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プロフィール
コメント数 1252
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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21.  ヲ乃ガワ -WONOGAWA- 《ネタバレ》 「山形県米沢市小野川温泉の全面協力で完成させた」とのことで、地元温泉街などから多大の支援を受けたものらしい。メイキングを見ると、2010年から準備を始めていたが2011年の震災で一時中断し、その後の2012年夏に地元での撮影を行ったようである。完成品を見ただけではどこが温泉の映画かわからないが、かろうじて女性2人が揃って入浴する場面があるのと、温泉の蒸気を動力源にしている??というのがそれらしい感じである。内容としてはストレートなSF志向のお話で、資金等の制約に臆することなく真っ向から取り組んだ感じになっており、アイデアはそれほど独創的とも思われないが文字デザインなどは面白い。 また場所が「スウィングガールズ」(2004)と同じ地方であり、劇中の各所で地元方言が使われているのが特徴的である。大した人口もいなさそうな場所で標準語?と地元言語(完全字幕)の2系統が並存していたのは変だが、標準語の方にも「おしょうしな」「オボゴナシ」(おぼごなす)といった地元の言葉が混じっていたらしい。地元言語を話す人物が、役所に行く際の身なりをどうすればいいか医者に相談していたのは可笑しかった。個人的にこの地方の言葉はよく知らないが、ほかにも人名や地名などで必然性のない地元の言葉が盛大に使われていたようである。登場人物が真顔で「ホダベシタ地区」などと言っていたのは明らかにおふざけだが、地元限定サービスのためそれほど羽目を外した感じはない。 物語の上ではラストがよくわからなくなっているが、これは映像特典の「幻のラストシーン」が種明かしと考えれば問題ないだろう。それまでの劇中人物の発言を総合または超克した結論だったと解すればいいかも知れない。ドラマ的には登場人物への共感がいま一つだったが、主人公が初めて主要人物に対面した場面では子役が可愛らしいのが印象的で、ここは全体構成から見てもポイントを押さえていたように思われる。 なお主演女優は他の映画で悪役女子高生をやっていたのを見たことがあるが、今回は清廉で一途な主人公役が好印象だった。話す相手によっては女の子っぽさが出すぎている気もしたが、温泉で年上の女優と一緒の場面では初々しさが際立って自然な愛らしさがある。こういう場面はどうしても若い方に目が行ってしまうのは仕方ない。 以上、正直絶賛するには至らないが、地元の人々の頑張りに若干加点しておきたくなる映画だった。[DVD(邦画)] 7点(2016-01-05 21:55:21)《改行有》

22.  大人になった夏 《ネタバレ》 エイベックス所属タレントのプロモーション映画のようなものらしい。13歳の少女3人(山谷花純・江野沢愛美・小嶺燦羅)が可愛らしいのはいいことだが、それはそもそもそういう企画なので当然である。演技としては苦笑または爆笑するような場面もあったが、出演者それぞれの課題をこなすべく頑張っていたように見える。 ストーリーに関しては、13歳のお話としてはなかなかいい感じになっている。責任といえば他人に問うものと思っている甘ったれた少女を、金さえ出せば何を言ってもいいと思っている連中にいきなり直面させるのはけっこうな荒療治で、これなら本人らが「大人になった」と自負するのも一定の説得力がある。恋に関しても、相手の本意に対して自分らの思惑がかすりもしない場合があると知ったのはいいことかもしれない。 ただ少々引っかかったのは、劇中の嫌な大人が最後は簡単にいい人に変わってしまう例があったことである。うち藍の父親に関しては、13歳少女の主観映像としてこう変わったように見えたと言えなくもないが、子連れの男のようなのを安易にいい人にしてしまってはならない。こういう人間は死ぬまでこういう人間であり続けるのであり、それを前提として何とかするのが大人の道なわけだが(早く死んでもらいたいが)、まあ13歳のお話でそこまでシビアにする必要もないわけか。 そのほか少々都合の悪いものは見なかったことにすれば、全体的には微笑ましく見られるいい映画だった。こういうものに高い点を付けると顰蹙を買う恐れもあるが、自分としては明らかに好意的であるから悪い点にはできない。[DVD(邦画)] 5点(2015-11-19 21:53:28)《改行有》

