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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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281.  男はつらいよ 翔んでる寅次郎 70年代全盛期寅さん映画で唯一未見だったのがこれ。というのも、今はそうでもないけど当時の物憂~げな、桃井かおりのしゃべくりとスカシ演技が生理的に苦手だった為。(同じ理由でアンチ長渕ゆえ「青い鳥」も未見)案の定、桃井マドンナ初登場シーンから、どうも寅さんとの絡みがしっくりこない。舞台が北海道という事も有って、「幸福の黄色いハンカチ」での、桃井キャラ使い回し的感ありあり。全編にわたって、寅さんが彼女を持て余してるって感じです。冒頭満夫の作文エピソードは、毎度毎度の常套手段ながらツボにはまった笑いで面白かったんですが。あと桃井母役木暮実千代が「寅さま」って呼ぶトコとか。普通は「寅次郎さま」だよな(笑)僕は寅さんシリーズで、いくつか有る恋愛指南編はどうも苦手みたいです。やっぱり寅さん映画の面白さっていうのは、寅さん自身が恋して、勘違いして、あっさり振られてなんぼかなと。でも久々にパワフルな寅さんが見られたのでこの点数。[DVD(邦画)] 6点(2009-07-12 10:18:02)

282.  夜の素顔 日本舞踊界版「イヴの総て」。やけに緩急の付け所のない「女の半生」映画だなあと思い、終了後上映時間を確認したら121分。たいした長さでもなかったけれど、通俗長編小説のダイジェスト版という印象が残りました。あ、でもこれって新藤兼人のオリジナル脚本なのか・・・。並み居る手強い女優陣、細川ちか子(「晩菊」)、関西女のド迫力!彼女が暴れ回るシーンは一見の価値有り!浪花千栄子(「彼岸花」)そしてそして、後半から牙を剥き襲い掛かってくる、あどけないお顔しつつもしたたかな若尾文子と、貫禄もボリュームも満点の京マチ子にとって相手に不足なしと言った様相のドロドロ対決が画面狭しと繰り広げられるわけですが・・・。やはり流麗なはずの吉村演出にここでは若干メリハリが足りないのが難。「夜の素顔」というタイトルは、瀕死の重病時病院のベッドの上ですら、決してメイクを落とさなかったヒロインに当てつけたものなんでしょうか?(笑)(「池袋文芸座「京マチ子特集」にて→)[映画館(邦画)] 6点(2009-06-27 10:09:40)

283.  夜の蝶(1957) 吉村監督+山本富士子コラボ「夜の河」(8点)が、京都情緒溢れる品格あるメロドラマの秀作だったので続編とも言うべきこの作品、前からずっと観たかった。タイプの違う二人の美女、京マチ子と山本富士子が銀座のバー寡占を巡り妍を競う、火花バチバチ小気味良い演技合戦を期待していたんですが・・・。残念ながら、内容そのものは愚かで浅はかな女たちの大メロメロドラマでした。激情型海千山千の京マチ子、理知的な山本富士子という鮮やかな性格の対照を描くのかと思えば、山本富士子のキャラクターがどうもイマイチ定まっていなかったようで。自滅へとひた走るクライマックスの意外な展開は、あれよあれよと口をあんぐリと開けて見守るしかなかったです。それにしても大映印の現代劇って、なんでどれもこれも湿りっけが有ってジトッとしてんのかなあ・・・。「銀座」を描いた映画としては、僕のベストスリーは、「銀座二十四帖」「銀座化粧」「女が階段を上る時」あたりかなと。次点は「銀座の恋の物語」!(池袋文芸座「京マチ子特集」にて鑑賞→)[映画館(邦画)] 6点(2009-06-26 11:25:58)

