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241.  男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 《ネタバレ》 シリーズ40作目。邦画が眼中に無かった当時から「…なんじゃこのタイトル?」って思ってました。サラダ記念日って全然覚えてないけど、当時流行ったんでしょうね?私が産まれる前からやっていた寅さんと、流行りモノのコラボに、何か居心地の悪さを感じた記憶があります。 シリーズ50作のタイトルを並べて、観てない人に『変だと思うタイトルは?』ってアンケート取ったら、きっと本作か『寅次郎頑張れ!』のどっちかが1位になると思います。 どうしたんでしょうか?この頃の寅さん。新規開拓に余念が無いのか、ずいぶんと必死さを感じてしまいます。この必死さは、最近で言えば、大御所演歌歌手が、若者にウケてるアニメ主題歌を熱唱しているのを観てしまったような。自分がどの立場で聴けば良いのか戸惑ってしまう、そんな居心地の悪さ。ずっと寅さんを観てきたファンも困ったことでしょう。そして俵万智のファンは…どれだけ観に行ったんでしょうね? 作中の早大生・原田由紀ちゃんが、俵万智の事だったと、後になって気が付きました。 サラダ記念日もそうですが、ドラマとの繋がりを意識して三田佳子に女医さん役をやらせたっぽいこと。長渕・志穂美回もそうでしたね。でもそんな事しないでも、マンネリでも良いから手堅く創るか、創るのをお休みしてもいいのにって、思ってしまうのが私の結論です。 今回のマドンナは老婆=中込キクエと言えるかもしれません。寅さんと良い出会いをして、悲しい別れをしました。ワットくんの話が出てきたのは懐かしかったです。(あ、ワットくんの回は私が変なタイトルだと思う頑張れ!の回だ) 最後、満男の疑問に寅が答えるってパターンが、今後定着してくるんでしょうか? 今回、説明もなく『とらや』が『くるまや』になってたのにびっくり。あとあけみが出なくなって、今後は三平ちゃんがレギュラー化するそうで、ちょっと残念。あけみ良いキャラだったのになぁ。[CS・衛星(邦画)] 4点(2024-01-28 22:18:33)《改行有》

242.  あげまん 《ネタバレ》 お葬式からマルサ2まで、後世に残る名作&日本映画師に残る大ヒット・大ブームを連発していた伊丹十三監督&宮本信子主演の、超期待作『あげまん』。ちょっと照れくさいタイトルもインパクトが大きくて、もうね、公開前から『今回は伊丹十三が監督だし、絶対面白いに違いない』って、日本中が期待していた作品。だった。公開されると、あれれ?イマイチ盛り上がってないぞ?と。観た人の感想も『うぅ~~ん…』って感じ。 期待が高すぎたために期待外れ感が強く、また前年の伊丹印の『スイートホーム』と本作の2連続の不発で、伊丹映画ブームは一気に落ち着いた印象。 当時45歳の宮本信子。彼女が中学生(声は若いけど宮本信子だよな?)から大人までを演じているのが無理がある。もちろん魅力的な女優さんだけど、男をメロメロにする芸者さんにはとうてい観えない。タンポポであれ亮子であれ、普通のおばさんが、ちょっとした仕草や丁寧な描写で、徐々に女性としても魅力的に観えてくるのが伊丹映画の面白さだったけど、本作のナヨコは最初から観る側が『ナヨコは魅力的な女性なんだな』って思いながら観ないといけない。 そして肝心なナヨコ=あげまんの部分。男にどう幸運をもたらすのか、そしてそれがどんな類の幸運なのかが、観てても全っっ然わからない。最初の夫・多聞院が坊さん世界でどう出世したのかがサッパリわからない。結婚して3年(65歳の若さ)で死んでしまうのも、いくら出世したって、良いんだか悪いんだか… 主水は浮気も続けるし、出世のためにアッサリとナヨコを捨てて元サヤに戻るし、主人公としての魅力が… 主水が支店長になって、最初の挨拶でビシッと決めたのは格好良かった。ここから映画も面白くなっていくのかと思ったら、業績アップは文字で説明のみ。具体的にどう成績が上がって、ナヨコがどう影響を与えたのか、相変わらず描かれない。長編映画のデキの悪い編集ダイジェスト版を観てる気分。[地上波(邦画)] 4点(2024-01-08 13:26:55)《改行有》

243.  男はつらいよ 寅次郎恋愛塾 《ネタバレ》 シリーズ35作目。ポヨンポヨワァ~~ン♪ビインヨヨョ~~ン♪何なんでしょうね?『ここ笑うところですヨ!』とでも言いたいんだろうか、アホみたいな効果音がとても目立つ一作です。男はつらいよは、そういう安直な笑いに逃げず、ちょっとした間とか、テンポの良さとかで、じんわりと笑えてくる作風だと思っていたので、この効果音攻撃は結構ツラいです。 タイトルがもう『恋愛塾』と来たから、寅は恋をしないだろうってことで、マドンナ若菜と民夫の恋の行方を見守るんだけど、民夫が若菜に惚れたのはわかり易い程わかる。けど若菜が民夫のどこが良かったのかイマイチわからない。寅が仮病のドタキャンで二人をくっつけるのがキッカケにはなってるけど、このデートがあってもなくても、今回も上手くいく恋愛模様。寅必要なかったじゃん。 若菜の部屋で眠ってしまった民夫への、「終わりだよ!!」寅の当たりのキツさ。「惚れた女の部屋で居眠りするなんてな!」ここ、あじさいの恋とかでタヌキ寝入りしてた寅が『どの口が言う』って笑うところなのか、最後「死ぬんだよ!」で終わらせるところが、笑いとして厳しいものになってる。 山奥で睡眠薬?で服毒自殺を笑いに結びつけるのは強引に思えるし、最後のリフトで捜索・発見からの若菜の告白も、何もあんな場所でなくても…って感じ。 以前失恋からのガス自殺でとらやを吹き飛ばした『頑張れ!』事もあったし、ぬいぐるみの熊『夜霧にむせぶ』なんてのもあったけど、馬鹿馬鹿しさでは群を抜いている一作かも?[CS・衛星(邦画)] 4点(2024-01-01 17:45:28)《改行有》

