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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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21.  マン・オン・ザ・ムーン 《ネタバレ》 なんとも評価が難しいドラマです。 実在したコメディアンの生涯を描いているのですが、 全く初めからついてゆけず中版まで苦痛でした。 私は向こうのギャグが合わないのか全然面白くないのです。 これは仕方がないかな・・ 例えばアメリカ人に吉本のギャグを言っても受けるかは疑問だし。 全てこの人のコメディを見たわけでもなくこの作品中で思ったことですが、 今の下品な日本のコメディに通じるものがあります。 でもネタが違うから笑えないんだけれど・・ 中版あたりからプロレスネタになりいっそうヤラセコメディはエスカレート。 ここらから主人公の人気が落ちだすのですが、 体感コメディのほうがわかりやすくて見ているほうには面白くなる。 時代が早すぎたのかもしれませんね。 今なら日本ではナイナイとかやってるじゃないですか。 あと、これは(やすきよ)の物語だよなぁとも思いました(爆) この作品はジム・キャリーの熱演による魅力(それだけかも)が大きいのですが、 私は表には出ないがいつも出てる鑑賞者にはわかる片割れから見たドラマ、 そういうのが見たかったなぁとも思いました。 演出が悪いのか切れがないんです・・ 身内受けというかこの人のファンかコメディに共感できないと辛い、 わからない私にはそこが伝わらないのでした。 わからない人にもわかるのは中版くらいから・・ J・キャリーはよくやっていたのですが、 最後のほうのフィリピンでの治療を受けるシーンで、 自分が笑う番が来たときにやっとわかったくらいですから・・ あのシーンは哀しくもおかしい。 そしてD・デピートの「自業自得だよ」これもうなずくしかない寂しさ。 なにせわけのわからない突飛なコメディアンの本当のことは、 このボブ・ズムダという親友くらいしかわからなかったのではないのでしょうか。 ポール・ジアマッティ がやってるんですが、サイドウェイでノミネートされてました。 このふたりのことを書いているのかどうか憶測ですが、 エンディング曲の歌詞がすごくいいのです。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-01 09:23:56)《改行有》

22.  Shall we ダンス?(1995) 《ネタバレ》  この映画の中にも子供がこぼしていた言葉、日本人なのに社交ダンス? やってた私も思いましたもの。ここがイギリスならって、自分が日本人でなければいいって。 でもそういうことは趣味がたまたま英国発祥の娯楽であって、 もし自分が英国人で日本のたとえば歌舞伎とかに夢中になったとしたら? 同じようなもんです。どこに生まれても住んでもないものねだりで・・ なりきりたくて踊ってる当人たちは夢を見ますが、回り特に世界を知らない人は異質に思います。 この社交ダンスとやらはめちゃくちゃお金がかかる娯楽であります。 入会金やチケットなどはもちろん、コンテストやパーティ発表会などには、 衣装がいるのですがその衣装もレンタルできません。 当時の私はこの主人公と同じように汽車(うちは田舎、映画では電車)で教室に通ってました。 仕事が終わるとふたつの教室をかけもちで習いに行き、小遣いのほとんどは教習料と衣装代に。 はじめて教室に行ったときのことや、窓から見えるビルの教室、レッスン風景、コンテスト・・ お金が続かなくてやめてしまった社交ダンス。 教室に行きだすともう踊りが違うのでセンターとかでやってるパーティに行けない・・ でももう姿勢も元に戻ってしまい、別に大会に出るわけでもなくどう踊ったってかまわない。 年をとって(想像でいえば70代くらいが素敵)夫婦で踊るのっていいなぁと思う。 すごくロマンチックだしね。体と頭を使うのでボケ防止にもなるだろうし健康にいい。 考えながら相手と合わせ数分間に酔う。とても素敵な贅沢ですね。 この主人公は自分を知ってて趣味の範囲で夢をこっそり楽しむ。 そしてもうひとりの主人公のプロダンサーは、 初心に帰ってまた自分の夢を求めて踊り続ける。 何かに夢中になることは結果がどうあれ時がたてばかけがえのない宝ものになる。 教室の窓を見上げる主人公が憧れから始めた世界でも、 いつのまにかプライドが芽生えそしてそれが挫折となるのです。 ほろ苦い現実ですが、教室の仲間がとても素敵ですよね。 挫折してもまた趣味の延長で続ければいいんですよね。 [ビデオ(吹替)] 8点(2005-05-07 07:31:10)《改行有》

