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1. ドライブ・マイ・カー
世俗臭の全くしない登場人物たちによる、浮世離れしたエピソードの数々。美しい映像に、淡々としたセリフ。それが心地良い人には最高の映画だし、合わない人には退屈なだけの映画。世俗にまみれた私は、どっちかというと後者寄り。本気でこの映画を語ろうと思えば、村上春樹とチェーホフへの造詣が必要だと思いますが、日々、世知辛い娑婆で暮らしております。そこまではとても手が回りません。[インターネット(邦画)] 6点(2022-04-01 21:53:30)
2. となりのトトロ
子供の頃に見て以来、テレビでやってて久々に見ました。日常のすぐ隣りに潜むフンタジーのまあ魅力的なこと。1シーン1シーンがとにかくきれい。自宅のデザイン、田舎の風景、お社とご神木、陰の濃い昼の夏、雨の降る暗い夜、メイを探す不安な夕暮れ。話らしい話はほとんど無いのにこの世界観にグイグイ引き込まれます。この映画がなぜか涙が出てしまうのは、おそらく音楽の使い方が抜群に上手いせいだと思います。感情が揺さぶられたところにドンピシャで効果的な音楽が入ります。冒険ファンタジーでヒットを飛ばしてきた監督にとって、この作品がウケるかどうかは多分博打だったんじゃないでしょうか。しかし結果的には大ヒットで、個人的には宮崎監督作品のNo.1だと思います。まさにコンセプトの勝利。奇跡の1本だと思います。[地上波(邦画)] 9点(2016-11-04 23:29:22)
3. トゥモロー・ワールド
娯楽映画だけど、リアルっぽく見せることにこだわる監督だと思った。みんな言うとおり長回しシーンは凄いとしか言えない。凡百の近未来SFとは一線を隔す技術と作家性を感じさせられる。でもなぜか全体的にイマイチ楽しくない。なんでだろう。[DVD(字幕)] 7点(2014-06-14 10:53:13)
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