244.  風立ちぬ(1976) 《ネタバレ》 百恵ちゃんと三浦友和の共演4作目。前作『絶唱』と同じく、死に別れる運命の若い男女の物語。 原作小説からのアレンジとしては達郎も徴兵されて戦争に行くというところ。お互いに相手を思いながら、自分の死についても向き合うという環境だけど、この設定が上手に活かされたかどうか。 出征のとき、電話で節子の父に、周りに聞こえないよう受話器を抑えて、生きて帰ることを約束する達郎。一方で節子の訃報を聞き逃した達郎への優しい嘘。当時は戦場には死にに行くもの。たった今、娘を亡くし、婿になるはずの達郎も、帰るあてのない戦場に行く父の辛さ。 このタイトルから、どうしても宮崎駿の映画と比較したくなってしまうけど、観たの公開時だったから、忘れてること多いしなぁ。改めて観てからにしよう。でもどちらも太平洋戦争期に時代設定をアレンジしているね。 百恵ちゃんと言えば『赤いシリーズ』の印象が強く、本作も結核という病が2人を引き裂くところなんか、想像したまんまだ。 不治の病モノは当時の流行りだったかもしれないけど、日本の文学をアイドル主演で映画化し、若者にはとっつきにくい文化を、親しみやすく継承する試みとしてはアリだとも思う。[CS・衛星(邦画)] 4点(2023-10-24 01:14:04)《改行有》

245.  男はつらいよ 翔んでる寅次郎 《ネタバレ》 シリーズ23作目。マドンナが桃井かおりと来たら、どうしてもハンカチを連想してしまうし、2作前の武田鉄矢が出た『寅次郎わが道をゆく』を連想してしまう。もうね、1作挟んで武田→桃井ってキャストだけ決まってて創ったような、ゲスト人気でお客さん呼ぼうって、何とも安易な考えで創ったんじゃないか?って不安がよぎる。 当たらずとも遠からず。舞台は北海道。桃井演じるひとみが人生を見つめ直す一人旅。やすやすと男の車に乗ってしまい、襲われる始末。助けに入るのは健さんでなく寅さん。ここまでするなら、いっそ寅とひとみの北海道から柴又までのロードムービーで一本創ってしまうのも、セルフパロディで面白かったかも?そうするととらや一家がほとんど出てこなくなるけど。 ウエディングドレスで結婚式を飛び出して…画的なインパクトは凄いけど、それだけで終わってしまったような。 布施明もマドンナの相手役としてはどっちつかずな使い方で、何が良くてひとみと結婚したのか、何が良くなくてひとみは飛び出したのか、パンクな若者の行動を、浪花節な寅さんワールドがとりあえず相性は別にして包みこんでしまった感じ。 『布施明だし、歌でも歌うんだろうか?』と思ったら、思ったとおり歌ってたわ。観客の期待するものを観せるのも映画かもしれないけど、そのまんま過ぎる気がしたわ。 いつになく穏やかな寅の帰省は良かった。でもせっかく良い感じの家族団らんをぶち壊す満男の三重丸の作文は、なんか無理やりトラブルをねじ込んできた印象。源を折檻する御前様もちょっと違和感。 タコ社長のお見合い話は面白かったけど…あと当時の丸駒温泉は観られて良かったけど…シリーズ50作もあれば、こういう回もあるんでしょう。[CS・衛星(邦画)] 4点(2023-10-24 00:23:27)《改行有》

246.  男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく 《ネタバレ》 シリーズ21作目。遂にUFOやっちゃったよおい。スター・ウォーズに未知との遭遇(あと猿の惑星も入ってたな)の時代。劇中2回も出てきたけどピンク・レディーのUFOが流行ってたとき。ウチにもシングルレコードあったわ。良くも悪くも悪ふざけ全開。寅さんの帽子型UFOと来た。テレビの砂嵐と臨時ニュース観て、インデペンデンス・デイがこの時代のプロットで創られてたことを地味に再認識。 前作から続き、当時の人気タレントをゲストに迎え、寅さんワールドで惚れた腫れたする本作。初期作品とは明らかに作風が変わってきたことを実感する。 武田鉄矢が出てくると、なんか寅さんって感じがしなくなる不思議。キャラが黄色いハンカチの欽也のまんま。そりゃ面白いけど、映画のアイデアとしては安直かなぁ。この留吉がほぼほぼ本筋に絡んでこない。隅っこで何かチョロチョロしてるなぁって感じ。 マドンナの奈々子がさくらの同級生。1作目でさくらが寅の事を覚えてなかったのに、奈々子が寅を覚えてたって設定。過去作のマドンナの名前を列挙するくらいしっかり尊重してる作品だけに、もう少し矛盾なく出来ただろうに…と思ってしまう。 そして奈々子もとらやにやって来て、急に泣き出したりと住人お構いなしにぶちまけて、もうこんな時間!と勝手にさっさと帰ってしまう。この落ち着きのないマドンナ設定、コレで正解だったんだろうか。雨の中のキスにも違和感。 松竹歌劇団…というものがあったのか。歌劇団って宝塚歌劇団だけじゃなかったんだ。SKDが帝国華撃団(サクラ大戦)のモトネタだったのか。勉強になるわ。 歌劇のシーンが結構長い。寅と留吉が歌劇をじーっと観てるシーンが続くのは、シリーズ的にはちょっと違和感を感じてしまう。映画の中で歌劇の魅力を伝えようって意図だろう。劇団員なんかも本物の歌劇スターなんだろう。坂東鶴八郎一座とは華やかさが違う。 ただ、SKDの魅力。木の実ナナのワイルドさ。武田鉄矢の勢い。それらを“男はつらいよ”で受け入れる。そのミキシングが、どうにも上手く絡まってるようには思えない。それぞれがそれぞれで、散らかったまま一つの作品にしてしまったかのよう。 ただ一番残念だったのは、タコ社長の「なにか面白ぇことないかなぁ、寅さんまだフラレねぇかなぁ」のセリフ。梅太郎、腹ん中でそんな腹黒いこと楽しみに思ってたのか?うっかり者だけど良い人だと思っていたのに…[CS・衛星(邦画)] 4点(2023-10-10 23:08:06)《改行有》