23.  キル・ビル Vol.1(日本版) ちょっとは期待してたんですが・・・ まるで日本映画の任侠ものに外人が手を加えたような感じで、 私はタランティーノの作品はそんなには見てないながら好きなのに、 これはだめでしたねぇ・・・ あと、「スナッチ」(のほうがタランティーノのぱくりですが) タランティーノの真似した映画をまた真似するんだ~とも。 移動の仕方や随所に見られる他のタランティーノ作品パクリ映画を、 ぱくってコメディにしたようなの。 ビルを遣ることへの復讐心は伝わってきましたが、 どうも後半あたりに日本映画を意識しすぎて眠くなった。 洋画を見ていて睡魔に襲われたのは、これと「ジュラシックパーク2」のみ。 後半の殺陣が長すぎる。ルーシー・リューが出てなかったら、 この映画どうなっていたでしょう。 新撰組の階段落ちも彷彿とさせるし、「あずみ」のような感じでした。 ストーリーは漫画的で面白いと思うのだけれど、 なんかたいくつでしたね。 終わり方がこういうつなげ方してるから、 2も見ないといけないのかなぁ・・ [DVD(字幕)] 3点(2005-04-03 00:35:25)《改行有》

24.  メンフィス・ベル(1990) 《ネタバレ》 戦争映画の中ではわりと一般的に人気のある、隠れた普通の青春映画。 でも実話なのですが、かなりリアリティのない箇所がありました。 爆弾投下のあたりだったかな・・? 絵の好きな兵士が閉じ込められる話も、アメージングストーリーで、 スピルバーグが使ってたのです。ああでもこれも実話だった。 たぶん同じネタからでしょう。 4点(2005-03-03 09:15:26)《改行有》

25.  アポロ13 DVDを持っていたので久々にまた見直しました。 忘れている・・・ そうか、これってサスペンスのようだけど、実話なんだって。 トム・ハンクスがまた若い!今かなり太ってるんですね。 というかもしかしたら宇宙飛行士役だったから痩せてたのかもね。 ひとつひっかかるのは、風疹って誰がかかってたのか解明されたかな? もし船内にいるあの人だったならみんな感染してたり・・ ただの誤診なんだろうか??そのことばかり気になって。 あとはまあ、映画自体が長いのと画面があまり切り替わらず、 たいくつなところがあった。 ほとんどが船内と管制塔だから・・ 大画面で見たので宇宙の景色が迫力あったのと、 ドッキング画面とかトラブル画面とか面白かった。 船内の寒さや緊迫した空気は伝わりましたが、 もっと多くの宇宙や飛んでいる映像が欲しかった。 みんなで助かる方法を考えるというのは、 生還への計画に距離はないんだと思いました。 マスコミも失敗したら即ニュースという、 人間の命を商売にするあたり現実が見えます。 特に居残り組となった、ゲイリー・シニーズが好きな演技をするので、 もっと出してほしかったなぁ・・ 彼はトム・ハンクスとよく絡んでるんですよね。 グリーン・マイル、フォレストガンプ・・ いつも出番で負けてる。でもやっぱり脇役が光る俳優です6点(2005-03-01 05:42:03)《改行有》

26.  花いちもんめ やっぱり邦画は暗いなぁと思いながらも、 でもこういう映画は邦画のほうが感動できるのです。 「晩秋」ではなんとも思わなかったのに・・ 後半は見ていて辛いくらい非常な現実を描いています。 面白い娯楽作でもないけれど1度は見ておきたいものです4点(2005-02-25 07:14:23)《改行有》

27.  夢(1990) これ、劇場で観てしまったのです。 今思うとこのての作品は評価はどうあれ劇場です。 黒澤監督の夢をオムニパスで描いているのですが、 印象に残っているのは、狐の嫁入りと寺尾明。 寺尾明が今こんな演技派になるなんて思わなかった。 この映画は実はスピルバーグが黒澤監督と組んだ映画なので、 二度とないだろうと見に行ったわけです。 2点(2005-02-25 07:10:05)《改行有》

