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プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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61.  オペレッタ狸御殿 《ネタバレ》 まるで舞台のような雰囲気のあまりにも風変わりな世界。最初は入りにくかったが観ているうちに慣れてきて、どこか惹かれる不思議な世界。もちろん登場人物たちも異様で、安土桃山やびるぜん婆々、最後にはあの美空ひばりまで出てきてビックリさせられる。しかし物語は至って簡単、けっきょくは愛のお話。コメディタッチで描かれているが「ロミオとジュリエット」のような悲恋物語であり、昔話のような異類婚譚である。そこにあるのは禁じられた愛である。それでも互いを想い、死をも怖れない二人の愛が素晴らしい。しかし、私は何と言っても変なイントネーションで日本語を操るチャン・ツィイーの可愛らしさが忘れられません。[映画館(邦画)] 7点(2006-11-14 18:09:17)

62.  注文の多い料理店 《ネタバレ》 迷宮のような山猫軒や猫が女性に化け妖艶なダンスを踊ったり、無声にしたり、暖かくも一抹の寂しさを宿す一風変わった画風にしたりと様々な工夫が凝らされ幻想的な雰囲気を醸し出しています。これはこれで作品として出来が良いのですが・・・、やっぱり賢治の『注文の多い料理店』とは違いますね。言葉を発しないのは面白い試みだと思いますが、そのぶん紳士たちの人物像が曖昧になっています。一応行動で示しますが射的ゲームなどは誰でもやりますし、いきなり鏡の部屋?で乱射ではただの無法者のような印象を受けます。賢治童話には多分に残酷性が含まれていて、この話もホントに恐い怖いものなのに徐々に迫ってくる恐怖がありませんし、最後の強烈なオチである〝紙くずようにクチャクチャの顔〟もドーンと見せるのではなく字面で説明されるだけなので衝撃がないです。ですから〝賢治の〟と言われると疑問符がつきますが、不思議な世界観は見事です。[ビデオ(邦画)] 7点(2006-09-28 18:28:53)

63.  ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディ<TVM> 《ネタバレ》 出来具合のイマイチさは近年のルパンに総じて言える事ですが、今回は拍車を掛けて酷くなった印象です。既に出尽くしたストーリーを現代風にアレンジしながらレトロ調のルパン一味にそれ相応の活躍の場を用意するのは難儀であり、もう一年に一本というペースは無理とすら思えます。さらに最近はTV規制のためかルパンの毒気が萎びた風船のようにどんどん抜けています。マフィアの金を盗み組織を潰し、いくら胸が大きかろうがルパンの趣味とは思えない娘を助けるなんて慈善事業じゃないですか。何気なく歩いている時に次元が悪党を倒してみたり、どんだけイイヤツをアピールしたいんですか~。流行言葉風に言えばもはやメチャイイオヤジです。敵キャラも悲しいまでに弱々しく、セブンデイズ・ラプソディなどと洒落た題名がついてますが日割りも効果的とは思えません。文句のオンパレードになってしまいましたがルパンが好きだからこそついつい言ってしまうのです。お許しを!ルパンに免じて5点献上。[地上波(邦画)] 5点(2006-09-17 22:54:46)

64.  男はつらいよ 《ネタバレ》 近年やっと寅さんの面白さが分るようになってきました。良いですよねぇ寅さん。いつだって笑かしてくれるのにホロリともさせてくれて、最後には何だか幸せな気分になれる。惚れっぽくて我侭でヤクザなテキ屋でも寅さん最後にはいつも他人の幸せを考えている。泣かせてくれるじゃありませんか~。渥美清さん、素晴らしいです。失礼ながらお世辞にも二枚目とは言えない風体で、あんな型破りなキャラクターなのに感情移入して魅了されてしまうのですから。他の役者さんではきっと無理ですよ。そして登場人物たちが皆良いです。さくらもおいちゃんもおばちゃんも博も、そしてタコ社長も御前様もみんな味があって素敵ですね。おいちゃんは森川信さんが一番好き。森川さんがすると何て事もないセリフや動作が可笑しくなってしまうから不思議。もう名人の域です。おばちゃんもかき氷こさえる姿なんて、まるで本当にそれを生業としている方のようです。かなりバラバラに二十数本ほど観たのですが(まだ半分!)、やはり初期作品が好きですね。後半は渥美さんの芝居が巧くなり過ぎていてお年もとっておられるので悲しさが強く、ちょっと寂しいのです。それに前半は何と言っても寅さんの恋愛が現役バリバリですから。という事で、記念すべき第一作のレビューではなく総評のようになってしまった事、末筆ながら深く深くお詫び申しあげます。………ところで博の父ちゃんの名前、なんて読むんだったかな?[ビデオ(邦画)] 8点(2006-09-14 18:14:15)