247.  汚れた英雄(1982) 《ネタバレ》 あまり良い映画じゃない…とは聞いていたけど、バイクレースのシーンは思いっきり合格点な格好良さです。ローズマリー・バトラーの主題歌がまた映画に合ってて、懐かしくて格好いいんだわ。 ストレートを3台並んで並走するシーンなんて、どうやって撮ったんだろう?って思ったら命がけで撮っていてビックリ。車載カメラと思わしき映像や、コーナーを攻めるバイクを正面からアップで捉えた映像なんて、素晴らしいじゃないですか。レースシーンのこだわりは、まさに和製2輪版グラン・プリ。 ハリウッド俳優並みの二枚目・草刈正雄のおケツをたっぷり堪能できるこの映画、彼の脇を固めるのか、奥田瑛二と浅野温子が演じる緒方夫婦。見せ場は少ないけど、まだ売出し中の2人が観られたのは、ちょっと嬉しい。 木の実ナナ。この当時もう彼女の存在は知ってましたよ。子供の私から観て、クワッとした髪型の、性格が強そうな大人の…女性。まさか脱いでるとは思わなんだ。ウチのママンよりは数歳若いけど、この映画の彼女のあの使い方が正しいのかどうか、どうにもこうにも良く解らない。うぅ~~ん… え、レベッカ・ホールデン?ナイトライダーのエイプリルだよ凄い!!これは嬉しくも懐かしかったわ。あと黒部進(ウルトラマン)と団時朗(帰ってきたウルトラマン)がどこかに出てたんだ?どこだよ見逃した。 さて、バイクの映像は凄い格好いいんだけど、冒頭から15分以上も淡々とレースシーンが続くから、正直飽きてしまう。 北野はすでに巨万の富を手に入れていて、プール付きの豪邸に住んで、優雅な日常を送っている。いくら国内最高峰の2輪レーサーとはいえ、あそこまでの暮らしを手に入れるのは難しいだろうに、金持ち女にくっついて援助してもらって、今の北野があるんだろう。 こんな、ハングリーさを向けるべき方向を間違ってる人が、最終レースでもあんな結果になってしまう。あんな序盤飛ばしすぎても、あんなアクシデントがあっても、結果はあぁなるんだよ。人生ってなんだろうね? そして最後のテロップ。え?あ、あぁそうなんだ…って感想にしかならないよ。[インターネット(邦画)] 4点(2023-06-22 23:37:09)《改行有》

248.  自虐の詩 《ネタバレ》 「西日がビンボ臭ぇ!」って言葉がとても印象に残ってた。北国の夜型人間の私は、映画のビデオを朝まで観て、さぁ寝ようって時に希望に満ち溢れた日差しが入る寒い東向きより、遅くまで夕日を楽しめて、夜が来るワクワク感を感じさせる、温かい西向きが大好きです。理想は南西リビング! 他に覚えてるのは阿部ちゃんのちゃぶ台返しくらい。あとなんか最後の方ホロリと来る人情話だった記憶が薄っすらと…はい再視聴。 前半のギャグ多めの現代パート。“あ、ここ笑うところなんだな”ってのがハッキリ解る。モトが4コマ漫画だそうで、なるほど。だからブツ切りのショートコントっぽいのが続くんだなって納得した。 後半にかけて明かされる過去。幸薄い学生時代と熊本さんのインパクト。丘の上で取っ組み合いからの仲直り、熊本さんには熊本さんの考えがあるんだなぁって納得させられたし、駅での別れも弁当の見せ方も良かった。なんか前半のパート減らしてコッチを厚めにしても良かったんじゃないか?って思ったわ。強盗事件後の藤沢さんたちの反応とか観たかったな。 イサオが、不器用で奥手なマトリックスから、ヒモのDVパンチパーマになった過程が描かれないから、なんか突飛な印象が残ってしまう。幸江も、学生時代と今は繋がるけど、綺羅びやかな売春婦時代が結びつかないというか…2人に何があって、こうなったんだ?って。 連載終了後、何年も経ってから『BSマンガ夜話』で原作漫画が注目されてからの映画化とのこと。遅咲きの原作人気に便乗したのかなぁ?阿部ちゃんがちゃぶ台をひっくり返す映像をスローで見たら面白いだろうなって、それだけで突っ走った感がないわけでもない。泣ける場面もYou Tubeとかの1分で泣ける短編動画のそれと、そんなに変わらない。映画なら前後の繋がりで泣かせてほしい。 家康のダメな父親演技は特に良かった。けど自分の娘と同じ名前の風俗嬢を指名するのはキモい。もう少し説明欲しかったな。[地上波(邦画)] 4点(2023-04-30 21:53:01)《改行有》