28.  八月の狂詩曲 劇場で観ました。 リチャード・ギアが邦画(しかも黒澤)に出るというので、 非常に楽しみにして期待しましたが・・ 「邦画は暗い」昔の黒澤監督の作品もそんなに知らないけど、 日本で一番有名な監督(邦画は観ないので)だからと、 初めてじゃないかな?劇場で邦画観たのは(アニメは除いて) これと「夢」ね。 映像で見せるという感じで、何が伝えたいのかよくわかりかねる 内容でした。 で、不思議とこの映像で見せるというのは、残るのです。 老婆が傘をさして大雨の中に居た?と思うのですが・・ それに似た映像を最近見ました。 「ターミナル」です。 空港の外、モップおやじが飛行機に向かうシーン。 2点(2005-02-19 06:54:10)《改行有》

29.  プラトニック・セックス 《ネタバレ》 小田切さん、日本アカデミー助演男優賞おめでとう! って言ってもこの映画ではないんだけどね。 この映画の主演女優のあおいちゃんって、賞もらってたんだ。 この映画で・・うそっ!信じられません。 顔の表情の乏しい人で、何の感情移入も私はなかったです・・ フカキョンのほうがうまかったと思う。 この映画は小田切さんにつきます。役得をひいても。 ふたりが出逢うまでなかなか面白かったのに、 出逢ってから特にオンナノコの勝手なばかっぷりが目立つ。 どうしていらないことは喋るのに、 大事なことは相談しないんだろうか?頭が痛くなる。 でもそのばかっぷりに不思議と演技がついていってない。 石川さんという名の悪魔のような金持ちは、 実は語り部であり本当の彼女の心なのではと思う。 見終わったあと無性に腹がたった。 あのエンディングはいただけない。 お水の花道のようにそれでも明るくのし上がるか、 飛び降りちゃう。でなきゃ浮かばれないよ・・ ああまた繰り返すんだって、女子高生に悪影響与えますよ。 あんなのもあり?楽だよね~って思われる。 イノチの尊さや恋することのはかなさは、 あれで全く軽くなった。 後味がすごく悪くなっても原作と違ってもいいから、 あのエンディングだけは変えたほうがいいと思う。 テレビドラマで原作に忠実に(見てないのでわかりませんが) たぶんやったんだから、影響度の高い映画ではいや、DVD化するなら、 そうしてくれた方がイノチの大切さを問えると思う。 採点は全て小田切さんに。 いや、こんな役もできるんだ。 武の「血と骨」観に行こうかな・・鈴木京香も好きだし。 5点(2005-02-19 06:45:52)《改行有》

30.  この世の外へ クラブ進駐軍 私はこの映画は最近の邦画にしてはよく出来たと思いますよ。 まず、暗い内容でもあるのに暗くはない、軽くもない。 見やすいのです。客観的に描かれていてドライなんですが、 邦画の戦争モノ(時代が敗戦後)としては暗くない。 難を言えばバンドのメンバーがみんなお坊ちゃんみたいで、 伝わってこないというのはありますが・・ この題材で別にリアリティもいらないし、 とにかく暗い邦画は(人間ドラマは別にして) 好きじゃあないんで・・ 心配しましたから。 うわ、また不幸なコドモが出てきた。と見ながらでも暗くない。 やはり製作側が戦争を知らない世代ということもあるか。 洋画を見ているような錯覚さえ途中からしました。 淡々と自分らのアイデンテイを見つけようとしている彼らは、 アメリカ兵らとは全く違うのです。 戦争に負けた方は平和を手にし、勝った方は命をひきかえに。 実際私は見ていて、ああ負けた何もないところから、 この時代の人らは這い上がってきたんだ。 でも這い上がろうとする敗者の意地がある夢があると感じた。 でも負けてくれてよかったとも思う。 自分がその時代の人じゃないから言えるのだけど、 アメリカ兵を置き換えると勝って命と引き換えはごめんだ。 そんな思いで見ているとふとある洋画を思い出した。 「太陽の帝国」スピルバーグの映画。舞台は1941年。 この映画と同じで主人公は客観的に見るしかない、 イギリス人のコドモ。さすがにこちらがうまく演出しているが、 言ってることや立場は似通ってはいる。 7点(2005-02-19 06:44:17)《改行有》

