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プロフィール
コメント数 115
性別 男性
自己紹介  2014年12月に投稿を始めてから8年が過ぎました。

 「映画評論家になれるのでは?!」と思える素晴らしい言葉を綴られる先輩レビュアーさん達に憧れつつも、私には、あのような文章を書けそうもありません。私の場合、少年時代に気に入り、DVDなどで観直しても好きであり続けている映画を中心に、まだピュアだった(?)少年時代の気持ちや、当時の状況を思い出しながら書きたいと思います。大人になってから観た映画も少しずつ追加しています。

 レビューの文面は長くなりがちですが…最後まで私の拙文を読んで下さる皆様に感謝申し上げます。

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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41.  喜びも悲しみも幾歳月 《ネタバレ》  この映画を見たのは、小学生の頃、TV放映時でした。当時、雪国である両親の郷里に帰るにも夜行列車などを乗り継いだものです。そのため、映画の中で赴任地が地図で映し出されるたび「こんな遠くに…」と驚きました。一緒に観た両親は、特に戦時下の場面で「殉職と簡単に書いてあるけど、戦闘機の機銃掃射で亡くなったということなんだよ」「お前のお爺さんやお婆さんは、戦争中、このような苦労をして子育てをしたんだよ。そして私達も空襲などに怯えて暮らしたんだよ」と涙ながらに語ってくれました。  その後も、TV放映のたびに観ましたが、都内の松竹系映画館の閉館直前に企画された特集上映で、婚約した彼女と観に行きました。自分達の未来(職業は灯台守ではありませんが)を重ね合わせながら「人生には苦労がつきものだが、二人一緒なら乗り越えていける」と語り合ったものです。  そして今回、DVDで再見しました。あらためて、夫婦の何気ない言葉や仕草の機微の一つ一つ、悪く言えば「似たり寄ったり」の繰り返しから紡ぎ出されるものが、この映画の味わい深さだと思いました。また、各赴任地でのエピソードは、その場限りのものだけではありません。【男木島で息子さんが亡くなりそうなとき、安乗崎で息子さんが買ってくれたバッグを握りしめて病院へ向かう】【息子さんの遺骨を抱えて帰るとき、観音崎で出会った“交通事故でお子さんを亡くしたのを機に、気がふれてしまった奥さん”と、自分の心境を重ね合わせる】というように、エピソードが幾重にも重なり合っていることも、あらためてわかりました。重なり合っているといっても、必ずしも物語を劇的に展開させるわけではありませんが、私達一般人の人生における各エピソードの関連性とは、このようなものでは…と思います。こうした重なり合いが縁で娘さんが結婚し、夫婦二人で灯台の灯をともして門出を祝うラストに至ります。見応えのある2時間40分間でした。  なお、DVDを通じて感じたのは、それだけではありません。①交通網が発達した現代の地理的感覚のままで、この映画を観る方、②灯台守の人達の業務内容の詳細を期待して観ようと思う方、③「次から次へ」といったスピーディーな場面展開や、大どんでん返しといったストーリー展開(そのための伏線)に慣れている方…このような方々には、観るのがしんどいだろうな…感じるものは人それぞれ、万人受けは難しい作品だな…とも思いました。  さて、採点ですが、万人受けは難しいとは思いつつも、灯台守の人達をはじめ、当時の時代を真摯に生きた人々、そして、この作品を世に送り出した木下恵介監督やスタッフの皆さんへの敬意を込め、10点を献上します。[DVD(邦画)] 10点(2015-07-26 19:38:17)《改行有》