249.  釣りバカ日誌2 《ネタバレ》 ハマちゃんが東京に居ることに違和感があり、なんでなんで?って疑問が解決すること無く終わった。シリーズ化で高松出戻りが無かった事に…って、説明も無しに大胆なことするなぁ。 1作目がとても良く出来たパイロット版釣りバカで、本作以降が釣りバカシリーズって解釈すれば良いのかな? う~ん…前作のあの続きが見たかったのに、社長の正体を隠してたスーさんを受け入れるハマちゃんの包容力。高松に戻されるハマちゃんに対するスーさんの気持ち。笑顔の裏に赤ちゃんを望むみち子さんの深さ。あれ全部が無かった事になった気分… 前作に比べて表面上の笑いを優先した感があり、佐々木課長の呼び出しの結果は結局何だったのか?投げっぱなしにするなら入れる意味が不明。 スーさんが1人で釣りに行くのも違和感。私はてっきり、釣りにかこつけてハマちゃん一家と触れ合うのがスーさんの癒やしだと思っていたから。 ヒロイン間宮の謎。いや謎の間宮?一人旅で爺さんと良い感じになって…って、子供居るんかい。子供置いて一人で伊良湖岬の豪華リゾートホテルかい。新聞の写真一枚で鈴木建設は大騒ぎなのに突然結婚の寿退社。う~ん…消化不良。 スーさんの娘だって嘘も意味がわからん。自分の奥さんとも交流があるハマちゃんに、あんな嘘言ったって、その場しのぎにもならないのに。 前作と同じ監督、同じキャストだし、私も前作と同じ水準を期待してしまった。その場のドタバタを書きたいがために、全体像の交通整理をきちんとしないで創られたみたいな印象。前作がとても良かっただけに、シリーズ物の方は私には合わないかも?[インターネット(邦画)] 4点(2023-02-11 12:04:00)《改行有》

250.  愛情物語(1984) 《ネタバレ》 '83年、原田知世は舞台『あしながおじさん』で主演デビューをしていたと言うから、この映画は今で言うメディアミックス的な相乗効果があったのかもしれない。ただ如何せん角川監督が何を観せたいのかが解らない。いや原田知世を!俺が!可愛く!撮り!たいんだ!!ってのは伝わるんだけど、その熱意が見事に空回りしている感じ。 ダンサーを目指す少女のサクセス・ストーリー。あしながおじさんを探す日本情緒なロードムービー。なんかホラー調な部分もあって、何がしたいんだか解らない映画に仕上がってます。楽しい幕の内弁当と言いたいところだけど、宴会オードブルの残り物詰め合わせのように思えてしまう。 当時の風景くらいしか見所がない映画かというと、原田のダンスは中々のもの。ボディウェーブとか出来てんじゃん。振り付けに時代は感じるけど、結構長い時間ワンカットでダンスシーンが観られる。だけど電車の中(特撮)で踊ってたり、渡瀬が岩をカンカンやってる横で踊ってたりと、なんともシュールな画が挟み込まれる。角川春樹ら大人達の期待に答えようと、一生懸命踊ってる原田が健気に思えてしまう。彼女が今でも年齢相応の女優として活躍している理由が解った気がする。真面目なんだ。 無国籍感満載のオーディション。というかアメリカ人(風)ダンサーだらけのなか、1人子供みたいな体型の原田がちんちくりんに見えてしまう。 そんな不利なオーディションで主演女優に抜擢という謎のアメリカンドリーム。星条旗も掛かってるし、当時の日本はアメリカの真似をすることがカッコイイと思ってたんだろうな。 そんなアメリカンなダサ格好良さとは裏腹に、久しぶりに聞いた主題歌『愛情物語』には、こんな曲あったなぁって、世代直撃の懐かしさに唸らされたわ。[インターネット(邦画)] 4点(2023-01-17 22:22:48)《改行有》

251.  大怪獣ガメラ 《ネタバレ》 昭和ガメラをしっかり観たこと無くて、ガメラが敵の怪獣の背中を木琴代わりに叩いて『強いぞガメラ』を演奏していた記憶が薄っすらあるだけ(どの作品か不明)…記念すべき第一作ということで観たけど、最初はガメラも人類の敵だったんだねぇ。 オープニングからもったいぶらずにガメラがしっかり映ってて、どんな顔してるか良く観えるわ。バストアップはなかなか迫力あるんだけど、引きの画で観ると、思いのほか甲羅が薄いのね。なんか胴体がペタンとしててアタマがデッカイ印象。目の電球と火炎放射器が入ってるからなのかな? 登場する航空機は拘りを感じさせる。アメリカ軍のF-102(またマニアックな…)は木型から造ったっぽいし、アラスカ基地(?)のF-104は基地から離陸するだけでなく、隅っこに滑走路に向かってタキシングする機体を再現するなんて芸が細かい。ガメラが飛行しながら空港を破壊するシーンは、想像以上の大爆発。飛び散る火の粉が飛行機に引火する表現はなかなか…飛行機愛溢れる作品です。 銀座に現れるガメラ。天井が壊れたビルの中を逃げ惑う人々に容赦なく火炎吹きかけるガメラが怖い。一番感心したのはTowaビルを襲うシーンで、窓の中に逃げる人が見える。影絵の応用だって解ったけど、こんなアイデアよく思いついたものだわ。 Zプランの巨大なカプセルの本来の使い道が気になって仕方ない。“人類の手に負えないから火星に放り出してしまえ”って結末もエゴ丸出しでブッ飛んでる。 アトランティス大陸とガメラの伝説とか、後の平成ガメラって、昭和ガメラの適当な初期設定を上手にフォローした名作だったんだなって、改めて思った。 人間なんてお構いなしにちどり丸や銀座を破壊する中で、なぜか俊夫くんを助けたガメラの謎。平成ガメラ3の助けられた子供のシーンは、ここに掛かってたんだろうな。子供の思い込みをあっさり捨て流したガメラ3に対し、“ガメラはチビの生まれ変わり”“ガメラはいいヤツ”って思い込みで突っ走るクソガキ俊ちゃんに焦点を当てたのが本作で、この子がすんげぇウザったい。 怪獣が出てきたのに灯台に登る。時間稼ぎのガソリン電車に勝手に乗る。伊豆の大島行きの船に密航する。周りの大人の寛容さも含めて、どうして誰もこのガキをビンタしないんだろう?と疑問ばかりが膨らんだ。 俊夫の切れ長の目、特徴があるなぁって思ったら、この前観た“高校生ブルース”の昇じゃないか! このクソガキがわずか5年であんなクソガキになるなんて。子供の教育って大事だわ…[インターネット(邦画)] 4点(2023-01-14 18:39:29)《改行有》

