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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
461. 野性の証明 「男は誰も皆 無口な戦士 笑って死ねる人生 それさえあればいい・・・」今になってみて、この主題歌なかなか良かったんだって思えるようになりましたね。実家の近くに自衛隊の駐屯地があったんだけど、これ観た後はしばらく「こん中じゃ、人の腕とか首切り落とす訓練してんだ」って怖くて近寄れなかった記憶が有ります。でもよくこの内容で防衛庁長官からクレーム出なかったよなあ。5点(2004-11-18 15:47:31) 462. 陽のあたる坂道(1958) 石坂洋次郎の原作長篇も良いけど、映画も名作です。西洋風の豪邸住いのブルジョア家庭の揉め事なんて下手に描けば鼻持ちならない絵空事になってしまいがちだけど、これ多分脚本がいいんでしょうね、裕次郎演じる次男の抱えるいびつなコンプレックスが、 観客にうまく同化できるよう真直ぐに伝わってきます。誉めすぎかもしれないけど、日本版「エデンの東」。足が悪い妹役の芦川いづみ、この映画でもメチャメチャ可愛いっす!8点(2004-11-18 00:31:50)《改行有》 463. 風立ちぬ(1976) 昔、年末のお昼のテレビでこの映画みました。でもこの頃の山口百恵ってなーんかプクプクしてて、全校的に表彰でもされそうな健康優良児体型だったんで、結核患者にはとても見えなかったんですよね確か。4点(2004-10-23 14:38:20) 464. 挽歌(1957) 和製クールビューティの決定版(と自分は勝手に思っている)久我美子の代表作。今の世の中ならさほど珍しくもない、中年男を翻弄しまくる彼女の小悪魔的キャラクターは、当時としてはかなり斬新な女性像だったと思われる。脇を固める森雅之、高峰三枝子も貫禄の演技。最果て北海道の廃線跡でのロケーションが情感たっぷりで美しい。原節子は久我美子の持ち味を「特殊児童的演技」と評していたらしいが、その特徴が最も生かされた作品はこれ!7点(2004-10-23 14:15:55) 465. 海は見ていた 音楽が映画の内容と全然合ってなくて、すごくちぐはぐな印象を受けました。音楽担当者は実際映画観たんですかね~?かなりギモン。皆さんかなり酷評されてますけど、俺は映画自体は悪くない出来だと思ったんですけど。ちゃんとした脚本があれば、多少の不備があっても大人の観賞に充分耐え得る映画が出来るっていう典型みたいな作品だと思います。6点(2004-10-17 12:19:27) 466. 細雪(1983) 日本人の美意識を四季の移ろいに重ね合わせ、これほどまで美しく映像に焼き付けた作品を僕は他に知らない。吉永小百合がふわふわしたとらえどころのない三女雪子を的確に演じて極めて魅力的。妹(古手川)に足の爪を切らせていた彼女が、突然の義兄(石坂浩二)の来訪に着物の裾を直すシーンが妙に艶っぽい。岸・佐久間は流石の貫禄。伊丹十三も小心物のキャラクターを巧く演じてみせてくれる。第二次大戦開戦前夜の、忍び寄る戦争の影をところどころに点出させているきめ細かい演出も見逃せない。9点(2004-10-11 11:36:41) 467. 女王蜂(1978) この作品に限って言えばテレビ版の片平なぎさ+岡田茉莉子+古谷一行のが良かったです。ヒロインは絶世の美女って設定なんだから野暮ったいイメージの女優じゃこの話は成立しないでしょうそもそも。高峰三枝子、司葉子、岸恵子がズラッと居並ぶシーンは壮観だったけどね。5点(2004-10-11 10:45:23) 468. 瀬戸内少年野球団 確か夏目雅子のダンナが郷ひろみで、その弟が渡辺謙っていう濃すぎるメンツだったんだよなあ・・・。子供たちが野球始めるきっかけもいまいち弱いと思ったけど、それ以上にこの弟の扱いが尻切れトンボで気になった記憶があります。 瀬戸内海でのロケーション風景の魅力と後味の良さで一点プラスします。7点(2004-09-26 16:28:27) 469. 秋日和 端から見たらいらんお節介しまくりの中年男三人組に「余計なお世話、人の事よりテメエの事心配しろ!」と、いつ岡田茉莉子が威勢良く啖呵切ってくれるのかなって待ってたんだが・・・。 6点(2004-09-26 15:47:59)《改行有》 470. 彼岸花 どうしても達者な関西弁を自由自在に操る浪花千栄子や、大輪の花の如き美貌の山本富士子に視線が行きがちになってしまうが、ここでは敢えて田中絹代の控えめながらも力強い演技を僕は声を大にして褒め称えたい。佐分利信と芦ノ湖のベンチに座り、戦争中防空壕の中で家族が一緒だった事を回想するシーン、ゴタゴタが一件落着して電話口で「良かった、ほんとに良かった」と娘の幸せを心から祝福するシーン等はその中でも特に絶品といえる。長年役者を続けてきた人だけが出せる、たおやかな気品とでもいったらいいか。最近こういう女優さんいないよなあ・・・。[映画館(字幕)] 10点(2004-09-26 15:19:24)(良:1票) 471. 泥の河 宮本文学全般に漂う「死生観」を上手く掬い取って視覚化した名作です。当時加賀まりこばかりが絶賛された記憶が有るが、他の出演者の方、特に田村高廣がふとした拍子にみせる、人生の残酷な部分を知ってしまった男の疲れた表情は素晴らしいと思う。