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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ラスト サムライ あらゆる視点からの見解がすでに書き尽くされていて、何を言っても二番煎じか蛇足になってしまうので、色々考えた挙句シンプルに、「何はともあれ、まあ、良かったよ」と。謙さんの強烈な色気のある眼差しと立ち振る舞いには完全ノックア~ウト。いや、もう、本当に素敵でしたよ。美しかったですよ。7点(2004-09-04 18:59:16) 2. Laundry ランドリー 雰囲気だけの映画だと思った。この作品も表層的に過ぎる。御伽話だと割り切って観れば良いかも知れないけれど、それにしても癒されない。本当に癒し系映画なの?私はむしろやり切れない気持ちになったよ?いや、何だか妙にヘコみましたよ。どう考えてもあの人たちに未来なんてないような気がする。3点(2004-05-25 21:29:57) 3. らせん 私、鈴木光司の3部作は全部読んだんですよ。それがね、「リング」はホラー、「らせん」はミステリー、「ループ」に至っては有り得ないことにSFファンタジーになってしまいました!ハイ、滅茶苦茶です!「らせん」から雲行きが怪しくなって来て、「ループ」ではあまりの荒唐無稽ぶりに本を投げ捨ててやろうかと思った(結局古本屋に売りました)。この作品は、映画だけではなく原作にも問題があると思う。呪いを科学で解明する…それは別にいいけれど、科学的根拠が滅茶苦茶で、あまりにも素人考え。あまりにも荒唐無稽なので、ある程度化学の理を分かっている人間には怖がることも出来ない。失敗です。原作から厳しいものがありました。ちなみに以前「ループ」の映画化の話があったけれど、立ち消えになったのでしょうか。そうでしょうね。あれはあまりにも無理だと思います。3点(2004-05-22 17:32:07) 4. 羅生門(1950) 白黒映画を撮る上で東洋には、西洋にはない強みがある。それは白と黒の色の美学だ。東洋には水墨画という伝統美術がある。それは、完全な白と完全な黒との間の無限の灰色の一色一色全てにそれぞれの意味を見出すというもので、白と黒が持つ無限の美学と可能性を畏怖する思想だ。だからこそ日本は前提的に、白黒映画を武器に出来た。黒澤監督はそれを誰よりも分かっていた。だから、1つ1つの色彩に偏執的なまでにこだわり、結果的に作品中に1つの宇宙を作り出した。無限の美学。この作品の色彩の美しさには紡ぐ言葉もない。木立にも、光にも、百姓が着るボロ服の中にも美学がある。この作品の中に剥落するものなど何もない。必要なものは全てあり、不必要なものは何もない。事象全ての凝縮体のように思う。限りなく瑣末な人間模様、滑稽劇の中に、1つの宇宙がある。人間の弱さ瑣末さ矮小さ、人間が卑小であることに対する、1つの赦しがある。10点(2004-02-06 15:41:58)(笑:1票) (良:6票)
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