252.  失楽園 《ネタバレ》 話題作ではあったけど、もう観る前から内容が予想できて、自分には関係のない映画として、今日まで放置してました。ただ90年代後半に、ここまでエロスを前面に出した邦画も珍しかったと思う。 本サイトのワーストランキングでも好成績。不倫というタブーを題材にしているから、頭ごなしに批判されやすい面もあると思うけど、そこは映画なんだし、強盗犯や殺人犯が主役の映画同様に楽しめたら何より…なんて、少しこの映画の肩を持ってやりたい気分。 不倫の醍醐味と思われる“どのように惹かれ合って、どのように始まったか”が描かれてないのって、これ強盗や殺人なら、犯罪の瞬間を描かないのと一緒。でもたぶんココを描いてしまうと、久木と凛子に共感してしまう人が増えるから省いた? 不倫はあくまで自分勝手な欲望を満たす、動物的な自己満足として観せるためにも、この2人に共感できない創りにしたのかもしれない。 ただねぇ、結婚してから本当に人を好きになることって、あることだと思う。50歳や38歳になって、あんな情熱的なSEXするのって、凄い。 ディープキス以外に直接的な性描写を極力描かず、また観えそうで観えない、ギリギリを攻めた訳でもない撮影と編集には感心した。観ていて下品じゃないんだよ。アダルトビデオと映画の違い。犯罪の決定的瞬間映像と犯罪映画の違い。さすが女性客がターゲットだっただけはあるかも。 突然離婚に話が進み、あっさり片付く久木家。聞きわけの良すぎる娘に違和感。彼氏を両親に紹介したばかりじゃなかった?既にバレていながら仮面夫婦を演じていたから、奥さんにバレてからの居心地の悪さや修羅場もなく、以前と変わらないご主人様ポジションの久木に、ちょっとイラッとする。少なくとも娘に父親ヅラするんじゃねぇ。奥さんも暴れるとかすればいいのに。この辺あまりに淡白で大人しくって、まるで免許更新の教習映画の不倫版みたい。久木ももう少し誤魔化しや悪足掻きがあっても良かったと思う。けど、これまたスリリングにしてしまうと、不倫の2人に共感してしまうから…なのかな? 久木の妻「もうすぐ、春ですから。」晴れて2人一緒になれて、貧しいながらも再出発すればいいのに、死んじゃうんだ。そんなだから、不倫のスリルを楽しんだだけ!とか禁断の愛だから盛り上がっただけ!とか言われるんだよ、貧しくても生きなきゃ。老いても愛さなきゃ。 キツく抱き合って同時に息を引きとる。なんてロマンチックに盛り上がる2人と対象的に、淡々とした死体検案調書。 本人たちには愛でしか無いんだけど、彼らを観る社会の目からは不倫の結末でしか無い。最後のあの場面、色んな意味で笑うところでしょ。[インターネット(邦画)] 4点(2022-11-03 19:58:08)《改行有》

253.  バケモノの子 《ネタバレ》 画はとても綺麗なんだけど、結局何を伝えたい物語かよくわからなかった。 蓮がオープニングで語られた渋天街に行くあたりは、千と千尋のよう。きっと渋天街の不思議な習慣とかが描かれて、最後は人間の世界に帰っていく…のかと思いきや、中盤でアッサリというか行ったり来たり出来てしまう。 渋天街の住人はバケモノなんだろうけど、人間+動物の組み合わせで、そして現在より少し古い、機械化されていない普通の生活をしている。熊徹の巨大化とか、一郎彦の念力とかあるけど、特段ガラパゴス的進化は感じられなかったかな。これがバケモノ?容姿が違うだけで人間と同じなんじゃ?…なんか、不謹慎だけど、見世物小屋の牛女とかを思い出してしまった。 渋天街も最初こそ個性を出そうと頑張ってたように思えたけど、結局人間界のちょい古い時代に落ち着いてたように思う。渋谷と繋がってるなら、車とかスマホ、パソコンなど便利な技術とか持ち込んでもおかしくない気がするけど、それはしない謎。 蓮の成長物語(成長はするけど)かと思えば、熊徹の勝負がクライマックスっぽく、最後の一郎彦との戦いは、2人の因縁が薄すぎて、まるでとってつけたかのような印象。 熊徹が剣になって九太と一心同体になるのって、どうだろう?蓮これからお父さんと暮らして(イライラしそう!)、楓との男女の関係も進んで(やりにくい!)、勉強もいっぱい(退屈そう!)するんでしょ?熊徹が中の人って…剣として子の中で生きるなら、猪王山の方が、闇落ちから復活した一郎彦の中で生きるストーリーの方が、きっと多分スッキリ出来ただろう。 楓もいまいち何がしたくて、なぜ蓮と一緒にいるのかもよくわからない。蓮の父親の存在も、出て行った過程や、母の死後すぐに連絡が取れなかった過程、母方の親戚に父親があれだけ嫌われる理由が、あれだけのシーンでは想像つかず。そしてイマイチ共感出来ず、どうにも消化不良。[CS・衛星(邦画)] 4点(2022-10-31 22:13:10)《改行有》