42.  宇宙からのメッセージ 《ネタバレ》  スターウォーズ(1977年)が翌年に夏休み映画として日本に上陸する直前、GWに公開された作品。当時、テレビで特番が放送され、私は映画館で観ました。子供心に「宇宙空間で、酸素マスク程度で生きられるの?」など突っ込みどころはありました。しかし主人公達が、リアベの実の【無言のメッセージによる説得】で一つになっていく過程には、素直に感情移入できました。また【地球軍とガバナス軍との戦闘下で、ジルーシアの人達が犠牲になる/ハンス王子のように、ガバナス人全員が悪ではない】といった描写も印象に残りました。特撮も頑張っていると思ったものです。その後、スターウォーズを見て「本家には叶わない」と打ちのめされましたが…。  あれから40年近く。たまたまDVDで見る機会があり再見すると…オープニング曲を聴いて映画館での真直ぐな気持ちが蘇りました。要塞化した惑星ジルーシアが月を爆破する場面は【本家】の「デススターによるオルデラーンの爆破」と重なるなど、真似と言えばそれまでですが「エッセンスを上手く活かした」とも言えるシーンの数々に感心しました。また、リアベの勇士達は、必ずしも全員が戦士として活躍するわけではありません。しかし深読みすると「歴史は傑出した人物だけが作るのではない。『わいらみたいなもんでも/私のようなロボットでも』と思う者どうしが、何かしら影響し合い、時代のうねりを作り出す」というメッセージが込められているのかな…と思ったりしました。特撮にしても、東映のSFものは「リアルさは二の次にアクションを見せる/セットも作りものっぽい」が、良くも悪くも伝統のように思います。それはスーパー戦隊シリーズ等にも現れていると思います。そのため「やはり当時の糸釣り特撮としては頑張ったよ!」と、ひいき目で見てしまいました。ただし、現実の歴史や世界情勢と重ね合わせると複雑な気持ちにもなりました。映画は、主人公達が新天地を夢見て旅立つところで終わります。しかし発見した惑星に先住民の人達がいて対立し、銃を持つジルーシアの人々が第二のガバナス人のようにならなければいいが、と願いました。まあ、架空の話なので、そこまで考える必要はないかもしれませんが…。  さて、採点ですが…スターウォーズの便乗企画ではありますが、深作ファミリー及び、矢島信男氏率いる特撮スタッフが一丸となって完成させたパワーに敬意を表し、大甘で8点を献上します。 *令和2(2020)年12月27日(日) 追記  上述のテレビ特番を観ていたとき、傍らで母が「あの志穂美悦子さんがお姫さま?」と苦笑したのが、当時、子供だった私には腑に落ちませんでした。私にとって、志穂美さんをしっかり認識したのが、このお淑やかなエメラリーダ姫だったからです。  そして、約1か月ほど前、私の中で当作品のブームが来まして…インターネットで調べたのを機に、志穂美さんの初主演作である【女必殺拳シリーズ:1974・75年】を鑑賞。これを観ると、確かにエメラリーダ姫が【本領】を発揮したら、ハンス王子(千葉真一さん)と二人だけで、ガバナス帝国を滅ぼせたかも…とは思いました。現在は【ディズニープリンセス】がそうであるように、活発な女性像がメジャーになっていますから、もし当作品がリメイクされるとしたら(笑)、エメラリーダ姫も大立ち回りをすることでしょう。ただし、そうだとしても、志穂美さんを越えるアクション女優はいるかなぁ…。[映画館(邦画)] 8点(2015-06-27 20:05:12)《改行有》

43.  さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 《ネタバレ》  この映画が公開されたのは1978年。スターウォーズの日本公開と同時期でした。私は当時小学校の高学年でした。私はスターウォーズも大好きになりましたが、私の周りは圧倒的にヤマト派でした。ある映画館では、この二つの作品を同時上映しており、見に行ったのですが、やはりヤマトに好意的な観客が多かったのです。その後、中学になってもヤマトの人気は高く、思春期に入った女子生徒達は、男性キャラクターへの憧れと相まって、ヤマトの良さを強調するために、スターウォーズは辛らつな言葉をもってこき下ろされ続けたのでした…。  あれから一体、どの位の歳月が流れたことでしょう。他のレビュアーさん達もおっしゃる通り、その後、ヤマトシリーズはその場での感涙を誘うためにキャラクターを次々と死なせるといったパターンを繰り返してしまった結果、世間からすっかり呆れられ、冷笑されながら幕を閉じてしまいました。もし、この「さらば…」で終わらせていれば、永遠の名作になり得たかもしれません。  このように、当時、惨めな幕切れに終わったヤマトシリーズですが、2013年に放送されたTVシリーズ「宇宙戦艦ヤマト2199」は、ガミラスだけでなく、ガトランティス帝国なども包括した世界観を構築し、かつ、最初のTVシリーズの根底にあった【異文化との相互理解と共存】の精神を上手に引き継ぎながら展開していたと思います。ようやくヤマトの名誉が回復されたのだ…と感じました。ただし、そのダイジェスト?の映画版をご覧になったレビュアーさん達のお言葉を拝見すると印象は良くなかったようですが…。どうか、人気にあやかって続編を作ってしまい、かつてのシリーズの二の舞にならないように…と願うばかりです。  さて、採点ですが、個人的には10点をつけたいところですが、超巨大戦艦との最後の決着方法が引っかかりました。あれはいわゆる特攻精神です。おそらく当時から物議を醸しだしていたかもしれませんが、現在でも意見が分かれるのではないか…と思われます。この部分を差し引き、9点とさせていただきます。 [映画館(邦画)] 9点(2015-02-23 22:11:27)(良:1票) 《改行有》