31.  アンナ・マデリーナ 《ネタバレ》 真剣に見入っていました。なぜかというと私は音楽家ネタが好きだから。 バッハは特によいんです。知ってるのはあの名曲G線上のアリアが、 Gコードに載せてアリアのために作った曲とかそれだけですが・・ これは妻アンナに捧げた曲ですね。メヌエットという曲と思う。 ラバースコンチェルトという題で、歌詞をつけられて大ヒットした・・ すごく品がある脚本で本当に真面目に見ていたんです。 ところが後半、小説の中のお話に変わりわけがわからなくなる。 ここまででかなり評価は低かった。 終わったあと、引っかかるところがあり、またDVDを再生。 その引っかかるところが解明されても(いきなりガーフの妄想小説) なぜ彼は書けたのか?そんな才能は前フレなかったじゃないか? は・ん・そ・く!と怒っていたのですが、 やっぱり時間がたつとこの映画、いとおしくなってきたのです。 誤字の封筒、出版社の女性のもうひとつの思い。 愛を伝える才能だけがなかった(運と性格)調律師。 生真面目な小説家や音楽家にあるパターンです。 それが誰にでもある琴線に触れたのかも。 ドラマティックな妄想の中の告白とは裏腹に、 それでもいいと終わらせるわけでもなく、 ただ妄想の中で生きている。 欲を言えば、このもやもやしたラストを、 もっとはっきりした感情(感傷)にしてくれれば、 感動できたのですが。 年老いた小説家の思い出話とまではいかなくても、 小説を閉じ過ぎ去った思いを懐かしむ感じで。 3人の写真だけではまだピンと来なかったので・・ 8点(2004-11-30 04:40:12)《改行有》

32.  不夜城 SLEEPLESS TOWN 合いませんでした。難解な話を一生懸命見ていると、思考をさえぎる金城君の ろれつの回らない日本語が・・ドラマなら舌足らずでもいいんだけど、この手の サスペンスに早口+舌足らずではわけがわかりかねます。見てる途中腹たった。 邦画に出たての頃だったからなんでしょうが、まだ棒読みしてくれた方が 物語がわかる・・でも設定からして他にいないんだよね。だったら、 英語か中国語で通してほしかったよ・・ちなみに、<パラダイス>という香港映画では、 すごくうまく殺し屋やっています。お勧め。不夜城よりパラダイスのほうがいい。 この不夜城って、やっぱり邦画なんだよね。変に向こうを意識して作ってるけど、 夜中にやってるヤクザ映画(東宝とかの)みたい。山本未来は役にはまっていた。 どうしょうもない役でいて妖艶だったし。金城君の後半はよいんだけど、 前半から隠れてる冷酷さが出ていない。(パラダイスはよかった) 悔しいから小説をブックオフで買い、また読んでから見てみようかな。4点(2004-09-26 16:37:37)《改行有》