254.  天地明察 《ネタバレ》 ムムムムゥ・・・・・一番最後の大和暦vs大統暦は、解りやすかった。私でも何となく解った。 でもね、午の刻に蝕が起きるって言って、ポーン、ポーンと鐘が鳴って、起きなかったぞ腹を切れ!ってなって、諦めて切ろうとした時に蝕が始まる…。アレは午の刻に日蝕が起きたことになるの?未の刻にズレたの? 馬鹿な私はすぐにググるけど、午(うま)の刻とは今の午前11時から午後1時までの2時間。午の刻を知らせる鐘を9つ鳴らして知らせたそうだ。映画では時間の長さは感じなかったけど、鐘の終わりと同時に即刻腹を切れ!(いや!2時間あるから、しばし待たれよ!)になったのか、午後1時まで2時間ボー―っと空見たうえで腹を切れ!(午の刻からズレてるからやっぱりハズレ)ってなったのか、私には解らんかった。 最後の対決は解りやすい。と書いといて、この程度である。私レベルには難しい内容で、何となく解るところが最後だけだった。と正直に書こう。 ぶっちゃけ、安井算哲が囲碁をしたり、数学が大好きで問題に挑戦したりは解った。けどメインの北極出地だの暦のズレだの、結局この物語の何がどう面白いのか、良く解らなかったのだ。あぁ、昨日の夜観た時は疲れもあって寝てしまったさ(※安井算哲が北極出地する辺りだから、30分くらいで脱落してた)。でも頑張って、今日またしっかり観たさ。で、面白さが解らなかったさ。 最後の最後に字幕とナレーションが入ったけど、これ、物語の最中にも入れてほしかった『午の刻とは現代の午前11時から13時までのことである』とか。 それか暦に興味のある素人を登場させてほしかった。状況解説したり、難しい内容を質問したりする役割の人。キン肉マンで言うところのミートくん。えんがその役割だと思ってたんだけど、あんま出て来ないし…最後の対決は町人がその役割を担ってたから、私でも何してるのか解った。 私なんかは、内容理解出来てないのに、何となく受け流して観してしまうから、そのうち興味を持って観られなくなるんだな。 歴史上の偉人を題材に、真面目に作った作品だし、楽しめたら良かったんだけど。馬鹿ですまぬ。[CS・衛星(邦画)] 4点(2022-10-14 16:37:11)《改行有》

255.  伊豆の踊子(1974) 《ネタバレ》 吉永小百合版を見た直後なので気になって再視聴。同じ監督の同じタイトルの作品。そして百恵ちゃんと三浦友和のデビュー作。wikiを読むと、この作品が山口百恵というアイドルを売り出すための戦略的な映画だというのが解る。 '63年版との比較になるけど、まず川島の爽やかさアップ!真面目そうな高橋英樹に代わり、三浦友和の“現代っ子”っぽさ。 百恵ちゃん(当時14歳とか?)は、映画デビュー作だけに演技と言える演技も出来ないのもあってか、肝心の演じるシーンのカメラが遠い印象。前作の吉永小百合(17歳くらい?)は踊りの時の視線とか、しっかりしてたなぁって思った。 旅芸人の扱いの酷さややアップ!きみちゃんの死は一緒だけど、全体的に陰湿な感じダウン!どうでもいいけど百合子(栄吉たちが雇っている踊り子)の出番、微妙にアップ!最後の別れで手を振るかおるに川島が驚くのって、その前に港で会って話してたことを考えると、そこに居るのは知ってたんだし、どうだろう?好みの問題かもしれないけど。 本作は百恵ちゃんの歌が2回ほど掛かり、それが結構印象深いというか、耳に残る創り。そして必要以上に盛り上げようとしているのか、音楽もテレビドラマのように感じた。悪く言えば、安っぽい。 美空ひばり版('54年)から、10年おきくらいに創られた伊豆の踊り子。同じ内容で俳優だけ変えて、手軽に撮る映画。短期間(全撮影20日間、うち百恵ちゃんの撮影1週間だって)で撮りあげて、簡単に稼げてしまったこの映画の、いわゆる興行的な成功により、アイドルと主題歌のレコードを売るための映画が増えてしまったことは、結果として日本の映画業界にはマイナスだったのかもしれない。[CS・衛星(邦画)] 4点(2022-10-13 18:47:47)(良:1票) 《改行有》