284.  喜劇 急行列車 「寅さん」スタート以前に、東映で渥美清&佐久間良子のコンビで製作された「列車シリーズ」第一弾。この頃の渥美さんって、まだご自分のキャラクターの方向性を決めかねていたというふしが見受けられますね。これも「喜劇」と銘打ってある割りにはさして盛り上がるわけでもなく、渥美さんも彼らしからぬ妻子持ちの生真面目男を神妙に演じています。まだ第二作目の「団体列車」の方が、キャラが活かされていたかな。まあ「富士」とか「さくら」の寝台列車の内部、昭和の車窓からの風景とか郷愁を誘う作りになっているので退屈はしませんが。寅さんのマドンナ役で佐久間良子が出演しなかったのは何でだろうとずっと不思議に思ってたんですが、この三部作で渥美さんから憧れられる存在として既に登場してたからだったんですね。脇役時代の大原麗子もやたらカワイイ。[DVD(邦画)] 6点(2009-03-20 10:55:03)

285.  ロックよ、静かに流れよ 確かにアイドル映画として公開されたにも関わらず、当時非常に高い評価だったような記憶が有ります。タカをくくって観たら、なかなか良かったじゃんという感想を持つ方が多いのではないでしょうか。私はジャニ嫌悪症だったせいで、敬遠し(←単なるやっかみ)実際鑑賞したのは、彼ら男闘呼組が解散してからかなりの時期を経てから。長野かどこかの地方都市が舞台の丁寧に作られた、ごくまっとうなアツイ系青春映画でしたね。彼らがオーディションで上京するシーンでは、かの光GENJI(♪壊れそうなヤツばかり集めてしま・・・ったんでしょうか?)も賑やかしで登場していたような。この中で真っ先に消えるだろうと思ってた、高橋和也が映画界で一番息長く活躍するなんて思ってもみなかったです。彼は良い形で役者として成長しましたよね。「DAYBREAK」「TIMEZONE」「秋」・・・今でも彼らのヒット曲をフルコーラスで口ずさめる俺って一体・・・。やっぱ、何だかんだ言ってもやっかんでたんだと思われる。[ビデオ(邦画)] 6点(2009-01-12 11:08:28)

286.  昨日消えた男(1941) 《ネタバレ》 うむむむむむ・・・。ちょっとこれは今回の上映版、フィルムの保存状態がとんでもなく悪かったですねえ。ミステリー映画ファンとしては、日本映画初の長屋を舞台にした翻訳本格推理ものという評価、プラス少女時代の高峰秀子目当てで映画館まで観に行ったんですが・・・予想していたのとちょっと違いました(汗)長谷川一夫と山田五十鈴のお二人が当時いかに息の合った名コンビだったかは、この一作を観ただけでも一目瞭然。殺人事件が起こって、そこに居合わせた誰にも動機があって、犯行実行のチャンスもあった、果たして犯人は・・・?という私の大好きな展開なんだけれど、何の伏線も張らないままで一件落着に至らせるオチはちょっと納得いかないというかズルイ(笑)でもまあこれは、長屋での人間模様と、いなせな長谷川&意外に達者なコメディエンヌぶり五十鈴コンビのやり取りが眼目の作品ゆえ、あまり目くじら立てる必要もないのかもしれません。「なるほどねえ~」「いや、まったくだ!」の台詞応酬もいい加減クドすぎじゃございませんかい?(笑)(池袋文芸座「マキノ雅弘監督特集」にて鑑賞→)[映画館(邦画)] 6点(2008-12-06 11:20:20)

287.  清水の暴れん坊 内容としては当時の日活アクション映画で本当に良くあるパターンというか、特に新味有るストーリーではない。ただ既に大スターだった裕次郎と北原三枝コンビに、期待の新人坊ちゃん顔赤木圭一郎を真っ向勝負でぶつけてきた事が、この映画全体をよりスピーディに、より張りを与えた成功の要因かと思います。自分はこの作品を観て改めて思った事、やっぱり映画の上での裕次郎の相手役としては、北原三枝より芦川いづみの方が画面に映えてバランスが良い!!北原三枝は「裕次郎相手役専門」以前の方が絶対的にずっと輝いていた!!以上の二点。(名作「陽のあたる坂道」は別)一応格から言えば、第一ヒロインであるはずの北原が、なんだかくすんで見えるんですよね、ここでも。次第に芦川いづみに惹かれてゆく裕次郎へのジェラシーみたいな感情もどこか中途半端。川島監督の映画であれほど颯爽と輝いていた彼女は、裕次郎の相手役=影の存在へとシフトしていく事で、自らの女優としてのキャリアを徐々に消去していきたかったんだろうかと、つい考えてしまう。彼女にそこまで想われた石原裕次郎という人は、男としてきっと幸せな人生だったはずだ・・・と、僕は思う。[映画館(邦画)] 6点(2008-11-22 10:45:52)(良:1票)