65.  LOFT ロフト(2005) 《ネタバレ》 ホラーにサスペンス、恋愛と盛り沢山ですが結局のところ本作の焦点が何なのかよく分りません。煙草は吸いつつも肌を気にする美しい女性が泥を吐くという興味を引く異様な冒頭。泥=永遠の美、ミイラなどの説明がなされて飽くなき美への追求がテーマかと思いきや、進むにつれそんなことはお構い無しになってくる。冒頭以降の礼子は美に固執するどころか気にかける様子も無い。すると何故に彼女は泥を吐いたのか疑問が残る。また、戦前のミイラ観察記録映画は何なのか、吉岡の妄想によるミイラと殺された女子大生との関連性も掴み難い。そして礼子と吉岡の関係も掘り返す場面で突如として吉岡が「礼子」と下の名前で呼び出すが、いつの間に関係が深まったのか不明である。私の理解力の乏しさも手伝って様々意味不明でした。ホラーとしても怖さはなく、ラストの〝洒落〟も使い古された感があります。それでもワンピース姿の中谷美紀さんがおキレイなのでちょっぴり加点。[映画館(邦画)] 5点(2006-09-12 17:40:05)(良:2票)

66.  忍 SHINOBI 《ネタバレ》 原作は未読なので知らないのですが、映画は『グリーンデスティニー』や『LOVERS』を日本でも作ってみるかという姿勢なのでしょうか。とにかくライトで明かにCG全開ですが美景に美男美女を愛でるビジュアル系お手頃娯楽作品です。ラブストーリーも戦闘シーンも一癖も二癖もあるようなキャラクターも、忍が武器にしか過ぎない運命に対する悲痛さも、武器の放棄による平和社会の設立などの重々しいテーマ性も、とにかく何から何まで軽いノリなのです。単純に楽しみたいので難しい話は勘弁という気持ちもあり娯楽に徹しサラッと流してくれるのは好ましいのですが、いくら何でもあっさりし過ぎていて拍子抜けです。しかし、私としてはオイディプスのごとき目から血を流す姿でさえ美しい仲間由紀恵さんが見られただけで大満足なのであります。拙者もし甲賀者ならばただでさえ骨無しなのに、朧に簡単に骨抜きにされ瞳に魅入られ体バキバキの骨砕きとなっていたでございましょう。こりゃ骨が何本あっても足らん。[DVD(邦画)] 6点(2006-08-27 11:27:19)

67.  風の又三郎(1940) 《ネタバレ》 割りと原作に忠実に作られているので賢治の特異な世界観を損なうことなく実写化に成功しています。原作(最も読まれているであろう新編において)と同様に本作では三郎が本当に〝風の又三郎〟なのか明示されません。風の又三郎は大人が信じないような子供社会の伝説の一種です。大人になると無理にでも論理的に説明をつけようとしてしまいますが、子供は濁りの無い目で純粋に信じることができます。そして原作にはない又三郎の鉛筆紛失事件を挿入するする事によって又三郎の存在をさらに不明瞭にしています。しかもこの事件は子供たちにとっては風の又三郎の仕業として永遠の語り草となるでしょうが、観客には妹の仕業という種明かしをしてしまっているのです。つまり観客は全ての答えを提示されたうえで判断を委ねられるのです。童心を忘れずにいられたかどうかを。様々な年代で見たいと思う作品です。  ・・・ところで年長者が年下の子の面倒を見るという分校スタンスは良いですね。一クラスにおける生徒数や教員の多忙さ、学力向上等を考えると様々な問題が生じて無理な話かもしれませんが、週一日や一日一時限だけでも学年混合のクラスがあったら失われつつある昔の大切な人間関係を取り戻せるかもしれないとさえ思わせます。教師でもあった賢治の理想の教育環境を垣間見た気がしました。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-08-25 18:16:41)《改行有》