44.  八甲田山 《ネタバレ》 この映画は、封切り当時、雪山の恐ろしさを私に伝えたい父に連れられて映画館で見ました。当時の私は小学校の高学年でした。以下、当時の感想を、他のレビュアーの皆さんの感想も絡めながら書きます。まず、大画面で見たからでしょうか、雪山での登場人物の顔は、概ね区別できました。青森5連隊と弘前31連隊の場面上の区別にあたっては、「31連隊は、少人数で耳当てをし、歩くときに小声で数を数える」を手掛かりにしました。そしてどんなに努力しても立ちはだかる山・木々・崖・吹雪の夜…という出口の見えない5連隊の場面展開には「絶望」を感じました。また「我々には磁石がある」と道案内を断ったことに端を発する大隊長の態度が事態を悪化させたことは、「組織論」を知らない子供の私でもわかりました。そして「5連隊の人達には一人でも多く助かってほしい。神田大尉は、徳島大尉と再会してほしい」と祈るように見ていたため、全く眠くなりませんでした。徳島大尉の子供時代の回想シーンも印象的でした。私の父も自分の故郷の山や川を自分の原点としていつも語っていたため「つらく苦しいとき、子供時代の故郷の思い出が、生きる力になるんだ」と子供心に思ったものです。このように大画面に没入していたため、遺体安置所で神田大尉の奥さんが「徳島様とお会いできるのだけを楽しみにしていました」と語った瞬間、私は生まれて初めて、映画・TVドラマで涙を流したのでした…。このように、小学生をも感動させる力が、この映画にはあったのです。 その後、年齢を重ねながらTV放映を見るたび、スタッフの皆さんや、実はオールスターキャストだった俳優さん達の、並々ならぬ情熱・苦労・忍耐にも思いを巡らせるようになりました。ただし、最近、DVD(特別愛蔵版)で見たときには、雪山での登場人物の顔が黒くつぶれてしまって違和感がありました。同時収録の予告編での顔はそれほどでもなかったので、おそらくディスク収録上の問題と思われます。私はテレビ画面を一時的に明るく調整して対処しました。もし今後、DVDでご覧になる方で、暗くて顔の区別がつかない場合には、同じようにしていただくと、少しはましになるかもしれません。 さて、採点ですが、最初に見たときの感銘そのままに「鑑賞環境」は「映画館」とし、10点を献上します。芥川也寸志さんの音楽と共にいつまでも鮮明に蘇る、私にとっては永遠の名作です。[映画館(邦画)] 10点(2015-02-11 19:51:54)(良:2票) 《改行有》

45.  大魔神逆襲 《ネタバレ》 私はこのシリーズをテレビで見た世代です。最初に見たのは小学生の頃、2作目に続けて見ました。当時は単純に楽しめましたが、中学生のときにあらためて見たときは複雑な気持ちでした。中学当時は宇宙戦艦ヤマトに端を発するアニメブーム真っ盛りで、特撮ものは校内で「幼稚なもの・見るに値しないもの」とこき下ろされていたのです。そのため、この3作目については「特撮シーンは良くできているのに、ドラマ部分の子供達の演技は、お世辞にも上手いとは言えないように思う。だから周りから馬鹿にされてしまうんだ」と悔しくて仕方ありませんでした。  30年以上経って、1作目・2作目と共に鑑賞したところ、当時とは印象が変わりました。子役さん達の演技は、さほど気になりませんでした。私自身が子供の親となり、すっかり親の目線で子供達の山越えに感情移入していたのです。「安全面には配慮していたのだろうが、危なげな山間での撮影は子役さん達にも酷だったのではないだろうか」と撮影エピソードにも想像を巡らせました。むしろ気になったのは、他の皆さん達もおっしゃる通り、荒川飛騨守の悪役としての設定についてです。1作目・2作目の領主と異なり、武人像を壊すどころか、魔神に言及する場面さえありません。鶴吉が身を捧げるときも「杉松と大作だけは許してあげて下さい」と祈っているのであって「悪い領主を懲らしめて下さい」とは言っていません。それなのに、宝剣で刺し貫かれてしまうほどの怒りを大魔神から向けられてしまう最後には少々同情してしまいました。敢えて言うなら、神の使いである鷹の射殺が逆鱗に触れたと言えなくはありませんが、あくまでその場での部下の判断であり、飛騨守の命令ではありませんし…。 特撮については、2作目で控えめだった実物大の手・足のアップによるアクションが復活し、火薬工場の設定を活かした派手な爆発シーンも増えました。一方、天災を魔神の行為として表現した冒頭のシーンにも迫力を感じました。もし、リメイクされるときが来たら?、この冒頭の表現も加え、驕れる悪者達をなぎ倒してくれたら…と思ったりしています。  さて、採点ですが、荒川飛騨守の設定に物足りなさを感じるものの、当時のスタッフの皆さん達の誠実な仕事ぶりは十分伝わってきました。3部作をまとめて日本特撮映画の古典的名作と位置づけ、大甘で10点を献上させていただきます。[DVD(邦画)] 10点(2015-02-07 16:14:38)《改行有》