256.  十八歳、海へ 《ネタバレ》 森下愛子って“もっとしなやに~”の、凄くスタイルの良い綺麗な人だったよなぁってだけで鑑賞。 予備校の優等生と落ちこぼれが、たまたまデートして、たまたま死と隣合わせの遊びをして、それが癖になって…みたいな内容かなぁ。 デートに来たは良いけど、特にやることも思いつかず、ブラブラするところは、私もそんな事あったなぁって思い出せて良かった。 知らないお節介爺さんに助けられて、お風呂ご馳走になって小切手までと、本当にあったら中々ファンタジー。 予備校での自殺シーン。死ぬ青年が最後まで傘刺してるのとか、英介と一緒に黙ってみてるところとか妙にリアル。 だけど英介のホテルでまた自殺未遂とか、お節介爺さんの名前をここで持ち出したりとか、この2人の目的がどうにも良く解らなかった。 佳は生と死のギリギリのラインに魅了されて、敦天は心中未遂ごっこが佳との接点なのと、金儲けに繋がると考えたのか。夏(夏期講習)の終わりを2人の終わりとしたのもよくわからないというか… 学生の飛び降り辺りまではその先が気になったんだけど、佳の姉と英介のロタ島旅行とか、どうも着地点が見えなくなってしまって、集中力が続きませんでした。最後も、あれが最後かぁって感じで。あれが最後なら、何のために今まで観てたんだろう?なんて、思ったりです。[インターネット(邦画)] 4点(2022-10-10 13:34:02)《改行有》

257.  動乱 《ネタバレ》 上映48分ほどで『第二部に続きます』と来たモンだから、三部構成だと思ったわ。だって150分の映画でしょ?不思議な… 国の未来を思う青年将校たちが二・二六事件に至る経緯が丁寧に書かれている。娘を売らないと生活できない貧しい農民。横行する武器や物資の横流し。日本製の弾に撃たれる同胞の無念。 だから二・二六事件は起こるべくして起きたんだ…って第二部に繋がるんだけど、宮城と薫の恋模様が6割以上な感じで、事件自体は短時間であっさりしている。宮城の存在含め創作部分が含まれるので、より史実に近い形で、事件の状況を解りやすく描いた“226”と両方を合わせて観ればバランスよく理解できるかも知れない。※226のレビューで、銃殺なのにどうして銃声は一発なんだ?って書いたけど、コレ観てなるほどって思った。 健さんは相変わらず。男らしさと優しさを併せ持つ不器用な男のイメージまんま。この頃の健さん映画はどの役を見ても安定の健さん役だ。吉永小百合は、この頃はもう中年女性なイメージだったけど、最初の村娘役なんて、充分に'60~'70年代のままの面影があったから驚いた。まぁでも当時35歳位だから、今の基準で考えると、若く見えても不思議はないか。う~ん…日本映画界が彼女をずっとヒロインで使いたがる理由が解った気がした。宮城を追う島憲兵。子供に握り飯あげたり、毒を盛られた宮城を助けたり、なんかとっても好人物。たった一人、宮城たちに対峙する彼の最後は悲しいものがあったな。 史実モノだけど創作部分が多い割に、今ひとつ淡々とした創り。高倉健&吉永小百合の人気俳優の初共演に頼った作品ぽいなって印象だったけど、当初企画していた原作を使えず、止む無く削るところを削った結果がこの作品なんだろう。それにしちゃ上映時間の長さは削れなかったのかな。 そうそう二・二六事件の時の音楽が、結構Zガンダムだった。三枝成章さんが参加しているからだろうけど、正規軍VS反乱軍なイメージの曲なんだろうか?[CS・衛星(邦画)] 4点(2022-10-01 22:39:56)《改行有》

258.  さすらいかもめ 釧路の女 《ネタバレ》 単純にタイトルに惹かれて登録申請してしまいました、すみません。 期待以上に'73年当時の釧路の風景を堪能できます。幣舞橋にはまだ乙女の四季像は置かれていなくって、当然フィッシャーマンズ・ワーフMOOも無い。そして何より人がいる。今は廃墟と言われている釧路市内を、ワラワラ人が歩いているのが凄い。後半チラッと阿寒湖温泉の商店街が映るのも嬉しい。 映画の性質上、恐らくゲリラ撮影だと思うし、観光名所をじっくり観せてくれるわけじゃないんだけど、ホンのちょっぴり当時のナマの生活感が感じられて、今としては貴重なフィルムになっていると思う。 由美が掛ける赤電話の先に、釧路しんくみの旧ビルと現存する電電公社の鉄塔。位置的に佐藤紙店辺りかなぁ?・・・なんて、釧路に思い入れのある方なら、多少観る価値があるかもしれません。そうでない方には・・・ 内容はねぇ、何だこりゃ?って話。大作は許嫁の由美が居ながら純子を抱くくせに、由美が大作の夢の為に造船所の社長と寝ると大激怒。それも半分社長に騙されて抱かれたのに、由美が幸薄すぎてあんまりだ。でも愛想の悪い彼女にパブ勤めは不向き。上客の社長を放っぽって大作の来店にキャッキャしてる素人丸出し感。そりゃ社長もあんな仕返しするわな。 結局、大作も純子も由美も、最初より条件悪化して振り出しに戻る。そんな、北国東方最果ての街らしい、ジメッとした寂しい終わり方でした。 日活ロマンポルノってことで、お色気がメイン。当時はモザイクでなくボカシ(そういや映画の場合モザイクって使わないっけ??)。そのボカシの入り方が大きくて雑なのが面白い。今の基準だと“そこボカシ無くても何も観えなくない?”ってシーンでも入っているボカシ芸に関心。場面に合わせてボカシの色も変えてくる丁寧さ。枯れ草も徐々に見え始める大草原で絡み合う大作と純子。そこに色鮮やかなグリーンのボカシ。カメラが引くとボカシも薄れて消えていく。なんか“私はいま、ロマンポルノを観てるんだなぁ”って気持ちになる。それでいて蘭子(二條朱美)の豪快な脇毛。当時はそれで良かったのか??[インターネット(邦画)] 4点(2022-08-20 10:54:22)《改行有》