68.  北京原人 Who are you? 《ネタバレ》 このサイトのワーストランキングで目にして以来、薄々気になっていた作品なのですが、とうとうレンタルビデオ店で鉢合わせし北京原人の〝いわゆる超能力〟とやらに引き付けられて?借りてしまいました。前評判による免疫により、何故にそうなる?という奇想天外な展開にも頑張ってついて行ってたんですが、引田天功さんのイリュージョンでついに私もスッ飛ばされてしまいました・・・。・・・でも・・・ヤバイ、参った・・・酷評されているほどつまらなくはなかったぞ;。テンポが良かったので飽きずに観てしまいましたし、役者さん熱演でしたし、笑うところじゃないのかもしれませんが笑えましたし。タランティーノあたりに見せたら喜びそうじゃありません?とは言えファンタジーにしても、そのナンセンスさは脳天直撃ものでしたので高得点という訳にはいきませんがね。ところでこうなると現時点ワーストワンに燦然と輝く『死霊の盆踊り』なる作品を観たいという余計な衝動がガンガン湧いてくるのです。でも私の行き付けのレンタル店には幸か不幸か何処も置いて無いんですよね。まぁ、楽しみにとっておくとしましょう。[ビデオ(邦画)] 5点(2006-08-15 16:28:09)(笑:2票) (良:1票)

69.  大学は出たけれど(1929) 《ネタバレ》 労働意欲の欠如というのは現代人特有の問題だと思っていましたが、昔からあったのですね。何の変哲も無い日常生活に幸せを見出し、それをモチベーションとして働き始める。当然と言えば当然の結末ですが日頃忘れがちな事です。しかし現代人にとってこの解決方法は難しいのかもしれませんね。満たされた生活、まして田舎に許婚がいる人はほとんどいないと思いますから、守りたい者もなく普通の暮らしと言われてもピンと来ないでしょう。まぁそんな時代だからこそ再確認として見直したい作品でもあるのかもしれませんがね。ところで、かなり短い作品ですので点数付けるのは難しいです。なんせサンデー毎日が一番印象深いシーンですし。ですから一応私の中の平均点の6点としますが大意は無いです。[ビデオ(邦画)] 6点(2006-08-08 18:06:41)

70.  スモーク(1995) 《ネタバレ》 とにかく好きです。ヘビースモーカーがタバコを吸うように何度も何度も観返してしまいます。ラシードはポールという偽名を使い父親と再開を果たし、ルビーはオーギーの娘だと真実とは分らないことを言い、娘を救う。オーギーも孫だと嘘をつき、おばあさんに最後のクリスマスを楽しませた。そしてたとえオーギーのクリスマス・ストーリーが作り話だったとしても書けない作家ポールを助ける事になる。皆が嘘をつき、それがうまい具合に運んで行くというおかしさ。クリスマス・ストーリーはもちろん、氷漬けになり息子より若くなった父親の話、タバコの煙の重さの話、4000枚の写真の話など一つ一つの小話も素敵です。ゆっくりした時間の流れ中で、じっくり味わうように観たい作品です。オーギーみたいなタバコ屋さんが近所にいたらいいのになぁ。・・・オレは吸わないけど・・・。[ビデオ(字幕)] 10点(2006-07-31 18:16:13)(良:3票)

71.  新選組(1969) 《ネタバレ》 新選組の推移を追っていくので、やや人物描写が希薄な感じがして藤堂平助などはいなくとも良かった感じがしますが、二時間という短い尺の中で収めるのは難しいので致し方ない事でしょう。そう言う意味では盛者必衰、仲間の死や時代の移り変わりにより近藤勇が苦悩を抱えていく様はよく描かれていたと思います。土方が主役の小説やドラマが多い中、近藤を軸にしている事により真面目で武士道精神あふれる一本気な勇と、鼻にかかるような人物に描かれがちな山南が心優しい人物に描かれていたのは珍しくて良かったです。大河ドラマ「新選組!」の三谷幸喜さんはもしかして本作を参考にしたのではないでしょうかね。似ているキャラクターや設定、場面がけっこうありました。特に親子そろって芹沢鴨を演じた三國連太郎さんと佐藤浩市さんは驚くほど似ています。今まであまり似ているとは思わなかったのですが、やっぱり親子なんですねぇ。山南と河合の死の順番が逆だったり、沖田がまさかの戦死を遂げたりと新説や解釈の違い云々ではなく、ただただ史実と異なる部分があるのは歴史劇としてはどうかと思いますけど、丁寧に作られています。コンパクトにまとめられているので、本作を観るにあたって新選組の経緯を少しは知っていた方がより良いでしょうね。[ビデオ(邦画)] 7点(2006-07-17 16:16:46)