23.  男たちの大和 YAMATO 《ネタバレ》 大和だけを美化する風潮があるとすれば嫌悪する。ほかにも多くの艦船が沈んだのだし、また当然ながら様々な場面で多くの人間が死んでいるわけだが、ただし3千人以上が乗る軍艦(正しくは艦隊全部)が丸ごと特別攻撃を命じられたことで、特別の悲壮感が生じているとすればまあ仕方ない。 ストーリーに関しては、原作のエピソードや後日談を適宜使って新たにお話を作った形になっている。しかし元が実話でも、結果として不自然に見えるところはないでもない。また特に、思ったことをその場で口に出さずにいられない人物が多いのはどうかと思うが、一方で泣ける場面もちゃんとできており、娯楽映画としてはまあ結構である。蒼井優が最後まできれいな顔でいられたのは幸いだった。 劇中では特に対空戦闘の要員に焦点を当てており、敵の攻撃を直接受けて死ぬ人々の無残な姿をリアルに映像化しようとしていたようだが、映画だとどうしても映像的に美しく描写されてしまう気がする。眼球が飛び出してぶら下がったとか、腹が破れて腸が出たといった話を入れるとより凄惨に見えただろうがまあ無理か。当然だが死ぬのは格好よくない。 ところでこの映画は、戦後以来の左右両陣営のどちらに属するのかが明瞭でない(定番の「お母さん!」が出ていたのは左っぽい感じもする)が、これは安易に立ち位置を定めずに、まずは登場人物の心情を素直に受け取るよう求められているのだろう。自分が何年か前に「知覧特攻平和会館」に行った際(単なる観光)、隊員の心情を思って涙する来場者が結構いたようだが、そのような自然な感情が日本の普通の人々の中にあって、そこに訴える形の映画を作るとすればこうなるのかも知れない。 ただしそれだけだと、わざわざ戦後60年の節目に当たり、戦争をネタに使った泣ける娯楽大作を公開したようにしか見えない。また、あまりはっきり書きたくないが、死んだ人々や生き残った人々が自らどのように納得したかを描いただけでは、存命の生還者や遺族に対してはいいとしても、日本国民の大多数を占める戦後生まれの人間に対し、未来に向けたメッセージを発したことにはならない気がする。 まあ好意的に解釈すれば、それまで延々と続いてきた“戦後”をいわば初期化して、当初のプレーンな状態に戻ろうとしたように取れなくもないが、何にせよベタ褒めする気にはならない微妙な印象の映画だった。[DVD(邦画)] 5点(2015-10-24 23:46:43)《改行有》

24.  狼少女 《ネタバレ》 昭和にこだわった映画のようだが、現実の昭和は1926年から1989年まで結構幅が広いわけで、それでも何となく“子ども時代”とか“昔”の意味になるのは世代交代が進んで昭和が遠くなってしまったということか。劇中の事物の属する年代はかなり散らばっていたようで特定できず、これは意図的に幅を持たせたのかも知れないが、さすがに見世物小屋は時代が古すぎるように思われる(自分としてはお化け屋敷の記憶しかない)。 しかし人間の尊厳にかかわるような興行のあり方とか、見るからに汚い子どもの存在といったものは、いつの時代の反映かというよりむしろ子どもにも容赦のない世間の現実を表現していたように見える。その中でも転校生が毎日いい服を着て通学していたのは、親代わりと思っていた連中のせめてもの思いやりだったのか、あるいは皆のこだわりもあったということか。 その上でストーリーしては、感動を呼ぶ話であることは理解できるが、しかし個人的にはそれほど強く心に訴えるものにはならなかった。敗因は何かと考えると、まずは大人の立場として子どもの愚かさとかガキっぽい揉め事から心理的距離を置くようにして見たために、登場人物の心情までをスルーしてしまったということか。あるいは自分としては、前記“世間の現実”から目をそらしたい気持ちもあったと思われる。まともに考えてしまえばこの少女の将来が非常に危ぶまれて痛々しく、これで切ない初恋物語のような感傷に浸る気にはならなかったというのが実情である。 そのほかに、娘の生育状態に合った下着を与えることもしないでプライドだけ立派な母親が愛情深い扱いをされているといった感情的に引っかかる点も結構あり、また全般的に嘘臭さを感じるのは少し困ったことだった。決して悪くない映画とは思うが褒められないのが誠に残念である。子役の皆さんは大変結構だった。[DVD(邦画)] 5点(2015-08-23 23:47:48)《改行有》

