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1. ダイナマイトどんどん
突拍子もない設定で、メタな任侠パロディみたいなところもありつつ、任侠モノとしてもコメディとしてもちゃんと成立している。ピッチングではないけれど、演出も豪華出演陣の芝居も、緩急の使い方が素晴らしい。軽薄に堕さず、軽妙の線を守れているのは、出演者と監督の力量も大だろう。1950年という煤けた印象のある時代の、しかもヤクザ物でありながら、ファンタジーであることを優先した鮮やかな色彩も表彰もの。岡源ダイナマイツのユニフォームには衣装賞をあげたい。決闘や乱闘シーンの間延び、若干の長さを感じるところは減点材料だけど、ときに笑い、ときに手に汗を握り、ときにしんみり。娯楽映画の王道のような作品で、「ああ、現代でもこういう映画をもっとみたいなあ」と思える作品だった。[地上波(邦画)] 8点(2015-12-15 11:02:04)
2. たそがれ清兵衛
良い映画ではあるけど、期待ほどではなかった。予想以上に淡々とした映画。役者の演技とリアリズムは期待通りだったけど。いつの時代も人間は人間なんだね。清兵衛のように生きたいと思うけど、無理。この映画がアカデミー独占というのは、まあそういう時代なのかな。10年前ではありえなかったろう。まだ若いから、わかんないけど。7点(2003-06-02 22:01:05)
3. 卓球温泉
松坂慶子、牧瀬里穂、蟹江敬三、大杉漣、そして、このほしのいっとーしょーになりたいのたっきゅーでおれは窪塚洋介(ヨースケ)。メンバーは結構豪華。しかし映画自体はひっじょーに小粒。テーマが小粒なせいかな。映画をビシッと引き締める存在感のある役者が重要な役で欲しかった。短時間の出演できっちり存在感を示していた窪塚洋介はさすが。4点(2002-09-22 05:18:55)
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