259.  ビー・バップ・ハイスクール(1985) 《ネタバレ》 -BE-BOP-ビバップは、モダンジャズの始まりのような形態で、即興・アドリブを入れた、従来の型にはまらない演奏方法…みたいに解釈しています。 さぁ始まった!と思ったらスタッフロールが流れて、まるでエンディングみたい。当時ヤンキー&ヤンキー予備軍に大人気だったこの作品、彼らが大人しくエンド・クレジットなんて観てるワケないんだから、初めにババっと流してしまうのは正解。 私の周りでも凄く流行ってました。原作は原作として、それとは別に映画は映画として、共に人気があったように記憶しています。 高校生の頃、友達の家でビデオ鑑賞会みたいになって、何作か観たと思う。腹に剣山仕込んだ悪者のシーン(他作品)と、絵の馬が暴れるの(これも他作品)を観た記憶はあるんですが、それ以外あんまり覚えていませんねぇ。 ケンカに明け暮れる2人とマドンナが、内容に似合わずハートフルな関係を築いていくのかと思っていたし、制服並べは可愛くも思える。だからこそあの誕生会のブチ壊し感は必要だったのか疑問(原作未読)。 前半こそ細かいエピソードの連続で、どこに注目して良いのか戸惑ったけど、戸塚水産高校との抗争に焦点が合わさると、このやり過ぎ感のあるケンカの連続に、不思議な安心感を覚えてしまった。 有名な電車からダイブ(テレビの特集で観た)。今日子の髪をナイフで切る(ハサミやカミソリでなくて良かった。けど、痛々しい…)。最後の乱戦(風雲たけし城みたい)。そもそも何で彼らは、ここまでの激しい抗争を始めたんだか(ほとんどケンカばかりで、そもそもの抗争のキッカケを忘れてる)…あれだけ派手にケンカして、両校に死者が出てないのも凄い。いや怪我人は凄まじいんだろうけど。 カンフー映画やハリウッドアクション、チャンバラとも違うケンカ映画。達人でも何でもない普通の不良がケンカしてる映像集。面白い映画かと言われると難しいんだけど、wikiの撮影裏話なんかと併せて観ると、色々考えさせられて、観て後悔は無いかも。[インターネット(邦画)] 4点(2022-08-02 20:53:34)《改行有》

260.  ミックス。 《ネタバレ》 新垣結衣はとても可愛いけど、彼女の演じる富田多満子には全然魅力を感じない。まず萩原が過去の話をしている時の茶化し方が意地悪い。工事現場の昼休みに、自分の内面、妻と子への思い、他人に語らなくていい過去を話している相手に、あの態度はないだろう。アレでは江島の歓迎会を転倒でブチ壊したあと、庶務課の誰も片付けを手伝ってくれないのも解る。多満子が“良い子だけど幸薄い子”ではなく“腹黒い自己中な女”に観えてしまった。 ミックス解散の理由も自己中。他の2組を励まして大会に導くのが、フラワー卓球部部長(かな?経営者?)の努めだろうに。しかもわざわざ、大会当日に缶詰工場のシフト入れること無いじゃない。せめて次の仕事は月曜からにしようよ。 いくら強敵が少ないミックスという競技とは言え、そもそもあんな素人の付け焼き刃チームが、卓球雑誌の表紙になるような選手と同じ土俵で大会出場って出来るの?ある程度のレギュレーションってありそうだけど?復帰直後は凄い才能を見せた多満子も、なんか試合中はヘロヘロだったし。 萩原。あのポジションでいきなりキスは気持ち悪かった。観てる側は元妻と復縁した既婚男だと思っていたから、えぇ~~!?って。多満子も元妻と復縁するモンだと思って大会に付いていったと思うと、なんかなぁ、どうだろうなぁ。 それに面接の日に、あの髪型と髭のままはないだろう。大会に心が揺れていたというより、最初から面接行く気がなかったのか? 江島と愛莉のコンビって、結局本当に不仲だったのか、江島の作戦だったのか解らなかった。いや作戦ったって、格下のフラワー卓球部に、ねぇ。それだと性格悪すぎだよね。 最後卓球部が大人気になるのも、あの試合そこまで注目されてたの?って思ったし、かなり強引なハッピーエンドに思えたわ。 こういう最近の邦画を観ると、つい私も『出演陣が豪華です。』…って書いてしまうけど、本作のような軽いノリで楽しめる邦画って、だいたい出演陣は豪華なのに最近気がつきました。 日本映画界の厳しい台所事情を想像すると、『映画』だけで食べていくのは厳しい。メディアミックスと言えば聞こえは良いけど、特に若い俳優は“職業=映画俳優”だけでは難しく、まだ体力のあるテレビ局が制作する映画、テレビドラマの延長のような映画に、名の通った俳優たちが出てくるのは当然の結果なのかな。 コマーシャルで成り立つテレビ業界。出演俳優をコマーシャルの側面で考えると、“気さくな元ヤン院長夫人”を演じた広末涼子。“ガサツな中華料理屋の嫁”を演じた蒼井優が際立っていた。「彼女たち、こんな演技もできるんだぁ」という意味で。永野芽郁の“外面だけの嫌な女役”もだけど、彼女のイヤな女役は『半分、青い。』でもやってたっけ。 こういう映画の脇役で、自分の演技の幅広さを観せる。映画を俳優のコマーシャル目的に使うのも、一つの方法なんだろう。[インターネット(邦画)] 4点(2022-07-31 21:26:15)《改行有》

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