46.  大魔神怒る 《ネタバレ》 私はこのシリーズをテレビで見た世代です。そして初めて見たのは小学生の頃、この2作目でした。1作目はもっと年齢が高くなってからです。皆さんのご意見の通り、1作目のほうが私も「知的」には名作だと思い、その旨、レビューにも投稿しているのですが…、私の場合は、この2作目が最初だったものですから、1作目を見たとき「顔が変わるときのポーズが違う…」「伊福部昭さんのBGMも何となく違う…」「磔になった人を障害物として乱暴に倒してしまうんだな…」と実のところ違和感がありました。30年以上経って、ようやく、1作目と共にこの2作目も鑑賞できたのですが…湖から現れた大魔神の顔が変わるときのポーズを見て「そうそう!これが自分の知っているポーズだ!子供の頃、よく教室で真似したよな…」、そして湖が割れて大魔神が歩き出すときのBGMは1作目には流れていなかったメロディーであり「これこそ、自分の心に刻み付けられていた大魔神の音楽だ!」と小学生の頃の感激が一気に蘇ってきました。水に濡れて黒光りする大魔神も1作目とは一味違う魅力があると思いました。磔になった小百合姫(藤村志保さんが初々しいこと!)を丁寧に地面に横たえるシーンや、ラストで湖の底から鐘が響いてくるシーンも記憶の通りで感動しました。今回の大魔神は正確には「大守護神」と言ったほうがよく、そのため、人間の善悪を超えた恐ろしい存在として描かれた1作目を見た方々には確かに物足りないとは思います。しかし、私にとっては「情緒的」に大好きな作品であることは否定のしようがなく、子供時代に刷り込まれたものの大きさに驚きました。    平成28(2016)年8月13日(土)追記:最近「今から50年前の昭和41(1966)年8月13日に当作品が公開された」と気づき、あらためてDVDを観直しました。公開当時はお盆であると同時に、終戦の日の8月15日とも重なる時期であり、まだ終戦の昭和20(1945)年から21年間しか経っていませんでした(若い人達には21年間は長いかもしれませんが、年配の私にとっては、あっという間です)。そうなると【善良な人達のために、悪者を炎と共に滅し、平和を祈って鐘を鳴らす守護神】として描いた当作品は【人間を容赦なく踏み潰す・串刺しにする】といった生々しい表現の多かった第1作に比べてインパクトは弱くても、いや、だからこそ、公開当時の観客の皆さんには、むしろ受け入れられやすかったのではないか…と思いました。そして湖底から平和を祈る鐘の音が響き渡るラストシーンは【陰ながら見守って下さっているご先祖さま達/戦争で亡くなられた方々への鎮魂】と重なって、観客の皆さんには、真摯に心に響いたのではないか…そんな想像を巡らせながら観ることができました。ちょっと深読みしすぎかもしれませんが…。  さてあらためて採点ですが…第1作は紛れもない傑作であり「1作目ありきの2作目」だとは思いますが、やはり個人的には、当作品もひいきしちゃいます。最初の投稿当時と変わりなく【3部作をまとめて日本特撮映画の古典的名作】と位置づけて10点を献上します。[DVD(邦画)] 10点(2014-12-08 23:37:29)《改行有》

47.  大魔神 《ネタバレ》 私はこのシリーズをテレビで見た世代です。小学生の頃、何故か2作目・3作目しかお目にかかれず、ようやくこの1作目を見られたのは、高校生の頃、しかもちょうど大魔神が動き出すシーンからでした。そのときに率直に思ったのは「ゴジラと同じで、大魔神も最初は正義の味方ではなかったんだ!」ということ。できれば大魔神が動き出すまでのドラマ部分を見たかったのですが、なかなか機会に恵まれず、約30年後にようやく見られました!。想像していた通り、非常に真面目な手堅い時代劇(今の若い人から見ると退屈かもしれませんが…)だと感心しました。ドラマ部分で個人的に敢えて物足りないな…と思ったのは、タケ坊の父親がどうなったのかということ。忠文をおびき寄せるために小源太の代わりに吊るされていたものの、どうやら亡くなってはいなかったようだ…というところまではわかりましたが、その後については描かれませんでした。もちろん、主人公は大魔神だから大勢には影響はないのでしょうが…。大魔神の描写については、皆さんのレビューで語り尽されているので私がここで繰り返す必要はないかなと思います。いずれにせよ、当時の大映が社運をかけて製作しただけあって、作り手の情熱が細部に至るまで行き届いた見ごたえのある名作だと思います。願わくば、伊福部昭さんのBGMをはじめとして音響がステレオになると迫力はもっと増すのでしょうが…そのあたりは想像して楽しんでおります。[DVD(邦画)] 10点(2014-12-08 23:32:28)

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