33.  スペーストラベラーズ 《ネタバレ》 途中までは何回も気軽に見れる映画だと思う。 個人的にこの映画のコメディはツボに入ったし、 脚本も面白くて笑い通しでした。 本当に途中まではすごく良い映画だったなぁ。 気に入ったところ、 ばかなことを大真面目にやってて好感が持てる。 コメディの間のとり方がうまい。 人数が多いにもかかわらずうまくまとめ個性を出している。 気に入らなかったところ、 後半から金城が優等生になりおばか映画でなくなった。 妙にシリアスにまとめて感動させるように つまらなくさせた深津のラスト。 ・・・結局このふたり(主役)を泣かせちゃったら面白くない。 今までなにでひっぱっていたのか。理由のない強さ勘違いのカリスマではなかったか? 見ているものは(ああ、やっぱりね)と、既存にある狼たちの午後的な オマージュ映画だとしらけてしまう。途中まで舞台劇のようで面白かったのに。 そこがよかっただけに、(裏切られた)と、作品を後半から別物と見てしまう。 金城武のコメディは天然のおとぼけがあり、筧の計算された舞台俳優のコメディとは まるで違うがこの映画の前半にうまく生きている。それが後半では優等生。 こんなに面白い映画をどうにかしたいと考えてみた。 問題の後半、狼たちの午後ではなく、大脱走にはならないか!? 浜田がやってくれているマンホールを使わない手はもったいない。 そのあとから二人が首を出してもいいんじゃあないか? 例えそこに銃が向けられていたとしても、まぬけな結末のほうがおかしく哀しい。 ソレが無理ならふたりが銀行を飛び出したあとで終わったほうが良かった。 なにも後味の悪さを消すための見え見えの深津の回想など作らなくても。 あのクリスマスの涙は十分に余計。これさえなければまだ、 狼たちの午後の二人が飛び出したショットで閉じた方がかっこいい。 これだったら8点にはなっただろうに。もったいない映画です。 でもコメディセンスは良かったので、DVDを買い特典で楽しんでる。 特典は時間も多く、楽しく面白いところばかり。娯楽映画なんですから、 本当にあった狼たちの午後の真似はしなくてもいい。6点(2004-09-20 07:29:23)(良:1票) 《改行有》

34.  羅生門(1950) 《ネタバレ》 期待して見たのですが・・・ まず原作を知り、粋なサスペンス的映画&哲学的な人間の本性の 映画化を期待し、MISTYで失敗し(でも5点つけた)この有名な 羅生門でなら思ったとおりの世界かと期待しすぎたのかも。 だから可もなく不可もなく厳しい点になりました。 原作がとても私の中でウェイトを占めていたので、解釈から外れるとこうなります。 描こうとしている世界はとてもわかるのですが、かなり美化されているラスト。 映画としては大成功、でもぞっとするような原作のラストの謎がない。 爽やかすぎる・・天国と地獄のときのような終わって放心状態になり、 考え込むことがない。木こりや羅生門や赤ん坊など、あとから足したものが なければこの映画はこんなに評価されていたか。だから原作をも超えたのでしょう。 でももうひとつ、京マチ子が怖いだけで色気や妖艶さが伝わらない。 うるさいし濃いです。もっと切れたところとさめざめしたところがあると 期待したのですが・・それと三船さんが軽い。聞き取りにくいセリフ。 音楽と映像と(森の中は白黒で大正解)脚本はよい。何が特に気に入らなかったか。 結局まるめこまれてしまったと、見ていてしらけてしまったということ。 羅生門のしたでの3人のうちひとり、本音を言い続ける男のいうことが一番。 洋画のサスペンスであまり好きではないですが、将軍の娘エリザベス・キャンドル、 ああいうタイプの問題作のほうか、閉ざされた森みたいなのを期待してたんですが。 結局でもこのふたつは、羅生門のオマージュですよね。 ということはすごい作品なんだろうなあ・・・6点(2004-09-09 06:38:26)《改行有》

35.  MISTY(1997) 《ネタバレ》 そんなに悪い映画ではないと思いますよ。 原作の「藪の中」にほぼ忠実ですし。 「羅生門」は、羅生門と藪の中を足したおいしい映画ですから、 これと比べるのはかわいそうです。 ただ、ソフィーの世界を映画で見たようなつまらなさはある。 藪の中にほぼ忠実に作ってあるので、小説に挿絵をつけたような、 硬いつまらない演出になっている。もちろんあとから作られたものもある。 それが、前半と後半。これがつまらないのが大失敗の原因のひとつ。 藪の中の真実をあのラストに解釈するのはわかる。 けどその演出がまぬけ。そこさえ生きてくればよい映画になったかも。 事務的というか、実はこうでしたと言われても、天海さんが・・ ふたりの男優より天海さんさえ切れてめだってくれれば、 そのラストも生きる。こういう妖艶な役は毒がなければ・・ 個人的に田中裕子(天城越えのときの)がいいなあ。 やっぱり羅生門のほうがイタコ出しで勝ち。(原作と比べての問題です) それが比べれないわけです。同じことをしたくないなら、 原作どうりに謎のままラストにしたほうがよかったのでは。 低評価の中わりとまともな点をつけちゃったのは、 見てる途中すごく嫌な気持ちになった(ここ重要) 金城さんは確かに日本語変ですが、表情に共感でき一緒に嫌な気持ちを 味わえました。へんかなぁ・・それはたぶんこの変な映画の中で、 唯一フツーの人だったからか。・・フツーというのもなんなんですが。 豊川さんは濃い・・主役を誰に持ってくるかですね。 どう見ても天海さん中心なので、その不足が大きすぎる。 ふたりの男の気持ちはわかるのに、肝心な女の気持ちがわからない。 でもまた小説とか読みたくなりました。ラストの解釈はこれでいいのか・・?? 5点(2004-09-01 11:01:42)《改行有》

