みんなのシネマレビュー
なんのかんのさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2336
性別

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1

1.  のんちゃんのり弁 《ネタバレ》 岸部一徳に「あんた見てるとタダで弁当配りそうだ」と心配させる小西真奈美のキャラクターがピタリ合ってる。真剣になるとおかしくてかわいい。弟子入り志願のとことか、夫とのケンカのとことか、絶対演技過剰なんだけど、なんか彼女だと許せてしまう。そうそう、あとホテルの駐車場で息を確認するとことか。料理の才があったというのは、つまり彼女が家庭の人だったということで、問題は自分の才能が金銭に換算され得るという可能性に気がつかなかったこと、あるいは金銭を請求する交渉から逃げていたということ。ああそうか、昔の時代劇ではよく深窓の姫君が身をやつして町に入りシモジモの暮らしを体験するってのがあったが、あれとどこかでつながってるな、この話。ヒロインの「子どものような手」は姫君の手でもある。それは金銭を請求する手にならなければならない。旦那に慰謝料を請求せず、岸部一徳にはタダで働かせてください、と叫んだり、下町江戸っ子のきっぷのよさ、ってのは、どこか「まだ子ども」ってところがある。最初の保育園で配った弁当代は向うからやってきた、岸部に労働代の封筒を提示されてから「お金下さい」と言った、自分はお姫様のままだった(言っただけでも進歩)。だからラストは本当なら、「お弁当、おいくら」と尋ねられて、値段をはっきり言うセリフでカットってのが正解だっただろう。彼女の将来、前途洋々には見えないが、一緒にハラハラしてやろう、というぐらいの気にはさせる。最初、町に帰ってきたヒロインをおばさんたちが騒々しく取り囲む場で、うるさい下町人情ものなのかと心配したが、そうではなくあれは下町の鬱陶しさを描いていたのだった。本当の「下町の人情」ってのは、岸部がハラハラしながらも見守るところに出ている。写真館がやっていけなくなる今現在の下町の厳しさもちゃんと描かれていた。今までサバのミソ煮はスーパーで調理されてるやつをもっぱら買ってたが、これを見たらつい自分でやってみたくなり、やってしまった。切断面から煮崩れした。それと小骨は前もって取っておかなくちゃいけないんだな、きっと。[DVD(邦画)] 7点(2010-05-16 12:08:41)(良:2票)

2.  野火(1959) 戦場を描いていながら、ドローンとした無気力感が全編を覆っている。善玉であれ悪玉であれ、今まで描かれてきた日本軍兵士のイメージとはまったくかけ離れた、だらしのない・みっともない人たち。船越英二、滝沢修、ミッキー・カーチスといった配役の妙。人肉喰いという苛烈な状況を描いても、この監督はユーモア感覚を忘れない。要領の悪さなどを笑わせていく。まあこれがだらしのなさにも通じていくんだけれども。とにかく思想性を抜きにした戦場を描いたということで価値がある。そこから戦争という状況がいかに異様なものであるか、さらにこういう軍隊が必要とされる近代国家がいかに不気味なものであるかが、見えてくる。[映画館(邦画)] 7点(2009-10-05 11:56:06)

3.  野ゆき山ゆき海べゆき スカッとはいかないのである。お昌ちゃん奪い返しても、最終的には勝てっこない。白塗りの異形の子どもたちが大人どもをコロがしても、最終的には勝てっこない。そこでスカッとはできない。そこのところをこそ訴えたかったのかも知れないけど、どうもやっぱり空しさのほうが先に立ってしまって。悲恋物語の額縁が作品を窮屈にしてしまった、というか、伸びたかも知れないものを断ち切ってしまった、いう感じがした。一つ一つのエピソードが発展しきらないうちにしぼんでしまうことと関係があるのかも。戯画化された人々の動き、おもしろい面が出ているところもあれば(たとえばロクボクの前での歌舞伎ふう立ち回り)、失敗しているところもあり(先生)、実験をしたという評価どまり。いかにも良識人風の三浦友和の父が、コンコンと日本の「進出」を説明するところは、時代の雰囲気が出ていて良かった。文部省唱歌ミュージカル的試みは、かつて『二十四の瞳』もあるが、まだ可能性がありそう。白黒版。[映画館(邦画)] 6点(2010-08-17 09:53:27)

