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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
201. 金環蝕(1975) 登場人物が腹黒男と空っぽ女に簡素化されてしまっているので実話ベースなのにちっとも生々しくない。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-10-14 23:28:49) 202. 図書館戦争 アクションはよかったけど・・・真実を知ることや表現の自由が制限されるのは大きなストレスだけど寓話のような正義と悪の戦争ごっこで表現されてもねぇ・・・[地上波(邦画)] 5点(2015-10-10 22:23:00) 203. フィッシュストーリー 一見バラバラ風のいくつものエピソードが一つの物語に繋がっていく表現スタイルをよく見かけるが、なるほどと思えるストーリーはなかなか面白い。最後の種明かしを知らないのでミステリアスな展開も結構楽しめる。よく出来たお伽話だが、時空を超えた繋がりで地球を救う割にはタイトルにもなっているフィッシュストーリーとの関わりがイマイチでちょっと物足りない。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-10-09 18:30:04) 204. ブラック・レイン 久しぶりの観賞。日本が舞台だけにそのデフォルメされた描写にたまらなく違和感を抱いた記憶が蘇る。ところが意外にもこれが面白かった。年を重ねて寛容になったのか感性が鈍ったのか、環境によって評価が変わるのを実感した作品のひとつ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-10-01 16:42:47) 205. 黒部の太陽 3時間を超える大作も長い割には脚本が雑で全体像がよく分からない。三船と裕二郎の自主映画にかける熱い思いは感じるが、どうみても関電のエンジニアやトンネル掘りの責任者には見えない。芝居がかった演出が目につくが、違和感を感じつつも世紀の難工事の過酷さや貫通の喜びは伝わってくる。[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-09-10 23:55:01) 206. 君よ憤怒の河を渉れ 《ネタバレ》 片腕の男を追う「逃亡者」を見ているような感覚。出だしの濡れ衣からの逮捕、熊から救った娘との恋物語、ど素人のセスナ操縦、馬群の新宿暴走、精神病院での嘘っぽい駆け引き等々、全編不自然さで統一したような基調に唖然。予想外のクールな結末と主人公の最後の言葉「法律だけで裁いてはいけない罪と法律では裁けない悪がある」にプラス2点。[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-09-08 19:55:02) 207. 鴛鴦歌合戦 退屈なストーリーも最後の壺を壊すあたりまで進んでくるとあまりのくだらなさに思わず笑ってしまう。画質は古くて見づらいが、中身云々よりも戦前の時代劇コメディミュージカルそのものが新鮮だった。[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-08-27 22:08:25) 208. ガメラ2 レギオン襲来 確かに前作よりは見応えあるが、相変わらずのセガール娘の演技が残念。あまり細かいことは気にせず素直にガメラと自衛隊のチームワークに拍手。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-08-25 23:15:43) 209. ガメラ 大怪獣空中決戦 ガメラが古代文明が作り出した生体兵器とは知らなかった。一応SF風にはなっているけど中身は???。どなたかの妹さんや娘さんの演技がもうちょっとまともなら違和感も少しは減ったかも。めげずにシリーズ最高傑作の2も見てみよう。[CS・衛星(邦画)] 3点(2015-08-24 20:56:30) 210. 八つ墓村(1977) 「切腹」「日本のいちばん長い日」「拝啓天皇陛下様」といった作品が素晴らしかったので、野村演出、橋本脚本に期待したが見事にはずれてしまった。先祖の祟りと資産横領を絡めたオカルト風サスペンスだったが、感情移入できないので少しも怖くないし面白くない。時代設定が原作とずれているからなのか金田一をはじめ警察や村人の殺人事件に対する振る舞いに現実感がない。白髪だけでの老婆表現や初めから最後まで演技してますといった感じの主役カップルにも違和感バリバリ。豪華キャストなのでとても残念。市川崑リメイク版をと思ったが、今作よりも3段階くらい低いここでの評価に興味も消失。[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-08-21 17:18:29) 211. 運が良けりゃ 《ネタバレ》 同じ山田・ハナコンビの「馬鹿まるだし」以上に面白い。この頃から庶民になりきっている倍賞千恵子の演技に感心する。ブラックな可笑しさの山田洋次作品があまりないのが残念。[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-08-19 16:04:16) 212. キタキツネ物語 35周年リニューアル版 オリジナル版は未観賞。狐を擬人化した描写は子供には受けるかもしれない。