|
1. るろうに剣心
スピード感溢れるケレン味いっぱいの魅力的なアクション時代劇です。ワイヤーアクションとはいえ、「吊るされてる感」もほとんどなく(一カ所例外はありw)、役者の身体能力に感動しました。
作り手のポリシーやこだわりが感じられる箇所もたくさんあって、「面白い映画を作ってやるぜ!」という気概を感じました。
監督がインタビューで言っていたのは「日本版ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナを目指した」とのこと。それを聞いてから見ると、この映画、ワンチャイに驚くほど似ているw。原作がありながらよくここまで近づけたもんだと関心しました。目指すべき方向は正しかったと思います。
しかし、面白いからこそ不満点もありました。まず、アクション映画の魅力って、全体のテンポ、リズム感だと思うんですが、そこが散漫。「アクションカット」だけで言えばスピーディーで「おろろろー!凄い!」と素直に思うんですが、「シーケンス」全体でみると、退屈なシーンが多かったです。「アクション」→「じっくり芝居(しかも臭い)」→「アクション」→「じっくり芝居(しかも臭い)」の繰り返し。緩急をつけたかったのかもしれませんが、自分には退屈でした。アクション映画でありながら、最後は結局説明台詞の羅列ももったいないなあと思います。
そして問題は、この映画のしばらく後に、インドネシアから「ザ・レイド」がまさかの襲撃を仕掛けてきたこと。
剣心は人気もあるしヒットもしたから、恐らく続編が作られるだろうと思います。その時は、「ザ・レイド」なんかに負けねえぞ!という気概を見せてくれることを期待しています。
[映画館(邦画)] 7点(2013-01-25 03:05:58)(良:1票) 《改行有》
2. ルームメイト(2013)
《ネタバレ》 「クロユリ団地」を舞台に繰り広げられる「ブラックスワン」(もしくは「ディープブルー」)。話の作りは「クロユリ団地」ととてもよく似てます。軽い気持ちで誰かと友達になり、相手のことを扱いきれなくなりつつ、主人公の過去のトラウマが明らかになってゆく・・・。見てる最中は退屈せずに楽しめましたが、さすがに「この手のパターン、もうよくないかい?」という気持ちもします。自分が見落としていたかもしれないけど、高良健吾やその友人がなぜ襲われなければいけなかったのか、その理由がピンときませんでした(主人公2人の関係を壊そうとする存在だから?)。良い場面もいっぱいあったとは思いますけども。偶然だとは思いますが、ダニーボイルの「トランス」やデ・パルマの「パッション」などと、演出や内容が似ている作品が同時期に作られてるのがなんだか印象的でした。そういう時代なんですかね。[映画館(字幕)] 6点(2013-11-12 10:25:41)
|