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1. 許されざる者(2013)
なるほど、明治初期の官憲のアイヌに対する扱いには、この映画で描かれるような悪辣で、差別的で、抑圧的なところもあったにちがいないと思えます。けれども、あとは土台、話に無理がありましたね。なので、筋がわかりにくく、展開についてゆくのが苦痛でした。とはいえ、映画としての作りはしっかりしていました。それから、アイヌ人役の柳楽優弥がなかなか出色でした。ただ、撮影は申し分なかったのに、音楽が陳腐で、安っぽく、いただけませんでしたね。全体として惜しい作品。[DVD(邦画)] 6点(2014-05-01 02:31:51)
2. ゆれる
《ネタバレ》 演技・演出以前の問題として、なんでこんな辛気くさい話を撮って人に見せるのか。なんだこの主人公は。一貫してないから「ゆれる」なのか。結局、この男はいざとなって勝手な感情から方向転換して偽証までした。今度は懐かしい子供時代の8ミリを見て、また方向転換だ。いいかげんにしてくれ、こんなつまらない話につきあわせるのは。[DVD(邦画)] 4点(2007-06-25 06:09:16)
3. 雪に願うこと
おそらく日本人の琴線に触れる要素がそろっているのだろう、評論家にも受けがいい。華麗な都会でなく陽のあたらない北の雪国、どこにもありそうな変哲もない一般庶民の家庭、家族のあいだの葛藤と愛情、せりふも木訥な北日本の方言。これが名古屋弁だったり関西弁や九州弁ではこうはゆかないだろう。また、話や演出やカメラワークに少しでもけれん味があっては客がひく。実に計算された映画だ。わたしは素直でないのか、計算がすけて見えるようで楽しめず、退屈するしかなかった。[DVD(邦画)] 4点(2007-02-19 00:53:44)
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