小さい頃なら少しは感情移入できたように思うが、殆どが編集映像のようにしか見えない中身に興醒め。[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-08-14 22:53:25) 213. ビルマの竪琴(1956) 実話だと思って観ていましたが、リアリティの乏しさにフィクションと知り納得。独善的な描き方に違和感が残りますが、割と穏やかな流れの中にも負け戦の悲惨さは伝わってきます。若き三国連太郎が佐藤浩一にそっくりですが息子の方が似ているんですね。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-08-14 12:44:19) 214. 切腹 《ネタバレ》 重厚感漂う映像と琵琶の音から始まり、二人の切腹志願者と井伊家の間の回想を交えながらの謎めいた展開にあっと言う間に引き込まれます。武士の鑑、武士の面子、武士の魂といった武士道精神勢揃いのテーマで物語は進みますが、竹光による切腹シーンはあまりにも衝撃的です。切羽詰まってリスクを承知でさもしい行動に賭けてしまう娘婿の心情はとても痛々しいし、彼が武士の情けもかけられずに竹光で無理矢理切腹させられたことへの主人公の並々ならぬ復讐心も分からないでもないです。しかしながら、武士道精神を気取っているわりに、時に身勝手で、時に図々しく、時に潔くない主人公のちぐはぐさには、いくら開き直ってしまったといってもいまいち共感しづらいものがあります。映画の方は大スターたちの若かりし頃の好演と随所に盛り上がりをみせるストーリーでとても見応えのある作品に仕上がっています。主役級を演じていた石浜朗のその後の活動が脇役主体であることが意外でした。[CS・衛星(邦画)] 10点(2015-08-11 14:49:19) 215. 戦場のメリークリスマス 《ネタバレ》 原作を読めばすっきりするのかもしれないが、映画だけではセリアズの銃殺が空砲だった理由やヨノイ、ハラのセリアズ、ローレンスに対する思いがいまいち定まらない(作者の意図と違っていてもかまわないのだろうが)。ここに描かれている理性や人間性の薄いかなり異質な日本人像にちょっと違和感を抱くが、異質の文化圏の捕虜経験もある英国系の原作者の目からみればこんなものなのだろう。もっとも大島渚監督だったが。[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-08-11 11:42:13) 216. 遥かなる山の呼び声 《ネタバレ》 山田洋次作品をすべて見ているわけではありませんが、その中では一番感動した映画です。突然の訝しげな訪問者に初めは警戒感丸出しの母と子が次第に心を開きながら最後にクライマックスを迎えていきます。細部まで行き届いたさりげない演出と脇役も含めたキャスト陣の自然な演技により目いっぱい感情移入させられました。ストイックな高倉健もクールでよかったですが、健気でいじらしい倍賞千恵子に泣かされました。子役の吉岡秀隆も今よりずっと上手いと思います。ピンとこないタイトルですが中味は満点でした。[CS・衛星(邦画)] 10点(2015-08-09 12:15:03) 217. 黒い雨 原爆の凄惨さを見慣れていてもなかなか正視できない映像である。世界史を振り返れば平和がいつまでも続くことの方が驚異であり、戦後高々70年しか経っていないのにその種の緊張感は希薄になっている。生き残った人が被爆の後遺症への恐怖を抱きながら次々と亡くなっていくが、悲惨な運命に立ち向かわざるを得ない人間の芯の強さが切ない。今は亡き田中好子の熱演がとても心に残る。[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-08-08 09:50:02) 218. 奇跡(2011) 現実感が希薄で劇中の「かるかん」の味のようなぼんやりした映画。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-08-08 09:48:34) 219. 紙屋悦子の青春 どうみても若者や老人に見えないキャスティングには目をつぶるとしても、反戦を含め今の価値観で作られているのでどうしても作り物感が漂よう。当時の感性で表現してもらうともっと共感できる映画だと思う。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-07-31 23:35:58) 220. シンプル・プラン 《ネタバレ》 ネコババした金の一部をリスクを冒して返戻したり、効果が期待できそうもない嘘の告白を録音したり、偽者FBIの誘拐犯と危険を承知で捜索に同行したり、少しもシンプルでない行動が全て裏目に出る。しかし、素朴な人間の行動心理はこんなものか。ネコババに絡む4人の場当たり的な行動も演技者の上手さと巧みな演出で自然そのもの。この4人の大金を手にする前と後の人間性のギャップが予想に反して皮肉っぽい。特に善良なはずの主人公とその妻が自己正当化しながら次第に罪悪感が希薄になっていく様子はリアルで人間臭い。ラストの兄が死を選ぶ展開は意外性と同じくらい違和感あり。真面目に生きろという教訓より虚しさを感じる。思わず原作を読んでみたくなるよく出来た映画だった。[地上波(字幕)] 9点(2015-07-31 00:08:42)
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