36.  RETURNER リターナー 《ネタバレ》 嫌いではないんですよ。金城武が出ているだけで見たんだけど、 後半の丁寧さとバック・トゥ・ザ・フューチャーのような、 金城=ドクの展開は個人的に好きなんです。 オーロラの彼方へのようでもあるしで・・ だから許す。みなさんが書かれているとうり、 マトリックスやらE.T.やらなんですが、 結局誰もが見てる映画の記憶に残るシーンばかりを使う、 ある意味確信犯映画でこれだけやれるのだから見事。 赤影をこのメンバーでやってほしかったな。 もちろん青影は彼女で決まり。うわ、赤影は主役だし、 白影も敵を味方にするとよい。 同横山光輝漫画で、時の行者というSFものがあるんだけど、 似ていますよ!バリヤ使ったりね。 金城君は演技は別にして(なんかクールさよりコミカルさを 監督は要求したそうな)他に映える人はいないと再確認した。 私としてはギャグより(この映画のギャグはセンスなく説明的) 堂々とダサいぱくりSFで通してほしかった。 その方がこれからの発展になると思うのですが・・ 岸谷さんは、フェイス/オフのニコラス・ケイジと かぶる演技で笑えなかった。 なら金城君にトラボルタをやる技量がほしかったけど、 この映画すべてが欲張りすぎて説明しすぎだったので、 たとえトラボルタ本人がやってもワケわからなくなるか・・6点(2004-08-22 14:51:11)《改行有》

37.  ワンダー・ボーイズ 《ネタバレ》 ボブ・ディランの主題歌より、ジョン・レノンですね。 車輪を眺めてるって曲・・過去の栄光から離れ、自分探しの旅に出る主人公と、これからの栄光に旅する題名の主人公の青年。 お互いの一夜はトリップでつながり、淡々としてます。 よく考えたら自分勝手なんですが、それでも自分の居場所を見つけられたんでしょう。 ハードボイルドっぽい作りにも取れるし、そのわりに淡々としすぎて、俳優が有名でうまいので救われてると思う。 誰が本当の主役なのかわからないですが、トビーの才能のおかげでマイケルの時代が終わるのがわかるのですから、 もっとマイケルが才能の行き詰まりに嘆くのを、大げさにでも描いてくれれば起伏があったかも。恋愛も描くから淡々となったのかな。 DVDをパソコンで再生してたので、エンディングは面白い感覚でした。マイケル・ダグラスは本当に演技に幅がある。 でもやっぱりマイケル・ダグラスらしい。 トビー・マグワイア目当てで見たのですが、私には若かりし日のアル・パチーノのイメージが強いです。スケアクロウあたりの。それと不思議な暗さがあるのでホラーにも出てほしい。 6点(2004-05-19 10:03:38)《改行有》