72.  壬生義士伝 《ネタバレ》 新撰組が好きなので小説読んだり資料調べたりしていて、私の中で勝手なイメージが出来あがっているわけでして、ですから沖田より年下で二十歳ほどの斎藤一が佐藤浩市さんというのは失礼ながら年齢が高いのではないかと(実年齢との相違は時代劇の常かもしれませんが)鑑賞前から思っていたのですが・・・観終わる頃にはしっかり斎藤一でした。  いやぁ~それにしても貫一朗は強い人ですね。いわば二度と戻れぬ単身赴任状態なのにいつも笑顔絶やさず、斎藤の凍った心も溶かしてしまうほど周囲に目が届き、守銭奴と罵られても初志貫徹。人間の真の強さというのは、なにも胆が据わっているとかじゃなく過酷な状況下で貫一朗のように振舞えることだと思います。当時お国のために戦った幕末志士たちとは一線を画し、ただただ家族を想い戦い続けた貫一朗は会社との関係が希薄になった現代人にとって共感し易いキャラクターではないでしょうか。・・・ただやはり既に多数の意見が出ておりますが、貫一朗のモノローグは冗長でお涙頂戴的な感じがして興ざめです。しかも聞き取りづらい;。  ちなみに堺さんは大河ドラマの山南の役もピッタリでしたが、この狂気の秘めた沖田の方が似合っていると思います。[DVD(邦画)] 8点(2006-07-14 23:45:06)《改行有》

73.  コーヒー&シガレッツ 人と会って話をする時、大きく分類すると三つのシチュエーションがある。〝立ち話〟〝お茶する〟〝食事する〟だ。その中で〝お茶する〟というのは〝食事する〟ほど込み入った話をする訳でなかったり、相手の名前すらあやふやな関係だったりするが、〝立ち話〟ではなんだという時に折衷案のように存在している微妙にしてどこか心地良いシチュエーションである。本作にもそんな心地良さがある。そして煙草やコーヒーが癖になって、もう一本もう一杯とおかわりするように話が続いていくが、同じ話の続きは見せてくれない。一つの話をあれ以上引っ張ってしまうと〝食事〟になってしまうからだ。コーヒーと煙草はそんな〝お茶する〟時間の代表であり、話の一つが英国らしく紅茶とビスケットだったようにそれ自体に深い意味がある訳ではないのだと思う。さしずめ日本の場合、らしさを出せば日本茶&煎餅か梅干といったところだろう。…何だかにわかにお年寄りっぽくなってしまうのだが。何にしてもゆっくりとした時の流れの中で観たい作品だ。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-30 18:41:33)

74.  の・ようなもの で、結局何なの?というような内容だし、冒頭のカップルとのやりとりや結婚式のシーンは良く分らないし、所々出てくる小ネタも笑えるほどじゃないけれど、見ていてどこか心地良い作品です。お金はない、将来への不安はある、そのうえ落語は下手ときているのに、真打目指して日々面白おかしくやっている志ん魚のとぼけた味わいが良いですね。この作品はちゃんと観るのではなくTVつけておいて、他の事しながら雰囲気を感じたいというタイプです。画面の向こうで別の世界の平和な日常が営まれているようでどこか落ち着きます。シントト、シントト…。[地上波(邦画)] 7点(2006-05-17 18:15:56)

75.  用心棒 《ネタバレ》 これぞ娯楽時代劇の傑作!あまりの凄さに幾度も見返してしまいました。駆け引きしつつ困っている弱者を助け、宿場に巣食う悪人どもを一掃してしまうストーリーもさる事ながら、やはり何と言っても三船敏郎でしょう!かっこ良過ぎです。あの物腰、剣さばき、ぶっきらぼうの中にある優しさ、そして後姿!私も似合わないとわかっていながら、何度と肩をいからせてみたことか。もう彼のような俳優は出てこないでしょうね。時代だといえば仕方のない事なのですが、時代劇ファンとしては残念です。・・・ところでもう一人の用心棒、本間先生も良い味出していますね。これは私の想像の域なのですが、本間先生は別にただビビッたりインチキだったから〝昼逃げ〟をしたのではないと思うのです。ちょっと悪党から小遣いをくすねてやろうという気持ちだけで、もともとこんなヤクザの出入りに加勢する気もなけりゃ、まして命を張る気なんて毛頭なかったからなんじゃないでしょうか。だから去り際に振り向いてニンマリと笑顔を見せる。そんな本間先生に一瞬手を上げ挨拶しそのまま御髪を直す三十郎。無言ながらの二人のやりとりが心憎いです。   [ビデオ(邦画)] 10点(2006-05-13 23:54:35)(良:2票) 《改行有》

