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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 若おかみは小学生! TVアニメの映画化には大きく分けて二種類ある。 一つはTVスペシャルの延長線上として、 もう一つは映画向けに再構成したものとして。 本作は明らかに後者。 タイトルに反してシビアな設定から視聴に消極的だったが、 子供も見るためか重くなりすぎずサラッと描き、 シリアスとコメディのバランスが丁度良く、テンポ良くて見やすい。 良くも悪くも王道の予想通りの展開に終始しながらも、 ギョッとする捻りを加えてくるのでズシンと心にくる。 既に指摘されている通り、90分弱で一年間を描くには駆け足気味で、 終盤のアクシデントでご都合主義が目立つ。 鳴り物入りの企画だったかもしれないが、2時間じっくり描いてくれれば、 終盤の展開が活きて納得できただろう。 描き切れなかったエピソードがあるなら、是非完全版も作って欲しい。 なお、TVアニメは見なくても十分楽しめるが、成り行きや作風が微妙に違っていて、 映画ではカットされた多数の人間関係に焦点を当てているあたり、 お互いの足りない部分を補完し合っているようで面白い。[映画館(邦画)] 8点(2023-02-18 00:19:15)(良:1票) 《改行有》 2. ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! 《ネタバレ》 タイトルからして終末もののSFコメディかと思っていた。 エドガー・ライト×サイモン・ペッグ×ニック・フロストのトリオなので、 やはり田舎町が"異端者"に支配された異色コメディだった。 『フロム・ダスク・ティル・ドーン』を彷彿とさせるムチャクチャ感はなんだかんだ言っても楽しい。 しかし、ハシゴ酒とエイリアンの組み合わせが活かされていないので、 双方とも取って付けたような消化不良さが否めない。 在庫処分的に消えていく主要キャラの使い方もイマイチ。 テーマとして、グローバル社会とテクノロジーをエイリアンが牛耳っていた風刺ものであり、 グローバル社会に適応できない主人公の逆切れにエイリアンが委縮して地球崩壊というのも安直な気がする。 便利さと引き換えに物質社会と制度に支配された人類への痛烈な皮肉。 物や制度、逃避のための酒から解放され、流れ者になった主人公が生き生きとしてて毎日が楽しそうだ。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2022-11-26 00:46:20)《改行有》 3. 藁の楯 その年のカンヌで最も酷評されたコンペ作品だとか。 開通前の高速道路や台湾の新幹線を使って大作感を出そうがハリウッドの劣化コピーにしか見えない。 また、救いようのない凶悪犯を法で裁くべきか云々について、 ツッコミだらけの脚本の前では薄っぺらで問題提起としては土台が脆すぎて深く入ってこなかった。 藤原竜也の演劇から抜け出ていない過剰演技も然り、氷室京介の寒い主題歌も然り。 三池崇史は過激なバイオレンスだけが独り歩きして、海外で過大評価されている監督に過ぎない。[ブルーレイ(邦画)] 4点(2022-10-27 21:50:03)《改行有》 4. ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 《ネタバレ》 東映アニメーション時代の細田監督の個性が色濃く出ていたワンピース映画。かつての宮崎駿、原恵一が既存のキャラクターで作った異質なパラレルワールドで、全編で影がほぼ入っていないことと終盤のダークさがキャリアの頂点に達していることが際立つ。「仲間を失ったらどうするか?」。かつて『ハウルの動く城』の監督に一時決定になりながらも製作を打ち切られ、信用を失った実体験が反映されており、「私物化するな」と言われても仕方ない。それでも監督のビジョンが脚本に上手く伝えきれず、冗長な部分がむしろ印象に残った。過去にしがみつかず、前に歩き続けるしかないだろう。仲間といつまでも付き合える保障はない。だが、笑顔のルフィにその決意が示されている。[DVD(字幕)] 5点(2017-07-03 19:51:08)(良:1票) 5. ワイルド・スピード/SKY MISSION 1以来のシリーズ鑑賞。それくらいシリーズに対する関心は薄すぎるわけだけど、ポール・ウォーカーの不慮の事故死にどうしても避けるわけにはいかない。一見さんでも楽しめるが、やはりシリーズ全部通して見ないとより面白さが見えてこないこと必至。とにかくありえない激しいカーアクションが主体なのに、肉弾戦に銃撃戦と欲張って逆に胃もたれするのに、ポールという中心的存在を失ったことで、大きな穴がぽっかり空いた感じが際立っている。テレビでは重要な部分をバッサリカットしているらしく、死んだ彼のためにもノーカットで放送して欲しかったね。DVDでしっかりシリーズを通して見るか、以後の続編を見るかは別にして。[地上波(邦画)] 6点(2017-04-30 23:25:21)
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