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1. 椿山課長の七日間
「星願/あなたにもういちど」みたいな、今年2本目の浅田次郎映画。巻頭で和久井映見から懇切丁寧に説明される恐ろしく緩~い死後の世界の設定については、この際ツッコミは入れない。その設定通り、映画自体もかなり緩い仕上がり。気になるのは西田敏行の「心の声」。これが本作一番の笑わせ所の筈なのに、伊東美咲の演技に西田の声がシンクロせず、単なるナレーションに聞こえてしまう。椿山課長に判り易い「癖」等を設定しておけば、もう少し自然に見えたでしょう。この辺は編集構成と演技プランの手抜きです。しかし、無理矢理にでも涙を搾り取ろうとする浅田作品らしく、ラスト20分では会場中から鼻をすする音が聞こえてきました。ま、観終わってみれば、それ程つまらない映画でもありませんね、5点献上。[試写会(邦画)] 5点(2006-11-15 00:05:26)
2. 月とキャベツ
行き詰ったミュージシャンが謎めいた美少女に出会い、田舎の自然の中で再起を遂げていく物語。恐ろしく長い「One More Time, One More Chance」のビデオ・クリップって感も無きにしも非ずですけど、また、山崎まさよしがアイドルなのかどうかも別として、本作みたいな映画こそが「アイドル映画」と呼ばれるジャンルの基本形でしょう。ミュージシャン本人の歌を物語に絡め、その歌うシーンがクライマックス。全く新味も捻りも無いつまらない話ながら、ファンも満足の仕上がりだと思います。これでヒロインが蒼井優だったらと思うのは、無い物強請りとゆーものでしょうか、5点献上。5点(2004-10-29 00:34:25)
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