10 20:34:23)《改行有》

28.  タイム・リープ 《ネタバレ》 「時をかける少女」の類似品として見たが、原作を先に読んでしまったため差分ばかりが気になった。 まず感じるのは原作の清々しさが著しく損なわれているということである。少年少女向けライトノベルをそのままで映画化できないのはわかるとしても、よくもこれだけ不快な要素を加えたものだと感心する。犯人の邪悪さを強調するためだけに人が2人も死んでいるではないか。また冒頭のヒロインをはじめ、登場人物に奇矯な行動が目立つのも気になる。小説ではみな良識的な人々(犯人を除く)だったのだが、映画というのはまともな人でも変にして見せないと済まないものなのか。それから本編の最後に「カット」が入るのは反則だろう。時かけ1983版でも、原田知世PVが始まるのは本編が完全に終止してからである。 そのほか、これは映画のせいではないが、ここでいうタイム・リープとは人体を含めた物的な要素はそのままで、意識だけが時間を移動するということらしい。しかし、意識というものが身体とは別に物理的な実体を持ったものだということを科学的に説明できない限り、SFではなくオカルトになってしまう気がするわけだが、それでいいのかというのが率直な疑問である。 そういうわけで、ほめることを探そうとしてもなかなか見つからないが、原作と比較せずにただの映画として見れば、まあ普通の娯楽映画だと思う。 なお全くどうでもいいことだが、劇中で登場人物が「誰かが犠牲になってまで、成し遂げられるべきことなど、ないと思います」と言っていたのはその場の雰囲気で口にしただけだろうが、もしこれを本気で言っていたのなら、おまえは宇宙戦艦ヤマトを見たことはあるか、と聞きたくなる。[DVD(邦画)] 4点(2012-03-04 22:18:13)《改行有》

29.  タイガーマスク(2013) 《ネタバレ》 ここのキャスト欄にある「濱田ここね(女優)」は映画「おしん」(2013)の主役を務めた人である。探してみると「ちびっこハウス」で伊達直人の顔にトラ模様を描いて笑っていた子がそうだろうという感じだったが、自信がないので間違っていたらご指摘いただきたい。なおクレジットには本名の「濱田心音」で出ている。 それで映画の内容としては、要はタイガーマスクの誕生秘話のようなものである。「お金持ちの紳士」に全く見えないミスターXは見たくないが、主演俳優はかなりまともな感じで主人公として悪くない。温和な風貌のため、子どもらと一緒に遊ぶ姿も似合っていた。[DVD(邦画)] 3点(2014-05-26 21:21:57)《改行有》

30.  旅猫リポート 《ネタバレ》 大変申し訳ないが全く好きになれない映画だった。 まず、映画ならときどき見るがTVドラマは見慣れていないので、笑えないドタバタとか過剰に苛立たしい人物表現が気に障り、序盤の30分くらいで好意的に見ようとする気が完全になくなった。ドラマとしても底が浅いようだが、とりあえず登場人物が声をあげて泣くことで観客を泣かそうとするのはやめてもらいたい。 またアニメならともかく動物の擬人化を実写でやるのは嫌いだ。ネコの姿をしていても、人と同じようにものを考える生物などネコとは思えない。ネコとヒトは違う動物であるから考えることも違うと思うのが基本であって、それでもちゃんと接点が生じるから家族扱いされるのである。少なくともうちのネコ(2匹)は絶対にこんなことを考えていないと断言するが、このように人間側の思いや都合をネコに投影しようとするのが世間の常識ならこっちが野暮ということになる。 ちなみに最後まで責任をもって飼うという発想も登場人物にはあったようだが、野良化させてもいいというのでは厳しさがない。自分としては、戸が締まった家の中で食い物がなくなって仕方なく腐乱死体を食って腹を壊すようなことがないように、ネコ(2匹)より先には絶対死なないことが人生の目標になると思っている。ネコに看取ってもらうなど筋違いだ。 以上により、2点は少し厳しすぎるかも知れないが好きになれないので仕方ない。 なお細かい点として、足元にネコがいる(という想定の)場所でヤカンを落とすのはやめてもらいたい。またあの墓園(若松区)から南西方向に虹は出ないのではないか。好きな女優は特に出ていないが、広瀬アリスという人は最近嫌いでない。高校生役は無理があるがそれをいえば他の男連中も同じだ。[DVD(邦画)] 2点(2019-05-18 09:57:30)《改行有》

31.  たそがれ清兵衛 《ネタバレ》 まず劇中では同じ藩内の上流部だけで餓死者が出ていたようだが、これは飢饉にあっても当局は手をこまねいていたという意味のようで、民衆が苦難にあえいでも権力者は知らぬ顔、という前世紀の歴史観そのままらしいのは鼻白む。悲惨な状況でも殿様は人のよさそうな顔をして徳を語るのを皮肉に思えということなのか。一般大衆向けの映画だから権力は悪で庶民が善というステレオタイプはそのままで、ただ貧乏な下級武士を権力側でなく庶民扱いにしたというのがこの映画の新しいところらしい。世の中それほど簡単ではないだろうと思うが。 また主人公に関しては、まずは風呂くらいまともに入れと思う。不潔なのは貧しいからではなく無精なだけだろう。映画では終業直後に帰宅する理由も含め、何から何まで小理屈つけて貧乏のせいにしていたようで見苦しいが、前妻が言っていたように出世して家族の生活が楽になるならそうすればいいはずで、能力があるのにそうしないのは無気力な人間だからとしか思われず、立身出世に関心がないというのも言い訳にしか感じられない。 また主人公が再婚話を断る理由にも説得力がないのだが、それは前妻が悪妻だったのに懲りた、とはっきり言わないせいだろう。このために映画では、主人公がわざわざ不利な道を選ぶ愚かな人物と印象づけられてしまい、それならいつまでもこのまま浮かばれないだろうと突き放したくなる。そんな人間が唐突に告白などするものだから単なる馬鹿かと思うわけだが、それでいて最後は相手がちゃんと待っていてくれるというのは著しく都合のいい話である。 ほか上意討ちの場面も、全体のストーリーと無関係ともいえないが話が濃すぎて不調和に思われる。結局、登場人物の違う3つの短編から適当に切り貼りしたため辻褄が合わなくなり、統一的な理解が困難になっていると感じられる。 一方で最後はめでたくハッピーエンドになっており、その後は全てがうまく行きました、父のことは誇りに思っています、というのだから文句のつけようがない。しかし途中までは世間の厳しさを出そうとしたようにも見えていたのに、最後は結局生ぬるいばかりの世界になってしまったようで締りがなく、自分としてはどうも受入れがたいものがある。 そういうわけでいい点は付けられないが、ただし同名の原作は読めばほのぼのと涙する短編であり、できれば多くの人に読んでもらいたいものだと思う。[DVD(邦画)] 2点(2013-11-25 18:58:22)(良:1票) 《改行有》

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