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1. エクステ
映画そのものの恐怖よりも、世界のどこで切り取られ、集められたものかも分からない髪の毛をエクステとして付けている事の恐怖を強く感じました。世界中で、髪を切り取られるだけでなく、内臓や目玉まで奪われるような事が日常的に行われていることを想像すると、世界が狂っていることを実感します。園子温監督は、緊張感を持ってほしいのでしょうか?それとも恐怖感?日常の直ぐ隣にあるような社会問題に目を向け、そこから物語を膨らまし、発想していく監督のやり方はとても素晴らしいと思います。髪の毛そのものが商品になり、それを笑顔で取り扱う全ての人間の欲望を消し去ろうとするのは、髪の毛。女性の美の象徴であったりする髪の毛が、悲しみや苦しみで染まり、それを知らない、あるいは知ろうとしない日本への叫びに鳴らない苦しみのようなものを強く感じました。素晴らしい社会派作品だと思います。ただ、エグいシーンはやっぱり苦手です…[DVD(邦画)] 7点(2008-06-29 18:00:42)(良:2票)
2. eiko【エイコ】
疑うことを知らないエイコ。生まれてくる時代を間違えてしまったのかのような純粋さ。汚れ知らず、信じることがエイコにとっては息をするのと同じくらい当たり前で日常的。でも、そんな純粋なエイコの心に土足で踏み込んでくる汚れた人間たち。そんな人間たちをも信じ、エイコは優しく向かい入れてしまう。今のこの世の中で、エイコのように人を素直に信じることができる人はどれくらいいるのだろう?ぼくはエイコみたいにはなれない。疑わないと生きていけない世の中だから。だけど、心の中ではエイコのように素直に信じられるような人になりたいと本当は思っている。だから、エイコの優しさはぼくの目標だ。[DVD(字幕)] 7点(2005-12-17 10:38:49)
3. ekiden [駅伝]
無駄に登場人物が多く、
それなのに個性を強調し過ぎて、一人一人の性格
がいまいちパッとせずに終わって行ったように思えた。
もっと主役の3人を強調したストーリーにして欲しかった。6点(2004-05-10 22:43:03)《改行有》
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