25.  おしん(2013) 《ネタバレ》 谷村しん役の濱田ここねさん(ここねちゃん)は本物を見たことがある。「映画館で待ってます!」と書かれた名刺をもらったが、その時はただの子どもにしか見えなかった。 もとのTVシリーズはほとんど見ていなかった(朝ドラなど大の男が見るものではない!…暇はあったのだが)ので比較はできないが、映画は冒頭からいきなりシビアな感じの映像で始まり、続く家の中でも囲炉裏の火しか明かりがないようなのが明治のリアルを感じさせて気が引き締まる。また素人なので技術的なことはわからないが、映像面や背景音楽(エンディングテーマを除く)なども好印象に思えるところが多く、予告編の軽薄な感じは本編にはなかったように思われる。特に終盤で、外で雲が切れたらしく室内が早春の陽光で満たされる場面は、わざとらしいともいえるが印象的だった。 ただし登場人物のうち、父親役が子ども思いなのか粗暴なだけなのかがよくわからず、存在意義まで疑わしいのは難点に思われた。また終盤で提示されたテーマらしきものも、今どきこんな話で大丈夫なのかとは思うが、まあこれはこれで仕方ないのだろう。  ところで自分としては最近、泣ける映画はとりあえず警戒して初見時には評価を保留する一方で、登場人物が好きになれる映画についてはいきなり全面支持したりする傾向があるが、この映画はその両方に該当するので困る。もとのTVシリーズが内外で支持されたのは、まずは主人公が懸命に生きる姿が感動を呼んだということだろうが、その面では恐らく、この映画もまた旧作の価値の核心部分を確実に受け継いでいるのだろうと思われる。ただの子どもにしか見えなかった子役が、全編にわたってこれほど健気で誠実で一生懸命な姿に見えているのは、やはり本人の才能なり頑張りもあってのことに違いなく、他のことはどうであれ、とりあえずこの子限定でも見てよかったと思える映画になっていた。ここねさん(ちゃん)は南国の生まれなのに、雪の中で本当にお疲れさまでした。大変でしたね。[映画館(邦画)] 8点(2015-05-04 23:13:55)《改行有》

26.  おにいちゃんのハナビ 《ネタバレ》 先日、新潟市内の料理屋に行ったところ、たまたま店に小千谷市出身の人がいてこの映画の話題が出て、お互いに映画を見ましょうという話になった(出身者でも見たことがなかったらしい)。自分は真面目な人なのでシーズンが終わらないうちにちゃんと見たが、遠方のためその店にまた行く機会は当分ありそうにない。  それで内容としては最初から結末が見えており、あとはどうやって泣かすかの手法の問題だろうから、泣かせられるものなら泣かせてみろという気分で見たところ逆に打ちのめされてしまった感がある。冒頭で妹の頭を見せられてしまった後では、この病人らしくない明るく元気で世話焼きで強引な妹の言動に笑わされると同時に泣けて来て、感動のラストのはるか以前から半泣き状態になる。ひねくれた兄もこの妹には逆らえないらしいのが情けなく、同時にこの妹を愛しく思う気持ちが見ている側でも高揚させられてしまう。 そうすると、その後の明らかに泣かそうとする場面は当然として、使い捨てカイロが暖かいというだけでも、またクリスマスケーキを買う母子を見ただけでも泣けて来る。花火大会の場面では、一つひとつの花火にこれまでのエピソードで出た人々の思いが込められており、互いに大事に思い合う人々がいることもわかってまた泣かされる。最後には、題名の花火が上がったと思うともう一つ題名の花火が上がったりもして、これはもう泣かすことに関して徹底された映画だと思える。また奉納花火という性質も十分に生かされていた。  ところでキャストについて、妹役の女優は実は外見的には好みでないのだが、この映画を見ると演技で納得させるには顔の造作など関係ないと実感する。また花火グループの会長さんは、ストーリー的には妹亡き後の空白を埋める立場になるのだろうが、この人(演・早織)が何気にいい顔をしていて好きだ。ほかにも劇中では母親役を含め、女性に救われるところの多い映画だった。[DVD(邦画)] 7点(2014-08-23 08:54:47)(良:1票) 《改行有》