288.  秦・始皇帝 なんと20年ぶりに映画館で上映されるという事で先日観てきました。もともと70ミリのオールスターキャスト超大作として大映の威信を賭け製作された作品。大画面で見なければこれは意味がないと思い浅草の映画館へ。あくまでこれは映画館で観た点数、チマチマした画面で観てたら点数はもっと低くしたはず。実は自分、今となってはカリスマ神格化されている「勝新太郎」=「カツシン」という役者の良さが、昔から良く理解出来ないんですよね。本当に世間で言われているような大した役者だったのか?代表作「悪名」「座頭市シリーズ」を観ていないせいかもしれないんですが・・・。この大作の主役ぶり=ずんぐりむっくり体型始皇帝を観てますます理解出来なくなった(笑)始皇帝の人間像に肉薄出来ず、イマイチ人間的魅力に欠けるのが惜しまれる。まあ次から次へと出て来る、豪華役者陣を見ていれば時間はあっという間に過ぎていきます。絵巻物というより、時折紙芝居を見ているような気分にもさせられてしまうのはこの手の大作では致し方ない。一番の見せ場は雷蔵氏VSカツシン始皇帝暗殺シーンと、大掛かりな万里の長城崩壊スペクタクル。前年の増村保造監督「妻は告白する」で、裁判所白昼堂々SM?シーンを演じてくれた美しき若尾文子がここでも縄にくくりつけられてあわや・・・というシーン有り。でもあんまりエロくない。これは監督の腕の差か。[映画館(邦画)] 6点(2008-11-21 13:04:26)

289.  恋人(1951) 池部良と久慈あさみが一日中東京の街をそぞろ歩くストーリーそのものは至ってシンプル。僕はどちらかと言うと、当時の街並みやデートスポットの情景の方が面白かった。クライマックスの終電間際の新宿小田急線改札付近の情景、寒々とした地下街の様子なんか本当にシュール(笑)どうも僕はいかにも宝塚出身ですわよっ!てお顔にマジックで書いてあるような久慈あさみさんがちょっと苦手なんだよなあ・・・(汗)ファンの方ごめんなさい![DVD(邦画)] 6点(2008-11-03 17:12:40)

290.  ICHI 《ネタバレ》 『女座頭市』を演じる綾瀬はるかの魅力をうまく引き出しているという、只一点においては評価出来る時代劇。しかし時代劇としては軽めの作りなので、彼女のファン以外一体どういった客層がこの映画を観たいと思うのか非常に疑問。画面もやたらキレイ過ぎるので、もっと冬枯れの風景に合う荒れた画像の方が、暗闇の世界で生きる彼女の天涯孤独な心象を掬い出せたんじゃないかと思うんですが。あ、でもそうしちゃうと彼女の顔が美しく映らないのでファンの方は納得いかなくなるのか?難しいなあ・・・。脇を固める大沢・獅童・窪塚三男優も彼女のお守り役として易々と演じていて申し分ない。僕は久しぶりに窪塚の覇気有る表情とパキパキ(?)演技を見ました。竹内力の「次郎長三国志」と全く同じキャラのしかもワンパターン演技には辟易。彼にはこういう役柄しか回ってこないんでしょうか?肝心要の彼女の殺陣の腕前は・・・え~と・・・観た方の判断にお任せします。[試写会(邦画)] 6点(2008-10-12 11:11:11)

