|
プロフィール |
コメント数 |
385 |
性別 |
男性 |
ホームページ |
https://camuson.exblog.jp/ |
自己紹介 |
自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。 もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。 |
|
1. めし
《ネタバレ》 サラリーマンの夫のために「めし」をつくる主婦業に嫌気がさして、実家に帰って、数日間、ごろごろして、頭が冷やされてきたところに、夫が迎えに来て、元の鞘に収まるという、まあ、言ってしまえば、たわいもない日常話です。日本でテレビ放送が始まる1953年より前のことですから、その後テレビでやるようなホームドラマの需要を映画が担っていたんでしょうね。原作ありのホームドラマという時点で、監督の作家性が出にくいのだと思いますが、質素なサラリーマン夫婦を上原謙と原節子という必ずしも役に似つかわしくない映画スターに演じさせているところも、配役が先にありきの印象を持ってしまい、監督の作家性が今ひとつ見えて来ないところですね。ただ、作家性が表に出てこない分、時代の要求に忠実につくられているように感じられ、時代の記録として、貴重なものになっているような気がします。その反面、非常に古臭さばかりが目立って、時代を超えた何かが感じられないってことでもあるんですけどね。ここからは余談です。本作は大阪が舞台になっているのですが、この時代に、すでに、くいだおれ人形があったのですね。そういうことがわかるだけでも、なかなか貴重です。[DVD(字幕)] 5点(2024-09-09 18:32:40)
2. メタルカ-METALCA-
《ネタバレ》 襲われたゾンビのデス声に惚れ込み、飼い慣らしてバンドの一員にして、無名バンドから一気に人気バンドに駈け上がるといったバカ設定コメディーです。ゾンビのメイキャップのチープさからも、リアルなホラーとして勝負することは放棄していることが伺えます。とはいえ、ヴォーカルの女性が幼少時に受けたトラウマを抱えていたり、その彼氏がキレやすい束縛系だったりと、結構ディテールに凝っていて、役者もそれに応えていて、以外としっかりした作品になっている印象です。器用に肉付けしている分、そこそこ面白いのですが、バカバカしさの勢いが削がれているような気もしないでもないです。根幹的な部分で新しさがないので、驚きもあまりないのですよね。ロックバンドGacharic Spinが出ていることがきっかけで見たわけですが、オレオレオナ以外は端役でしたね。もう少し活躍が見たかったです。逃げ込んだ寺の坊主が座禅しながら奏でるギターをバックに、登場人物達が座禅しながら回転して曼荼羅紋様になるシーンは、神秘とバカバカしさがない交ぜになっていて好きです。PVっぽいですが。自衛隊のおばさんは一番笑えるキャラでした。ゾンビ役の風貌や仕草がマキシマムザホルモンのギターそのものだなぁと思って見ていたのですが、DVD付録の監督のコメントによると、6年前マキシマムザホルモンを聴いてからロックに興味を持ち、数年前Gacharic Spinを聴いて、本作を企画したとのことで、なるほど納得でした。ちなみにゾンビ役はSHAZNAのベースが演じているとのことです。[DVD(字幕)] 5点(2023-04-09 13:15:18)
|