27.  大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇 《ネタバレ》 原作者本人が脚本を書いているので基本的には原作通りと思われる。背景にある死生観や人生観については正直よくわからなかったが、少なくともストーリー的には「子はかすがい」というのが重要事項だったように見えており、ハネムーンベビーができるのかと思っていたら最後まで出なかった。代わりに従前のどうでもいいこだわりを捨てて、新しい炊飯器を買い直すことから始めましょう、という形で終わったらしく、これはこれで前向きなお話と受け取れる。ラストの妻の台詞が作為のない感じで好印象だった。  この夫婦に関しては、コメディ調ながら人物像は極めて生々しく表現されている。序盤で徹底的にどうでもいい会話をしているあたりではどっちもどっちという感じだったが、向こうの世界では地が出たということなのか、夫の方が圧倒的に馬鹿に見えている。個人的にはこの馬鹿さ加減が不快要因になって素直に共感できないところもあったが、まあこれは劇中の赤青の区別にも関わるものなのかも知れない。自分は赤にはなれないのだろうと思われる(ヨシコちゃんと同じ側でいいです)。  一方で劇中世界の設定に関しては、地獄というものの性質がどうなっているのか全く理解できない(魂を準備する場所に地獄というネーミングは適切?)が、映像的には異界感がほどよく出ており、また異種族間の交易の危うさといったものが表現されていたのは必然性に欠けるが面白い。これに対する序盤の現実世界でも、半端な場所設定(五反田?)や何の変哲もないショッピングセンターの風景とあわせて、倦怠感にまみれた雰囲気が視覚面でも印象的だった。 なおコメディ場面で笑ったのはマサハル君の退場、甘エビの食前処置と人物写真の説明だった。[DVD(邦画)] 6点(2014-08-12 19:24:53)《改行有》

28.  おっぱいバレー 《ネタバレ》 当時ポピュラーだった曲が多用されているのは世代の近い人間として理解できるが、やりすぎのようでうるさく感じられる。ラストに「微笑みがえし」を持って来たのもベタというか卑怯に思われたが、途中で別の曲に変わるのがまたかえって苛立たしく、始めたのならせめて最後までやれと言いたい。 ところで自分としては最初からこの映画を何となく冷たい目で見ていたが、それは主演女優が個人的好みの範囲外だからである。ヒロインが気に入らない映画など見て何の意味があるかと思うが、見てしまったので仕方ない。 一方で序盤から出ていた女子バレー部の生徒(演・小島藤子)が非常にまともな人物だったのは印象に残った。他の生徒が教員に対する不快感を表明しているのを本人の目にあえて触れさせ、かつ自分も同じ見解であることをはっきり示しながらも黒板消しだけは手伝ってやるというのは非常に理性的な態度であり、バカ男子と比べれば人格レベルが二段階くらい違っている。せっかくこういう魅力的な女子が出ているのに、みな綾瀬はるかのおっぱいのことしか頭にないというのは納得できない。だいたいこの子が最後にどうしたのか説明がないではないか。 そういうことで、バカ男子に言及するまでもなく評価が確定したので、これで終わりにする。こんな連中に付き合っていられない。 なお主人公の関係では、いわゆるパラパラマンガの花の絵が妙に泣けた。いい所がないわけでもない。[DVD(邦画)] 4点(2014-07-13 13:18:16)《改行有》

29.  お色気戦隊 熟レンジャー<OV> いいところを書いておくと、まず「ムーンパイオツ」の解説がバカバカしくて笑った。 それから戦隊メンバーに関しては、特に熟好みでもないので全員どうでもいいとも言えるが、それとは別に女性議員役の人(坂本三佳)は、グラビア時代を含めネタ元の人物などと比較にならないほど可愛く見えるので、そういう意味ではこの人だけ見ていれば済むような映画だったともいえる。 ところで自分としてはレッド役の人がアイドルだった時代を知っているが、同世代というわけでは全くなく(向こうがかなり上)、「わたしの彼は左きき」といったような歌を愛聴(愛唱)しているわけでもなく、「左きき~」の振付を真似できるわけでもなく、従ってこの人に強い思い入れがあるというわけではない。しかしそれでも個人的にはこのおねえさんがちょっと気になるというのが実態である。 昔はこの人も顔があまり好みでないと思っていたが、この映画のついでに動画投稿サイトで当時の映像を見てみると見事に可愛らしいので見直してしまった。本当に昔のアイドルはその辺の一般人とは隔絶した魅力のある存在だったのだろうと思うが、それがこの映画(OV)からも感じられるかというと、それはまあ見る人によるというしかない。しかし結果として、自分としては何かアイドル映画でも見たような気分になった…というわけで、作品情報の「ジャンル」のところに「アイドルもの」を加えたくなったが、世間の理解が得られるかどうか不明のため控えておく。[DVD(邦画)] 3点(2014-02-23 10:33:45)《改行有》