291.  女の歴史 成瀬映画の常連主演女優高峰秀子をして「この映画には何もなかった、演っててこんなにつまらないものはなかった」と言わしめている、いわゆる「女の一代記」もの。自分はたいがいの成瀬映画のタイトルのセンスの良さについて感心しきりの作品が殆どなんですが、これと「娘・母・妻」「女の座」なんかは、どうも往年の「平岩弓枝ドラマシリーズ」みたいで食指が動かなかったんです。上記の、極めて冷静客観的な観察眼の持ち主である高峰秀子の発言が発言だけに、数ある成瀬作品の中では下位に位置する凡作かと思い、あまり期待もせず鑑賞に臨んだわけですが・・・。う~ん、それほどの凡作って訳でもなかったけれど、何度も繰り返してみたくなるって種類の作品でもないですね~これ。評価が非常に難しい。集団の中に「個」が埋もれていた「女の座」よりは高峰秀子主演映画としての価値はずっと高いかと思うんですが。姑役賀原夏子の戦時下での非国民的振る舞いの数々と、嫁役高峰との持ちつ持たれつの微妙な関係が、凡百の嫁姑争いの映画とは一線を画していて面白かったです。これが最後まで飽きずに見れた一番の勝因かな。山﨑努が彼女の息子役なんて・・・なんだか不思議な感覚です。(池袋文芸座「成瀬巳喜男特集」にて)→[映画館(邦画)] 6点(2008-10-10 16:52:52)

292.  女の座 「娘・妻・母」(6点)と同じく、この映画でも主役であるはずの高峰秀子が集団の中に埋もれてしまっていて、存在感を発揮できていない。後半になってからようやく精彩を取り戻すものの、何故か辛抱役の彼女の役だけにはちゃんとした性格が与えられていないような感じ。いずれ劣らぬ主役級のスター15人が次々と登場し、ズラっと居並ぶ様は壮観の一語に尽きますが。成瀬映画の特色の一つである人間関係の濃度が、この映画ではあまりのエピソードの多さに通常の五倍位に薄く希釈されてしまったみたい。もちろん最終的には収拾されているので、決してつまらない映画という訳ではないんだけど。三女役司葉子以外、この家の兄弟たちがどこか人間的に欠落した部分を持っているのは、総ては家の主、笠智衆の育て方が結果的に悪かったんじゃないのかと思われる(笑)三橋達也の憎めないが救い難いぐうたら男という役どころは、「夜の流れ」でコラボを組んだ川島雄三監督作品のパロディなのかと私は解釈しましたが。それにしても美しき司葉子が場末のラーメン屋の出前持ちのバイトなんて・・・あわわわわ。[映画館(邦画)] 6点(2008-10-04 12:00:19)(良:1票)

293.  からっ風野郎 特に必然性のないシーンでも上半身の裸体さらしまくり、文士故三島由紀夫氏のナルシストっぷりが炸裂!!役者としては素人の割りに芝居はどうにかこうにかってところ。自身監督作以外の出演これ一本きりのはずだけど、これ観る限りではヤクザ映画の「若頭」程度の役はこなせたんじゃないかって思う。ヒロインの映画館もぎり嬢役(!)若尾文子は他の増村作品での濃艶な役柄と比較しちゃうと、ここではまだごくごく普通の地味な女性に見えてしまう。堕胎薬を三島に飲まされそうになるシーンでの目の演技が後年の彼女の片鱗を窺わせるに充分。ヤクザ映画って殆ど観た事ないんで他と比べようがないんですが、これは暴力描写が少なめなので嫌悪感なく鑑賞出来ました。でも既に何本かのキョーレツ増村作品を観た後では、この作品は平凡な出来なのでは?と思ってしまった。免疫なのか?(笑)[DVD(邦画)] 6点(2008-09-21 15:54:27)

294.  次郎長三国志(2008) 《ネタバレ》 豪華な特注幕の内弁当みたいな映画ですね、これは。有名な役者たちがほんの脇役でちょこちょこっと顔を出し、それぞれ自分の個性を短い出場でもちゃんとひらめかせて退場していく・・・。同郷出身ながらお恥ずかしい話、私は今まで清水の次郎長や森の石松とか名前を聞いた事があるのみで、一体どんな事を生業にしていた人なのか殆ど知りませんでした。あ、森の石松はあの『石松そば』で。(←「ちびまる子ちゃん」参照)そもそもチャンバラ映画自体にも疎い為「へえ~、次郎長さんってこんなヤクザまがいの稼業してたんだ~」と終始感心する事しきり(汗)マキノ監督の演出のタッチも軽いので、大傑作とかいう話にはなりませんが肩の凝らない娯楽作に仕上がってます。中井貴一には親分肌的な風格が出てきましたね。ただラストのチャンバラの相手がVシネテイスト炸裂の拙演、竹内力っていうのはどうなんだ??ここは甲州一の大親分佐藤浩市との決闘を持ってこなければ、バランス的に釣り合いが取れなかったのでは??木村佳乃、温水洋一、笹野高史、北村一輝あたりが監督お気に入りの役者なのかな?マキノ一家製作の旧作も機会があったら是非観てみたい。[試写会(邦画)] 6点(2008-08-31 13:35:50)