76.  ルパン三世 カリオストロの城 本当ならもっと高得点をつけたいところなんですが・・・、この作品とは何とも出会いが悪かったのです。ルパンに狂っていた頃、立て続けにルパン作品を鑑賞。本作も何の予備知識もなしに(宮崎駿監督ということも知らず、というより宮崎監督の存在すら知らずに)観たところ…どうも他のルパンと毛色が違う。これはルパンじゃないでしょうと思ってしまったのです。その後「もののけ姫」が大フィーバーした折に初めて色々知りました;。どっかで聞きかじった話ですが、宮崎監督はルパンに何を盗ませるかを考えるのに苦心したそうです。確かに近年のルパンを観ていると頑張って一体何盗んでんだか訳分らない事があります。世の中で一番盗み難くて、一番価値のあるものに〝人の心〟を選んだのはさすがですね。・・・でもやっぱりこのルパンでは私の心は盗まれないのです。ルパンはもっとハードボイルドなんだっ!とっつぁんがあんな台詞吐くわけないっ!うーん、いつか観直した時に盗まれるといいのですが・・・。ということで一先ず6点で。[ビデオ(邦画)] 6点(2006-05-12 21:27:11)

77.  関の彌太ッぺ(1963) 《ネタバレ》 お小夜が彌太郎だと気づく言葉もラストシーンも素晴らしいけれど、やっぱり彌太ッぺでしょう!まさに男の中の男だ。知り合ったばかりなのに、妹には身寄りがあるからと孤児となったお小夜に五十両もの大金をポンと置いてく気風の良さ。恩があるからと助けてしまう義理人情の厚さ。自身の立場をわきまえ自ら十年前の旅人だと現れず、森介とかたをつけ再び迷惑がかかるからと名も名乗らずにお小夜のもとを後にする切ない思いやりと強さ。彌太郎には男のルールがあり、それを頑なに守っている。真のヒーローは哀しみを一身に背負って素性を明かさずに去っていくのだっ![CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-03 15:10:24)(良:1票)

78.  溺れる魚 《ネタバレ》 よくよく考えてみれば殺伐とした事件ではなかったのに、終わってみれば大量の死人が出ています。漫画的なギャグ作品なので別に後味が悪いという訳ではないのですが、野際陽子さんなんで銃をぶっ放したのでしょう?それも含めて、トッカンの前傾姿勢で待機や決して和洋折衷?ではない大食い等々の随所に散りばめられた小ネタとセンスが合わないと全く面白くないでしょうね。ヤクザのあだ名やフロッピーなどは遊んでいる臭いがしてちょっとやり過ぎかなと思ってしまいます。個人的には堤作品の中ではTVドラマ版の「ケイゾク」ぐらいが好みです。でもでも宍戸錠関連のネタはけっこう好きだったりします。それから仲間由紀恵さんがかわいいので点数は少し上乗せしてあります。[ビデオ(邦画)] 6点(2006-04-19 18:30:36)

79.  銀河鉄道の夜(1985) 《ネタバレ》 宮沢賢治の作品を映像化するのはかなり困難だと思います。特に名作『銀河鉄道の夜』は難しい。たとえCG全盛の時代になっても『指輪物語』のように何百億かけたからといって出来る訳ではありません。(タイプの違いでありどちらが良いという事ではありませんので、あしからず。)それだけ幻想的な世界であり、それぞれが頭の中でイメージしているものが違うと思います。そんな中、本作はアニメにする事によって無理なく映像化しているのではないでしょうか。ちょっと暗くて怖い雰囲気が漂うのも賢治の世界に合っていて良いです。死者の列車や真の幸福を見つけるという内容は、真面目な仏教家であった賢治らしく彼の作品の中でも哲学的ですけれど、押し付けがましい感じはないのですんなり入れます。また人間ではなく猫にしたのも入り易かった要因だと思います。賢治の作品には擬人化された動物たちが多々登場しますから違和感がないです。ただそれだけに原作を未読の方がご覧になると、原作の主人公も猫なんだと勘違いしてしまう恐れもありますね。[ビデオ(邦画)] 8点(2006-03-07 18:13:44)(良:1票)

80.  ナイト・オン・ザ・プラネット 正直言いますと自分でも何が良いのかよく分らないのですが、けっこう好きなんですよ。じわじわとくる感じで、たまに見返したくなってしまうのです。ジム・ジャームッシュの作品の中では気に入っている方ですね。それぞれの話が違ったかたちで個性的で面白いです。ガムをクチャクチャ噛むウィノナ・ライダーもなかなか可愛かったですし。個人的にはニューヨークの話が気に入っています。ヨーヨーを降ろした後、森に迷い込んだかのようにニューヨークの街並みを走っていくヘルムートが印象的です。あんなタクシーに乗るのは御免ですけどね。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-16 18:25:31)

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