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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 江分利満氏の優雅な生活 《ネタバレ》 主人公はサラリーマンだけど、いかにも作家の頭の中のような話。冒頭から「面白くない」といいつつ始まり、理屈っぽいおっさんの語りが延々と続くだけだが面白い。映像表現も斬新で、外連味たっぷりに楽しませてくれる。こういう映画がこんな時代に作られていたんだということが驚き且つ歓びだった。ただ終盤、祝勝会から喋りに面白味がなくなってしまい、大失速。最後のこの感覚、本当に酔った上司に付き合わされている感覚と似ている。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-06-10 21:57:51) 2. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 《ネタバレ》 リメイクという情報程度で観にいったが、どういうわけか前後半の二部構成、しかも前半はTV版ダイジェスト。新カットも挿入はされてはいるけど、やたら兵器シーンとか別段重要とも思えないところに多い。しかし基本はTV版同様。同様すぎるが故に退屈。ちゅうか、せっかくリメイクするのに何故ここから全面的に作り直さないのか。志が低いな。しかも編集の出来が悪い。やっつけ仕事に他ならない。エヴァを全く知らない人の為に足早にストーリーを見せただけという感じ。だがこれで知らない人間がエヴァを理解できるかといえば、まあ無理だろう。なんとなくそういうことなんだなぁくらいしか分かるまい。殆ど基本的な背景設定すら説明されないまま終盤へ突入する。ファーストインパクトが起こってという説明すらない。セカンドインパクトを回避するためにという説明がなんと映画も終わりかけの頃に説明される。アホです。編集の作りをエヴァを知ってる人、観たことのある人前提で作られている姿勢を感じる。実際後半冒頭の導入のへたくそなこと。ヤシマ作戦周りはフルリメイクだが、そのヤシマ作戦も肝心なところでキャラ絵がヘボくなる。顔の形がゆがんでますよ。とはいえこのフルリメイク部分はとても楽しめた。しかし少ない。このフルリメイク部分の少なさに、初めの映画公開のことを思い出したよ。やってることは一緒ですね。リメイクというより焼き直しという言葉の持つイメージの方が正しい。妙にTV版に執着した感じでガッカリ。次回作ではどうぞ全編フルリメイクでありますように。ストーリーなんて全部変えてしまったっていいじゃない。[映画館(邦画)] 6点(2008-03-09 17:45:47) 3. 映画女優(1987) 正直、この作品と市川崑監督との相性がいいとは思われない。吉永小百合も序盤は亡羊とし過ぎていて田中絹代のイメージと合いません。まあ勝手なイメージではあるけれど、こんな人だったとはちょっと考えづらい。所々、映画史の解説のようなものが入るが、これもまた一長一短。その時代の映画作りの背景が判り易く理解出来るものの、ここまであからさまなドキュメンタリー色が入ると雰囲気や没入感は間違いなく壊れます。個人的には田中絹代の半生という興味深い内容同様楽しめはしましたが、映画としては微妙でしょうね。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-09-16 15:30:13) 4. 永遠の人 どろどろした話で、下手すりゃ昼メロ的な感じになって終わってしまいそうなところを、そうはならずにしっかり踏みとどまっている。監督の物の考え方が、自然にそれでは終わらせないのでしょう。長年月を断片的に切り取ってみせるこの監督のスタイルが良く合っているし、そのポイント選択のセンスも間違いはない。ちょっとしたシーンや台詞にその人間の本質を感じさせるものがあり、良く出来ているなぁ感心します。惜しむらくは、フラメンコ音楽があまりにもミスマッチ。日本語でのフラメンコ歌謡がさらに酷い浮きっぷり。さすがにこれはちょっと。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-08-15 15:35:27)(良:1票) 5. able エイブル 《ネタバレ》 障害者の彼らがアメリカでの生活の中で色々なことに触れて学習し、様々なことが出来るのだという可能性を示す姿は感動的です。ホームステイ先のアメリカ人夫婦の歓待の仕方もいかにもアメリカ的で良いです。一箇所だけスタッフの介在を感じられるシーンがあって残念ですが、要らない演出などを入れていない分、彼らの成長や心の交流を無理なく自然に受け入れられます。ウルルン的な感覚で観られ、且つ、障害者を考えるきっかけにもなりうる上質なドキュメンタリー映画。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-26 21:37:39)
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