4.  紀子の食卓 《ネタバレ》 『自殺サークル』を観てないせいか、集団自殺とレンタル家族の、テーマとしてのつながり具合がよく分からず、判断留保の部分が多くなってしまうのだけど、レンタル家族のテーマに限れば、ラストの実家のセットを組んでいくあたりへ向けての緊張は楽しめた。未知の他人の家族を演じることで得た解放感と喪失感、解放したつもりで引きずっていたもの、喪失したつもりでまだ残っていたもの、などなどが、ゴチャゴチャと未整理のまま提示され堆積していく手応え。ただあくまで「提示」であって、結論はない。もちろん結論などなくていいのだが、結論に少しでも接近しようとする試行錯誤があったのかどうか、そこがちょっと疑わしく、既製の「結論」的なものをパッチワークしただけじゃないか、という気分も残る。徹底したモノローグ進行という手法も面白く、弁士つきサイレント映画のような世界、いや弁士は第三者として存在しているわけで、これは本人が脇で説明しているホームビデオって感じか。「お父さんは寂しい」という新聞のスクープがおかしい。[DVD(邦画)] 6点(2010-02-10 12:06:00)

5.  信子 「坊っちゃん」の女性版であるけど(先生も生徒もほとんど女性)、東京と地方が入れ替わっている。夏目漱石では、維新の敗者であった直情の江戸っ子が、因習の地方に向かっていたわけだが、獅子文六のこれでは、直情の地方から軽佻浮薄・事なかれの東京に向かう。明治と昭和での地域世相の違いか。モダンな高峰三枝子に、「…ちゅうですけん」と九州方言を言わせるおかしみ。最初は国語教師のはずだったが、体育に回される。音楽の先生は松原操。問題児えい子さんがドラマを動かす。ハイキングのときいなくなるえい子さんをみんなで呼ぶところ、「え~子さ~ん」の反響、こういうところをタップリとる。最後のほうでもみんなが寄宿舎で「え~子さ~ん」と探し回るとこで、時間を充分にとる。緊張を持続させるためというのでもない。監督がこういう時間が好きなのだろう。人を心配する気持ちが満ちている空間・時間。心優しい監督なのだ。昔の映画は堂々と照れずに“明朗”をやれていいな。[映画館(邦画)] 6点(2009-03-22 12:13:43)(良:1票)

6.  のど自慢 『人のセックスを笑うな』は珍しい桐生ロケだったが、これも桐生であった。あっちには蒼井優・忍成修吾が出てるが、こっちには伊藤歩が出てる。みんな『リリィ・シュシュ…』の同窓生だ。あれっ、『リリィ・シュシュ』のロケもたしか北関東のどこかだったな。なにか北関東の空気って、どうだ、と“地方”を誇示するわけでもなく、もちろん卑屈さはかけらもなく、シャラッとしていて小気味よい。基本的に笑顔の似合わない女の子ってのが好きで、伊藤歩って似合わないでしょ、けっこう好きなの。でもこれは、暗い子が明るくなりました、って役柄で、笑顔になっちゃうんだ。でもまたそれもいいか(これで高校生演じた後で『リリィ…』で中学生演じたわけか)。予定調和的な話だけど、人前で、大観衆相手に、放送を通じて全国相手に歌う晴れがましさってのは、歌う楽しさの本質なのかも知れない、と思った。竹中直人は、葬儀の受付でただシミジミ泣いてたほうが笑いを取れた。[映画館(邦画)] 6点(2009-02-07 12:18:05)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS