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プロフィール |
コメント数 |
565 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。 ※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。 ※管理人様、お世話になっております。 ※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。
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1. レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―
《ネタバレ》 Part1と比べて明かにつまらなくなってしまったと感じたのですが、それは海上戦闘シーンの表情の乏しさや、キーとなる風の演出や火のスペクタクルの面白味の無さ(1ではあんなに巧く軍旗を使っていたのに)、1でほとんど出し切ってしまったのか個々の人物たちの魅力が発揮されなくなってしまったところによるものだと思います。 良かったのは小喬と曹操で、特に小喬を演じるリン・チーリンが今回も素晴らしく、例えば曹操に茶を立てようとするシーンの妖艶さや、勝機が見え始めた戦場を見て泣く姿がとことん美しいです。曹操に関してはジョン・ウー監督は撮っているうちに曹操が一番楽しくなってしまったのではないかと思えるほどで、1では周瑜が特別な存在として描かれていたのに、その対象が曹操へと移行し、例えば裏切り者を罰するため霧の中に姿を現すシーンであるとか、ラストの幽霊のような神出鬼没ぶりはもはやこの世の者ではない印象を与えるのです。
・・・それから「三国志」好きの観点から一つ、逃げ帰ってしまう劉備の人物像についてはあれで良かったと思います。周囲が〝義理だ〟〝誇りだ〟〝命は惜しまぬ〟だのとアツーイ漢どもなので、撤退する劉備は情けなく裏切り者のように見えるかもしれませんが、尚香の友人で作中随一の好漢である蹴鞠の一般兵が死んでしまう姿が悲しく映し出されるのを見れば分かるように、最後には戦争の惨さを物語っているのです。格好良いこと言っている裏では犠牲者が大勢でているのだぞと。つまり劉備は常に真の弱者の味方だという事なのだと思います。将たる者は〝義〟や〝名誉〟等の男の甘美なロマンなどに陶酔してばかりいてはならんのです。[映画館(字幕)] 6点(2009-04-13 18:23:42)《改行有》
2. レッドクリフ Part I
私は「三国志」大好きで、演義・正史問わず小説、マンガ、ゲーム、人形劇…と見境なく何でも見るのですが、結局のところ何に惹かれているのかと言いますと、その人物たちの魅力、〝漢〟たちの格好良さなのです。その観点からすると本作はやっぱり面白いです。キャラクターの特徴がそれぞれ端的にとらえられていて、劉備は庶民派全開でワラジを編み、中国で神格化されている関羽は当然のように光の中から登場し、張飛は怒声をあげ超人的なパワーを発揮し、超雲は不言実行で主君に尽くし、孔明は聡明で物腰は柔らかありながら掴みどころがなく、悪役として描かれる曹操も重い空気を纏いながら微笑みをたたえ懐が深そうな感じが良く出ているのです。しかしながら本作では、何と言ってもトニー・レオン演じる周瑜が格好良くって、その殺陣は一番アクロバティックに決まっていますし、時折、孔明すら見失うようにスッと姿を消すその存在は特別な者として描かれています。
さらに軍旗が印象的に使われていて、関羽は馬に踏みつけられている劉備の軍旗を取り戻しハタめかせ忠義を表明し、周瑜は曹操の軍旗をたたみ敵を屈服させようとします。この他にも各々の一騎当千ぶりを見せる殺陣がなかなかユニークで面白いのです。
そしてまた、男たちだけではなく女たちも格好良いのです。パンチをかます男勝りの孫尚香は魅力的ですし、絶世の美女・小喬が凄く官能的で惚れてしまいます。それも決してラブシーンが良いのではなくて、負傷した夫の体に自分の体を巻きつけるように包帯を巻くシーンの扇情的なことといったらないのです。こういうのをロマンティックというのでしょう。こりゃパート2も見ずにはいられなくなりました。
[映画館(字幕)] 8点(2008-12-03 18:05:15)(良:2票) 《改行有》
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