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1. 私は貝になりたい(2008)
《ネタバレ》 しっかりと良心的に作られていて、出演者たちに別に浮ついたところもない。これにそうとう低い評価を与えるのは、観る前からなにか別のものを求めていたのじゃないか、としか思えない。戦中も戦後も、理不尽さに翻弄される一介の庶民。調べてみると、話の結末は脚本家の創作で、実際に処刑された二等兵はいなかった、というのが唯一の救い。焼け跡の都市のCGが巧みでした。[DVD(邦画)] 8点(2009-09-19 04:05:44)
2. わが町(1956)
織田作之助原作というと、まず豊田四郎『夫婦善哉』というところだろうが、これもそれに劣らぬ傑作。いや『じゃりんこチエ』にもつながるような、大阪下町界隈ものなら、むしろこちらだ。いまは亡き新国劇の大御所、辰巳柳太郎の代表作でもある。殿山泰司、北林谷栄、大坂志郎、小沢昭一......、かつての名脇役たちも、よろしおまんなあ。[DVD(邦画)] 10点(2008-07-09 23:28:01)
3. 嗤う伊右衛門
蜷川幸雄さんというのは、演劇では超一流かもしれないが、映画の作り手としては二流としか思えない。演劇と映画ではちがうのだ。4点(2004-12-07 03:08:44)
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