30.  おくりびと 《ネタバレ》 大変申し訳ないが率直に書かせていただくと、基本的には登場人物が泣くのに合わせて観客を泣かす作りの映画と感じられる。序盤のコミカルな箇所は気に障るが、まあこういうのがないと娯楽映画として成り立たないのだろう。 ところで劇中では人間の生死に関する複数のエピソードが並列的に出ているが、そのうち映画の構成上は全編の最後、父親の遺体の場面が最重要なのだと考えられる。ここは単純な親子の情愛(和解)の表現にとどまらず、人間の“生の意味”を伝える場面、つまり子(主人公)が生きて、さらにその子(胎児)に生を受け継いでいくことが、父親(峰岸氏)の生きた意味にもつながることを主人公が悟る場面だろうと思われる。 しかし映像を見ていても“これをこうすればこう見えるはずだ”といった説明的な印象しかなく、意味はわかるという以上のものではない。鮭の遡上風景はこのラストにつながる布石ということだろうが、これも貧弱な造形物のため多少の脱力感なしには見られない場面だった。“一度きりの人生だから個人の生を輝かせなければ”という、何か強迫的にも思われる観念が一般化している今日、もう一度根本に立ち返って生の意味を問い直すはずの場面が印象的に見えていないのは、個人的にも残念に思う。 それから主人公の妻の問題発言については多くの人が唐突と感じるだろうが、これはまあ当該個人の意識の問題と取れなくもない。しかし地元在住の旧友その他の一般住民までが蔑視を当然のものとし、かつその感情を当人に向けてまともに表出することをためらわないというのはいつの時代のどこの話なのかと思う。必ずしも詳しい事情がわかって書いているのではないが、単に田舎だからで済ませられる話でもなく、少なくとも個別地域の社会事情と無関係にストーリーの味付け程度の感覚で軽々に取り扱っていい問題のような気はしない。 以上のようなことで、自分としてはあまり高く評価する気にならない。今さら何点付けようが大勢に影響はないという前提で、思い切って低い点を付けておく。[DVD(邦画)] 2点(2014-02-17 23:38:17)(良:2票) 《改行有》

31.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 何でオオカミ男でなければならないのか、と見る前から思っていたが、見た後も疑問は解消されなかった。別にハエ男でもいいだろうと言っているのではなく、子どもの成長と巣立ちに対する親の思いを描くなら にんげんおとこ、にんげんこどもでも当然可能だということである。もちろんファンタジックなアニメだからこそ見る気にもなり、それでこそ可能な映像表現もあるわけなので荒唐無稽なのは構わないが、全体のテーマとの関係では必然性のない浮いたアイデアのように思われた。これは時かけ、サマーウォーズとの比較でもそう思う。 またこの映画の内容だと、子連れの観客のうち母親にはアピールするだろう(何しろ受精の場面からある)が、子どもが面白がるかは不明だし、また従来のファン層と思われる青少年(男)は置き去りにされかねず、アニメ大作としては妙にバランスが悪い気がする。それでよければ別にいいのだが、前作までは作り手も観客も青少年(男)向けの映画という意識で一致していたのに、今回は背伸びして柄にもなく子育ての問題を扱ってみた、という感じで落ち着かない気分だった。 いずれも本筋から外れたことで申し訳ないが、どうも全体として釈然としない感覚が残り、また少し時間が経つと、見ているときにペンディングしていた細かい疑問点が山のように積み重なっていることにも気づく。ここで高評価の皆さんが書かれていることにも同感ではあるが、納得できないことを見過ごしにしたままで絶賛しようという気にはなれない。[映画館(邦画)] 5点(2013-12-28 20:33:43)《改行有》

32.  On Your Mark CHAGE & ASKA 《ネタバレ》 最初と最後の巨大な構築物は石棺というものだろうか。道路標識がロシア語(「危険」「路肩」)なのはチェルノブイリのイメージかも知れないが、今となってはちょっと洒落にならない。警察の徽章は日本のものであり、制服の胸にも「NEO KOENJI」と書かれているので日本の都市(NEO TOKYOとか?)なのだろうが、やたらに近隣外国人が流入しているのはこの時代らしい近未来表現にも思われる。”GOD IS WATCHING YOU”の中文訳は「上帝凝視」であるらしい。 それでストーリーとしては何が言いたいのかよくわからないが、破滅願望とも取れる一方「やり直しはきく」「最後は何とかなる」という破れかぶれの確信のようなものも感じられ、閉塞感を破ろうとする“若さ”が表現された短編とはいえるかも知れない。また別れ際、少女が聖女のように穏やかな笑顔を見せるのは印象的で、もしかすると彼女がこの世界にとっての希望なのかと思わせるものがあった。 以上、これで映画一本見た扱いにしていいのだろうか。[DVD(邦画)] 6点(2013-08-26 21:36:50)(良:1票) 《改行有》

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