295.  大奥絵巻 《ネタバレ》 東映の大奥ものというと、エログロお色気路線じゃないかという先入観があったんですが、この豪華キャストでそんなエロは期待できるはずもなく(笑)。エロは約一割くらいか?美女三姉妹佐久間良子、淡島千景、大原麗子チームVS大奥のヌシ組、木暮実千代、三益愛子、桜町弘子チームの激突ドロドロバトルが楽しめます。将軍がちょっと町中に出ただけで大奥を揺るがすこんな大事件になってしまうなんて・・・だったら「暴れん坊将軍」はどうなっちゃうんだろ?(←冗談)脚本が溝口監督の片腕成沢昌茂氏だけあって「運命に翻弄され引き裂かれた三姉妹」という土台となる部分がちゃんとしていますね。小道具「鈴」の使い方が特に巧い。佐久間良子は当時東映のトップ女優だった事を納得させる瑞々しい美しさ。一番したたかな木暮実千代と、老練ババア三益愛子トリオを最後ギャフンと言わせて終わらせてもらいたかったかなあ・・・。あ、もしや「赤線地帯」でこの二人を散々な目に遭わせた分の贖罪だったのか?大原麗子の声ってなんだか背中の真ん中あたりがムズ痒くなってくる。[DVD(邦画)] 6点(2008-08-23 11:19:02)

296.  喜劇 団体列車 ずっと夏バテ気味で、こんな時には元気な頃の四角い渥美さんの顔でも見ようと思い、何気なく手に取ったのがこのDVD。この頃って、東宝は「駅前シリーズ」、松竹は「旅行シリーズ」、そして東映はこの「列車シリーズ」って各映画会社喜劇に力入れていたんですね。そういや佐久間良子って寅さんのマドンナ役は一度も演ってなかったよなあって思いながら、まるで寅さんの番外編みたいな趣で楽しむ事が出来ました。この時期の佐久間さんって、渥美さんみたいな男が仰ぎ見る対象の女性としてはうってつけの存在ですね、ホントにキレイキレイ。夢の中とはいえキスまでされてるし。特にどうのこうのと角立てるような作品ではないプログラムピクチャーですが、好みから言えば役者が絡むだけで、ドラマがまるでない「駅前シリーズ」よか、自分はこっちのが遥かに好きです。パワフルな渥美さんって、やっぱいいなあ・・。[DVD(邦画)] 6点(2008-08-16 11:34:00)

297.  信子 木下恵介監督戦後の傑作『女の園』(10点)と、まるで表裏一体合わせ鏡みたいな作品です。『女の園』では向かうところ敵なし、おっかない高慢ちきな学生寮の寮母を憎々しげに演じていた高峰三枝子、若かりし彼女がここでも女学校の寮母を演じています。ただこちらでは田舎訛りの抜けない優しい信子先生役。あまりによく似た設定での役柄のギャップに、自分は思わず笑ってしまいました。この作品から、後年『女の園』で彼女を抜擢した木下監督も、相当底意地が悪いといおうか(笑)確か生徒役の岸恵子に「もっと愛情を持って私たちに接して下さい!」と涙ながらに訴えられていたのに、ここでは逆に「生徒には愛情を持たないといけないんです!」って他の先生に強く訴えてる・・・。何十年か経って、この清く正しく美しい信子先生があの五条先生や犬神松子に変貌してしまうなんて・・・ああぁぁ女っていうのは怖い・・・。DVDジャケットの宣伝通り、これは女先生版「坊ちゃん」ですね。清水監督らしさは、レクリエーションでの野外ピクニックシーンに良く出てました。[DVD(邦画)] 6点(2008-08-02 14:06:49)(笑:1票)