38.  天国と地獄 《ネタバレ》  映画ってやはり残るのは映像、演出なのだと思いました。 長い間記憶に残っていたのは、パートカラーの煙の画面。 それを見たさに見出し、あれっ忘れてるこの人たちは誰?と 映画が進んでゆくのですが、面白い。 自分で思い出しながら推理していきます。 見たのに忘れてる、忘れてるけど見覚えはある・・ なかなか楽しく前半が過ぎた後、気がつきました。 グリコ・森永誘拐事件に似てないか? 他にもこんなのあったような・・? 昔の日本のモノクロ技術ですから、海外のモノクロとは 全く画像の質は違い、黒い部分はつぶれ非常に見にくい。 しかもすごい人数が出てて誰がしゃべってるかわからない。 カメラワークも3場面をひとつに撮るから、 よけいわかりにくい。前半の、大広間の主人公、廊下の刑事、 二階から降りる家族を奥行きを持たせ、 1カットで撮ってるんです。字幕を利用しました。 これでセリフに名前も書かれ、理解しやすくカメラも楽しめる。 病院での窓を枠にし、窓の手前には刑事。 向こうに階段を上る犯人と手のアップ。うまいよね~! もちろん特急列車のトリックもスピード感たっぷりで、 外の風景の誘拐犯がリアルで感動しました。 煙突の煙の色はずっと暖めてきた記憶のせいか、 えっ?こんな色だった・・?とちょっとガクリ。 後半のモノクロはかなりごちゃつき黒がつぶれてた。 肝心のお話についてですが、見終わった後いやな気分になり、 こんな後味の悪い映画だったかなあ・・と。 でもその気持ちを問い詰めすっきりしたいために考えました。 犯人は権藤をなぜ呼んだのか?罵倒してほしかった。 そうすれば救われるのでは?救われなかった犯人は、 ラストのシャッターにより境をつけられる。 天国から地獄に高台の金持ちを落としてやった。 自分は地獄のままの位置にいる。ののしり罵倒しろと。 だが権藤は地獄から天国に這い上がろうとする 自身の希望を説く。貧困の問題でなく、心の位置なのだ。 前半から中盤までの高台の屋敷の中で、 被害者でありながら主人公の位置が変わるのが面白い。 十二人の怒れる男を思い出しましたよ。 私がすごいなと思ったのは、この作品に恐ろしいくらいの 庶民性を感じることです。 時代は違えど、日本のどこでもあるかもしれない風景に。 高台の金持ち、電車(江の電がいいね)、新興住宅地の 影に隠れたアパート・・ 10点(2004-04-29 07:44:02)(良:1票) 《改行有》

39.  千と千尋の神隠し 《ネタバレ》 今頃見ました。この人のアニメシリーズは絵的に受け付けなかったのです。私はアニメはラスカル、ハイジ等のテレビファンでしたから。でも人物少し似てますね。千と千尋の世界は、昔はまったRPGアクションゲームがんばれ五右衛門(だったと思う)に、出てきた風景を思い出しました。飛んでるけど不思議に懐かしかったです。変な童心に帰れます。子どもはわかりにくい世界と思う。大人が見て子供のころ諭されたり聞かされた昔話の世界。大事なことと思います。おばあちゃんが語る世界みたいな。今の子供にはこの世界どうでしょうか?私は大人ですからわかりました。トンネルの向こうになくしたものが見えたような、郷愁とか切なさを感じました。カオナシは哲学的な取りようをされてる人や、不思議に哀しい存在にひかれましたが、中半のグロさは怖かった。ホラーと化しててファンタジーなぞ感じません。あの行動はなにか人間的で現実的なものすら感じます。向こうで評価されたのもわかる。これを無理やり最後にファンタジーとまとめてしまったのか、ハクと千尋の空飛ぶシーンあたりがディズニーになってるし。でもはじめて見た宮崎アニメとしては、良かったです。好きなキャラは釜じいとリン。後半名前忘れたけど、姉妹魔女?の姉のほうが語るあたりで泣けました。 正直どこかで感動できるのかと心配なホラーがかった御伽噺だったのですが、(自分の名前を大事にする)これが私に合いました。自分はどこから来て誰なのかという、普遍的で新しくない問いかけ(自分探し)が、この映画では名前というキーワードで、自分の存在もいとおしく思え過去を振り返り今に感謝できる。 日本的な(言霊)や、(神)の世界をおかしく描いてるのは、わかりやすく受け入れやすいと思う。海外で絶賛され、特にスピルバーグがカオナシのファンで映画を褒めていて、それなら日本人も見なきゃと思い見たわけです。東洋的で不思議な映画と言われるとおりでした。全体的に面白かったし不思議な気持ちでしかも泣けましたから。7点(2004-03-13 20:27:22)《改行有》

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