藤田弓子のお母さんが子供たちに注ぐ眼差しの暖かさも良し!別れのシーンも含め忘れ難い箇所は幾つもあるが舟べりで子供達が蟹を焼き殺す場面は秀逸。[地上波(邦画)] 10点(2004-08-29 10:41:37) 472. 天城越え(1983) 「はばかりに行かせて!」の壮絶な取り調べシーン、そぼ降る雨の中、頭に被った袈裟を振り落とし集まった野次馬に一瞥を加え、その直後少年に投げ掛ける慈母観音のような笑み・・・。田中裕子という女優のか細い肉体から発せられるエロチシズムが全面的に押し出せた作品は後にも先にもこの映画一本のみ。それだけでも観る価値有りです。しかし・・・、雨に濡れた女性っつうのはマジ魅力的っすね。8点(2004-08-28 12:58:51)(良:1票) 473. 父と暮せば 良くも悪くも岩波ホールでの上映が相応しい良心作。新藤兼人の「ふくろう」でも舞台的な題材を映像化する意味があるんだろうかという疑問を感じたが、この作品でも同様の印象を持った。宮沢りえは相変わらず痩せているが、一時期程の痛々しさは感じられない。演技に丸みというかふくよかさが出てきたせいだと思う。原田芳雄との全編の大半を占める二人芝居での演技合戦は見応え充分。ただ面白いという種類の映画ではないです、考えさせられはするけど・・・。前作「美しい夏キリシマ」の方が空間的な広がりがあって自分は好き。6点(2004-08-08 13:11:35) 474. 煙突の見える場所 溝口・小津作品以外の田中絹代、成瀬・木下作品以外の高峰秀子を観てみたい人には絶対お勧めの名作。見る場所によっては本当に何本にも見えたという北千住のお化け煙突を始めとする、もはや失われたかつての東京の風景は、当時の事を知らない自分でもたまらなく懐かしく目に映る。「愛染かつら」以来の名コンビ、上原・田中もここではいつも障子を締切って中で必要以上にイチャついてる仲睦まじい夫婦(正式ではない)を好演。例によって名脇役浦辺粂子が時たま出て来て場面をさらっているのも見物。 8点(2004-07-18 12:49:00)(良:1票) 《改行有》 475. だいじょうぶマイフレンド 自分も公開当時何を血迷ったのか、映画舘まで見に行ってしまった一人です。クライマックス、ピーター・フォンダの発射液で物語が解決するってくだりがあって、性にまだ目覚め初めたばかりの自分は「噂には聞いてたけど、外人さんつうのはすごいんだなあ・・・」(どんな噂や)としきりに感心した記憶があります。俺自身も何もかもがカオス状態で、全然だいじょうぶじゃなかったんすね、あの頃。ベストテンとかにも全く登場しなかったのに、今だに俺の頭ン中で時たまエンドレスに流れてくる例の主題歌もある意味貴重。「あなたをー、愛してる、ひいとがいるう」この呪縛はもう永久に解けないのかなあ・・・。1点(2004-07-11 11:36:46) 476. 転校生(1982) 夏!夏!夏!って映画ですね。この映画で尾道っていう町を知りました。何故か懐かしのテレビ番組特集じゃ触れられないけど、「金八先生」の一番の出世魚は実は小林聡美じゃないかって気がします。既にこの頃から根性座った演技みせてますもんね。学校の屋上での志穂美悦子先生とのやり取り、二人で連絡船に乗ってどっかの島に行くシーン、良かったなあ。8点(2004-07-10 17:23:04) 477. 銀座カンカン娘 今も銀座カレーのコマーシャルでこの主題曲流れてますよね。高峰秀子目当てで観た映画ではあるんですが、映画の出来はミュージカル(音楽入り喜劇?)としちゃ何とも泥臭いことこの上ない。日本ではミュージカルが出来ない土穣は終戦間もないこの頃から明白だった事を再認識した次第。しかも田圃の中で、唄い踊るってのは・・・どうなの? 4点(2004-07-03 14:50:30)《改行有》 478. 恋する女たち(1986) 金沢一の「ディスコクイーン」(どこが?)高井麻巳子の素人演技には唖然とする以外ないが、そのフォローは斉藤由貴・相楽ハル子・小林聡美が充分してるかと思うので俺は許します。6点(2004-06-27 14:55:33) 479. どっちにするの。 これは面白かったです。普通のOLが企業の社長だか副社長だかになるって設定のありえない夢物語だけど、主演者の皆さんが当時最高のオーラを放ってたって時期なんで。中山美穂も宮沢りえも若い!!日本映画にしちゃ珍しいウェルメイドな娯楽映画。7点(2004-06-27 14:20:50) 480. 69 sixty nine 疾走感と躍動感が全編に満ち溢れた快作。主演の妄想炸裂爆走野郎妻夫木は今が正に旬の輝き、安藤政信も実年齢を全く感じさせない(失礼!)好演。二人があらゆるものからの追跡をかわし、画面を駆け抜けていく様は、爽快の一言。岸部一徳、小日向文世ほか助演の役者たちもいい味。気になったのは舞台となった高校の管理体制が、それほど厳しいとは思えなかった事、「木更津キャッツアイ」でも「GO」でもクドカン印の映画(ドラマも含めて)は画ヅラがどれもこれも似通ってる点。日本映画の短所でもあり長所でもある、ダラダラした日常描写を払拭したのはアッパレだがこの作品も何となく監督不在の感は否めなかった。[映画館(字幕)] 7点(2004-06-20 13:26:20)
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