298.  君の名は(1953) ある程度の日本映画ファンなら一度はタイトルを耳にした事があるんじゃないかと推察される、伝説の大ヒット古典的メロドラマ大作『君の名は』。大の甘物好きの自分としては、DVDパッケージを眼にした瞬間、ついつい手が伸びてしまった次第。岸恵子とてつもなくキレイ!淡島千景、ここでもチャキチャキしてんなあ~!おっ!こんなチョイ役で月丘夢路やら野添ひとみやら淡路恵子やらが出てくるんだ~。当時「女優大国松竹」の威信を賭けた勝負作っていうのがこのキャストを見ただけでも充分伺えますね。ありとあらゆるインタビューで、ヒロイン真知子役を演じた岸恵子が実はこの役は大嫌いだったって、言いたい放題発言してるのをあらかじめ読んで知っていたので、実物はどんなもんじゃいと正直期待半分不安半分でした。・・・・なるほどなあ、並み居る日本映画黄金時代の大女優の中でも、ひときわ自我の強かった彼女が、この役を嫌がった理由がよ~くわかりました。だってこの映画の主役二人って、環境に流されまくりなんだもん。ヒーロー、前髪ハラリ二枚目佐田啓二もカッコイイっていやあカッコイイけれど、あまりに意思薄弱というか、腰が引けてて情けない事この上ないし(笑)例の数寄屋橋で、戦後二人が再会する名シーンまではムード醸成が非常に巧く、このメロドラマに酔わされましたが、後半になってくると段々と作為が見え透いてきて、二人が単なる間抜けに見えてきてしまうのが難。第一部だけでもう自分はお腹いっぱいです。でもこの伝説の作品を、念願叶ってようやく観る事が出来たのは収穫。[DVD(邦画)] 6点(2008-07-18 14:14:11)(良:1票)

299.  隣りの八重ちゃん 戦前の日本映画って殆ど観た事がない為、失礼ながら、もっともっとビンボーくさい映画なのかとずっと思ってました。多分今まで観た作品が「馬」「綴方教室」とか、典型的なビンボー映画の秀作だったせいもあるのかもしれません。これは思いのほかモダン(?)で驚き。ヒロイン八重ちゃんの制服とか、不思議な形の自宅の門とか、ことのほか斬新なデザイン。昭和初期、東京郊外の中流家庭ってこんな感じだったんだ~、ふむふむふむ。スタッフに木下恵介、吉村公三郎等、やがて戦後活躍する事になる錚々たるメンツが名前を連ねているのも感慨深いというか。トーキー初期だけあって、日常生活の中の細かい「音」に非常にこだわっている様子が伺えます。ストーリー自体はたわいないもので、特にどうこう言う種のモノでもないですがね。ラストゴロゴロと鳴り響く不吉な遠雷は、平穏な毎日から風雲急を告げ迫り来る暗い時代の訪れを予感していたかのようで、一抹の不安を掻き立てられます。実際その予感は現実のモノとなった訳ですからねえ・・・。[DVD(邦画)] 6点(2008-07-05 10:18:09)

300.  悲しき口笛 美空ひばり映画の最高作という世評と、あるインタビューで津島恵子さんが「女優開眼した作品」と発言されていたので前から観たかった作品。戦後初期の黒澤映画と同じく、ここにはまぎれもない「戦後の焼け跡風景」の記録がフィルムにきちんと残されていました。まず内容云々より、そちらの方ばかりに目が行ってしまいます。後々の美空ひばり映画は、彼女が歌うシーンをただのんべんだらりんと映しているものも多いけれど、ここでは演出が一工夫されていたのに感心しましたね。特にクライマックス、有名な燕尾服で主題歌を歌うシーンとか特に。戦後すぐの日本映画って生き別れた肉親を探すという内容がホントに多いなあ・・・。美空ひばりという人は、こしゃまっくれのガキからいきなり貫禄有る姐御的キャラに成長してしまったっていう印象ですね。なんだかんだ文句言いながらも、結構彼女の映画観てる自分・・・。[DVD(邦画)] 6点(2008-06-29 13:01:42)

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